上野賢一郎氏は、滋賀県長浜市出身の自民党衆議院議員です。自治省の官僚から政界へ転じ、国土交通大臣政務官、財務副大臣などを経て、2025年10月に厚生労働大臣として初入閣しました。
2026年2月の衆議院選挙で7回目の当選を果たし、同年9月に発足した第2次高市改造内閣でも厚生労働大臣に留任しています。
この記事では、上野氏の現在の役職や経歴だけでなく、長浜の商店街にあった生家、妻・子供について公表されている範囲、旧森山派との関係、政策、滋賀2区の選挙結果、旧統一教会との接点、秘書や政治資金をめぐって報じられた問題まで整理します。
- 滋賀県長浜市出身の自民党・衆議院議員7期
- 2025年10月に厚生労働大臣として初入閣し、2026年9月の内閣改造でも留任
- 長浜の商店街で荒物屋を営む家庭に生まれ、虎姫高校から京都大学法学部へ進学
- 大学卒業後は自治省に入り、行政官を経て国政へ
- 妻がいることや子供について触れた本人発信はある一方、家族の詳細は多くを公表していない
- ネット上の「妻は元アナウンサー」という情報は、一次情報だけでは断定できない
- 派閥は旧森山派。同派は2024年4月に正式解散している
上野賢一郎のプロフィール|現在は厚生労働大臣・衆議院議員7期
| 名前 | 上野 賢一郎(うえの けんいちろう) |
|---|---|
| 生年月日 | 1965年8月3日 |
| 年齢 | 61歳(2026年9月25日時点) |
| 出身地 | 滋賀県長浜市 |
| 所属政党 | 自由民主党 |
| 議員 | 衆議院議員 |
| 選挙区 | 滋賀県第2区 |
| 当選回数 | 7回 |
| 現在の役職 | 厚生労働大臣 |
| 初当選 | 2005年・第44回衆議院議員総選挙 |
| 学歴 | 滋賀県立虎姫高校、京都大学法学部 |
| 前職 | 自治省などの国家公務員 |
| 主な役職歴 | 国土交通大臣政務官、財務副大臣、衆議院内閣委員長など |
| 公式サイト | うえの賢一郎公式サイト |
| 公式X | @Ueno_Kenichiro |
衆議院の議員プロフィールには、滋賀2区選出、当選7回、厚生労働大臣であることに加え、自治省、国土庁、通商産業省、総務省、内閣官房などで勤務した経歴が掲載されています。
上野賢一郎は現在、厚生労働大臣|第2次高市改造内閣でも留任
上野氏は2025年10月21日に発足した高市内閣で厚生労働大臣に就任しました。これが初入閣です。
さらに2026年9月17日の内閣改造でも続投し、第2次高市改造内閣の厚生労働大臣を務めています。首相官邸の閣僚名簿でも現在の役職が掲載されています。
「国民の生活を生涯にわたって支える厚生労働行政を担当する」
出典:厚生労働省「上野大臣就任挨拶概要」
就任時には、全世代型社会保障、地域共生社会、予防医療、感染症対策、賃上げ、最低賃金、リスキリング、労働時間規制、マイナ保険証など、厚生労働省が抱える幅広い課題に取り組む考えを示しました。
2026年9月の再任に際しては、高市早苗首相から「創薬・先端医療」を含む製薬分野と、労働時間法制の議論を進める役割が改めて示されています。首相は記者会見で、働く人の健康維持と本人の選択を前提とした制度検討を求めました。
再任後、新しい厚生労働省の政務三役が決まったことも本人のXで発信しています。
- 全世代型社会保障と医療・介護制度
- 医療・介護現場の賃金・物価上昇への対応
- 「攻めの予防医療」
- 創薬・先端医療と医薬品の安定供給
- 持続的な賃上げと最低賃金
- 労働時間法制の見直し
実家は長浜の商店街の荒物屋|虎姫高校から京都大学へ
上野氏は滋賀県長浜市で生まれました。「実家」として現在の住居や家族の住所を考えるより、公開情報から分かるのは、長浜の商店街で荒物屋を営む家庭に生まれ育ったというルーツです。
2025年10月、滋賀県の三日月大造知事は上野氏の厚生労働大臣就任について質問を受けた際、上野氏の両親も知っているとしたうえで、長浜の大通寺前にあった荒物屋で育ったと説明しています。
「大通寺さんの前の荒物屋さんで、地元で育たれて」
出典:滋賀県・知事定例記者会見
学校は長浜小学校、長浜西中学校、滋賀県立虎姫高校を経て、京都大学法学部へ進学しました。本人の公式Xプロフィールにもこの学歴が掲載されています。
大学卒業後の1990年には自治省へ入省。地方行政を所管する官庁での勤務を出発点に、国土庁、通商産業省、総務省、内閣官房など行政の複数分野を経験しました。
