平戸航太(ひらど・こうた)氏は、日立製作所の設計技術者から政治の世界へ転じ、2025年の参議院選挙で初当選した国民民主党の参議院議員です。
2024年の衆議院選挙では千葉7区から立候補して次点。その翌年、選挙区を全国比例へ移して国政入りしました。経歴をたどるうえでは、日立製作所だけでなく電機連合との関係も重要です。
この記事では、2度の国政選挙の結果、電機連合や東芝・富士通・NEC・パナソニックとの関係、技術者時代、政策・公約、妻や子供、現在の国会活動まで、公開情報をもとに整理します。
平戸航太は現在、国民民主党の参議院議員
- 1987年7月1日生まれ、長崎市・伊王島育ち
- 九州大学工学部、九州大学大学院工学府を卒業・修了
- 日立製作所で粒子線治療装置や鉄道システムの設計・開発に従事
- 2024年衆院選・千葉7区は次点
- 2025年参院選・全国比例で初当選
- 所属政党は国民民主党、参議院では国民民主党・新緑風会に所属
| 名前 | 平戸 航太(ひらど こうた) |
|---|---|
| 生年月日 | 1987年7月1日 |
| 年齢 | 39歳(2026年9月30日時点) |
| 出身 | 長崎市生まれ・伊王島育ち |
| 所属政党 | 国民民主党 |
| 議員種別 | 参議院議員 |
| 選挙区 | 比例代表(全国) |
| 当選回数 | 1回 |
| 学歴 | 九州大学工学部卒業、九州大学大学院工学府修士課程修了 |
| 前職 | 日立製作所・技術者 |
| 家族 | 妻、2人の子供 |
| 公式サイト | 平戸航太公式サイト |
| 公式X | @KoutaHirado |
参議院の公式プロフィールでは、2026年9月27日現在、国土交通委員会、予算委員会、デジタル社会の形成及び人工知能の活用等に関する特別委員会に所属しています。参議院公式プロフィールでは、当選年を2025年、当選回数を1回と掲載しています。
現在の参議院での選挙区は「千葉県」ではなく、全国を対象とする比例代表です。千葉7区は、国政初挑戦となった2024年衆院選で立候補した選挙区です。
平戸航太の選挙結果|2024年の落選から2025年参院選で初当選
2024年衆院選・千葉7区は51,749票で次点
平戸氏が初めて国政選挙へ立候補したのは、2024年10月の第50回衆議院議員総選挙です。国民民主党公認で千葉7区(野田市・流山市)から出馬しました。
| 候補者 | 政党 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 斎藤健 | 自由民主党 | 82,606票 | 当選 |
| 平戸航太 | 国民民主党 | 51,749票 | 次点 |
| 徳増記代子 | 日本共産党 | 18,127票 | 落選 |
投票率は52.69%でした。平戸氏は51,749票を獲得しましたが、斎藤健氏に届かず国政入りはなりませんでした。
選挙期間中には、自身をそれまで会社員として働いてきた候補者と位置づけ、街頭演説で次のように訴えています。
「普通の国民目線を取り入れるためにも、普通の会社員である私を国政に押し上げてほしい」
出典:国民民主党・2024年10月19日街頭演説
2024年の選挙戦の様子は、本人の公式Xにも残されています。
2025年参院選は全国比例で92,137票を獲得し初当選
衆院選の約9か月後、平戸氏は第27回参議院議員通常選挙に国民民主党の比例代表候補として立候補しました。
全国集計では平戸氏の候補者名得票が92,137票となり、国民民主党が比例代表で獲得した7議席のうち6番目の候補者名得票で当選。これが初当選です。
| 2024年10月 | 衆院選・千葉7区 | 51,749票 | 次点 |
|---|---|---|---|
| 2025年7月 | 参院選・全国比例 | 92,137票 | 初当選 |
参院比例の92,137票は、国民民主党全体の得票数ではなく、「平戸航太」と候補者名で投じられた全国の得票です。開票結果は第27回参議院議員通常選挙・比例代表の開票資料でも確認できます。
衆院選後の2025年1月には、その後の政治活動について本人も公式Xで発信していました。
平戸航太と電機連合の関係は?東芝・富士通・NEC・パナソニックとのつながり
