赤羽一嘉(あかば・かずよし)氏は、三井物産勤務を経て1993年に初当選し、国土交通大臣や財務副大臣、経済産業副大臣などを務めてきた衆議院議員です。
長く兵庫2区を地盤としてきましたが、2026年衆院選では中道改革連合から比例近畿ブロックに出馬して11回目の当選。その後、2026年9月24日に公明党への復党が承認されました。衆議院では会派「中道」に所属しています。
この記事では2026年9月30日時点の情報をもとに、現在の所属や選挙区だけでなく、話題になったX投稿、妻・息子・娘などの家族、学歴、三井物産時代、国土交通大臣までの経歴、政策や実績まで一つの記事で整理します。
- 1958年5月7日生まれ、東京都新宿区出身
- 慶應義塾大学法学部を卒業後、三井物産に勤務
- 1993年に衆議院議員へ初当選
- 国土交通大臣、財務副大臣、経済産業副大臣などを歴任
- 衆議院当選11回
- 2026年9月24日、公明党への復党が承認
- 現在の選挙区は比例代表・近畿ブロック
| 名前 | 赤羽一嘉(あかば かずよし) |
|---|---|
| 生年月日 | 1958年5月7日 |
| 年齢 | 68歳(2026年9月30日時点) |
| 出身地 | 東京都新宿区 |
| 所属政党 | 公明党 |
| 衆議院会派 | 中道 |
| 選挙区 | 比例代表・近畿ブロック |
| 当選回数 | 11回 |
| 党役職 | 中央幹事 |
| 前職 | 三井物産株式会社 |
| 主な役職歴 | 国土交通大臣、財務副大臣、経済産業副大臣兼内閣府副大臣など |
| 家族 | 妻、1男1女、孫2人 |
| 公式サイト | 赤羽かずよし公式ウェブサイト |
| 公式X | @AKBhyogo2ku |
赤羽一嘉の現在|公明党に復党、選挙区は比例近畿
2026年9月30日現在、赤羽一嘉氏は公明党所属の衆議院議員です。公明党の現行プロフィールでは党役職を「中央幹事」としています。
一方、衆議院の議員情報では所属会派が「中道」となっています。政党と国会内の会派は別の枠組みなので、「政党は公明党、衆議院会派は中道」というのが現在の整理です。
- 2026年衆院選では中道改革連合から比例近畿ブロックに出馬
- 比例名簿1位で11回目の当選
- 9月、党再編の局面で中道改革連合を離党
- 9月24日、公明党への復党が承認
- 衆議院では新たな会派「中道」に所属
公明党は9月24日、赤羽氏を含む旧公明党系の衆議院議員28人について復党を承認しました。詳しい復党経緯は公明党の発表で公表されています。
兵庫2区から比例近畿へ移ったのは2026年衆院選
赤羽氏は長年、神戸市兵庫区・北区・長田区などを含む兵庫2区から立候補してきました。2024年衆院選でも兵庫2区で7万18票を獲得して当選しています。
現在は兵庫2区選出ではありません。2026年2月の第51回衆議院議員総選挙では小選挙区に立候補せず、中道改革連合の比例近畿ブロック名簿1位で出馬しました。
| 選挙 | 選挙区・政党 | 結果 |
|---|---|---|
| 2009年 | 兵庫2区・公明党 | 88,502票で落選 |
| 2012年 | 兵庫2区・公明党 | 当選、国政復帰 |
| 2021年 | 兵庫2区・公明党 | 99,455票で9選 |
| 2024年 | 兵庫2区・公明党 | 70,018票で10選 |
| 2026年 | 比例近畿・中道改革連合 | 11選 |
2024年の兵庫2区の得票は神戸新聞の開票結果、現在の当選回数と比例近畿選出であることは衆議院の議員情報で確認できます。
2024年衆院選の終盤には、それまでの地盤だった岡場駅で街頭活動する様子を公式Xに投稿していました。
赤羽一嘉の評判・炎上をめぐる主な論点
赤羽氏について「炎上」という言葉とともに語られる出来事では、近年では2025年の新幹線の炭酸水をめぐる投稿が大きく報じられました。過去には、国土交通大臣在任中の2021年に臨時国会の召集をめぐるX投稿が批判されたこともあります。
2025年の「炭酸水160円」投稿は何があった?