上野賢一郎の経歴|自治官僚から国政へ、財務副大臣を経て初入閣
上野氏の政治経歴は、地方行政に携わった官僚時代と、2005年以降の国政で大きく分けられます。
| 時期 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1990年 | 京都大学法学部卒業、自治省入省 |
| 2005年 | 第44回衆議院議員総選挙で初当選 |
| 2014年 | 国土交通大臣政務官 |
| 2017年 | 財務副大臣 |
| その後 | 自民党副幹事長、財務金融部会長、経済産業部会長、政調副会長などを歴任 |
| 国会 | 衆議院内閣委員長、厚生労働委員会筆頭理事、予算委員会理事などを経験 |
| 2025年10月 | 高市内閣で厚生労働大臣として初入閣 |
| 2026年2月 | 滋賀2区で7回目の当選 |
| 2026年9月 | 第2次高市改造内閣で厚生労働大臣に留任 |
財政、産業、国土交通、社会保障と担当分野は幅広く、厚生労働大臣就任以前には衆議院厚生労働委員会の筆頭理事も経験しています。
「なぜ厚生労働大臣に選ばれたのか」について、首相官邸は上野氏個人の選任理由を詳細には説明していません。したがって理由を断定することはできませんが、社会保障政策に関する議員活動や厚生労働委員会での経験を持っていたことは公的な経歴から分かります。
上野賢一郎の妻は元アナウンサー?家族について公表されている範囲
上野氏は結婚しています。2019年5月1日の本人Facebookでは、即位後朝見の儀について妻と参列したことを投稿していました。
過去の本人SNSには「妻と子ども達」という表現もあり、子供がいることを本人が発信した例があります。一方、子供の人数、氏名、年齢、学校などの詳細は、衆議院や首相官邸などの公的プロフィールには記載されていません。
- 本人の発信から妻がいることは分かる
- 本人SNSには子供について触れた投稿もある
- 妻の氏名や経歴は、主要な公的プロフィールでは公表されていない
- 子供の人数・氏名・年齢なども詳しくは公表されていない
妻が「元アナウンサーの土岐聡子」という情報は断定できない
インターネット上では、上野氏の妻について「元岩手朝日テレビアナウンサーの土岐聡子さん」とする情報が長く掲載されています。
しかし、首相官邸、衆議院、本人公式サイトなど、今回確認できる主要な一次情報には妻の氏名や「元アナウンサー」という職歴の記載がありません。
そのため、妻が元アナウンサーだったという情報は、現時点では本人や公的資料で裏付けられた事実として断定せずに扱う必要があります。
なお、上野氏について「演歌歌手」という言葉とともに情報が出ることがありますが、これは妻の職業とは別の話です。演歌歌手・みずき舞さんに関連する会合への政治資金支出が国会で質問されたことが背景にあり、後ほど詳しく触れます。
派閥は旧森山派|高市早苗との関係と総裁選の投票先
上野氏は、自民党内では森山裕氏が率いた森山派(近未来政治研究会)の所属議員として報じられてきました。
ただし、森山派は2024年4月25日付で解散し、政治団体としての解散届も提出されています。したがって、現在の上野氏を「森山派所属」と表現するのは時点が古いことになります。
森山派の解散については、テレビ朝日の報道でも総務省への届け出を含めて伝えられています。
2024年の自民党総裁選では加藤勝信氏の推薦人
2024年の自民党総裁選では、上野氏は加藤勝信氏の推薦人に名を連ねました。これは自民党の総裁選公式ページで確認できます。
一方、「総裁選で実際に誰へ投票したのか」については、推薦人であった事実と秘密投票での投票先は別です。本人が投票先を明らかにした一次情報がない限り、加藤氏へ投票したとまで断定することはできません。
高市早苗氏との関係は「厚労相に起用・再任」が確認できる事実
上野氏は2025年10月に高市内閣で初入閣し、2026年9月の第2次高市改造内閣でも留任しました。
この人事から、高市政権で厚生労働行政を担う閣僚であることは明確です。ただし、人事だけを根拠に「高市氏の側近」「特に近い政治家」とまで位置づける根拠はありません。両者の関係は、公表されている役職や政策上の動きを中心に見るのが適切です。
上野賢一郎の政策|社会保障・予防医療・創薬・賃上げを担当
