飯泉嘉門の現在は国民民主党の衆議院議員|引退表明から比例復活までの選挙・経歴

飯泉嘉門

飯泉嘉門(いいずみ・かもん)氏は、徳島県知事を5期20年務め、第13代全国知事会会長も経験した政治家です。

2024年の衆議院選挙で落選した後には政界引退を表明しましたが、その後状況が変わりました。2026年2月の衆院選で国民民主党から徳島2区に出馬し、比例四国ブロックで初当選。2026年9月現在は現職の衆議院議員です。

知事時代に何をしてきたのか、なぜ「引退」と「比例復活」の両方の情報があるのか、現在の役職や政策、選挙結果、経歴、本名の読み方、家族や病気について公表されている範囲まで整理します。

飯泉嘉門氏の現在地
  • 国民民主党所属の衆議院議員
  • 議席は比例四国ブロック、党では徳島2区を担当
  • 2026年2月の第51回衆議院議員総選挙で初当選
  • 衆議院の決算行政監視委員会理事、憲法審査会委員
  • 国民民主党の国会対策副委員長、四国ブロック担当主査
項目プロフィール
名前飯泉 嘉門
読み方いいずみ かもん
生年月日1960年7月29日
年齢66歳(2026年9月26日時点)
出身地大阪府池田市
所属政党国民民主党
議員種別衆議院議員
選挙区徳島2区で活動/議席は比例四国
衆議院当選回数1回
前職・主な経歴旧自治省官僚、徳島県知事5期、第13代全国知事会会長
学歴東京大学法学部卒業
公式サイト飯泉嘉門後援会公式サイト
公式X@iizumik_comeon
目次

飯泉嘉門の現在|国民民主党の衆議院議員

2026年9月24日現在の衆議院の会派別議員一覧では、飯泉氏は国民民主党・無所属クラブ所属、比例四国選出、当選1回と記載されています。

国民民主党の議員一覧では「徳島県第2区(比例四国)」と表記されています。つまり、政治活動の基盤は徳島2区ですが、現在の衆議院議席そのものは比例四国で得た議席です。

国会では、2026年9月18日現在の決算行政監視委員会で理事を務め、9月24日現在の憲法審査会にも委員として所属しています。本人の公式プロフィールでは、党の国会対策副委員長、四国ブロック担当主査も現在の肩書きとして掲載されています。

国会だけでなく党内活動についても本人のXで継続的に発信しています。

 

「引退した」は過去の情報|2024年落選から2026年比例復活まで

飯泉氏については「引退」「落選」という情報も残っています。これは誤情報というわけではなく、2024年の衆院選後に実際に政界引退を表明した時期があるためです。

2024年は無所属で徳島2区に出馬して落選

2024年10月の第50回衆議院議員総選挙では、飯泉氏は無所属・国民民主党推薦で徳島2区に立候補しました。

徳島新聞の開票結果によると、自民党の山口俊一氏が5万5830票、飯泉氏が5万2151票。差は3679票でした。無所属候補だったため比例代表との重複立候補はなく、この時点では落選となりました。

「やり残したことがあるかと聞かれれば、やり切った」

出典:徳島新聞・2024年衆院選落選時の取材

この選挙後に政界引退を表明したため、2024年から2025年に作られた記事やプロフィールには「政界引退」と記載されているものがあります。

2026年に国民民主党公認で再挑戦

転機となったのが2026年1月です。国民民主党は第51回衆院選の公認予定候補として飯泉氏を徳島2区で擁立しました。

飯泉氏は出馬会見で、国民民主党側から立候補要請があったと説明しています。

「知事、全国知事会長の経験を生かし、徳島の窮状や日本の混迷を打破したい」

出典:毎日新聞・2026年衆院選出馬会見

2026年2月8日の投開票では、徳島2区で山口氏が6万4980票、飯泉氏が3万6629票を獲得。小選挙区では山口氏が当選しましたが、飯泉氏は今回は国民民主党公認で比例代表にも重複立候補しており、比例四国ブロックで復活当選しました。国民民主党も公式の当選者一覧で比例四国の当選者として飯泉氏を掲載しています。

選挙飯泉氏の立場徳島2区得票結果
2024年衆院選無所属・国民民主党推薦52,151票小選挙区落選
2026年衆院選国民民主党公認・比例重複36,629票比例四国で当選

