田村智子(たむら・ともこ)氏は、日本共産党で初めて女性として幹部会委員長に就いた政治家です。参議院議員を3期務めた後、衆議院へ転じ、2026年9月現在は比例東京ブロック選出の衆議院議員と日本共産党委員長を務めています。
党首として知られる一方、夫や子供などの家族、若い頃や学歴、「パチンコ」との関係、2019年の「桜を見る会」追及など、人物を知る入口はさまざまです。公表されている一次情報を中心に、現在の立場まで一つの記事で整理します。
| 名前 | 田村智子(たむら ともこ) |
|---|---|
| 生年月日 | 1965年7月4日 |
| 年齢 | 61歳(2026年9月14日時点) |
| 出身地 | 長野県小諸市 |
| 学歴 | 長野県立野沢北高校、早稲田大学第一文学部卒業 |
| 所属政党 | 日本共産党 |
| 現在の役職 | 日本共産党幹部会委員長、衆議院議員 |
| 選挙区 | 衆議院・比例東京ブロック |
| 当選歴 | 衆議院2回、参議院3回 |
| 現在の委員会 | 衆議院安全保障委員会 |
| 家族 | 夫、一男一女 |
| 趣味・特技 | 歌、映画鑑賞、読書 |
| 公式サイト | 田村智子公式サイト |
| 公式X | @tamutomojcp |
国会での経歴や現在の委員会は衆議院公式プロフィールでも公開されています。
田村智子の夫は誰?家族は夫と一男一女
田村智子氏は結婚しており、家族は夫と一男一女です。本人の公式プロフィールにも、この家族構成が明記されています。
夫とは民青同盟で出会った
夫との出会いについては、田村氏自身のプロフィール記事「国会秘書として走り回る日々」に具体的な記述があります。田村氏は日本民主青年同盟、いわゆる民青で活動していた時期に男性と出会い、その後結婚しました。
結婚後に妊娠し、1995年に第一子を出産。これを機に青年運動の専従を離れ、日本共産党の国会秘書として働き始めています。本人公式サイトの経歴では、結婚・出産と国会秘書への転身が同じ時期の出来事として紹介されています。
夫の氏名や現在の職業について、田村氏の公式プロフィールでは公表されていません。ネット上には職業を特定する情報もありますが、一次情報で裏付けられない内容を事実として扱うことはできません。
息子と娘が1人ずついる
子供は息子1人、娘1人です。過去の本人プロフィールでは、子育てをしながら国会議員秘書として働いた経験も語られています。第一子は1995年生まれで、子供たちはすでに成人しています。
子供の氏名や現在の職業などは公式プロフィールでは明らかにされていません。孫がいるかどうかについても、公的・公式なプロフィールで確認できる情報はありません。
- 夫とは民青同盟の活動を通じて出会った
- 1995年に第一子を出産
- 子供は息子1人、娘1人
- 夫の氏名・現在の職業は公式プロフィールで公表されていない
- 子供の氏名・職業、孫の有無も公式には公表されていない
田村智子とパチンコの関係は?業界とのつながりではなく規制を要求
田村智子氏について「パチンコ」という言葉が目につくことがありますが、田村氏とパチンコ業界に特別な関係があるという話ではありません。
背景にあるのは、2018年7月の参議院内閣委員会での質問です。カジノを含む統合型リゾートをめぐる議論の中で、田村氏はギャンブル依存症対策を取り上げ、パチンコ・パチスロについても規制が必要だと主張しました。
特に焦点を当てたのが、景品を介して事実上の換金が行われる、いわゆる「3店方式」です。
「パチンコ・パチスロの規制をしなければギャンブル依存症の防止対策はまったく不十分になる」
出典:しんぶん赤旗・2018年7月6日
つまり、田村氏とパチンコを結び付ける具体的な国会活動として確認できるのは、パチンコを擁護した活動ではなく、依存症対策の観点から換金システムへの規制を求めた質問です。
