テレビ番組「行列のできる法律相談所」で広く知られた弁護士・北村晴男氏は、2025年に初めて国政選挙へ出馬し、現在は参議院議員として活動しています。
所属は日本保守党、選挙は特定の都道府県の選挙区ではなく全国比例です。長年の弁護士活動やテレビ出演から政治家へ転じた経緯に加え、息子・娘、橋下徹氏との関係、共同親権や外国人政策などについても本人の発言を交えて見ていきます。
- 弁護士から69歳で国政選挙へ初挑戦
- 2025年参院選の全国比例で975,122票を獲得
- 所属政党は日本保守党
- 参議院では法務委員会などに所属
- スパイ防止法、外国人政策、離婚後の共同親権などを主要テーマとしている
- 長男はプロゴルファーの北村晃一氏、次女は俳優の北村まりこ氏
| 名前 | 北村晴男(きたむら はるお) |
|---|---|
| 生年月日 | 1956年3月10日 |
| 年齢 | 70歳(2026年10月1日時点) |
| 出身地 | 長野県屋代町(現在の千曲市) |
| 出身高校 | 長野県立長野高等学校 |
| 出身大学 | 早稲田大学法学部 |
| 職業 | 参議院議員・弁護士 |
| 所属政党・会派 | 日本保守党 |
| 選挙 | 参議院比例代表(全国比例) |
| 当選回数 | 1回 |
| 初当選 | 2025年参議院議員選挙 |
| 弁護士登録 | 1989年 |
| 公式情報 | 参議院公式プロフィール |
| 公式X | @kitamuraharuo |
| 公式YouTube | 弁護士北村晴男ちゃんねる |
北村晴男は何党?現在は日本保守党の参議院議員
北村晴男氏の現在の所属は、日本保守党です。公明党や自民党所属ではありません。
参議院の公式プロフィールでは所属会派が「日本保守党」、比例代表選出、当選1回と記載されています。日本保守党の国会議員一覧にも参議院議員として掲載されています。
北村氏と日本保守党との関係は、選挙直前に始まったものではありません。参議院プロフィールによると、2023年の日本保守党結党時から法律顧問を務めていました。
2026年には党内での役割も広がっています。内閣官房の「給付付き税額控除等に関する実務者会議」では、日本保守党の政務調査会長として出席。7月7日の本人公式YouTubeでは、国会対策委員長として野党国対委員長会議へ出席したと説明しています。
参議院公式サイトの2026年7月14日現在の役職一覧では、次の委員会に所属しています。
- 法務委員会
- 行政監視委員会
- 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会
北村氏は法務大臣ではありません。弁護士出身で法務委員会に所属しているため混同されやすいものの、参議院議員として法務分野の審議に参加している立場です。
北村晴男の選挙区はどこ?2025年参院選で97万5122票を獲得
北村晴男氏には、東京都や長野県といった特定の「選挙区」はありません。2025年7月の参議院議員選挙に、日本保守党の全国比例代表候補として立候補しました。
比例代表では全国の有権者が政党名または候補者名を書いて投票します。北村氏は候補者名による票を975,122票獲得し、初当選しました。参議院公式プロフィールでは、全国比例の「個人最多得票」と記載されています。
| 選挙 | 第27回参議院議員通常選挙 |
|---|---|
| 投開票日 | 2025年7月20日 |
| 政党 | 日本保守党 |
| 区分 | 比例代表・全国比例 |
| 個人得票 | 975,122票 |
| 結果 | 初当選 |
出馬以前からYouTubeやXで政治について発信していた北村氏ですが、2025年6月30日に初めて立候補を表明しました。翌日の動画では、国会の外から意見を述べるだけでは状況を変えられないと考えたことを理由の一つに挙げています。