上野氏は厚生労働大臣になる以前から、社会保障と健康政策に関わってきました。現在は個人の政策活動に加え、厚生労働大臣として政府の方針を執行する立場にあります。
「百年健幸」と社会保障改革
2019年には自民党有志による「明るい社会保障改革推進議員連盟」の立ち上げに参加し、会長として、健康寿命を延ばすことを社会保障改革と結びつけてきました。
「健康で元気な人をもっとたくさん増やしたい」
出典:自由民主党「明るい社会保障改革で生涯を通じた女性の健康を支援」
同議連では「百年健幸」という言葉を掲げ、女性の健康課題などもテーマとして扱ってきました。
U.E.N.O.Plan「攻めの予防医療」
厚生労働大臣就任後に具体化した政策の一つが、2026年7月に公表された「U.E.N.O.Plan~攻めの予防医療厚生労働省関係施策~」です。
厚生労働省の発表では、第一弾として次の6分野を重点領域に設定しています。
- 栄養・食生活
- がん・循環器病など
- 歯科保健
- 認知症
- リハビリテーション
- 性差に由来するヘルスケア
単に健康情報を伝えるだけではなく、自治体や保険者などからの働きかけによって行動変容につなげることを「攻め」の考え方として打ち出しています。
創薬・先端医療と医療物資の安定供給
第2次高市改造内閣では、上野氏に対し創薬・先端医療を含む製薬分野の成長戦略を進める役割が示されました。
2026年9月の東南アジア訪問では、感染症対策や高齢化、医療物資の供給などをテーマに各国との協力にも取り組んでいます。医療用手袋の供給企業を訪れた際の様子も本人が発信しました。
賃上げと労働時間法制
労働政策では、賃金上昇を継続させる環境づくりと、働き方のルールの見直しが同時に課題となっています。
2026年9月には毎月勤労統計を受け、基本給の伸びや中小企業向けの「賃上げ支援助成金パッケージ」について発信しました。
労働時間法制については、2026年9月18日の大臣会見で、健康確保、長時間労働の防止、適切な処遇などを前提として労働政策審議会で議論する方針を説明しています。詳しくは厚生労働省の会見概要で確認できます。
ASEANとの保健医療協力
国内制度だけでなく、厚生労働大臣として国際保健分野にも携わっています。2026年9月には第1回の日ASEAN保健大臣会合へ出席し、高齢化への対応などを協議しました。
選挙区は滋賀2区|2026年衆院選で7回目の当選
上野氏の現在の選挙区は滋賀県第2区です。
現在の区域は、彦根市、長浜市、近江八幡市、東近江市、米原市、蒲生郡、愛知郡、犬上郡。湖北・湖東を広く含む選挙区です。区域は滋賀県選挙管理委員会の案内にも掲載されています。
| 候補者 | 政党 | 得票数 |
|---|---|---|
| 上野賢一郎 | 自由民主党 | 141,853票 |
| 平尾みちお | 中道改革連合 | 47,132票 |
| おかや京佑 | 日本維新の会 | 46,898票 |
上野氏は141,853票を獲得して当選し、衆議院議員7期目となりました。公式結果は滋賀県選挙管理委員会の第51回衆院選投開票情報で公表されています。
選挙区での活動に加え、2026年9月のマレーシア訪問では、クアラルンプール日本人墓地で献花したことも本人のXで紹介しています。
上野賢一郎と旧統一教会の関係|国会答弁まで時系列で整理
上野氏と世界平和統一家庭連合、いわゆる旧統一教会との接点については、過去と現在を分けて見る必要があります。
2025年10月の厚生労働大臣就任会見では、記者から現在の関係を問われ、上野氏は現段階では関わりはないという趣旨の回答をしています。
その後、2026年3月5日の衆議院予算委員会では、過去の接点について本人が答弁しました。
「旧統一教会及び関連団体に関する会費を支出をしております。」
出典:衆議院予算委員会会議録・2026年3月5日
上野氏は、党の調査に報告した内容として、関連団体から懇談会の案内を受けて会費を支払ったと説明し、回数を問われて「二回ございます」と答えています。
- 過去に旧統一教会・関連団体に関する会費を支出したことを本人が国会で認めている
- 本人答弁では該当する支出は2回
- 2025年10月の大臣会見では、当時の現状について関係はないと回答
「過去に接点があったか」と「現在も関係が続いているか」は別の問いです。過去の会費支出については本人が認めており、現在の関係については本人が否定している、というのが公的な答弁から確認できる範囲です。