「地方の声、身近な国民のみなさまの声を、しっかりと国政の場へ具体的なものとして届けていきたい」

出典:四国放送NEWS・2026年衆院選当選後の発言

2026年の選挙期間中の活動も本人の公式Xで発信されていました。

「落選」「引退」「比例復活」の時系列

2024年:徳島2区で落選し、政界引退を表明
2026年1月:国民民主党公認で衆院選への再挑戦を表明
2026年2月:徳島2区では敗れたものの、比例四国で初当選

 

徳島県知事を5期20年|2003年から2023年まで県政を担当

国政に進む前の飯泉氏を語るうえで中心となるのが、20年間に及ぶ徳島県知事時代です。

全国知事会の歴代公選知事名簿によると、2003年5月18日に就任し、2007年、2011年、2015年、2019年と再選。2023年5月17日まで5期務めました。初当選時は42歳で、当時の全国最年少知事でした。

2019年9月には徳島県知事のまま第13代全国知事会会長に就任し、2021年9月まで務めています。全国知事会の歴代会長名簿にも在任期間が記録されています。

2023年は6選を目指したが知事選で敗れる

2023年2月、飯泉氏は6期目を目指して知事選への出馬を表明しました。20年という長期県政への多選批判にも言及したうえで、再選を目指しました。

「県民の困難を安心に、夢をかなえることができる徳島を実現していきたい」

出典:徳島新聞・2023年徳島県知事選出馬会見

4月9日の知事選では後藤田正純氏が13万993票で初当選し、飯泉氏は8万5956票で敗れました。これによって2003年から続いた飯泉県政は5期20年で終了しました。

知事としての最終日には、20年間を振り返る発信も公式Xに残しています。

飯泉嘉門は何をした?知事・全国知事会長時代の主な仕事

20年に及ぶ県政は非常に範囲が広く、すべてを飯泉氏個人の「功績」とすることはできません。ここでは、県や国、関係団体と進めた事業のうち、飯泉県政を振り返る際に特に取り上げられているものを見ていきます。

主なテーマ飯泉県政との関わり
吉野川第十堰問題就任後、「可動堰以外のあらゆる方法」を検討する方針を示し、国土交通省への提案などを進めた
徳島ヴォルティス県庁にJリーグ参入の推進チームを設け、2004年のJ2参入に向けた県の取り組みを進めた
消費者行政の徳島拠点政府機関の地方移転をめぐり徳島県が受け入れを働きかけ、2020年に消費者庁の恒常拠点「新未来創造戦略本部」が徳島に開設
本四高速本州四国連絡道路の全国共通料金化は、退任時に県議会側から評価された政策の一つ
地方DX地方公共団体情報システム機構(J-LIS)代表者会議議長を長期間務めた
全国知事会第13代会長として国と地方の政策協議や新型コロナ対応などに関与

吉野川第十堰と徳島ヴォルティス

徳島新聞による20年間の県政回顧では、就任直後の代表的な案件として吉野川第十堰の可動堰化問題が挙げられています。飯泉氏は「可動堰以外のあらゆる方法を検討する」との方針を示し、国土交通省への提案を進めました。

スポーツでは、四国初のJリーグクラブ実現に向けて県庁内に推進チームを設置。徳島ヴォルティスは2004年にJリーグ入りが決まりました。

消費者庁の恒常拠点が徳島に開設

政府関係機関の地方移転では、徳島県が消費者行政の受け入れを働きかけました。試行的な「消費者行政新未来創造オフィス」を経て、2020年7月に消費者庁新未来創造戦略本部が徳島県庁内に開設されています。

消費者庁の2026年の説明でも、同本部は全国展開を見据えたモデルプロジェクト、政策研究、国際業務などを担う恒常的な拠点と位置付けられています。消費者庁全体が徳島へ完全移転したという意味ではなく、徳島に恒常拠点が設けられた形です。

全国知事会長として「行動する知事会」を掲げる

全国知事会長就任後は、災害対策、地方財政、社会保障、地方創生などを国へ提言する役割を担いました。2019年の会長メッセージでは、知事会の方向性を次のように表現しています。

