串田誠一(くしだ・せいいち)氏は、日本維新の会に所属する参議院議員です。現在は全国を一つの選挙区とする比例代表選出で、参議院環境委員会の理事を務めています。
弁護士として活動した後に国政へ進み、政治活動ではとりわけ動物愛護・アニマルウェルフェアを継続して国会で取り上げてきた政治家として知られています。「#動物はモノじゃない」を掲げ、犬猫の殺処分、学校で飼育される動物、災害時のペット避難、クマと森林、動物愛護管理行政など扱うテーマは幅広くなっています。
この記事では、串田氏の現在の立場から動物政策、クマをめぐる主張、評判、選挙歴、共同親権への取り組み、弁護士・大学教員時代までを、2026年9月21日時点の公表情報をもとに整理します。
- 日本維新の会の参議院議員で、現在は全国比例代表選出
- 2017年に衆議院議員へ初当選し、2022年に参議院議員へ転じた
- 犬猫・学校飼育動物・災害時のペット・野生動物など動物政策を重点的に扱う
- 司法試験合格後に弁護士となり、法政大学大学院特任教授も務めた
- 共同親権・共同養育について、制度改正前から国会で繰り返し質問していた
串田誠一の現在|日本維新の会の参議院議員
参議院の公式プロフィールによると、串田誠一氏は1958年6月20日生まれの東京都大田区出身。2026年9月21日時点で68歳です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 串田 誠一 |
| 読み方 | くしだ せいいち |
| 生年月日 | 1958年6月20日 |
| 年齢 | 68歳(2026年9月21日時点) |
| 出身地 | 東京都大田区 |
| 所属 | 日本維新の会 |
| 議員 | 参議院議員 |
| 選挙区 | 比例代表(全国比例) |
| 参議院当選 | 1回(2022年) |
| 国政歴 | 衆議院1期、参議院1期 |
| 現在の委員会 | 環境委員会理事、予算委員会、消費者問題に関する特別委員会 |
| 前職・経歴 | 弁護士、法政大学大学院特任教授 |
| 公式X | @KushidaOf |
| @kushida_seiichi |
参議院環境委員会の名簿では、2026年7月14日現在、串田氏は環境委員会の理事です。2026年の国会でも、動物愛護管理予算、災害時のペット避難、学校飼育動物、野生動物、再生可能エネルギー施設と自然環境の関係などを質問しています。
現在の「選挙区」は、かつて立候補していた神奈川6区ではありません。参議院では全国比例代表で選ばれているため、特定の都道府県だけを選挙区とする議員ではありません。
串田誠一と動物愛護|「動物はモノじゃない」を掲げて活動
串田氏の国会活動を特徴づけているテーマが動物愛護とアニマルウェルフェアです。参議院の公式略歴にも「犬猫殺処分ゼロ動物愛護議連事務局次長」と記載されています。
対象は犬猫だけではありません。学校で飼育されるウサギ、畜産動物、引退馬、野生動物、災害時に取り残されるペットなど、制度の谷間に置かれる動物を繰り返し国会で取り上げてきました。
民法上の動物の扱いを問題提起
衆議院議員時代から続けているテーマの一つが、民法と動物の位置付けです。2021年4月の衆議院法務委員会では、海外の法制度にも触れながら制度の見直しを求めました。
「動物を物にしたままにしているから、動物に優しい状況になっていないんじゃないか」
出典:国会会議録・衆議院法務委員会(2021年4月2日)
この問題意識は、本人のXで現在も使われている「#動物はモノじゃない」という言葉につながっています。
2026年には、イエネコをめぐる生態系被害防止外来種リストの議論についても環境省への申し入れや国会質問を行い、本人のXで経過を発信しました。
飼い主が亡くなった場合などの「緊急一時保護」
串田氏が動物愛護管理法の課題として繰り返し取り上げてきたのが、飼い主の死亡や急病によって家や車に残された動物を緊急に救出する仕組みです。
2024年6月の参議院環境委員会では、所有者や相続人へすぐ連絡できない場合に、現行法の解釈でどこまで救出できるのかを警察庁に質問。状況に応じ、警察官職務執行法に基づいて家屋などへ立ち入り必要な措置を取ることもあり得るとの答弁を得ています。
「命の危険にさらされる動物たちを何とか今の法律の解釈論で救えるようにしていきたい」
出典:国会会議録・参議院環境委員会(2024年6月4日)
学校のウサギや小動物の飼育環境も国会で質問
学校で飼育されるウサギなどの暑さ対策も長く扱っているテーマです。2026年4月の参議院予算委員会でも、「地球温暖化を踏まえた学校における動物飼育の見直し」を質問項目にしています。
本人のXでも、学校飼育のあり方について以前から発信を続けています。
犬猫肉の問題にも取り組む
