笠浩史(りゅう・ひろふみ)氏は、テレビ朝日の政治部記者から国政へ転じ、文部科学副大臣や複数政党の国会対策責任者を務めてきた衆議院議員です。
2026年2月の衆院選では神奈川9区の小選挙区で敗れましたが、比例南関東ブロックで復活当選し、現在は9期目。9月の政党再編後は「民主改革の会」に参加し、衆議院では統一会派「中道」に所属しています。衆議院では消費者問題に関する特別委員長を務めています。
- 1965年1月3日生まれ、福岡県福岡市出身
- 福岡県立修猷館高校、慶應義塾大学文学部卒業
- 前職はテレビ朝日政治部記者
- 2003年に衆議院議員へ初当選
- 文部科学大臣政務官、文部科学副大臣を歴任
- 2026年衆院選で比例復活し9選
- 現在の所属政党は民主改革の会、衆院会派は「中道」
- 現在は衆議院・消費者問題に関する特別委員長
| 名前 | 笠 浩史 |
|---|---|
| 読み方 | りゅう ひろふみ |
| 生年月日 | 1965年1月3日 |
| 年齢 | 61歳(2026年9月現在) |
| 出身地 | 福岡県福岡市 |
| 所属政党 | 民主改革の会 |
| 衆議院会派 | 中道 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 選出 | 比例南関東(神奈川9区で活動) |
| 当選回数 | 9回 |
| 現在の役職 | 消費者問題に関する特別委員長 |
| 初当選 | 2003年 |
| 前職 | テレビ朝日社員・報道局政治部記者 |
| 主な役職歴 | 文部科学大臣政務官、文部科学副大臣、立憲民主党国会対策委員長など |
| 公式サイト | 笠ひろふみ公式サイト |
| 公式X | @hirofumi_ryu |
現在の議員情報と当選回数は、衆議院の公式プロフィールで確認できます。
笠浩史の国籍は?韓国籍・中国籍とする根拠はない
笠浩史氏の国籍については、少なくとも日本国籍を有していることは、現職の衆議院議員であることから明確です。
公職選挙法第10条では、衆議院議員の被選挙権を持つのは「日本国民」で25歳以上の者と定めています。笠氏は2003年から衆院選で当選を重ね、2026年にも9回目の当選を果たしています。
出生地についても、衆議院は「福岡県福岡市に生まれる」と公表しています。本人の公式プロフィールも同じ経歴です。
韓国籍や中国籍だとすることを裏付ける、本人発表・公的資料・信頼できる報道はありません。名前の「笠」を「りゅう」と読むことも含め、名前の印象だけから国籍やルーツを推測することはできません。
父親・妻・家族は?父を中学2年で亡くし奨学金で大学へ
笠浩史氏の家族について公に詳しく語られている情報は多くありません。その中で、政治姿勢とも直接つながっているのが父親とのエピソードです。
慶應塾生新聞のインタビューによると、笠氏は中学2年生のときに父親を亡くしました。大学進学後は実家からの仕送りを受けず、奨学金とアルバイトで学費や生活費を賄ったと語っています。
「意欲があれば、誰でも学べる社会を創りたい」
出典:慶應塾生新聞・笠浩史氏インタビュー
この経験は、笠氏が長年掲げてきた教育への投資や教育機会の確保という政策の背景にもなっています。
妻や子供の詳細は公表されている?
