後藤斎(ごとう・ひとし)氏は、農林水産省で食料・農業や国際交渉に携わった後、衆議院議員、山梨県知事を経て、現在は山梨県選挙区選出の参議院議員を務める政治家です。
2025年の参議院選挙では国民民主党から立候補して当選。2026年9月現在は国民民主党副代表・山梨県連代表も務めています。国政と県政の双方を経験し、農業・食料、家計負担、教育、地域振興、交通インフラなどを政策テーマにしています。
| 名前 | 後藤 斎(ごとう ひとし) |
|---|---|
| 生年月日 | 1957年7月22日 |
| 年齢 | 69歳(2026年9月29日現在) |
| 出身地 | 山梨県甲府市 |
| 所属政党 | 国民民主党 |
| 議員種別 | 参議院議員 |
| 選挙区 | 山梨県選挙区 |
| 参議院当選回数 | 1回 |
| 現在の主な党役職 | 国民民主党副代表、国民民主党山梨県連代表 |
| 現在の主な委員会 | 国土交通委員会理事、行政監視委員会、政治改革に関する特別委員会 |
| 主な政治経歴 | 衆議院議員4期、文部科学大臣政務官、内閣府副大臣、山梨県知事1期 |
| 前職 | 農林水産省職員 |
| 学歴 | 山梨県立甲府第一高校、東北大学経済学部 |
| 公式サイト | 参議院議員 後藤ひとし公式サイト |
| 公式X | @goto_hitoshi_ |
後藤斎の現在|国民民主党の参議院議員・副代表
後藤斎氏は、2025年7月の参議院選挙で山梨県選挙区から初当選しました。参議院の公式プロフィールでは、所属会派は「国民民主党・新緑風会」、任期満了は2031年7月28日とされています。
- 国民民主党副代表
- 国民民主党山梨県連代表
- 参議院・国土交通委員会理事
- 参議院・行政監視委員会委員
- 参議院・政治改革に関する特別委員会委員
国民民主党の党役員一覧では、2026年9月11日現在の副代表として掲載されています。さらに党の都道府県組織一覧では山梨県連代表です。
副代表への就任に際しては、本人の公式サイトで次のように述べています。
「暮らしをより良くする政策を一つひとつ実現」
出典:後藤ひとし公式サイト「党副代表就任」
国会では2026年6月、国民民主党を代表して補正予算に関する財政演説への質疑に立ち、物価高、エネルギー、ガソリン、食料安全保障、財政運営などを取り上げました。7月にも参議院本会議で政策評価年次報告に対する代表質問を行っています。
参議院議員として活動を再開した2025年を振り返る投稿も、本人のXで発信されています。
2025年参院選で山梨県選挙区から当選|後藤斎の選挙歴
2025年7月20日投開票の参議院選挙で、後藤斎氏は国民民主党の新人候補として山梨県選挙区に出馬しました。
後藤氏は156,986票を獲得して1位となり、参議院議員に初当選しました。 元職の山梨県知事が、国政へ戻った選挙でもあります。
| 候補者 | 党派 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 後藤斎 | 国民民主党 | 156,986 | 当選 |
| 森屋宏 | 自由民主党 | 145,148 | 落選 |
| 永田己貴 | 参政党 | 68,541 | 落選 |
| 早田記史 | 日本共産党 | 24,863 | 落選 |
| 舟橋夢人 | 諸派 | 4,299 | 落選 |
山梨県選挙管理委員会の第27回参議院議員通常選挙結果速報でも、山梨県選挙区の投開票結果が公開されています。
衆議院4期、知事選、維新での参院比例を経て国民民主へ
後藤氏の選挙歴は、現在の参議院だけではありません。衆議院、山梨県知事、参議院比例と、異なる選挙を経験しています。
| 年 | 主な選挙・結果 |
|---|---|
| 2000年 | 衆議院議員に初当選(民主党) |
| 2003年 | 衆議院選挙で落選 |
| 2005年 | 衆議院議員に当選、2期目 |
| 2009年 | 衆議院議員に当選、3期目 |
| 2012年 | 衆議院議員に当選、4期目 |
| 2015年 | 山梨県知事選挙で216,493票を得て初当選 |
| 2019年 | 山梨県知事選挙で166,666票。長崎幸太郎氏に敗れ再選ならず |
| 2022年 | 日本維新の会から参院比例に立候補。24,874.182票で落選 |
| 2025年 | 国民民主党から参院山梨県選挙区に立候補し初当選 |
