大島九州男(おおしま・くすお)氏は、福岡県直方市で学習塾を経営し、市議会議員を3期務めた後、国政へ進んだ参議院議員です。
2007年と2013年の参院選で当選し、2019年以降は落選が続きましたが、2023年1月、水道橋博士氏の辞職に伴って比例代表の次点から繰り上げ当選。現在は参議院議員3期目です。
一方、2026年8月には、旧れいわ新選組から党名を変更した「いのちの党」に離党届を提出し、本人が離党を表明しました。党側は少なくとも9月4日時点で離党届を受理しておらず、党との関係が整理される途中にあるのが現在の状況です。
- 1961年6月11日、福岡県直方市生まれ
- 学習塾・テニス教室の経営から政治の世界へ
- 直方市議を3期12年務めた
- 参議院比例代表で通算3回当選
- 参議院内閣委員長などを歴任
- 教育、水俣病被害者救済、柔道整復師をめぐる制度などに取り組む
- 2023年の繰り上げ当選を機に「れいわローテーション」が大きな論点になった
- 2026年8月、いのちの党への離党届提出、離党を表明
| 名前 | 大島 九州男 |
|---|---|
| 読み方 | おおしま くすお |
| 生年月日 | 1961年6月11日 |
| 年齢 | 65歳(2026年9月時点) |
| 出身地 | 福岡県直方市 |
| 議員種別 | 参議院議員 |
| 選出 | 比例代表 |
| 当選回数 | 3回 |
| 初当選 | 2007年 |
| 主な役職歴 | 参議院内閣委員長など |
| 前職 | 学習塾・テニス教室経営、直方市議会議員 |
| 公式サイト | 大島九州男公式サイト |
| 公式X | @oshima_kusuo |
大島九州男の現在|参議院議員3期目、2026年に離党を表明
大島氏は現在、参議院比例代表選出の国会議員です。参議院公式プロフィールでは、2007年、2013年、2023年の3回当選と記載されています。
2023年の当選は通常の選挙で議席を得たものではありません。2022年参院選でれいわ新選組の比例候補として落選した後、同党の水道橋博士氏が辞職したため、2023年1月に次点だった大島氏が繰り上げ当選しました。
2026年7月9日時点の参議院資料では、財政金融委員会、行政監視委員会、政府開発援助及び国際協力・人道支援等に関する特別委員会への所属が掲載されています。
ただし、所属政党については大きな変化が起きています。れいわ新選組は2026年8月に「いのちの党」へ党名を変更しました。その後、大島氏は8月28日に離党する意向を公表しました。
「今後は自分の政治信条に従って、活動を続けていく」
出典:東スポWEB報道
いのちの党も、大島氏から離党届が届けられたことを公式Xで公表しました。ただし党側は、本人から十分な説明を受けていないとして、8月28日の段階では「離党届の正式な取り扱い」を決定していませんでした。
9月4日の党記者会見でも、幹事長が大島氏との話し合いと慰留を続けていると説明しています。そのため、「離党を表明して離党届を提出した」という本人側の意思と、「党として離党手続きを完了したか」は分けて見る必要があります。
なお、参議院公式プロフィールには旧会派名の「れいわ新選組」が残っていますが、同ページの役職情報は2026年7月9日時点のものです。2026年8月以降の党名変更・離党問題より前の情報である点には注意が必要です。
2026年7月の党代表選では、大島氏は阪口直人氏を推薦しました。本人の公式Xでも推薦理由について発信しています。
大島九州男の本名は?「九州男」の読み方と名前の由来
