森山裕氏は、鹿児島市議から参議院、衆議院へと進み、農林水産大臣や自民党国会対策委員長、総務会長、幹事長を歴任してきた政治家です。
2025年まで自民党幹事長を務めていたため、現在も幹事長だと思われることがありますが、2026年9月現在は幹事長ではありません。現在の自民党公式プロフィールでは、食料安全保障強化本部長が主な役職として掲載されています。
この記事では、森山氏の学歴や大学進学の有無、妻・娘・孫などの家族、国籍、若い頃の前職、選挙区、派閥、中国との関係、幹事長辞任、政治資金や自宅をめぐる報道、現在取り組んでいる政策まで整理します。
- 1945年4月8日、鹿児島県鹿屋市生まれ
- 鹿児島県立日新高校(旧・鶴丸高校夜間課程)卒業
- 鹿児島市議を7期務めた後、1998年に参議院議員へ
- 2004年に衆議院へ転じ、2026年の衆院選で衆院9回目の当選
- 農林水産大臣、自民党国対委員長、総務会長、幹事長などを歴任
- 選挙区は鹿児島県第4区
- 現在の主な党役職は食料安全保障強化本部長
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 森山 裕(もりやま ひろし)※一般には「森山裕」と表記 |
| 生年月日 | 1945年4月8日 |
| 年齢 | 81歳(2026年9月25日時点) |
| 出身地 | 鹿児島県鹿屋市古江町 |
| 所属政党 | 自由民主党 |
| 議員 | 衆議院議員 |
| 選挙区 | 鹿児島県第4区 |
| 当選回数 | 衆議院9回、参議院1回 |
| 現在の主な役職 | 自民党 食料安全保障強化本部長 |
| 主な役職歴 | 農林水産大臣、財務副大臣、自民党国会対策委員長、総務会長、幹事長など |
| 最終学歴 | 鹿児島県立日新高等学校卒業 |
| 家族構成 | 妻・娘2人・孫4人 |
| 趣味 | 読書 |
| 公式サイト | 衆議院議員 森山ひろし公式サイト |
| 公式X | 本人公式サイト・自民党候補者ページでは個人公式Xへの案内を確認できず |
森山裕の学歴|大学には進学している?
森山裕氏の最終学歴は、鹿児島県立日新高等学校卒業です。衆議院と本人の公式プロフィールの双方に掲載されており、大学卒業歴はありません。
1961年に鹿児島県立鶴丸高校の夜間課程へ入学。その後、夜間課程の再編に伴い、1965年に鹿児島県立日新高校を卒業しました。現在の鶴丸高校の通常課程を卒業したという意味ではない点には注意が必要です。本人公式プロフィールにも「日新高校(旧 鹿児島県立鶴丸高校・夜間課程)」と明記されています。
| 時期 | 学歴 |
|---|---|
| 1958年3月 | 鹿屋市立古江小学校 卒業 |
| 1961年3月 | 鹿屋市立花岡中学校 卒業 |
| 1961年4月 | 鹿児島県立鶴丸高校・夜間課程 入学 |
| 1965年3月 | 鹿児島県立日新高校 卒業 |
中学校を卒業した後は鹿児島市の会社で働きながら夜間高校へ通いました。2023年の衆議院本会議では、自身の生い立ちを振り返り、就職先の理解があったことで仕事と通学を両立できたと語っています。
「高卒なのか」「大学はどこなのか」という点については、大学進学ではなく、働きながら夜間高校を卒業した経歴と整理できます。
森山裕の妻・娘・息子・孫|家族はどこまで公表されている?
本人公式プロフィールで公表されている家族構成は、「妻・娘2人・孫4人」です。
- 妻:1人。氏名などは公式プロフィールでは非公表
- 子供:娘2人
- 息子:公式プロフィールの家族構成には記載なし
- 孫:4人
- 実家:農業と新聞販売店を営んでいた
「息子がいる」とする情報は、本人の公式な家族構成とは一致しません。少なくとも公表プロフィールでは子供は「娘2人」とされており、息子についての記載はありません。
娘は秘書をしていた?