一方、妻の氏名や職業、子供についての詳細は、衆議院プロフィールや本人公式プロフィールでは公表されていません。
妻の勤務先などを特定できる一次資料も見当たらず、根拠のない勤務先や家族構成を断定することはできません。政治活動上の連絡先としては、本人公式サイトで川崎事務所と国会事務所が公開されています。
- 父親:笠氏が中学2年生のときに死去
- 大学時代:奨学金とアルバイトで学業を継続
- 妻:本人公式プロフィールなどでは詳細非公表
- 子供:公的プロフィールでは詳細非公表
笠浩史と旧統一教会の関係は?2005年か2006年の祝電が党調査で判明
笠浩史氏と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐっては、「まったく接点がなかった」とするのは正確ではありません。
2022年に立憲民主党が行った自己申告を基にした党内調査では、笠氏について2005年または2006年、地元で開かれた「平和連合神奈川県大会」に祝電を送ったと公表されました。この調査結果は当時の報道でも取り上げられています。
同調査では、笠氏について選挙支援や献金の授受が認定されたわけではありません。当時の立憲民主党は党所属議員を調べ、複数議員について祝電、関連媒体への登場、関連会合への出席などの接点を公表しました。
また、共同通信が2022年に実施した全国会議員アンケートでは、笠氏は献金、選挙支援、集会・祝電などの設問に無回答でした。無回答であること自体から、接点の有無を新たに判断することはできません。
- 立憲民主党の2022年調査で、2005年または2006年の関連会合への祝電が公表された
- 党調査で笠氏の献金や選挙支援が確認されたという内容ではない
- 共同通信の2022年アンケートには無回答だった
- 2023年には衆院議院運営委員会筆頭理事として、細田博之衆院議長と旧統一教会との関係を聴取する側にも回っている
2023年1月には、議院運営委員会の筆頭理事として、細田博之衆院議長に旧統一教会との接点について質問しています。当時の立憲民主党の発表には、笠氏が記者団に聴取内容を説明した経緯が掲載されています。
笠浩史と日本会議の関係は?本人が国会議員懇談会への参加を明記
日本会議との関係については、噂ではなく笠氏本人の過去の寄稿が残っています。
日本会議が設立10周年時に公開した文章で、笠氏は2003年の初当選以来、日本会議国会議員懇談会に参加してきたと記しています。
「私は平成十五年十一月に初当選以来、国会議員懇談会に参加させて頂いております。」
出典:日本会議「設立10周年」笠浩史氏寄稿
この寄稿では、教育基本法や憲法についても言及し、自身を日本会議国会議員懇談会の一員と表現していました。
さらに2026年には、日本会議の機関誌「日本の息吹」の「皇室典範改正を求める国民大会」特集に笠氏の名前が掲載されています。ただし、過去の所属・参加歴と、2026年時点の正式な議員懇談会会員資格は分けて扱う必要があります。今回確認できた一次資料だけから、現在の正式な会員名簿上の地位までは断定しません。
なお、後述するように、現在の笠氏は選択的夫婦別姓の早期実現を政策に掲げ、皇位継承についても女性天皇を含む議論を続けるべきだと発言しています。過去の団体所属歴だけで現在の政策全体を説明することはできません。
笠浩史の現在|民主改革の会に所属、衆議院では会派「中道」
2026年は笠浩史氏の所属政党が大きく動いた年でした。
1月には立憲民主党出身議員と公明党出身議員らによる中道改革連合に参加し、共同国会対策委員長に就任しました。その後、中道改革連合は9月に再編され、旧立憲系を中心とする18人で「民主改革の会」が発足。笠氏も参加しています。
現在の「所属政党」と衆議院の「会派名」が異なる点には注意が必要です。笠氏の所属政党は民主改革の会ですが、民主改革の会と公明党などは衆議院で統一会派「中道」を組んでいるため、衆議院公式プロフィールでは「中道」と表示されています。
中道改革連合の再編については、本人も2026年9月10日にXで発信しています。
現在の国会での役職は消費者問題に関する特別委員長
衆議院の委員名簿では、2026年9月18日現在、笠氏は消費者問題に関する特別委員長です。委員会では消費者行政、食品安全、消費者被害などに関わる議題を扱います。
9月には北海道で消費者行政に関する委員会視察を行ったことも本人のXで紹介しています。
2026年衆院選では神奈川9区で落選、比例復活で9選
2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙で、笠浩史氏は中道改革連合から神奈川9区に立候補しました。