2022年には日本維新の会から参議院比例代表に出馬していましたが落選。その後、2024年12月に維新を離党したと報じられ、2025年3月には国民民主党が山梨県選挙区の公認内定予定候補として後藤氏を発表しました。現在は国民民主党所属の参議院議員です。
後藤斎の経歴・学歴|農水省から政治家になった理由
甲府市の農家に生まれ、甲府第一高校から東北大学へ
後藤斎氏は1957年7月22日、山梨県甲府市に農家の次男として生まれました。甲府市立国母小学校、甲府市立南西中学校、山梨県立甲府第一高校を経て、東北大学経済学部へ進学しています。
本人が公開している「私の履歴書」によると、高校2年生のときにローマ・クラブの『成長の限界』を読み、人口増加と食料問題を意識するようになりました。大学では「食料人口問題研究会」を立ち上げ、食料政策に関わるため農林水産省を志望したと記しています。
農林水産省で日米農産物交渉や米の緊急輸入を担当
1980年に農林水産省へ入省しました。国際部門では日米農産物交渉に携わり、その後はJICAへの出向、JETROニューヨークセンター勤務を経験しています。
1992年の帰国後は食糧庁輸入課長補佐となり、GATTウルグアイ・ラウンド交渉や1993年の米の緊急輸入対応に従事しました。現在も農業・食料安全保障を主要政策に挙げている背景には、この時期の実務経験があります。
衆議院議員として文科政務官・内閣府副大臣を歴任
農水省を退官した後に政治へ転じ、2000年の衆議院選挙で初当選しました。衆議院議員は通算4期です。
鳩山政権では文部科学大臣政務官として科学技術・文化などを担当。本人の回顧では、高校授業料無償化法案への対応やスーパーコンピューター「京」の開発促進などに携わったとしています。
野田政権では内閣府副大臣を務め、防災、地域活性化、消費者政策、公務員制度改革、拉致問題、科学技術などを担当しました。東日本大震災後には国会対策や関連法案の調整にも関わっています。
その後、2014年に衆議院議員を辞職して山梨県知事選への出馬を決め、翌2015年に第61代山梨県知事へ就任しました。
後藤斎の政策|手取り・農業・教育・山梨の地域振興
現在の後藤氏の政策は、家計負担の軽減だけでなく、農水省時代から続く食料政策、教育、山梨県の地域振興、政治改革まで幅があります。
- 手取りを増やす:所得税減税、ガソリン・電気料金対策、時限的な消費税5%
- 人への投資:教育・科学技術への投資、教育・奨学金の所得制限撤廃、教職員の長時間労働是正
- 食料・農業:食料自給率50%を目標、米・果樹の輸出産業化、国内農業の強化
- 山梨の発展:交通インフラ、観光、果樹農業、再生可能エネルギー
- 政治改革:政治資金制度の見直し、旧文通費の公開、政策活動費廃止など
政策の根底について、本人は次のように記しています。
「政治は国民のためにあるべきものです。」
出典:後藤ひとし公式サイト「政策」
物価高と「手取り」を国会で取り上げる
2026年6月の参議院本会議では、食品、電気、ガソリン、物流費、建設資材、農業資材などの価格上昇を挙げ、賃金上昇との関係や家計負担について政府に質問しました。
「明日の暮らしの見通しが立たない不安です。」
出典:国民民主党・参議院本会議代表質問
労働関係団体の会合への出席など、賃金や働く人に関わる地域活動も本人のXで発信しています。
農水省時代の経験を食料安全保障へつなげる
農業分野では、地産地消、国内農業の生産力強化、米や果樹の輸出などを掲げています。2026年には国民民主党の農政に関わる活動として、主要農作物種子確保法案の提出や水田政策に関する提言、メルコスールとのEPA交渉に関する申し入れなどにも参加しています。
これらは後藤氏個人だけによる政策ではなく、党や超党派の議員による活動です。本人の国会での活動実績一覧では、法案提出・政府への申し入れ・委員会質疑ごとに公開されています。
山梨県知事時代に何をした?主な施策と実績
後藤斎氏は2015年2月から2019年2月まで山梨県知事を1期務めました。就任時には県政運営について、次の言葉を残しています。
「県民の皆さんの暮らしの向上を目指して」
出典:山梨県「知事就任訓示」
知事時代の施策を見る際に分かりやすいのが、全国知事会の「先進政策バンク」です。2016年度には、山梨県の3施策が優秀政策に選ばれました。
- 産前産後の母親を支える体制構築:県と全27市町村の連携による産前産後ケア
- 太陽光発電施設の適正導入ガイドライン:太陽光発電と地域環境の調整を図る仕組み