「地方の社会的課題の解決を図る政策提言をしっかりと行ってまいります。」

出典:全国知事会・飯泉嘉門会長メッセージ

2019年9月から2021年9月という在任期間は新型コロナウイルス感染拡大とも重なり、全国の知事を代表して国との協議や提言を行う時期になりました。

現在の政策と国会活動|地方自治・合区、国旗損壊法、徳島の一次産業

衆議院議員になってからは、知事・自治省官僚として長く携わってきた地方自治や地方の代表を国政へどう反映させるかというテーマが国会活動にも表れています。

参議院の「合区」解消をめぐる憲法論議

徳島県と高知県は参議院選挙で一つの選挙区となる「合区」の対象です。飯泉氏は2026年7月9日の衆議院憲法審査会で、合区と地方自治について国民民主党の立場から意見を述べました。

「あくまでも必要最低限のものに限る改正とすべきと考えております。」

出典:衆議院憲法審査会・2026年7月9日会議録

具体的には、憲法47条と92条の改正を提案し、選挙区を定める際に人口だけでなく行政区画、地域的一体性、地勢なども総合的に考慮する考えを示しました。参議院については、投票価値の平等と地域代表の両方をどう制度に組み込むかを論点としています。

国旗の損壊等の処罰に関する法律の提出者に

2026年6月には、自民党、日本維新の会、国民民主党、参政党の議員らが共同提出した「国旗の損壊等の処罰に関する法律案」で、飯泉氏も提出者の一人となりました。

衆議院の議案経過情報によると、法案は衆参両院で可決され、2026年7月24日に法律第69号として公布されています。

審議では表現の自由との関係も主要な論点となりました。飯泉氏は国民民主党側の提出者として、当初案から事後的な映像配信まで処罰対象とする規定を削除した経緯などを説明しています。法律にも、適用に当たって憲法が保障する自由と権利を不当に侵害しないよう留意する規定が置かれました。衆議院内閣委員会の会議録では、規制の必要性や処罰範囲をめぐって賛成・慎重双方の議論を確認できます。

この法案をめぐる国会活動についても、本人のXで発信しています。

徳島の農林水産業を国政につなぐ活動

地域産業では、農林水産業の所得、担い手不足、林道整備、海洋環境の変化、海外販路などを取り上げています。2026年8月には、国民民主党の一次産業車座集会でコーディネーターを務め、徳島県内のレンコン、木頭ゆず、林業・木材加工、鳴門わかめの関係者と党代表選候補者をつなぎました。

地元農業については、すだちの生産現場なども公式Xで取り上げています。

国政入り後に扱っている主なテーマ
  • 参議院合区と地方自治の制度設計
  • 決算・行政監視
  • 国旗損壊をめぐる議員立法
  • 徳島を含む地方の農林水産業と所得・担い手問題

学歴と官僚時代|東京大学法学部から自治省、そして徳島へ

飯泉氏は政治家になる前から地方行政に長く携わっています。衆議院の公式プロフィールと全国知事会のプロフィールでは、東京大学法学部卒業後の経歴が詳しく掲載されています。

時期主な経歴
1984年3月東京大学法学部卒業
1984年4月自治省入省
1993年山梨県総務部財政課長
1995年埼玉県企画財政部財政課長
1998年郵政省通信政策局地域情報化プロジェクト推進室長
2000年自治省税務局税務企画官
2001年徳島県商工労働部長
2002年徳島県県民環境部長
2003年徳島県知事に初当選

中央省庁だけでなく山梨県、埼玉県、徳島県で行政実務を経験しており、特に地方財政、地方税、地域情報化に関係するポストを歴任しています。

知事時代には地方公共団体情報システム機構(J-LIS)の代表者会議議長も務めました。官僚時代から国政入り後まで、地方自治や地域情報化が経歴を通して続くテーマになっています。

飯泉嘉門の本名・年齢・家族・病気について

「嘉門」は本名?「かもん」と「よしかど」の違い

現在の公的な読み方は「いいずみ・かもん」です。衆議院、国民民主党、全国知事会、本人公式サイトはいずれも「かもん」と表記しています。

一方、2003年に掲載されたイミダスの人物紹介には、「本名、いいずみ・よしかど」との記載があります。

漢字はどちらも「飯泉嘉門」です。現在の公的プロフィールは一貫して「かもん」を使用しているため、記事内では現在の公称である「飯泉嘉門(いいずみ・かもん)」とするのが分かりやすいでしょう。古い資料にある「よしかど」という読みについて、現在の戸籍上の扱いまで公表資料だけで断定することはできません。

年齢は66歳

生年月日は1960年7月29日で、2026年9月26日時点では66歳です。2003年に42歳で徳島県知事に初当選し、65歳だった2026年2月に衆議院議員へ初当選しました。

妻や子供など家族は公表されている?