| 候補者 | 政党 | 得票 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 上原まさひろ | 自由民主党 | 87,531票 | 小選挙区当選 |
| 笠ひろふみ | 中道改革連合 | 84,024票 | 比例復活 |
| 赤石ひろ子 | 日本共産党 | 16,186票 | 落選 |
笠氏は上原氏に3,507票差で敗れましたが、比例南関東ブロックとの重複立候補により復活当選。小選挙区では落選したものの、国会議員としては当選し9期目に入っています。
選挙結果は神奈川県選挙管理委員会の第51回衆院選結果でも公表されています。
衆院選では小選挙区と比例代表に重複立候補できます。笠氏は神奈川9区では2位でしたが、比例南関東で当選したため、現在も衆議院議員です。
経歴・学歴|修猷館高校から慶應、テレビ朝日政治部を経て国会へ
笠浩史氏は福岡県立修猷館高校を卒業後、慶應義塾大学文学部へ進学しました。
大学時代は家庭教師などのアルバイトをしながら学び、福岡県出身の太田誠一衆議院議員の事務所でもアルバイトを経験。議員宿舎に住み込み、議員の送迎などをしながら大学へ通った時期もあったとインタビューで振り返っています。
1989年に大学を卒業するとテレビ朝日へ入社。営業部門を経て報道局政治部に移り、総理官邸、野党、自民党などを担当しました。
| 年 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1965年 | 福岡県福岡市に生まれる |
| 1983年 | 福岡県立修猷館高校卒業 |
| 1989年 | 慶應義塾大学文学部卒業、テレビ朝日入社 |
| 2003年 | テレビ朝日を退社し、神奈川9区で衆議院議員初当選 |
| 2010年 | 文部科学大臣政務官 |
| 2012年 | 文部科学副大臣 |
| 2013年 | 民主党幹事長代理 |
| 2016年 | 民進党国会対策委員長代理 |
| 2017年 | 希望の党結党に参加、党国会対策委員長 |
| 2018年 | 希望の党解党後、無所属で活動 |
| 2021年 | 立憲民主党へ入党 |
| 2024年 | 立憲民主党国会対策委員長 |
| 2026年1月 | 中道改革連合の共同国会対策委員長 |
| 2026年2月 | 比例復活で9選 |
| 2026年9月 | 民主改革の会へ参加 |
2003年にテレビ朝日を退社した後は、新百合ヶ丘駅など神奈川9区内の駅で街頭活動を開始しました。本人公式サイトでは、これまでの駅頭活動は4,200回を超えると紹介されています。
地域活動だけでなく、2026年には日本・モンゴル友好議員連盟に関わる活動についてもXで発信しています。
笠浩史の政策|教育を軸に経済・政治改革・安全保障も掲げる
笠浩史氏が長く政治活動の中心に置いているのが教育と「人への投資」です。本人公式サイトでは、現在も次の言葉を掲げています。
「人づくりなくして国づくりなし」
出典:笠ひろふみ公式サイト
本人公式サイトの政策ページでは、教育だけでなく経済、政治改革、安全保障、社会保障、共生社会まで政策を掲げています。
| 分野 | 主な政策 |
|---|---|
| 子育て・教育 | 教育無償化の拡大、人への投資、夜間中学・フリースクールなど多様な教育機会の確保 |
| 物価・経済 | 食料品の消費税率ゼロ、給付付き税額控除、「130万円のガケ」の解消、リスキリング支援 |
| 政治改革 | 企業・団体献金の規制強化、政治資金監視の第三者機関、インターネット投票、被選挙権年齢引き下げ |
| 外交・安全保障 | 日米同盟を基軸とした外交、非核三原則の堅持、必要な防衛力整備、拉致問題への対応 |
| 社会保障・雇用 | 医療・介護・保育の拡充、現役世代の社会保険料負担軽減、週休3日制など働き方の選択肢拡大 |
| 共生社会 | 選択的夫婦別姓の早期実現、性別・民族・障がい・国籍などを理由とする差別の解消 |
政治改革では政治資金問題を追及
2024年の衆議院政治改革特別委員会では、自民党派閥の政治資金問題をめぐり、説明責任と制度改正を求めました。
「本委員会においても徹底した真相究明と責任追及を求めてまいります」
出典:衆院政治改革特別委員会・立憲民主党
現在の個人政策でも、政治資金を監視する第三者機関の創設や企業・団体献金規制の強化を掲げています。
社会政策では、2026年に母乳バンクの活動についても本人のXで取り上げています。
笠浩史がやったこと・実績|教育分野の議員立法に継続して関与
笠浩史氏の政治活動では、文部科学大臣政務官・副大臣を経験したこともあり、教育制度をめぐる議員立法や国会運営への関与が目立ちます。
教育機会確保法の法案提出に参加
2016年5月には、夜間中学やフリースクールなど学校外も含めた学びを支援する法案を、超党派議員による協議を経て衆議院へ提出しました。本人は公式サイトで、約1年半にわたって超党派で議論した法案だったと説明しています。
