斉藤鉄夫氏は、清水建設の研究者から国政へ転じ、環境大臣や国土交通大臣、公明党代表を務めてきた衆議院議員です。2026年には政党再編の当事者となり、現在は中道改革連合の顧問として活動しています。
特に注意したいのが選挙区と所属です。以前の情報では「公明党・広島3区」と紹介されることが多いものの、2026年の衆院選では比例中国から12期目の当選を果たしており、現在の所属は中道改革連合です。この記事では2026年9月16日時点の情報を基準に、国籍、妻や娘、学歴・経歴、政策、実績、不記載問題、資産、創価学会や中国との関係まで整理します。
- 1952年2月5日生まれ、島根県出身
- 衆議院議員12期、現在は比例中国
- 所属は中道改革連合、党顧問
- 衆議院では懲罰委員長
- 元環境大臣、元国土交通大臣、元公明党代表
- 東京工業大学大学院修了、工学博士
- 政治家になる前は清水建設の研究者
斉藤鉄夫のプロフィール|現在は中道改革連合の衆議院議員
| 名前 | 斉藤 鉄夫(さいとう てつお) |
|---|---|
| 生年月日 | 1952年2月5日 |
| 年齢 | 74歳(2026年9月時点) |
| 出身地 | 島根県邑智郡羽須美村(現在の邑南町) |
| 所属 | 中道改革連合 |
| 選挙区 | 比例中国 |
| 当選回数 | 12回 |
| 現在の主な役職 | 中道改革連合顧問、衆議院懲罰委員長 |
| 初当選 | 1993年・旧広島1区 |
| 最終学歴 | 東京工業大学大学院理工学研究科応用物理学専攻修士課程修了 |
| 前職 | 清水建設株式会社 |
| 公式サイト | 斉藤てつお公式サイト |
| 公式X | @saitotetsuo |
現在の所属・当選回数は中道改革連合の公式プロフィール、学歴や詳細な経歴は本人公式プロフィールで公表されています。衆議院の役員等一覧では、懲罰委員長として掲載されています。
応用物理の研究者から政治家へ転身し、科学技術・環境・国土交通を長く担当してきた人物というのが、斉藤氏の経歴を理解するうえで大きな特徴です。
なお、身長については本人公式プロフィール、国会・政党の主要な公開資料に記載がなく、信頼できる一次資料で正確な数値を裏付けられないため、本記事では断定しません。
斉藤鉄夫の現在の選挙区は比例中国|広島3区から変わった
斉藤氏の現在の選挙区は、衆議院の比例中国ブロックです。
2021年と2024年の衆院選では広島3区から立候補して小選挙区で当選しましたが、2026年の第51回衆院選では中道改革連合から比例中国に立候補し、12期目の当選となりました。
| 衆院選 | 選挙区 | 所属 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 広島3区 | 公明党 | 97,844票・当選10回目 |
| 2024年 | 広島3区 | 公明党 | 86,654票・当選11回目 |
| 2026年 | 比例中国 | 中道改革連合 | 当選12回目 |
2021年・2024年の広島3区の結果は衆議院小選挙区・広島3区の選挙結果、2026年以降の現在地は本人公式プロフィールに掲載されています。
「広島3区の議員」という情報は2024年までのもので、現在は比例中国です。一方、広島の事務所は現在も広島市安佐南区に置かれており、広島を基盤とした政治活動そのものがなくなったわけではありません。
2026年2月には衆議院懲罰委員長に就任しました。本人も就任時、Xでその役割について発信しています。
斉藤鉄夫の国籍は?中国籍などを示す公的資料はない
斉藤氏の国籍については、インターネット上で中国など外国との関係を推測する情報も見られますが、中国籍や外国籍であることを裏付ける公的資料や本人発表はありません。
本人公式プロフィールでは、1952年に島根県邑智郡羽須美村で生まれたとされています。
また、公職選挙法第10条では、日本国民に衆議院議員の被選挙権を認めています。斉藤氏は同制度の下で1993年から衆議院選挙に当選を重ねてきました。
- 出生地は島根県邑智郡羽須美村
- 現職の衆議院議員
- 「中国籍」「中国から帰化した」などと示す一次資料は見当たらない
- 中国との外交姿勢と国籍は別の問題
中国との政治・外交上の関わりを、そのまま本人の国籍と結び付ける根拠はありません。対中姿勢については後ほど、実際の発言をもとに整理します。
斉藤鉄夫の妻・子供は?娘が3人、孫についても公表
斉藤氏には妻がいます。2021年の国土交通大臣会見でも資産確認の経緯を説明する中で妻について言及しており、選挙活動などでも夫婦で行動する様子が本人のSNSで発信されてきました。