犬猫を食用目的で扱うことについても、国内での禁止を求める活動を続けています。2023年には街頭活動の様子をXで発信し、2026年にも犬猫肉食禁止をめぐる議員立法を目指す活動を公表しています。
- 犬猫の殺処分や動物虐待への対応
- 飼い主の死亡・急病時などの緊急一時保護
- 災害時のペットとの同行・同伴避難
- 学校で飼育されるウサギなどの暑さ対策
- 畜産動物のアニマルウェルフェア
- 動物愛護管理行政の予算・組織拡充
- イエネコと生態系保全をめぐる制度
- 引退馬や野生動物の保護・管理
串田誠一のクマ政策|捕殺だけでなく森の再生と棲み分けを主張
串田氏について動物政策と並んで注目されるのがクマへの対応です。国会では、人への被害を防ぐ必要性を踏まえながら、捕獲・捕殺だけに依存せず、森林環境を整えて人里へ出てくる原因にも対処するよう求めています。
2025年4月の参議院環境委員会では、過去の野生動物の絶滅や人工林、生物多様性を取り上げ、クマを「危険だから捕殺する」という対応だけで終わらせることに疑問を示しました。
「これは、私たちはこの令和の時代、繰り返してはいけない」
出典:国会会議録・参議院環境委員会(2025年4月15日)
その後も、参議院予算委員会で人工林の管理、森林の再生、クマの生息環境と人里との棲み分けを質問しています。本人のXでも「森の再生による棲み分け」を前面に出しています。
クマ政策では、人命を守るための緊急対応との関係も重要です。国は2025年の鳥獣保護管理法改正で、人の日常生活圏にクマなどが侵入し、一定の安全要件を満たす場合に市町村が実施できる「緊急銃猟制度」を創設しました。制度は2025年9月に施行され、環境省によると、2026年4月までに50件を超える緊急銃猟が行われています。
串田氏の国会質問は、こうした目前の危険への対処を否定するというより、捕殺後も残る出没原因や森林環境まで政策対象にするよう求める内容が中心です。クマの大量出没をめぐっては、人の安全確保、個体数管理、生物多様性、森林整備をどう組み合わせるかが政策上の論点になっています。
串田誠一の評判は?動物保護団体からの評価と政策上の論点
串田氏については、動物保護・福祉に取り組む団体との接点が多くあります。これは世論全体の「人気」を示すものではありませんが、動物政策を専門的に追う団体から国会での取り組みを評価・期待されている事例は複数あります。
公益財団法人動物環境・福祉協会Evaは、2024年5月に串田氏と面談し、繁殖事業者による動物虐待事件の判決や次の法改正について意見交換したことを活動報告で公表しています。
クマについて森林環境の回復を重視する一般財団法人日本熊森協会も、串田氏の国会質問を取り上げてきました。同協会の団体概要には、串田氏が顧問として掲載されています。
一方で、野生動物政策には住民の生命・身体の安全、農林業被害、生態系保全、動物福祉という複数の利益が関係します。政府が緊急銃猟制度を導入したのも、市街地などで現に危険が生じる場面へ迅速に対応するためです。串田氏が重視する捕殺抑制や森の再生は、この安全対策とどう両立させるかまで含めて議論される政策テーマです。
串田氏について客観的な「評判」を一つの数字で示す世論調査は見当たりません。公表資料から具体的に読み取れるのは、動物保護分野の団体との継続的な連携・評価と、クマなどの野生動物政策をめぐる異なる政策上の立場です。
串田誠一の選挙区と選挙結果|神奈川6区から全国比例へ
串田氏は現在、参議院の全国比例代表で選出されています。ただし、衆議院議員時代には神奈川6区を地盤としていたため、「選挙区は神奈川なのか、比例なのか」が分かりにくくなりやすい経歴です。
| 年 | 選挙 | 結果 |
|---|---|---|
| 2016年 | 参議院選・比例代表 | 落選 |
| 2017年 | 衆議院選・神奈川6区/比例南関東 | 小選挙区24,424票、比例復活で初当選 |
| 2021年 | 衆議院選・神奈川6区/比例南関東 | 小選挙区28,214票、落選 |
| 2022年 | 参議院選・比例代表 | 35,842票で当選 |
2017年の衆議院選では、神奈川6区で24,424票を得て、小選挙区では及ばなかったものの比例南関東ブロックで復活当選しました。2021年は28,214票で落選。その翌年の2022年、第26回参議院議員通常選挙の比例代表に立候補し、35,842票を得て当選しています。
2017年と2021年の神奈川6区の結果は東京新聞の2017年開票結果と2021年開票結果、2022年参院選の個人票は神戸新聞の比例代表開票結果で確認できます。
2025年の参議院選に串田誠一は出馬していない
串田氏は2025年の参議院選で改選対象ではありませんでした。