「九州男」という特徴的な名前から、本名なのか芸名・通称なのか気になる人もいるようですが、参議院の公式議員情報も本人公式プロフィールも「大島 九州男」です。
読み方は「おおしま くすお」。公的プロフィール上、別の本名や旧名は示されていません。
本人の公式プロフィールによると、高知県に住んでいた父親の姉の子どもが「土佐男(とさお)」と名付けられたことから、父親が「今度、大島家に男の子が生まれたら九州男にしよう」と決めていたそうです。
大島氏は福岡県直方市生まれです。「九州」という地域名をそのまま読ませるのではなく、「九州男」で「くすお」と読みます。
大島九州男の経歴|塾経営から直方市議、参議院議員へ
大島氏の政治家としての出発点には、教育現場での経験があります。
1980年に日本大学第二高等学校、1984年に日本大学法学部政治経済学科を卒業。1985年には地元福岡で「九誠」を設立し、学習塾とテニス教室を開きました。
「私が政治を志した原点は、長く携わってきた『教育』の現場にあります。」
出典:大島九州男公式サイト「理念と政策」
1991年、直方市議会議員選挙に立候補して初当選。その後3期連続で当選し、市議を12年間務めました。1993年には全国若手市議会議員の会の第2代会長に就任しています。
| 年 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1961年 | 福岡県直方市に生まれる |
| 1980年 | 日本大学第二高等学校卒業 |
| 1984年 | 日本大学法学部政治経済学科卒業 |
| 1985年 | 「九誠」を設立、学習塾・テニス教室を開校 |
| 1991年 | 直方市議会議員に初当選 |
| 1993年 | 全国若手市議会議員の会第2代会長 |
| 2003年 | 衆議院総選挙に出馬、落選 |
| 2005年 | 衆議院総選挙に再出馬、落選 |
| 2007年 | 参院選比例代表で初当選 |
| 2013年 | 参院選比例代表で2期目当選 |
| 2014年 | 参議院内閣委員長 |
| 2019年 | 国民民主党から参院選比例代表に出馬、落選 |
| 2021年 | れいわ新選組から衆院福岡8区に出馬、落選 |
| 2022年 | れいわ新選組から参院比例代表に出馬、落選 |
| 2023年 | 水道橋博士氏の辞職に伴い繰り上げ当選、3期目 |
| 2026年 | いのちの党への離党届提出、離党を表明 |
国政では行政監視委員会筆頭理事などを経験し、2014年には参議院内閣委員長を務めました。
2025年の内閣委員会では、能動的サイバー防御をめぐり、通信の秘密やプライバシーと安全保障をどう両立させるかを取り上げています。
大島九州男の選挙区はどこ?参議院では全国比例
現在の大島氏には、衆議院議員のような地域別の「選挙区」はありません。参議院の全国比例代表で選ばれた議員です。
そのため「福岡県選挙区の参議院議員」というわけではありません。出身地と政治活動の基盤は福岡県ですが、参議院議員としての議席は比例代表です。
- 2007年参院選:民主党・比例代表で初当選
- 2013年参院選:民主党・比例代表で再選。191,167票
- 2019年参院選:国民民主党・比例代表で落選
- 2021年衆院選:れいわ新選組・福岡8区で落選
- 2022年参院選:れいわ新選組・比例代表で落選
- 2023年:2022年選挙の比例名簿に基づき繰り上げ当選
2021年衆院選では福岡8区から立候補し、32,964票を獲得しましたが落選しています。福岡8区での出馬歴があることと、現在の参議院議席が全国比例であることは別です。
「れいわローテーション」と大島九州男|なぜ「辞めない」と議論になった?