2026年時点の衆議院、国民民主党、全国知事会、本人後援会の主要な公式プロフィールでは、配偶者や子供の氏名・人数など詳細な家族構成は掲載されていません。

インターネット上には結婚や子供について断定する記事もありますが、現在の一次情報で裏付けられない内容まで事実として扱うのは避ける必要があります。家族について公に確認できる情報は限定的です。

病気という情報はある?

飯泉氏について「病気」とする検索情報がありますが、2026年9月時点で特定の病気を断定できる公的な発表や信頼できる一次情報はありません。

少なくとも衆議院では2026年9月時点で現職議員として登録され、決算行政監視委員会理事、憲法審査会委員を務めています。病歴や健康状態は私的情報でもあるため、外見の変化などから推測することはできません。

柔道三段・弓道二段、ピアノも趣味

本人公式プロフィールでは、趣味・特技として柔道三段、弓道二段、ピアノ演奏を挙げ、座右の銘は「一期一会」としています。

2019年の日経メディアマーケティングのインタビューでは、出張先でも走るコースを決め、ランニングや筋力トレーニングを続けていることを本人が語っていました。

徳島ヴォルティスについての発信も長く続いており、知事退任後にも試合やチームについて公式Xで投稿しています。

退職金と5期20年の県政評価|実績評価と多選批判の両方があった

飯泉県政の終盤では、20年という在任期間の長さそのものが大きな争点になりました。

5期目の知事退職金を辞退

2023年の知事選に6選を目指して出馬した際、飯泉氏は5期目と、当選した場合の6期目の退職金を受け取らない方針を示しました。関西テレビは5期目の退職金を3120万円と報じています。

徳島新聞の当時の報道では、1~4期目の退職金については既に受け取っていたとされています。退職金辞退をめぐっては、県議から「選挙目当て」との批判も出ており、県政評価と選挙戦が重なる論点になりました。

評価された事業と批判された点

退任時の県議会各会派の受け止めも一様ではありませんでした。徳島新聞がまとめた県議会各派の評価では、自民党県議会側から財政再建や本州四国連絡道路の全国共通料金化などを評価する声が出た一方、県政運営について「パフォーマンス先行」「不透明」と批判する意見も紹介されています。

選挙直前の世論も単純な賛否には分かれていません。徳島新聞社が2023年4月1、2日に行った電話調査では、飯泉県政を「評価する」が44.0%、「評価しない」が31.9%でした。さらに知事選当日の同紙出口調査では、飯泉県政を評価する回答が7割近くあった一方、68.4%が投票時に「多選」を考慮したと答えています。

20年県政で賛否が分かれた主な論点
  • 評価として挙げられたもの:財政再建、本四高速の共通料金化、消費者行政の徳島拠点、スポーツ振興など
  • 批判・争点となったもの:5期20年の多選、県政運営のあり方、人口減少など長期的な地域課題
  • 2023年知事選では県政の継続か刷新かが大きな争点となり、飯泉氏は落選

このため、飯泉県政については「実績が評価されていたから20年間続いた」という側面と、「長期化そのものへの批判が2023年の選挙で強く表れた」という側面を分けずに見ることはできません。

飯泉嘉門の事務所・公式サイト・X

飯泉氏は東京の国会事務所と徳島事務所を置いています。所在地と連絡先は本人公式プロフィールで公開されています。

飯泉嘉門氏の事務所

国会事務所
〒100-8981
東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館1209号室
TEL:03-3581-5111
FAX:03-3508-3991

徳島事務所
〒771-0211
徳島県板野郡松茂町長岸271番地
TEL:088-678-8384
FAX:088-678-3678

20年間の知事経験を経て、2026年からは国会議員という異なる立場で徳島と国政をつなぐ活動に移っています。現在の肩書きを確認する際は、「元徳島県知事」で止めず、「国民民主党所属・比例四国選出の現職衆議院議員」まで見る必要があります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次