子供については、本人が2021年3月3日のXで「3人の娘がいる」ことを明らかにしています。
- 妻:存在は本人発言や活動から確認できる。氏名・職業など詳しいプロフィールは主要公式資料で公表されていない
- 子供:娘が3人
- 孫:公明党が2025年に掲載した人物紹介では、1歳と3歳の孫の写真をスマートフォンの待ち受けにしていると紹介
- 娘の氏名・職業:公式な公表は確認できない
公明党が2025年に掲載した人物紹介では、家庭では「普通のお父さん」と紹介され、家族からは「パンダみたい」と評されているエピソードも掲載されています。
娘が政策秘書を務めているとする情報などもネット上にはありますが、本人の公式プロフィールや国会・政党の公表資料で裏付けられる情報ではありません。家族は私人でもあるため、氏名や勤務先など未確認の情報を事実として扱うことは避ける必要があります。
自宅についても、資産公開制度に伴う情報とは別に、本人や家族の私生活上の住所を詳しく扱う必要はありません。政治活動用として公開されている事務所は、中道改革連合の議員プロフィールに掲載されています。
学歴と経歴|修道高校から東工大、清水建設の研究者へ
斉藤氏は島根県の山あいで生まれ、小学校卒業後に広島へ移りました。広島市立国泰寺中学校、修道高等学校を経て、東京工業大学(現在の東京科学大学)理学部応用物理学科へ進学しています。
| 時期 | 学歴・経歴 |
|---|---|
| 1970年 | 修道高等学校卒業 |
| 1974年 | 東京工業大学理学部応用物理学科卒業 |
| 1976年 | 東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了 |
| 1976年 | 清水建設入社 |
| 1984年 | 技術士(応用理学部門)取得 |
| 1985年 | 東京工業大学から工学博士の学位取得 |
| 1986年~ | 米国プリンストン大学客員研究員として3年間研究 |
| 1993年 | 旧広島1区から衆議院議員に初当選 |
| 2008年 | 環境大臣 |
| 2018年 | 公明党幹事長 |
| 2021年 | 国土交通大臣 |
| 2024年 | 公明党代表 |
| 2026年 | 中道改革連合共同代表を経て党顧問 |
詳細な年表は本人公式プロフィールと、国土交通大臣時代の首相官邸プロフィールでも確認できます。
清水建設では超高層ビルの非破壊検査を研究
清水建設では、物理学を応用した超音波による超高層ビルの非破壊検査などを研究しました。プリンストン大学ではプラズマ物理学の研究環境にも触れ、日本と米国の科学技術投資の差に危機感を抱いたと振り返っています。
「このままでは科学技術の世界で日本は置いていかれる」
出典:政治ドットコム・斉藤鉄夫氏インタビュー
帰国後には清水建設で宇宙開発に関する研究にも取り組み、月面でのコンクリート製造や宇宙空間での建築などを研究テーマにしたと同インタビューで説明しています。
政治家になる前の中心的なキャリアは、建設会社の営業や管理職ではなく、物理・工学分野の技術者・研究者でした。
公明党代表から中道改革連合へ|2025~2026年に所属が大きく変化
斉藤氏は長年、公明党の中心人物として活動しました。2018年に幹事長、2020年に副代表を務め、2024年11月には公明党代表に就任しています。
- 2024年11月:公明党代表に就任
- 2025年10月:公明党代表として自民党との連立に区切りを付ける方針を表明
- 2026年1月:中道改革連合の結成に参加し、野田佳彦氏と共同代表に就任
- 2026年2月:衆院選後、野田氏とともに共同代表を辞任
- 現在:中道改革連合顧問
2025年、自公連立に区切り
2025年10月、公明党は自民党との連立政権への参画に区切りを付けました。斉藤氏は当時の代表として、政治資金をめぐる改革について自民党側から明確かつ具体的な協力が得られなかったことなどを理由に説明しています。
経緯は公明党が公表した連立協議の説明に詳しく掲載されています。
2026年、中道改革連合に参加
2026年1月、立憲民主党側の野田佳彦氏らと新党「中道改革連合」を結成し、共同代表となりました。公明党を離れる際には、長年の歩みについて次のように語っています。
「50年以上、公明党と共に歩んできた」
出典:公明党「公明党代表に竹谷氏」
新党結成をめぐっては、事前の経緯についてさまざまな見方が出たことから、本人も1月16日にXで自らの立場を説明しました。