平戸氏の経歴を調べると頻繁に出てくるのが「電機連合」です。電機連合は、電機・電子・情報関連産業などの労働組合で構成される産業別労働組合です。
参議院の公式経歴によると、平戸氏は2025年1月に電機連合の特別中央執行委員となりました。2026年1月に開かれた電機連合の第112回中央委員会では「電機連合政治顧問 平戸航太」と紹介されています。
| 日立 | 平戸氏本人の勤務先。2012年に日立製作所へ入社 |
|---|---|
| 東芝 | 東芝グループ連合が電機連合の加盟組織 |
| 富士通 | 全富士通労連が電機連合の加盟組織 |
| NEC | NECグループ連合が電機連合の加盟組織 |
| パナソニック | パナソニックグループ労連が電機連合の加盟組織 |
平戸氏が東芝・富士通・NEC・パナソニックに勤務していたという経歴ではありません。公式プロフィールで本人の勤務先として公表されているのは日立製作所です。
東芝グループ連合、全富士通労連、NECグループ連合、パナソニックグループ労連などは、電機連合の加盟組合一覧に掲載されています。このため、平戸氏の電機連合での活動を通じて各企業グループの労働組合との接点があります。
富士通労働組合の行事へ参加した際にも、本人が公式Xでその様子を発信しています。
平戸航太の経歴・学歴|伊王島から九州大学大学院、日立製作所へ
平戸氏は1987年7月1日、長崎市に生まれ、伊王島で育ちました。本人公式プロフィールと参議院プロフィールには、次の学歴が掲載されています。
| 2000年3月 | 伊王島町立伊王島小学校(現・長崎市立伊王島小学校)卒業 |
|---|---|
| 2003年3月 | 海星中学校卒業 |
| 2006年3月 | 長崎県立長崎東高等学校卒業 |
| 2010年3月 | 九州大学工学部卒業 |
| 2012年3月 | 九州大学大学院工学府修士課程修了 |
| 2012年4月 | 日立製作所入社 |
| 2023年6月 | こくみん政治塾入塾 |
| 2023年11月 | 国民民主党千葉県第7区総支部長に就任 |
| 2025年7月 | 参議院比例代表で初当選 |
日立ではがん治療装置や鉄道システムを設計
大学院修了後の日立製作所では、機械設計の技術者として働きました。参議院公式プロフィールでは、粒子線治療装置(がん治療装置)や鉄道システムなどの設計・開発に携わったとされています。
2026年9月のインタビューでは、陽子線・重粒子線によるがん治療機器や鉄道関連のハードウェアを設計していたと説明しています。
政治を志したきっかけにはコロナ禍での経験
当初は技術者として働き続けるつもりだったという平戸氏ですが、コロナ禍で在宅勤務となり、子供たちの学校生活や仕事のあり方が大きく変化するなかで政治への問題意識を強めたと語っています。
「今の政治には命を預けられない」
出典:政治ドットコム・平戸航太議員インタビュー(2026年9月11日)
2023年に「こくみん政治塾」へ入り、同年11月には千葉7区の総支部長に就任。会社員から国政候補へ進みました。
がん治療装置の開発に進んだ個人的な原点については、2025年の公式Xでも本人が発信しています。
平戸航太の政策・公約|「メイド・イン・ジャパン」を軸に産業・職場・暮らし
平戸氏の公式サイトでは、政策を「産業」「職場」「暮らす」の3分野に整理しています。日立での技術者経験や電機産業との関わりが強く反映されているのが産業政策です。
| 分野 | 主な主張 |
|---|---|
| 産業 | 科学技術・デジタル化による成長、カーボンニュートラル、適正取引・価格転嫁 |
| 職場 | 生活に合った働き方、多様性、人材育成と電機産業を支える環境整備 |
| 暮らす | 持続可能な公的年金、子育て支援、高等教育負担の軽減、現役世代の負担軽減 |
科学技術と「メイド・イン・ジャパン」
産業政策では、研究開発やデジタル化だけでなく、日本で生まれた技術や製品を成長と所得につなげることを繰り返し訴えています。
2026年6月、参議院本会議でデジタル行政推進法改正案などについて会派を代表して質問した際には、自身の政治上の使命を次のように表現しました。
「技術大国・日本を復活させ、『メイド・イン・ジャパン』の技術やサービスを世界に広げていくことこそ、私が政治家として果たすべき使命です。」