森山氏が農林水産大臣だった2015年から2016年の農林水産省幹部職員名簿には、「農林水産大臣秘書官 森山友久美」という人物が掲載されています。農林水産省の2015年10月16日付名簿と、翌年の名簿で在任を確認できます。
一方、公的な職員名簿には森山裕氏との続柄までは記載されていません。ネット上では長女と紹介されることがありますが、農林水産省の資料だけから「長女」と断定することはできません。
父親・母親や実家は?
両親の氏名は公式プロフィールでは公表されていませんが、森山氏は2023年の衆議院本会議で、実家が農業と新聞販売店を営んでいたと説明しています。小中学生時代には早朝から自転車で新聞配達をしていたとも語っています。
政治家一家に生まれて国政の地盤を継承したタイプではなく、鹿児島で働き、事業を経験した後に地方議会から政治の道へ入った経歴です。
森山裕の国籍は?鹿児島県鹿屋市生まれ
森山裕氏は鹿児島県鹿屋市生まれです。外国籍や帰化歴を示す公的資料は見当たりません。
公職選挙法第10条は、衆議院議員の被選挙権について「日本国民」であることを要件としています。森山氏は現職の衆議院議員であり、少なくとも日本国籍を有することが公職上の前提です。制度についてはe-Gov法令検索「公職選挙法」で確認できます。
出身地は鹿児島県鹿屋市古江町で、本人公式サイトでは1945年4月8日生まれとされています。
森山裕は現在も自民党幹事長?2025年に退任
森山氏は石破茂総裁の下で、2024年9月30日に自民党幹事長へ就任しました。
しかし、2025年の参議院選挙後、9月2日の自民党両院議員総会で自らの進退について発言。選挙結果を受けて幹事長を退く意向を示しました。
「選挙の責任者は、幹事長である私であります。」
出典:自由民主党・森山幹事長ぶら下がり会見(2025年9月2日)
その後、2025年10月7日に高市早苗総裁の下で新執行部が発足し、鈴木俊一氏が幹事長に就任しました。2026年9月の党役員人事でも鈴木氏は再任されています。
森山裕氏は「前自民党幹事長」です。現在の主な党役職は食料安全保障強化本部長で、農政・食料安全保障分野を中心に活動しています。
森山裕の選挙区は鹿児島4区|2026年衆院選で9回目の当選
現在の選挙区は衆議院・鹿児島県第4区です。2026年2月8日に投開票された第51回衆議院議員総選挙では、10万2727票を獲得して当選しました。
| 候補者 | 所属 | 得票 |
|---|---|---|
| 森山 裕 | 自由民主党 | 102,727票 |
| 中村 寿 | 国民民主党 | 24,076票 |
| 桐原 郁生 | 参政党 | 22,211票 |
| 伊藤 周平 | 社会民主党 | 15,329票 |
開票結果はKTS鹿児島テレビの2026年衆院選開票結果で確認できます。
衆議院の最新プロフィールでは、森山氏の衆院当選回数は9回、それ以前の参議院当選が1回と記載されています。選挙前に作成された自民党の2026年候補者ページには「当選8回」と残っていますが、これは投開票前の数字です。
2004年に鹿児島5区の衆院補欠選挙で初当選し、区割り変更後は鹿児島4区から出馬しています。
森山裕の若い頃と前職|会社員から中古車販売業、30歳で市議へ
森山氏は1945年4月8日、太平洋戦争末期に鹿屋市で生まれました。本人は2023年の本会議演説で、鹿児島が空襲を受けた日に防空壕の中で生まれたと振り返っています。
実家は農業と新聞販売店を営んでいました。中学校卒業後は鹿児島市へ出て会社員として働き、夜は高校へ通う生活を送ります。高校卒業後も民間で働き、23歳ごろに中古車販売業を始めました。
国政へ進む前に長い地方政治の経験があります。1975年、30歳で鹿児島市議会議員補欠選挙に初当選し、1998年まで7期務めました。衆議院公式プロフィールでは、市議会議長就任時に全国最年少の市議会議長だったことも記載されています。
1998年、53歳で参議院鹿児島県選挙区から国政へ進み、2004年に参議院議員を辞職して衆議院鹿児島5区の補欠選挙へ出馬。ここから衆議院議員としての経歴が始まりました。
森山裕は何をした人?経歴と政治家としての主な仕事