衆院選後には野田氏とともに共同代表を辞任し、2月13日に小川淳也氏が新代表へ就任しました。現在の斉藤氏は党顧問です。
ここでの「辞任」は中道改革連合の共同代表職からの辞任であり、衆議院議員を辞職したわけではありません。2026年9月時点でも現職の衆議院議員です。
斉藤鉄夫の政策|生活支援、防災・交通、平和と科学技術
斉藤氏の政策分野は、研究者出身という経歴を反映した科学技術だけではありません。環境大臣、国土交通大臣を経験しており、防災・インフラ、交通、脱炭素、生活支援、核軍縮などを主要テーマとしてきました。
| 分野 | 主な内容 |
|---|---|
| 物価・生活支援 | 賃上げ、子育て支援、物価高への対応、地域経済の活性化 |
| 防災・国土交通 | 流域治水、老朽インフラ対策、砂防・河川整備、公共交通 |
| 脱炭素 | 再生可能エネルギー、森林整備、GX、カーボンニュートラル |
| 平和・核軍縮 | 被爆者支援、核軍縮、広島からの平和発信 |
| 科学技術 | 研究開発、人材育成、科学技術への投資 |
本人が現在掲げる政策の詳細は斉藤てつお公式サイトの政策ページにまとめられています。
国土交通分野では地域鉄道の維持も担当
国土交通大臣時代には、人口減少で利用者が減る地方鉄道のあり方も大きな課題となりました。事業者だけに判断を委ねるのではなく、地域や自治体、国が関与して議論する考えを示しています。
「地域も、自治体も、国も一緒に考える必要がある」
出典:山陰中央新報・斉藤鉄夫国交相インタビュー
鉄道好きという個人的な趣味とは別に、国交相としては安全、地域交通、道路、河川、住宅、観光、物流など国土交通行政全般を担当しました。
広島を背景に核軍縮・被爆者支援を掲げる
広島を政治活動の基盤としてきたことから、核軍縮や被爆者支援も継続的なテーマです。公式政策では、核兵器のない世界に向けた国際的な機運の形成、被爆者支援、被爆建物の保存などを掲げています。
斉藤鉄夫は何をした?本人が実績として掲げる主な取り組み
政策は「これから実現したいこと」も含みますが、実績は過去に関わった制度や事業です。本人公式サイトの実績ページでは、次のような項目を掲げています。
- 軽減税率の導入
- 省エネ家電・次世代自動車の普及
- 文化芸術基本法の制定
- 奨学金制度の拡充
- 幼児教育・保育、私立高校授業料、高等教育の無償化
- 原爆ドームの世界遺産化
- 被爆者援護・在外被爆者支援の拡充
- 東広島・安芸バイパスの全線開通
- 可部バイパスの整備
これらは政府、国会、自治体、政党など複数の主体が関わって成立した制度・事業も含むため、すべてを斉藤氏一人が実現したという意味ではなく、本人が政治家として取り組み、公式サイト上で実績として掲げているテーマとして見ることができます。
閣僚としては、2008~2009年に環境大臣、2021~2024年に国土交通大臣を務めました。特に国交相在任中は、防災・減災、鉄道や航空の安全、観光、物流、住宅、インフラ整備など幅広い行政を担当しています。
不記載問題は何があった?資産報告と政治資金の2件を区別
斉藤氏の「不記載」を調べる際は、2021年に明らかになった議員の資産報告の訂正と、2022年に明らかになった政治資金収支報告書の記載漏れは別の問題として分ける必要があります。
| 2021年 | 衆議院議員として提出した資産等補充報告書などの記載漏れを訂正 |
|---|---|
| 2022年 | 斉藤鉄夫後援会の政治資金収支報告書で約90万円の収入を記載漏れし訂正 |
2021年の資産報告訂正
2021年11月、国土交通大臣就任に伴う資産公開の準備中、過去の衆議院議員としての資産報告に漏れが見つかったとして訂正しました。
国土交通省の2021年11月5日の会見記録によると、2019年に亡くなった姉から相続した財産が大半を占め、2020年の資産等補充報告では金銭信託1億379万1541円、その他の有価証券6609万6146円などに記載漏れがあったと説明しました。
本人は、相続した有価証券の内容や報告方法を十分理解できていなかったことなどを経緯として説明し、内容を精査したうえで訂正しています。
2022年には政治資金収支報告書の約90万円を訂正
別件として、2022年11月には斉藤氏の資金管理団体「斉藤鉄夫後援会」の2021年分政治資金収支報告書で、約90万円の収入が記載されていなかったことが明らかになりました。