「外から推測して述べているだけでは何も変わらないと思った」
出典:日刊スポーツ・北村晴男氏の出馬理由
当選後は国会での活動そのものも発信するようになりました。2026年2月には特別国会に臨む自身の考えを公式Xで投稿しています。
北村晴男の学歴・経歴|野球少年から弁護士、政治家へ
北村晴男氏は1956年3月10日、長野県屋代町、現在の千曲市に生まれました。長野県立長野高校では硬式野球部に入り、1番打者としてプレーしています。
高校卒業後は早稲田大学法学部へ進学。大学卒業後すぐ弁護士になったわけではなく、司法試験への挑戦を続けました。
| 1956年 | 長野県屋代町(現・千曲市)に生まれる |
|---|---|
| 高校時代 | 長野県立長野高校・硬式野球部 |
| 1979年 | 早稲田大学法学部卒業 |
| 1986年 | 司法試験合格 |
| 1989年 | 弁護士登録 |
| 1992年 | 北村晴男法律事務所を開設 |
| 2000年代 | 「行列のできる法律相談所」などテレビ番組に出演 |
| 2023年 | 日本保守党結党時から法律顧問 |
| 2025年 | 参議院議員に初当選 |
司法試験の勉強中は父親から経済的援助を受けず、大学時代に始めた小さな学習塾を経営しながら受験を続けたと本人がインタビューで振り返っています。30歳のときに司法試験へ合格しました。
弁護士としての知名度を全国区にしたのが、日本テレビ系「行列のできる法律相談所」です。番組では北村氏のほか、橋下徹氏や丸山和也氏ら複数の弁護士が法律問題について意見を交わしました。
現在も弁護士?所属事務所と相談料金
政治家になった現在も、弁護士法人 北村・加藤・佐野法律事務所ではパートナー弁護士として掲載されています。事務所は赤坂と立川にあります。
事務所は生命保険・損害保険関係の事件を中心に、損害賠償、債権回収、債務整理、相続、離婚、刑事事件なども取り扱っています。
事務所公式の法律相談料案内には、個人・法人とも30分5,500円(税込)とするページが掲載されています。事件を正式に依頼する場合の弁護士費用は、委任契約前に見積もりを提示すると案内されています。
公式サイト内には異なる料金が記載された別ページも残っているため、実際に相談する場合は予約時の最新案内を確認する必要があります。
北村氏個人の弁護士としての年収や現在の総年収は公表されていません。弁護士業、メディア出演、議員としての収入などを外部から足し合わせた金額は推定にとどまります。
北村晴男の政策は?国会で取り組んでいるテーマ
参議院公式プロフィールで北村晴男氏が掲げているテーマには、スパイ防止法、外国人・移民政策の見直し、離婚後の原則共同親権があります。
スパイ防止法の制定を主張
北村氏は、日本の既存法制では外国勢力などによる情報取得に十分対応できないとして、包括的なスパイ防止法が必要だと主張しています。
2026年5月21日の参議院連合審査会では、特定秘密保護法などで保護される情報の範囲について質問しました。その際、法律を作る場合の人権への配慮にも言及しています。
「人権に配慮しつつ包括的なスパイ防止法を作るべき」
出典:国会会議録・参議院連合審査会
議員当選直後の2025年8月には、他党議員とスパイ防止法について議論を始めたことを公式Xでも発信しています。
外国人・入管・帰化制度
法務委員会では、外国人の在留資格、退去強制、帰化審査などを繰り返し取り上げています。2026年4月14日の法務委員会では、政府が進める帰化審査の厳格化について質問し、帰化取消制度の検討も求めました。