大島氏をめぐる大きな論点の一つが、2023年に発表された「れいわローテーション」です。
水道橋博士氏が参議院議員を辞職した際、れいわ新選組の山本太郎代表は、比例名簿で次点だった大島氏が繰り上げ当選した後、約1年ごとに議員を辞職し、次の比例候補へ議席を引き継ぐ構想を発表しました。
当初示された順番は、大島九州男氏の後に長谷川ういこ氏、辻恵氏、蓮池透氏、よだかれん氏へと議席をつなぐというものでした。
「比例に投票していただいたすべての方々に応えるローテーションになるんだろう」
出典:れいわ新選組・2023年1月16日記者会見
大島氏自身も、発表時にはローテーションの趣旨に肯定的な認識を示していました。
ところが、予定されていた2024年初頭の辞職は実施されませんでした。れいわ新選組は2023年12月、関係者との話し合いを踏まえて、1年ごとの交代をいったん見送り、2年をめどに再協議する方針を公表しました。
大島氏が法的な任期を途中で失ったわけではありません。 ローテーションは党が独自に示した政治的な運用構想であり、比例代表で繰り上げ当選した大島氏の参議院議員としての任期そのものは、2022年参院選で選ばれた議席の任期に基づきます。
その後も党内でローテーションをどう扱うのかが議論され、2026年の離党表明によって再び大きな争点となりました。「裏切り」「議席を返すべき」といった批判も一部から出ていますが、これは政治的な評価を含む表現です。事実としては、2023年に党がローテーション構想を提示し、実施を延期した後、大島氏が2026年に離党を表明したという経過になります。
大島九州男の政策と実績|教育・水俣病・柔道整復師を重点テーマに
大島氏が現在の公式サイトで重点的に掲げているのは、教育、地域医療、水俣病被害者救済です。
教育無償化と民間教育
学習塾経営の経験から、経済格差が教育格差へつながることを問題視しています。高校授業料支援では、公立だけでなく私立高校の生徒も対象となる就学支援を求めてきました。
現在は教育の完全無償化に加え、公教育と学習塾など民間教育の連携、教員の質の向上、民間教育費の控除制度などを掲げています。
2026年3月には「全国高校生未来会議」に参加し、高校生と直接意見交換した様子も公式Xで発信しています。
大島九州男氏の公式Xでは、国会活動だけでなく若い世代との交流も継続的に紹介されています。
水俣病被害者の救済
水俣病問題では「水俣病被害者とともに歩む国会議員連絡会」の事務局長を務め、被害者や家族からの聞き取り、国会質疑、法制度の見直しを求める活動を続けています。
「本当に苦しんでいる人たちを救ってあげる。これが政治の役割じゃないか。」
出典:大島九州男公式サイト・水俣病被害者救済をめぐる国会質疑
2026年4月の参議院予算委員会でも水俣病被害を取り上げています。同じ質疑では復興特別所得税、食品への消費税減税、変額保険被害も質問テーマとしました。
柔道整復師をめぐる制度
もう一つ長く取り組んでいるのが柔道整復師をめぐる制度です。
本人公式サイトでは、厚生労働省との協議を重ね、柔道整復師による超音波画像診断装置(エコー)の使用が直ちに法令違反になるものではないことを明確化する取り扱いや、打撲・捻挫の後療料など療養費制度の改善に取り組んできたと説明しています。
- 教育の完全無償化
- 民間教育と公教育の連携
- 柔道整復師が地域医療で活動できる制度づくり
- 水俣病被害者の救済と法制度の見直し
- 生活者の負担軽減につながる税制・経済政策
消費税については減税・廃止を主張してきた
れいわ新選組在籍中は、党が掲げる消費税廃止・減税を訴えてきました。国会でも消費税を取り上げ、2026年4月には食品にかかる消費税の減税について政府へ質問しています。
ただし、2026年8月の離党表明後に、今後どの政策をどの枠組みで掲げるのかは改めて確認が必要です。党の政策と本人自身の今後の政策は同一とは限りません。
大島九州男と立正佼成会の関係は?「会員」と断定できる資料は別問題
大島氏と立正佼成会との関係については、過去に選挙支援や交流があったことを示す資料があります。
立正佼成会の公式ニュースには、2011年9月の「壮年本部参拝」で大島氏が時事問題講演会を行った記録が残っています。2019年には、立正佼成会仙台教会を訪れ、会員を前に国政報告を行ったことも同教会のサイトで紹介されています。