若い頃と学歴|小諸の文房具店から早稲田大学へ
田村智子氏は1965年、長野県小諸市に生まれました。本人によると実家は「紙・文具卸商」で、文房具や書道用品などを扱っていました。姉と弟がおり、父親の配達について回るのが好きな子供だったと公式サイトで振り返っています。
野沢北高校では合唱に打ち込んだ
1978年に小諸市立小諸東中学校へ進学し、1981年には長野県立野沢北高校へ入学。小学生の頃から続けていた合唱に熱中し、高校でも音楽班でレクイエムやオペラに取り組みました。
本人は当時について、校則を「守って当然」と考える「保守派」のまじめな中学生だったとも振り返っています。政治運動に早くから関心を持っていたタイプではありません。若い頃の写真や合唱時代のエピソードは本人公式サイトの学生時代の紹介に掲載されています。
早稲田大学で学費値上げ反対運動に参加
1984年に早稲田大学第一文学部へ進学。大学でも混声合唱団に入りましたが、人生の方向を大きく変えたのは、大学側が学費を毎年引き上げる方針を示したことでした。
学費問題の学習会や学生大会を求める活動に関わり、そこで民青や日本共産党の学生と接するようになります。もともとは共産党に好意的だったわけではありませんでした。
「10代の私は、民青も共産党も近づいてはいけないと思い込んでいました。」
出典:しんぶん赤旗「わたしの入党物語」
学費値上げ反対運動に加え、核兵器廃絶を求める活動などを通じて政治や社会問題を学び、民青、日本共産党へと活動の場を広げました。政治家一家の出身でも、学生時代から政治家を目指していた人物でもないという点は、田村氏の経歴を理解するうえで特徴的です。
| 時期 | 学歴・活動 |
|---|---|
| 1978年 | 小諸市立小諸東中学校へ入学 |
| 1981年 | 長野県立野沢北高校へ入学 |
| 1984年 | 早稲田大学第一文学部へ入学 |
| 大学時代 | 学費値上げ反対運動、核兵器廃絶運動などに参加 |
| 大学卒業後 | 日本民主青年同盟の専従職員として活動 |
| 1995年 | 第一子出産、日本共産党国会議員団のスタッフへ |
| 1997年 | 石井郁子衆議院議員の秘書として教育分野を担当 |
| 2002年 | 井上美代参議院議員の秘書として社会保障・労働分野を担当 |
田村智子は現在何をしている?日本共産党初の女性委員長
田村智子氏は2024年1月、日本共産党の第29回党大会で幹部会委員長に選出されました。長く委員長を務めた志位和夫氏の後を継ぎ、日本共産党で初めての女性委員長となりました。
田村氏は就任要請を受けたときの心境を、東京都党会議で次のように語っています。
「『時代の要請』という言葉が思い浮かびました。」
出典:日本共産党東京都委員会・田村智子委員長あいさつ
本人はその理由として、自分たちの世代が党の将来に責任を持つことと、ジェンダー平等を掲げる政党で女性がトップとして活動する時代をつくることを挙げています。
国会では、2024年に参議院から衆議院へ転じ、2026年2月の総選挙でも再選。衆議院公式プロフィールでは、2026年4月時点で安全保障委員を務めていることが掲載されています。
2026年総選挙後には、国会での活動を続ける姿勢を本人のXでも発信しています。
選挙区はどこ?参院比例から衆院・比例東京ブロックへ
田村智子氏の現在の選挙区は衆議院の比例東京ブロックです。
「東京○区」という小選挙区選出の議員ではありません。東京都全体を含む比例東京ブロックから選出されています。
国政への挑戦自体は初当選よりかなり早く、衆参の選挙に複数回立候補した後、2010年の参議院比例代表で初当選しました。そこから参院3期を務め、2024年に衆院へ移っています。
| 選挙 | 結果・立場 |
|---|---|
| 2010年参議院選挙 | 比例代表で初当選 |
| 2016年参議院選挙 | 比例代表で再選 |