この法案はその後、「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(教育機会確保法)」として成立しました。制度成立を笠氏一人の成果とするものではなく、超党派で進められた議員立法です。
いじめ防止対策推進法の立法協議
2013年のいじめ防止対策推進法をめぐる国会審議では、笠氏は法案提出者の一人として答弁しています。国会会議録には、学校で子供が相談しやすい環境をつくることや、スクールカウンセラーと教職員の連携について答弁した記録が残っています。
衆議院本会議の子供の傍聴年齢を引き下げ
2016年には、衆議院本会議を傍聴できる子供の年齢基準について議院運営委員会で見直しを提案。従来の10歳以上から小学1年生以上へ引き下げることで各党が合意しました。
本人公式サイトによると、年齢基準の見直しは69年ぶりでした。子供連れの傍聴者向けに議員会館内保育所の一時保育予約制度も見直されています。
高校教育無償化にも政府・与党時代から関与
民主党政権時代には文部科学大臣政務官や副大臣を務めました。笠氏自身は慶應塾生新聞のインタビューで、政治家として印象に残る仕事の一つに高校教育無償化政策への関与を挙げています。
父を早くに亡くし、自ら奨学金を利用して大学へ進んだ経験と、教育政策への継続的な取り組みがつながっています。
皇位継承・皇室典範では2026年に党の検討本部長を務めた
2026年に笠浩史氏が国会で大きく関わったテーマの一つが、皇族数の確保と皇位継承をめぐる皇室典範の議論です。
中道改革連合では「安定的な皇位継承に関する検討本部」の本部長を務め、衆参両院正副議長による与野党協議で党の見解を説明しました。
「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない」
出典:中道改革連合・2026年5月15日意見表明
当面の皇族数確保策では、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持できる制度を優先し、旧宮家の男系男子を養子に迎える制度も選択肢として協議しました。
同時に笠氏は、この措置だけで皇位継承をめぐる議論が終わるわけではないとして、2026年5月の全体会議で女性天皇の是非を含めた議論を今後深める必要があるとの考えも示しています。
皇位継承に関する党内議論が始まった時期にも、本人のXで活動を報告しています。
- 現行の皇位継承の流れを当面の前提とする
- 女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する仕組みを優先
- 旧宮家の男系男子を養子に迎える制度も選択肢とする
- 女性天皇を含む将来の皇位継承論議は継続すべきとの立場
人物像|政治記者の経験と駅頭活動、好物はチョコモナカジャンボ
笠浩史氏は国会議員になる前、テレビ朝日で政治家を取材する側にいました。本人は記者時代に身につけた「物事の要点をつかみ、分かりやすくまとめる力」が、政治家になった後も生きていると語っています。
大学時代には議員宿舎に住み込みながら国会議員事務所で働き、卒業後は政治記者、38歳で衆議院議員へ転身しました。政治との接点自体は、国会議員になるかなり前から続いていたことになります。
地元では駅頭活動を長く継続しています。公式プロフィールでは4,200回を超えるとされ、初めて駅頭に立ったのは2003年7月29日の新百合ヶ丘駅北口でした。
公式Xのプロフィールには、少し意外な一面として「チョコモナカジャンボをよく食べます」とも記されています。国会や政策だけでなく、地域行事やスポーツ関係の活動もSNSで発信しています。
笠浩史の事務所・公式SNS
政治活動への問い合わせ先として、本人公式サイトでは川崎事務所と国会事務所を公開しています。
| 川崎事務所 | 神奈川県川崎市多摩区登戸1644-1 新川ガーデンビル1階 |
|---|---|
| 国会事務所 | 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第1議員会館408号室 |
| 公式サイト | https://ryu-h.net/ |
| 公式X | @hirofumi_ryu |
笠氏は2026年9月時点で、民主改革の会所属の衆議院議員として9期目を務めています。小選挙区では2026年に敗れましたが比例南関東で議席を維持し、国会では消費者問題に関する特別委員長を担当しています。
長年の中心テーマである教育政策に加え、2026年は皇室典範をめぐる与野党協議や消費者行政にも関わっており、政党再編後も神奈川9区を政治活動の基盤としています。