- やまなしパワー:県営水力発電を活用し、県内企業へ割安な電力を供給する制度
山梨県の2016年8月の知事会見によると、産前産後支援と太陽光発電ガイドラインはそれぞれの分野で1位、「やまなしパワー」は商工・労働分野で2位に選ばれています。
とくに「やまなしパワー」は、山梨県と東京電力が連携して県営水力発電所の電力を活用し、県内企業などへ通常より安い料金で供給する仕組みです。全国知事会の先進政策バンクでは、自治体が電力会社と連携して地域限定の電力料金を値下げする取り組みを全国初の試みと説明しています。
後藤氏はこのほか、再生可能エネルギー、水素、農業・観光、地域産業、子育て環境などを県政課題として扱いました。現在の参議院で掲げる農業・エネルギー・山梨振興にも重なる分野です。
現在も山梨県内の市町村行事へ足を運んでおり、北杜市での地域活動もXで紹介しています。
後藤斎の妻・娘・息子など家族について
後藤斎氏は家族の氏名や職業などを詳しく公表していませんが、本人が公開している「私の履歴書」から、妻、娘、長男がいることは分かっています。
- 甲府市の農家に生まれた次男
- 父親と母親はいずれも他界したと本人が記している
- 妻がいる
- JETROニューヨーク勤務中に娘が誕生
- 1993年の米緊急輸入対応に追われていた時期に長男が誕生
娘については、JETROニューヨークセンターへ赴任していた時期にアメリカの病院で誕生し、後藤氏自身も出産に立ち会ったと本人の回顧に書かれています。
長男が生まれた1993年には、後藤氏は農水省で米の緊急輸入制度づくりの大詰めを迎えていました。妻の帝王切開の日にも一度職場へ戻り、夜に病院へ向かったというエピソードを本人が記しています。
妻や子供の氏名・勤務先など、公式に公表されていない情報を事実として扱うことはできません。 公表情報から分かる範囲では、娘と長男への具体的な言及があります。
2026年の年始には、家族で神社を訪れた様子を本人のXにも投稿しています。
後藤斎の人物像|趣味や性格、座右の銘
本人公式プロフィールでは、自身の性格について非常に簡潔に紹介しています。
「明るくておおらか、真面目です!」
出典:後藤ひとし公式プロフィール
| 趣味 | 読書、音楽鑑賞、旅行 |
|---|---|
| 座右の銘 | 「無限の可能性を信じて」「死しても初心貫くべし」 |
| 好きな食べ物 | さばの塩焼き、ひきわり納豆、大福 |
| 尊敬する人物 | 坂本龍馬、大久保利通 |
| 血液型 | B型 |
農家で育った幼少期、高校時代の食料問題への関心、農水省での食料政策という流れは、本人が長く公表している経歴の中でも一貫しています。
地元では国会活動だけでなく、消防や地域行事などへの参加も発信しています。甲府市の消防出初式に参加した際の投稿がこちらです。
後藤斎の事務所・議員会館・公式SNS
後藤斎氏の公式サイトには、山梨県内の「後藤ひとし事務所」の所在地が掲載されています。また、国民民主党山梨県連は別の住所に事務所を置いているため、混同しないよう注意が必要です。
| 後藤ひとし事務所 | 〒409-3866 山梨県中巨摩郡昭和町西条1700-4F |
|---|---|
| 参議院議員会館 | 〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館1209号室 ※議員ウォッチ掲載情報。訪問・郵送前は最新情報の確認を推奨。 |
| 国民民主党山梨県連 | 〒400-0047 山梨県甲府市徳行3丁目9-30 太田ビル103 |
| 公式サイト | https://go510.jp/ |
| 公式X | @goto_hitoshi_ |
地元の「後藤ひとし事務所」の住所は本人公式サイト、山梨県連の所在地は国民民主党公式サイトで確認できます。
現在は国政と山梨県内の党活動を並行
2025年の参議院当選後、後藤斎氏は国土交通委員会理事などとして国会活動を行う一方、2026年4月には国民民主党山梨県連代表に就任し、同年9月には党副代表となりました。
国土交通委員会ではリニア中央新幹線や建設・資材をめぐる課題、決算委員会ではエネルギーや生活関連政策、本会議では物価高や政策評価を取り上げています。農水省、衆議院、山梨県知事を経た後、現在は参議院で再び国政に携わっているのが2026年時点の後藤氏の位置づけです。
新年の公式Xでも、参議院議員としての活動や政策への考えを発信しています。