| 2022年参議院選挙 | 比例代表で3選 |
| 2024年衆議院選挙 | 比例東京ブロックで衆院初当選 |
| 2026年衆議院選挙 | 比例東京ブロックで再選 |
2026年2月8日の衆院選では、東京都の比例代表で日本共産党が407,146票を獲得し、1議席を確保しました。田村氏がその議席で再選しています。東京都全体の政党別得票は東京都選挙管理委員会の開票結果で確認できます。
田村智子は何をした?「桜を見る会」の国会追及で注目
田村智子氏の国会活動で特に広く知られるようになったのが、2019年の安倍晋三政権下で行われていた「桜を見る会」をめぐる追及です。
2019年11月8日の参議院予算委員会で、田村氏は参加者数と支出額が増加していたことや、安倍首相の地元後援会関係者が多数参加していた問題などを取り上げました。
「安倍内閣のモラルハザードが問われていますが、私は総理自身の問題を質問いたします。」
出典:田村智子公式サイト・2019年11月8日参議院予算委員会議事録
田村氏は、2019年の「桜を見る会」が参加者約1万8200人、支出額約5520万円まで膨らんでいたことを示し、招待者の選定や後援会との関係を質問。前日に開かれていた「前夜祭」との関係も追及しました。
この問題は田村氏だけが一人で発掘したものではなく、「しんぶん赤旗」の取材や他の国会議員による追及と国会質問が重なって、大きな政治問題へ発展しました。田村氏自身も後に、先行する報道を受けて予算委員会で取り上げた経緯を説明しています。
- 労働・雇用、非正規雇用
- 教育・学費負担
- 社会保障、子育て
- 「桜を見る会」など行政・政治とカネの問題
- ギャンブル依存症とパチンコ規制
- ジェンダー平等
- 平和・安全保障
参議院時代には厚生労働、文教科学、内閣、国土交通、決算など複数の委員会を経験しています。
田村智子の政策|消費税5%・賃上げ・平和・ジェンダー平等
党首となった現在は個人の政策だけでなく、日本共産党全体の政策を代表して発信する立場です。2026年総選挙では「暮らし・平和・人権」を柱にした政策を掲げました。
- 消費税:廃止を目指し、緊急に一律5%へ減税
- 賃金:最低賃金を全国どこでも時給1500円へ引き上げ、その後1700円を目指す
- 労働時間:「1日7時間・週35時間制」を国の目標にする
- 教育:大学学費値上げの中止・負担軽減、30人学級など
- 社会保障:医療・介護などの削減路線から拡充へ転換
- 安全保障:軍事費の大幅増額に反対し、外交による東アジアの平和構築を重視
- 人権:選択的夫婦別姓、ジェンダー平等、個人の尊厳を重視
政策全体は日本共産党「2026総選挙政策」で公開されています。
物価高対策では減税・賃上げ・労働時間短縮をセットで主張
2026年1月のNHK党首インタビューでは、物価高への対応として大企業・大株主への富の集中を是正する必要があると主張しました。
「消費税の減税、大幅賃上げ、労働時間の短縮」
出典:NHK党首インタビュー・田村智子委員長の発言
財源については、大企業や富裕層への税制上の優遇を見直し、「富める者に課税を」という方向から消費税減税などの財源をつくるとしています。
賃金と働き方についても、本人のXで継続的に発信しています。
安全保障では軍拡より外交を重視
安全保障では、憲法9条改正や大幅な軍事費増額、長射程ミサイルの配備などに反対する立場です。2026年9月のインタビューでも田村氏は、「最も現実的な安全保障は外交以外ない」と述べています。
国会外の平和運動にも参加しており、2026年3月には国会前で行われた憲法をめぐる市民行動について発信しました。
田村智子の国籍は?外国籍を示す根拠はない
田村智子氏の国籍については、外国籍であることを示す公的な根拠はありません。長野県小諸市生まれであることは衆議院の公式プロフィールにも記載されています。