上野賢一郎の評判は?評価される点と批判・論争になった論点
政治家の「評判」は立場によって大きく変わるため、単純に良い・悪いと結論づけることはできません。上野氏の場合、地元関係者からの評価がある一方、秘書の選挙違反や政治資金、選挙事務所をめぐる報道もあります。
滋賀県知事は「誠実なお人柄」と評価
厚生労働大臣への就任後、三日月大造滋賀県知事は2025年10月の記者会見で上野氏について「誠実なお人柄」と述べました。
知事は、薬業や税制、道路などの地域インフラに関わってきた点にも触れています。これは三日月知事による人物評価であり、上野氏に対する評価の一例です。
選挙面では、2026年衆院選の滋賀2区で141,853票を得て7回目の当選を果たしています。ただし、選挙結果は一つの具体的指標ではあるものの、それだけで有権者全体の人物評価を表すものではありません。
公設秘書が公民権停止中の選挙運動容疑で書類送検
2025年8月には、上野氏の男性公設秘書が、公民権停止中に参院選の選挙運動をした疑いで滋賀県警から書類送検されたと朝日新聞が報じました。
この秘書は、2024年の衆院選で運動員への買収をめぐり公職選挙法違反の罪に問われ、罰金50万円の略式命令と5年間の公民権停止を受けていました。
2025年の書類送検について上野氏は、秘書が略式命令を受けたことは知っていたものの、公民権停止については「知らなかった」として秘書へ確認すると取材に答えています。
この件で報じられた公職選挙法違反は秘書をめぐるもので、上野氏本人が同じ事件で有罪となったという内容ではありません。
2024年衆院選の「選挙事務所」をめぐる週刊文春の報道
2026年7月には、2024年の衆院選で選挙管理委員会へ届け出ていない選挙事務所が設けられていたのではないかと、週刊文春が報じました。
報道は、自民党滋賀県第二選挙区支部の政治資金収支報告書に複数の「事務所賃料」の記載があることなどを根拠として、公職選挙法上の疑義を指摘したものです。
これに対し、上野氏は7月7日の厚生労働大臣会見で次のように述べました。
「私としては、法令に違反しているとは考えていません」
出典:厚生労働省・上野大臣会見概要
同じ会見で、報道された内容については詳細な事実関係を確認する必要があり、「現在まだ確認中」とも説明しています。このため、記事では週刊誌が指摘した疑惑と、本人が示した認識を区別して扱う必要があります。
政治資金と「演歌歌手・みずき舞」をめぐる国会質疑
2025年11月28日の衆議院厚生労働委員会では、上野氏側の政治資金収支報告書に記載された飲食費などについて質問がありました。その中で、演歌歌手のみずき舞さんに関連する会合への支出も取り上げられています。
上野氏は、収支について法令にのっとって報告していると答えたうえで、みずき舞さんに関する支出について説明しました。
「ファンクラブに入っているわけではなくて」
出典:衆議院厚生労働委員会会議録・2025年11月28日
上野氏の説明では、みずき舞さんは地元出身で、本人や応援する人、地域住民らが集まる会合に出席した際の会費だったとしています。
つまり、「上野賢一郎」と「演歌歌手」という組み合わせは家族情報ではなく、政治資金をめぐる国会質疑から生じている話題です。
地域政治から国際保健まで広がる現在の活動
上野氏は公式Xで、厚生労働行政だけでなく、地元滋賀での活動や海外出張についても発信しています。
2026年9月のマレーシア訪問では、日ASEANの保健分野での協力や医療施設への訪問などを紹介しました。国内の社会保障制度と並行して、感染症、高齢化、医療機器、医療物資といった国際的な課題も厚生労働大臣の所管に含まれています。
本人の政策・活動を継続して追う場合は、公式サイトと公式Xが最新情報を確認しやすい発信先です。
上野氏には国会・地元で政治活動を行う事務所がありますが、インターネット上には過去の選挙事務所や古い所在地を掲載したページも残っています。訪問・郵送・電話などで連絡する場合は、転載サイトではなく本人公式サイトの最新案内を確認してください。
2026年9月25日時点では、上野氏は滋賀2区選出の衆議院議員7期で、第2次高市改造内閣の厚生労働大臣です。今期は社会保障改革に加え、創薬・先端医療、攻めの予防医療、賃上げ環境、労働時間法制などを所管する立場にあります。