森山氏の政治経歴は、地方議会、農林水産政策、国会運営、党運営の4つを軸に見ると整理しやすくなります。
| 時期 | 主な出来事・役職 |
|---|---|
| 1975年 | 鹿児島市議に初当選 |
| 1998年 | 参議院議員に初当選 |
| 2004年 | 衆議院鹿児島5区補欠選挙で初当選 |
| 2007年 | 財務副大臣 |
| 2015年 | 農林水産大臣 |
| 2017年 | 自民党国会対策委員長 |
| 2022年 | 自民党選挙対策委員長 |
| 2023年 | 自民党総務会長 |
| 2024年 | 自民党幹事長 |
| 2025年 | 幹事長を退任 |
| 2026年 | 衆院9回目の当選、食料安全保障強化本部長として活動 |
農林水産大臣と食料安全保障
森山氏が農林水産大臣に就任したのは2015年10月。TPP交渉が大筋合意した直後で、農業関係者の間に将来への不安が広がっていた時期でした。
少年期には農家の仕事から離れたいと思って故郷を出た森山氏ですが、地方議員として農業地域と向き合う中で農政を主要テーマの一つとするようになります。
「農業から逃げた私は、政治家としてその奮闘に応えなければならない。」
出典:衆議院本会議・永年在職議員表彰謝辞(2023年4月27日)
現在もこの分野への関与は続いています。2026年6月には、森山氏が本部長を務める食料安全保障強化本部などが、2027年度からの水田政策に向けて「田畑フル活用」を掲げた提言を取りまとめ、高市早苗首相と鈴木憲和農林水産相へ申し入れました。自民党の水田政策提言では、水田を水稲だけに限定せず、麦・大豆なども含めた生産基盤として活用する方向が示されています。
同年9月には、政府備蓄米が2026年6月時点で約32万トンまで減り、適正水準とされる約100万トンを大きく下回ったとして、備蓄水準の回復と価格安定を求める緊急決議を農林水産相へ提出しました。
農産物価格は「生産コスト」をどう反映するか
2025年1月の衆議院代表質問では、担い手不足や肥料・燃料価格の高騰を挙げ、農産物・食品について市場価格だけに任せるのではなく、合理的な生産費を考慮した価格形成が必要だと主張しました。
この点は現在の食料安全保障政策にもつながっており、生産者の所得確保と消費者負担、備蓄、国内生産力をどう両立させるかが政策の中心になっています。
地方創生では地域主体を重視
森山氏は鹿児島市議を23年間務めた経験から、国政でも地方自治や地域産業を繰り返し取り上げています。2025年の代表質問では、鹿児島県大崎町のリサイクル政策や曽於市と鹿児島大学の連携を具体例として紹介しました。
「地方こそ成長の主役」
出典:自由民主党・第217回国会における森山裕幹事長代表質問
国が一律に地域政策を決めるのではなく、自治体、企業、大学など地域側の主体を組み合わせて政策を進める考えを示しています。
森山裕の派閥は?「森山派」は2024年に解散
森山氏は、自民党の政策グループ「近未来政治研究会」の会長を務めていました。同会は一般に「森山派」と呼ばれていました。
自民党派閥の政治資金問題を受け、森山派は2024年1月に解散方針を決定。同年4月25日付で政治団体として正式に解散しました。テレビ朝日の報道によると、当時8人が所属しており、一連の派閥裏金事件で森山派から立件された人物はいませんでした。
現在、「森山派」という政治団体は存在しません。近未来政治研究会は2024年4月に解散届が受理されています。
解散についてはテレビ朝日「森山派が正式に解散」が総務省への届け出を報じています。
森山裕と中国の関係|「親中」と一言で括れるのか
森山氏は、中国側との政党間・議員間対話に継続して関わってきました。
2025年1月には、自民・公明両党の代表団を率いる自民党幹事長として北京を訪問し、6年以上途絶えていた日中与党交流協議会に出席。李強首相、王毅外相ら中国側要人とも会談しています。訪中自体は在中国日本国大使館も公表しています。
「率直な意見交換ができた」
出典:自由民主党・日中与党交流協議会報告
同じ訪中では、水産物を含む日本産食品への中国の輸入規制撤廃も中国側へ要求しました。