2025年2月16日、赤羽氏は東海道新幹線「のぞみ」の車内で注文した300mlの炭酸水が160円だったことについて、価格やサービスへの不満をXへ投稿しました。
当時の「のぞみ」では通常の車内ワゴン販売が終了しており、炭酸水はグリーン車向けのモバイルオーダーサービスで販売されていました。赤羽氏が元国土交通大臣であることや、グリーン車でのサービスに苦言を呈したことを含め、SNS上で批判が広がったとJ-CASTニュースが報じています。
赤羽氏は翌17日までに元の投稿を削除。その日の夕方、表現が適切ではなかったとして謝罪しました。
そのため、この件は「160円の炭酸水を高いと述べた」という部分だけでなく、批判後に投稿を削除し、本人が配慮を欠いた発言だったとして謝罪したところまでが一連の経緯です。
2021年には「臨時国会」に関する投稿も批判された
国土交通大臣だった2021年8月には、臨時国会の開催について「国会が決めることで、内閣には権限がない」という趣旨のX投稿を行いました。
日本国憲法53条には「内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる」と規定されているため、「内閣には何の権限もない」という表現との食い違いが指摘されました。
赤羽氏はその後の国土交通大臣会見で、自身が言いたかったのは「一閣僚である自分には召集を決定する権限がない」という意味だったと説明しています。
「表現ぶりが言葉足らずであった」
出典:国土交通省・赤羽大臣会見要旨
会見では憲法53条に触れ、内閣が召集を決定できること自体は認めた上で、発信時の説明不足を釈明しました。
妻・息子・娘など家族は?実家は駅前のパン屋
赤羽氏の本人公式プロフィールには、家族について「妻と一男・一女、2人の孫」と記載されています。
- 妻がいる
- 息子が1人いる
- 娘が1人いる
- 孫が2人いる
現在の公式プロフィールでは、妻や子どもの氏名、勤務先などは掲載されていません。
三井物産で北京・南京に駐在していた時期については、生まれたばかりの長男と離れて単身赴任をしていたことを本人が公式プロフィールで振り返っています。
実家は政治家一族ではなく、両親が小さなパン屋を経営
赤羽氏は東京都新宿区中落合の出身です。本人によると、両親は駅前の小さなパン屋を営み、早朝から深夜まで働いていました。
幼い頃は店番を手伝い、クリスマス前には大量のケーキの箱に囲まれて寝たこともあったと紹介しています。国会議員の家系に生まれたという経歴ではなく、商店を営む家庭で育ちました。
事務所は国会と神戸の2カ所
本人の公式事務所案内では、国会事務所と神戸事務所が公開されています。
| 国会事務所 | 衆議院第二議員会館414号室 |
|---|---|
| 神戸事務所 | 神戸市兵庫区大開通2-3-6 メゾンユニベール203 |
赤羽一嘉の学歴|高校ではラグビー、大学は慶應義塾
赤羽氏は公開プロフィールなどで東京都立青山高校の卒業生とされています。現在の本人公式プロフィールでは高校名そのものは掲載していませんが、高校3年生のときにラグビーの全日本高校選抜に選ばれたことを明記しています。
大学は慶應義塾大学法学部です。小田英郎教授のゼミに所属し、南アフリカのアパルトヘイト政策を専攻。大学3年の夏にはゼミ仲間と南アフリカ、ケニアを訪れています。
大学時代には日本育英会奨学金、慶應義塾奨学金、旭硝子奨学金の支給を受けた経験もあり、この経験は後の奨学金制度に関する政治活動にもつながっています。
- 東京都立青山高校卒とする公開プロフィールがある
- 高校3年時にラグビー全日本高校選抜
- 慶應義塾大学法学部卒業
- 大学では南アフリカのアパルトヘイト政策を研究
- 在学中に複数の奨学金を利用
三井物産に10年間勤務|台湾研修、中国駐在も経験
1983年に慶應義塾大学を卒業すると、赤羽氏は三井物産株式会社に入社しました。政治家になる前の会社員生活は約10年間です。
台湾で中国語の語学研修を受け、北京・南京事務所にも駐在しました。北京駐在中の1989年には天安門事件に遭遇しています。本人公式プロフィールでは、この時期に中国語と英語を身につけ、中国・台湾を含む東アジアの事情への理解を深めたとしています。