さらに、公職選挙法第10条では、衆議院議員の被選挙権について「日本国民」で満25歳以上であることを要件としています。田村氏は現職の衆議院議員であり、この法的要件を満たして選挙で当選しています。
身長、血液型、夫や子供の職業、孫の有無などは、田村氏や衆議院の現在の公式プロフィールでは明記されていません。公表のない個人情報は推測せず、公表されている範囲で見る必要があります。
田村智子への評価と批判|国会追及力の一方、党運営をめぐる論争も
田村智子氏の政治家としての知名度を大きく高めたのは、長年の国会質問です。特に「桜を見る会」の追及では、資料や報道を積み上げながら政府へ質問する姿が全国的に知られるようになりました。
党内では政策委員長、副委員長などを経て委員長に就いており、国会論戦を得意とする議員から党全体を率いる立場へ役割が変化しています。
2024年党大会での発言には「厳しすぎる」と批判も
党運営をめぐって大きな論争になったのが、2024年1月の日本共産党大会です。党員除名問題について意見を述べた神奈川県議に対し、田村氏が大会の結語で「まったく節度を欠いた乱暴な発言」などと厳しく批判しました。
この対応には党内外から「公開の場で個人を強く批判するやり方は問題ではないか」「パワハラ的だ」といった批判が出ました。党側は、党大会で出された意見に大会として回答することは必要であり、パワハラとの見方には反論しています。田村氏の実際の発言は第29回党大会の結語全文で確認できます。
2026年衆院選では党勢回復が課題に
2026年2月の衆院選では田村氏自身は比例東京ブロックで再選しましたが、日本共産党は全国では厳しい結果となりました。党首である田村氏にとって、国会論戦だけでなく党の支持拡大や組織再建も大きな課題になっています。
「総選挙の結果は、悔しいものとなりました」
出典:日本共産党・2026年2月17日常任幹部会の訴え
選挙後も委員長を続投し、第30回党大会へ向けた党勢立て直しを進めています。
田村智子の人物像|合唱、映画、読書が趣味
政治活動とは別の人物像で目立つのが合唱です。小学校から大学まで長く合唱を続け、高校時代にはオペラにも取り組みました。公式プロフィールでも趣味・特技として「歌、映画鑑賞、読書」を挙げています。
国会質問でよく通る声も、長年の合唱経験と無関係ではなさそうです。本人は過去のインタビューで、国会質問の際には自分のマイクの音量を下げられるほど声が通るというエピソードも語っています。
若い世代との対話を前面に出す活動も増えています。2026年夏には大阪で高校生とのサマーセミナーに参加し、教育や子供の権利、政治について質問を受けました。
2026年現在の活動|党首と衆院議員を兼ね、災害・地方政治にも対応
2026年9月現在、田村智子氏は日本共産党委員長と衆議院議員を兼ねながら、国会、党運営、全国各地の政治活動を行っています。
2026年夏には熊本地震の被災地を訪問。熊本県氷川町や八代市で住宅、農業、医療などの被害状況を聞き取り、国への支援を求めました。避難所の食事や段ボールベッドなど生活環境の改善についても発信しています。
9月3日の日本共産党第9回中央委員会総会では、2027年に予定される第30回党大会へ向け、党勢の後退から前進へ転じることを呼びかけました。党首としては、選挙で減らした議席・支持をどう回復するかという課題を抱えています。
直近では、2026年9月13日投開票の沖縄県知事選で日本共産党が支援した玉城デニー氏が3選を逃しました。田村氏も選挙期間中に東京都内や沖縄で支援活動に参加しており、結果を受けた発信を行っています。
学生時代の学費値上げ反対運動から始まり、国会議員秘書、参議院議員、衆議院議員を経て党首へ進んだのが田村氏の政治経歴です。現在は個々の国会質問に加え、日本共産党そのものの政策、選挙結果、党勢の立て直しについて責任を負う立場にあります。