出典:国民民主党・参議院本会議質疑(2026年6月12日)
同じ本会議質疑では、データを経済成長やAI開発へ活用する必要性を主張する一方、個人の権利利益の保護と国民の安心・信頼を前提に置く立場も示しました。
2026年9月にも、日本のモノづくりや自身の技術者時代についてYouTubeで語ったことを公式Xで紹介しています。
働く人の賃金・価格転嫁と働き方
平戸氏は、企業が生み出した付加価値を適切に循環させるため、適正取引や価格転嫁を政策に掲げています。技術者や技能者の処遇も課題として挙げており、2026年9月のインタビューでは日本の技術者について次のように話しました。
「日本の技術者は、世界と十分に戦えます。ただ、技術者や技能者の給料が低いことは大きな課題です。」
出典:政治ドットコム・平戸航太議員インタビュー
子育て・教育・現役世代の負担
生活分野では、子育て支援、高等教育の経済的負担軽減、公的年金制度に加え、現役世代の過度な負担を減らして手取りを増やすことを掲げています。
- 子育て支援策の拡充
- 大学など高等教育の経済的負担の軽減
- 持続可能な公的年金制度
- 現役世代の負担軽減と手取り増
参議院議員として何をしている?2026年の主な国会活動
政策として掲げている内容とは別に、当選後の具体的な国会活動を見ると、子育て、デジタル・AI、インフラ、製造業など複数の分野に関わっています。
- 3月27日:障害児福祉に係る所得制限撤廃法案、年少扶養控除復活法案、「18歳の壁」対策法案の提出に参加
- 6月12日:デジタル行政推進法改正案・個人情報保護法改正案について参議院本会議で会派代表質問
- 7月8日:下水道法等改正案について参議院本会議で質問
- 7月16日:自動車産業脱炭素化推進法案の提出に参加
3月の子供・子育て関連3法案では、国民民主党の法案提出発表に参加議員として平戸氏の名前が掲載されています。
7月の下水道法等改正案では、老朽化する下水道インフラの維持管理や安全確保などについて政府へ質問しました。現在所属する国土交通委員会とも重なるテーマです。
自動車産業については、2050年までの脱炭素化と国際競争力などを扱う議員立法の提出に参加しています。党公式発表では、人工知能関連技術の活用に関する項目も法案へ追加されたと説明されています。
政策として掲げた内容と、実際に法案提出・国会質問で扱った内容を分けて見ると、当選後にどのテーマへ関与しているかが把握しやすくなります。
平戸航太の妻・子供など家族は?
平戸氏の本人公式プロフィールでは、家族について「妻、2人の子ども」と公表しています。
一方、公式プロフィールでは妻の名前や職業、子供の名前などまでは掲載していません。公表されていない家族情報を、ネット上の推測だけで特定することはできません。
- 妻:いることを公式プロフィールで公表
- 子供:2人
- 趣味:サッカー、マラソン、格闘技観戦
- 座右の銘:「好きこそ物の上手なれ」「縁の下の力持ち」
- 身長:参議院・本人公式プロフィールには記載なし
学生時代は海星中学校でサッカー部に所属し、全国大会へ出場しています。政治活動以外では現在もサッカーを趣味として挙げています。
平戸航太の事務所・公式X・YouTube
平戸氏の国会事務所は、本人公式サイトで次のように案内されています。
| 事務所 | 参議院議員会館419号室 |
|---|---|
| 住所 | 〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 |
| 電話 | 03-6550-0419 |
| FAX | 03-6551-0419 |
| 公式サイト | 平戸航太公式サイト |
| 公式X | @KoutaHirado |
| YouTube | 平戸航太チャンネル |
本人公式サイトではSNSの偽アカウントへの注意喚起も行っています。Xなどで本人発信を確認する場合は、公式サイトから案内されているアカウントをたどるのが確実です。
2026年9月時点の平戸氏は、全国比例選出の参議院1期目として、予算・国土交通・デジタル社会とAIを扱う委員会に所属しています。技術者時代から扱ってきたモノづくりやデジタル分野に加え、子育て、インフラなどについても国会質問や法案提出への参加を続けています。