これらは北村氏自身が国会で主張している政策・制度改正案であり、すべてが現行制度として実施されているという意味ではありません。
法務委員会での実際の質疑については、本人の公式Xでも動画を紹介しています。
離婚後の「原則共同親権」を主張
共同親権は、北村氏が国会議員になる前から取り組んできたテーマです。2024年4月、衆議院法務委員会へ参考人として出席し、当時審議されていた民法改正案について意見を述べました。
「共同親権も選択可能にというのが正解です。」
出典:国会会議録・衆議院法務委員会
北村氏はこの法改正を「原則共同親権」と呼ぶことには否定的で、さらに踏み込んだ原則共同親権を主張してきました。
実際に成立した改正民法は2026年4月1日に施行されています。法務省によると、従来の離婚後単独親権だけでなく共同親権も選択できる制度となりました。DVなど一定の場合には単独親権とする仕組みも設けられています。
政務調査会長として税制議論にも参加
法律分野以外では、2026年に日本保守党の政務調査会長として政府・各党による「給付付き税額控除」の実務者協議にも参加しました。
5月27日の議事要旨では、給付付き税額控除の議論に対し、北村氏が日本保守党を代表して食料品の消費税ゼロを早期に実施すべきだという党側の考えを述べたことが記録されています。これは政府が決定した政策ではなく、日本保守党側から示された政策主張です。
政治家として何をしている?法務委員会を中心に国会質問
北村晴男氏は弁護士としての経験を生かし、参議院では法務委員会を中心に質問しています。
- 帰化審査・帰化制度
- 出入国管理と外国人政策
- スパイ防止法制
- 北朝鮮による拉致問題
- 海外での臓器移植をめぐる問題
- 司法・法務行政
2025年12月の法務委員会では、中国での臓器移植をめぐる問題を取り上げ、厚生労働省や出入国在留管理庁などへ対応を質問しました。2026年4月には帰化制度、5月には外国人の在留・退去制度や安全保障法制などへ議題を広げています。
2026年2月には世界ウイグル会議関係者との面会についても公式Xで発信しています。
政策として掲げる内容と、すでに成立・実施された制度は分けて見る必要があります。北村氏の場合、国会質問を通じて政府へ制度変更を求めているテーマが多く、議員個人がすでに「実現した制度」と同じではありません。
橋下徹との関係は?「行列」での共演から激論まで
北村晴男氏と橋下徹氏は、日本テレビ系「行列のできる法律相談所」で弁護士として共演してきました。番組内で意見がぶつかる場面が多かったことから、二人の関係そのものにも関心が集まってきました。
テレビ番組だけでなく、橋下氏のABEMA「NewsBAR橋下」でも共演。2022年にはウクライナ情勢や上海電力をめぐる問題などで激しく意見を交わしています。テーマによって常に対立しているわけではなく、離婚後の共同親権をめぐって考えが一致した場面もありました。
では、番組外では親しい友人なのか。北村氏は自身のYouTubeに寄せられた質問に対し、私生活での付き合いについて次のように答えています。
「電話番号、LINEすら知りませんから。」
出典:スポニチアネックス・北村晴男氏のYouTube発言
北村氏は番組出演以外で電話をしたり、一緒に酒を飲んだりしたこともないと説明しています。テレビでの激論だけから「不仲」、逆に演出だから「実は親友」と決めつけられる関係ではないというのが、本人が明かした範囲の事実です。
北村晴男の妻・息子・娘は?3人の子供がいる
北村晴男氏は結婚しており、長男・長女・次女の3人の子供がいます。
本人のインタビューによると、28歳で結婚。その翌年、29歳のときに長男が誕生しました。司法試験合格前で、学習塾を経営しながら受験を続けていた時期です。
妻はどんな人?