また、2025年1月の衆議院代表質問では、中国の軍事力拡大や力による一方的な現状変更への懸念に触れたうえで、日中間では「対話を欠かさず」、懸案を減らして協力を増やすべきだという立場を示しています。
そのため、森山氏の対中姿勢については、中国との対話ルートを重視する一方、日本側の懸案や輸入規制については要求を伝えるという具体的な行動を見る方が実態を把握しやすく、「親中」といった評価語だけでは政策内容を十分に表せません。
政治資金をめぐる指摘|森山派の130万円記載問題
森山派をめぐっては、2024年3月、2022年に開催した政治資金パーティーの収入について130万円分の購入者名などが収支報告書に記載されていなかったことが明らかになりました。
テレビ朝日の報道では、鹿児島県建設政治連盟から7回に分けて20万円以下の振り込みがあり、収入額そのものは計上されていたものの、事務担当者が購入者名を記載しなかったと説明されています。森山派は総務省へ訂正を届け出ました。
森山氏は、事務処理に不慣れな面があったと説明しながらも、慎重に処理すべきだったとの認識を示しています。詳しい経緯はテレビ朝日の2024年3月12日報道に掲載されています。
2024年衆院選では非公認候補側の党支部へ2000万円を支給
森山氏が自民党幹事長だった2024年衆院選では、政治資金問題を理由に党が非公認とした候補が代表を務める党支部にも、党本部から2000万円の活動費が支給されていたことが報じられました。
森山氏はTBSの取材に、支給は党組織として党勢拡大の活動を行ってもらう趣旨で、候補者本人に支給したものではないと説明しています。これに対し、野党側からは事実上の公認ではないかとの批判が出ました。
この2000万円は森山氏個人へ支払われた資金ではなく、自民党本部から対象となる党支部へ支出された活動費です。経緯はTBS NEWS DIGの報道で確認できます。
森山裕の自宅は「豪邸」?未登記と報じられた経緯
森山氏の鹿児島市内の自宅については、2025年3月、デイリー新潮が長期間にわたって建物の登記がされていなかったと報じました。同誌は建物を「大豪邸」と表現していますが、これは報道媒体側の表現です。
報道によると、自宅は二つの地番にまたがって建っており、2000年に旧宅を取り壊した後、新しい建物の保存登記がされていない状態だったとされています。
森山氏は、固定資産税などの公租公課は毎年支払っていたため登記されているものと思っていたと説明し、指摘を受けた後に司法書士へ登記を依頼したと回答しました。
「失念していたとはいえ、反省しています。今後は気を付けたいと思います」
出典:デイリー新潮・森山裕氏への取材回答
未登記だったことと、固定資産税を支払っていなかったことは同じではありません。森山氏は固定資産税については支払っていたと説明しています。
森山裕の現在の政策|コメ・備蓄米・水田政策が中心
幹事長退任後の森山氏は、党の農政分野へ軸足を戻しています。2026年9月時点で自民党食料安全保障強化本部長を務め、直近ではコメ政策、政府備蓄米、水田政策、国内の食料生産基盤に関する党内議論に関与しています。
- 政府備蓄米を適正水準へ戻すこと
- コメ価格の安定
- 2027年度からの新たな水田政策
- 田畑を活用した麦・大豆などの生産拡大
- 農業の担い手不足への対応
- 生産コストを踏まえた合理的な価格形成
2026年9月1日には、食料安全保障強化本部などが政府備蓄米に関する緊急決議を鈴木憲和農林水産相へ申し入れました。党の資料では、2026年6月時点の備蓄量は約32万トンで、適正水準とされる約100万トンを大幅に下回っていました。
地元でも農業関係者との活動を続けており、本人公式サイトでは2026年9月21~22日にJAそお鹿児島との農政懇談会や米農家との意見交換に参加した様子を掲載しています。
鹿児島市議から国政へ進み、農林水産大臣、国対委員長、総務会長、幹事長と役割を変えてきた森山氏ですが、幹事長退任後の現在は、長く関わってきた農政・食料安全保障が再び活動の中心となっています。最新の活動は本人公式サイトの活動報告で随時更新されています。