2022年の第26回参議院選で当選した議員の任期は2028年7月25日までです。参議院の2026年7月14日現在の議員一覧にも、串田氏について「比例」「令和10年7月25日任期満了」と掲載されています。
2025年の参院選は別の半数の議席を改選する選挙だったため、串田氏本人の当落結果はありません。次の通常の任期満了は2028年7月25日です。
共同親権・共同養育を国会で長く取り上げてきた
動物政策とは別に、串田氏が衆議院議員時代から継続して扱ってきたテーマに離婚後の親権と共同養育があります。弁護士としての経歴とも重なる分野です。
2019年5月の国会では、離婚後も父母双方が子どもの養育に関わる制度について質問し、当時進められていた諸外国の親権制度調査について政府の見解を求めました。
「双方が養育者であるという自覚のもとに子供を育てる」
出典:国会会議録・衆議院財務金融委員会(2019年5月17日)
その後、2024年5月に父母の離婚後の子の養育に関する民法等改正法が成立しました。法務省によると、改正法は2026年4月1日に施行され、離婚後の親権、養育費、親子交流などの制度が見直されています。
この制度改正は国会全体で審議・成立したものであり、串田氏個人の成果として扱うものではありません。串田氏について言えるのは、法改正が具体化する以前から共同親権・共同養育を国会質問のテーマとして扱っていたことです。
串田誠一の経歴|弁護士から法政大学大学院教授、国会議員へ
串田氏は久が原小学校、大森第十中学校、大崎高校を経て、法政大学法学部を卒業しました。
| 時期 | 経歴 |
|---|---|
| 1958年 | 東京都大田区に生まれる |
| 大学 | 法政大学法学部卒業 |
| 1984年 | 司法試験合格 |
| 1987年 | 弁護士登録 |
| 2006~2016年 | 法政大学大学院特任教授 |
| 2017年 | 衆議院議員に初当選 |
| 2022年 | 参議院議員に初当選 |
国会議員になる前の中心的な職業は弁護士です。1984年に司法試験へ合格し、1987年に弁護士登録。大学院では約10年間にわたって教員も務めました。
宅建の本を現在も監修
串田氏の名前は「宅建」と一緒に見かけることもあります。これは、法律家として宅地建物取引士試験の参考書・問題集を監修しているためです。
成美堂出版では2026年版の『いちばんわかりやすい!宅建士合格テキスト』『詳解 宅建士過去7回問題集』『宅建士 2026年法改正と完全予想模試』などで串田氏が監修者として掲載されています。成美堂出版の著者別ページでも確認できます。
「宅建本を監修している」ことと、「宅建士資格を保有している」ことは別です。参議院の公式プロフィールには宅建士資格の記載はなく、確認できるのは書籍の監修実績です。
漫画「OUTLAW」の原作者でもある
政治家・弁護士という経歴に加え、串田氏には漫画原作者としての経歴があります。
神奈川維新の会の公式プロフィールには、「マンガ原作者(三塚蘭)・小学館『OUTLAW』ビッグコミックスペリオール」と掲載されています。政治家になる以前から、法律実務、大学教育、執筆と複数の分野で活動してきました。
妻や家族、串田孫一との関係は公表されている?
串田氏の妻や子どもなど家族については、参議院の公式プロフィールや現在の主要な公的プロフィールに詳しい記載はありません。公表範囲が限られているため、ネット上の断片的な情報から家族構成を断定するのは避ける必要があります。
また、同じ「串田」姓である詩人・哲学者の串田孫一との関係についても、串田誠一氏の公式略歴などに親族関係を示す記載は見当たりません。同姓であることだけを根拠に家系上のつながりがあるとは判断できません。
公式Xでは国会質問から現場訪問まで発信
串田氏の公式Xは@KushidaOfです。国会質疑の動画だけでなく、動物保護団体や施設への訪問、学校飼育、災害時のペット支援、森林・野生動物などを継続的に発信しています。
災害時の動物支援も国会で扱ってきたテーマです。2026年にも地震後のペット対策について関係機関への働きかけを発信しています。
2026年も環境委員会を軸に動物・自然環境の政策を継続
2026年の串田氏は、参議院環境委員会の理事として動物政策を継続しています。4月2日の環境委員会では、動物愛護管理関係予算の増額、災害時のペットとの同行・同伴避難を質問。4月7日の予算委員会では学校飼育動物、5月14日の環境委員会では動物愛護管理室の組織強化や「伴侶動物」という考え方について政府の見解を求めました。
選挙については2025年参院選の改選対象ではなく、現在の任期は2028年7月25日までです。弁護士時代から続く法律分野と、国政入り後に重点的に扱ってきた動物愛護・アニマルウェルフェアを組み合わせた活動が、現在の串田氏の国会活動の中心となっています。