妻については結婚時期や子育てに関する本人の発言がある一方、氏名や詳しい職業などは広く公表されていません。
北村氏は、子供たちの日々の子育てについては妻が中心になっていたと振り返っています。自身は子供の進路を親が決めるのではなく、本人が好きな道へ進むことを重視していたと話しました。
「子どもが親の言う通りに生きるはずがない」
出典:ファミーユ・北村晴男氏インタビュー
長男・北村晃一はプロゴルファー
長男はプロゴルファーの北村晃一氏です。日本ゴルフツアー機構も「北村晴男さんの長男」と紹介しています。
晃一氏自身も高校時代は野球に取り組み、その後ゴルフへ転向しました。父・晴男氏もゴルフが趣味で、親子でゴルフイベントに参加したことがあります。
次女・北村まりこは舞台を中心に活動する俳優
次女は北村まりこ氏で、舞台を中心に俳優として活動しています。北村氏の公式YouTubeでも、まりこ氏の子供時代や進路について本人が語っています。
長女については一般人として生活しているとみられ、公表されている情報は限定的です。本人や家族が公開していない氏名・勤務先などを推測できる資料は、家族情報として扱う根拠にはなりません。
公式X・YouTubeでは政治を積極的に発信
北村晴男氏は国会議員になる以前から、XとYouTubeを主要な発信手段としてきました。
YouTubeでは政治・法律問題の解説だけでなく、子育て、ゴルフ、弁護士としての経験なども扱っています。国会議員になってからは、委員会質疑や国会運営について本人が説明する動画も増えました。
国会対策委員長としての活動についてもXで継続的に発信しています。
参議院公式プロフィールによれば趣味はゴルフと野球。高校時代に野球部でプレーし、息子がプロゴルファーになったこともあり、政治活動以外でもこの二つとの関わりが続いています。
石破茂氏へのX投稿が批判を受けたことも
北村氏の政治発信では、強い表現が議論になったこともあります。
2025年7月、当時首相だった石破茂氏についてXで「醜く奇妙な生き物」などの表現を繰り返し使用し、言葉が行き過ぎているとの批判が出ました。橋下徹氏をはじめ政治家やSNS利用者からも批判が寄せられています。
北村氏は初登院時に報道陣から質問を受け、自分では問題発言だとは考えていないと説明。日本保守党の会見では、外見を問題にしたのではなく石破氏の言動や人柄を指した表現だったとの趣旨を述べています。
当時の報道では、批判された表現と北村氏側の説明の双方が伝えられています。
政策そのものをめぐる論争とは別に、政治家としての発信の言葉遣いも評価・批判の対象になった事例です。
「公明党」「離党」「帰化」「法務大臣」などの疑問を整理
北村晴男は公明党?
公明党ではありません。現在の所属は日本保守党です。北村氏はYouTubeなどで公明党について発言する機会があるため、所属政党と混同しないよう注意が必要です。
日本保守党を離党した?
2026年10月1日時点で、北村氏の離党を示す公式発表はありません。日本保守党公式サイトと参議院の会派別所属議員一覧はいずれも北村氏を日本保守党の参議院議員として掲載しています。
北村晴男は帰化した?
参議院公式プロフィールには1956年に長野県屋代町で生まれたと記載されています。「北村晴男氏が帰化した」と裏付ける公的な一次資料は示されておらず、公開情報から帰化した人物と断定する根拠はありません。
法務大臣になった?
法務大臣ではありません。弁護士出身の参議院法務委員会委員であり、法務・司法分野の国会質問を多く行っています。
2026年の選挙で当選・落選した?
北村氏本人が国政選挙で初当選したのは2025年7月の参議院選挙です。現在はその任期中であり、「2026年に北村氏本人が参院選で当選・落選した」という経歴ではありません。
身長や年収は?
身長や弁護士・政治家としての総年収について、本人や公的機関による信頼できる公表値は見当たりません。ネット上にある推定値を公式プロフィールの数字として扱うことはできません。
2026年は台湾訪問など外交・安全保障分野の活動も
北村晴男氏の活動は、法務委員会だけにはとどまっていません。2026年6月に発足した超党派の「台湾海峡の平和と安定を考える国会議員の会」では活動に参加し、9月には訪問団の団長として台湾を訪れました。
9月8日には頼清徳総統と面会。台湾中央社の報道によると、北村氏は米国の「台湾関係法」「台湾旅行法」に相当する日本の法制度を作り、政府高官の相互交流や防衛協力につなげたいとの考えを示しています。
これは北村氏らが掲げている法整備の構想で、すでに日本の法律として成立したものではありません。弁護士としてテレビで知られた時代から国政へ移った北村氏は、現在、法務分野に加えて外国人政策、安全保障、台湾を含む外交分野へ活動範囲を広げています。