後援会は当時の公明党広島3区総支部と共同で事務所を使い、約180万円の家賃をいったん支出。総支部から受け取った折半分の約90万円を収入として記載していなかったとして、広島県選挙管理委員会へ修正を提出しています。
「事務上のミスによる記載漏れであり、深く反省しお詫びを申し上げます」
出典:国土交通省・2022年11月29日斉藤大臣会見
この約90万円の件は政治資金収支報告書、2021年の大きな金額を含む訂正は議員の資産報告です。制度も対象となる金銭も異なります。
斉藤鉄夫の資産はいくら?2024年公開では家族分を含め2億3838万円
第1次石破内閣の閣僚資産公開では、斉藤氏について家族分を含め2億3838万円と報じられました。内訳では有価証券が1億8898万円を占めています。
- 公表額:2億3838万円(家族分を含む)
- うち有価証券:1億8898万円
- 第1次石破内閣の閣僚では公表額が最も多かった
出典:テレビ朝日「石破内閣閣僚の資産公開」、TBS NEWS DIG「第1次石破内閣閣僚の資産」
ただし、閣僚の資産公開制度では普通預金が対象外で、株式も銘柄と株数の公表にとどまるなど一定のルールがあります。したがって、2億3838万円は公開制度上集計された数字であり、本人の全財産や「純資産」をそのまま示す数字ではありません。
斉藤鉄夫と創価学会の関係|本人が「創価学会員」と発言
斉藤氏と創価学会の関係については、推測だけで語る必要はありません。本人が2024年のインタビューで、政治家になるきっかけを振り返る中で創価学会員であることを自ら明言しています。
「私が広島県出身、創価学会員ということもあり」
出典:政治ドットコム・斉藤鉄夫氏インタビュー
プリンストン大学で研究していた際、公明党の塩出啓典参議院議員が研究所を訪問。斉藤氏が日本の科学技術政策への問題意識を伝えたことが接点となり、後に国政選挙への出馬を打診されたと説明しています。
斉藤氏本人については「創価学会と無関係」というわけではなく、本人自身が創価学会員だと語っています。一方、妻や3人の娘まで同じ信仰であると断定できる公式資料は確認できません。
なお、現在の政党所属は公明党ではなく中道改革連合です。本人の宗教上の所属・信仰と、現在所属する政党は分けて考える必要があります。
斉藤鉄夫と中国の関係は?「親中」という評価だけでは見えない実際の発言
斉藤氏の対中姿勢については「親中」と表現する論評もあります。ただ、政治的なラベルだけでは具体的な立場が分かりにくいため、実際の発言を見た方が明確です。
中道改革連合の結成時、斉藤氏は外交姿勢について、国際協調や近隣国との対話を重視する考えを表明しました。
「国際協調主義、そして近隣の国々とも対話できる」
出典:中道改革連合・新党名発表記者会見
対話を重視する一方、中国側の個別の言動を常に容認しているわけでもありません。2025年11月には、中国総領事による一連の発言について本人のXで批判的な見解を示しました。
- 近隣国との対話・国際協調を重視する立場を表明
- 中国との対話そのものを否定していない
- 中国側の個別発言には批判を表明した例もある
- 中国との外交姿勢を、本人の国籍と結び付ける根拠はない
公表された発言からは、近隣国との対話を重視しつつ、個別の問題では中国側へ異議を示す姿勢の両方が見られます。
鉄道好きは本当?「自他ともに認める鉄道マニア」
斉藤氏の人物像で政治以外に際立っているのが鉄道です。本人公式プロフィールにも、趣味として「自他ともに認める鉄道マニア」と記載されています。
本人のインタビューでは、特に列車に乗ることを楽しむ「乗り鉄」で、時刻表を見るのも好きだと語っています。公明党の人物紹介では、現在は廃止された「時刻表検定試験」5級の認定書を持っていることも紹介されました。
ネット上で「鉄オタ」と呼ばれるのは単なるイメージではなく、本人も公式プロフィールで鉄道マニアを自認しています。
島根の山あいで育ち、父は獣医
斉藤氏の原点は島根県邑南町の旧羽須美村です。2026年5月には、故郷に隣接する安芸高田市川根地区を訪れた際、幼い頃に獣医だった父に連れられて訪れた記憶をXで振り返っています。
島根の山村、広島での学生生活、東工大での応用物理、清水建設とプリンストン大学での研究を経て、41歳で初当選。そこから環境大臣、国土交通大臣、公明党代表、中道改革連合共同代表を経て、現在は比例中国選出の衆議院議員12期、中道改革連合顧問、衆議院懲罰委員長を務めています。
2026年9月時点では中道改革連合自体も今後の組織形態や国会での連携をめぐる協議を続けていますが、党の最新議員プロフィールでは、斉藤氏は引き続き同党の顧問として掲載されています。