過去の報道でも、民主党所属時代の参院選で立正佼成会から選挙支援を受けた政治家の一人として大島氏の名前が挙げられています。2022年のれいわ新選組からの参院選出馬時には、大島氏自身が、それ以前に受けていた佼成会の支援について言及したと報じられました。
- 立正佼成会の行事で講演した公式記録がある
- 仙台教会で国政報告を行った記録がある
- 過去の国政選挙で支援を受けたとする報道がある
- 本人が立正佼成会の会員・信者であると明記した公式プロフィールは今回確認した一次資料にはない
「選挙支援を受けた」「教団施設で講演した」という事実と、「本人がその宗教の信者である」という事実は同じではありません。 大島氏の公式プロフィールや参議院プロフィールにも信仰する宗教の記載はないため、本人の宗教を立正佼成会と断定するのは避ける必要があります。
大島九州男の長男と家族|2016年に政治資金問題で報道
大島氏の家族は政治活動の前面にはほとんど出ていませんが、長男がいることは過去の政治資金問題を報じた記事から明らかになっています。
2016年、当時の民主党は、大島氏が代表を務める政治団体の2012~2014年分の政治資金収支報告書に不適切な支出が記載されていたとして、大島氏を厳重注意としました。
当時の産経新聞報道によると、問題になったのは長男の飲食代として計上された計約109万円で、政治団体側はその後、該当する支出を削除・訂正しました。報道では、長男は消防職員で、大島氏の秘書ではなかったとされています。
この報道から長男の存在は分かるものの、氏名や現在の勤務先、詳しい家族構成などを大島氏自身が広く公表しているわけではありません。家族の私生活について、裏付けのない情報まで広げて扱うのは適切ではありません。
大島九州男の人物像|「教育」が政治の原点、趣味は旅行・温泉・テニス
公式プロフィールでは、座右の銘を「天道を生きる」、好きな言葉を「奉仕と無の心」としています。趣味は旅行、温泉、テニスです。
学習塾だけでなくテニス教室を経営していた経歴もあり、教育やスポーツは政治家になる以前から関わってきた分野です。
動物愛護についても以前から発信しており、公式Xでは生体販売をめぐって「大切ないのち」という観点から投稿したことがあります。
2022年参院選では、自身の選挙活動費や寄付について公式Xで説明する投稿も行っています。
また、党派をまたぐ議員活動にも参加しています。2023年には超党派WCH議員連盟の設立総会に出席し、事務局長として活動すると公式Xで発信しました。
大島九州男の事務所・公式X・YouTube
国会での活動や最新の発信を追う場合は、本人の公式サイトやSNSが一次情報になります。
| 公式サイト | 大島九州男公式サイト |
|---|---|
| 公式X | @oshima_kusuo |
| 議員会館 | 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館714号室 |
公式サイトは2026年5月にリニューアルされ、政策、プロフィール、国会活動などがまとめられています。
公式Xでは、委員会質問、政策課題、地域や各種団体との活動などを本人・事務所が随時発信しています。国会でどのテーマを取り上げているのかを見るには、プロフィール情報だけでなく実際の発信を追うと動きが分かりやすくなります。
2026年以降の大島九州男|離党問題と参議院議員としての活動
大島氏は2026年8月、いのちの党から離れる意思を表明しましたが、党側は少なくとも9月4日時点では離党届を受理せず、慰留を続けていました。
参議院議員としての地位と、政党内での所属手続きは別の問題です。大島氏は2023年に繰り上げ当選した3期目の参議院議員として活動を続けています。
れいわローテーションをめぐる経緯、党名変更、代表選、そして離党表明まで状況が短期間に動いているため、今後の所属を確認する際は、古い「れいわ新選組所属」というプロフィールだけで判断しないことが重要です。
本人は離党表明に際し、今後は自身の政治信条に従って活動を続ける考えを示しました。教育、水俣病被害者救済、地域医療など、これまで継続してきた政策課題を参議院でどう扱っていくのかは、本人の公式サイトや公式Xで随時発信されています。