中国との関係は?三井物産時代から交流が続く
赤羽氏と中国との関係を考えるうえでは、中国語を学び、中国本土で実際に駐在勤務を経験していることが大きな背景です。
本人は公式プロフィールで、駐在経験を通じて日中友好の重要性や、中国と台湾の関係などへの理解を深めたと説明しています。こうした経歴は事実として確認できますが、それだけを根拠に「親中」などの政治的なラベルへ単純化するのは情報を取りこぼします。
2022年には神戸華僑総会の新年会に参加し、日中国交正常化50周年に触れた様子を公式Xへ投稿しています。
政治家としての経歴|阪神・淡路大震災から国土交通大臣へ
赤羽氏は三井物産を退社し、1993年7月の第40回衆議院議員総選挙で旧兵庫1区から初当選しました。
| 時期 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1993年 | 衆議院議員に初当選 |
| 1995年 | 阪神・淡路大震災で自身も被災 |
| 2001年 | 衆議院災害対策特別委員長 |
| 2003年 | 衆議院国土交通委員長 |
| 2005年 | 財務副大臣 |
| 2012年 | 経済産業副大臣兼内閣府副大臣 |
| 2018年 | 衆議院経済産業委員長 |
| 2019年 | 国土交通大臣・水循環政策担当大臣 |
| 2020年 | 菅内閣でも国土交通大臣に再任 |
| 2024年 | 公明党副代表、税制調査会長などを務める |
閣僚・副大臣歴については首相官邸の国土交通大臣プロフィールにも掲載されています。
阪神・淡路大震災が政治活動の大きな転機に
初当選から約1年半後の1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生しました。神戸を地盤としていた赤羽氏自身も被災し、発災直後から被災地で救援活動に動いたと振り返っています。
その後、被災地の状況を訴えるため上京し、衆議院予算委員会で政府の対応を追及した際に飛び出したのが、次の言葉でした。
「天災じゃない!人災だ!」
出典:赤羽かずよし公式プロフィール
この経験以降、赤羽氏は「真実は現場にあり」を自身の信条として掲げ、防災・減災を継続的な政策テーマにしています。
2019年から2021年まで国土交通大臣
2019年9月、第4次安倍第2次改造内閣で国土交通大臣・水循環政策担当大臣に就任しました。2020年9月に発足した菅内閣でも再任され、2021年10月まで国土交通行政を担当しています。
在任期間には相次ぐ豪雨災害への対応、流域治水、観光・交通業界の新型コロナ対策などを担当しました。退任後に公明党が行ったインタビューでは、大臣在任中に112回の地方現場視察を行ったと本人が説明しています。
赤羽一嘉がやったこと・実績は?
赤羽氏の公式サイトの実績ページでは、主に防災、教育、バリアフリー、神戸・西宮の交通インフラを挙げています。
法律や大型インフラ整備は国会・政府・自治体など多くの関係者によって進められるため、ここでは「赤羽氏一人が実現した」とするのではなく、本人が国会議員や大臣として関与してきた主な分野を整理します。
- 被災者生活再建支援制度の拡充に向けた国会活動
- 奨学金制度の拡充や給付型奨学金をめぐる取り組み
- 交通・建築分野のバリアフリー推進
- 北神急行線の市営化、新神戸トンネルの阪神高速への移管など神戸周辺の交通政策
- 国土交通大臣として防災・減災、流域治水を担当
被災者生活再建支援法の改正に関与
阪神・淡路大震災を経験した赤羽氏は、被災者への現金支援を拡充する制度づくりを長く訴えました。2007年には、住宅本体の建築・購入などにも支援金を使いやすくする方向で被災者生活再建支援法の改正が成立しています。
本人公式サイトでは、災害対策特別委員会などで改正を後押しした経緯を紹介しています。
奨学金・教育費負担の軽減
大学時代に複数の奨学金を利用した赤羽氏は、政治家になってからも奨学金制度を継続的に取り上げています。
公式サイトでは、奨学金の学力基準緩和・撤廃を求める国会質疑や、受給対象の拡大、返済不要の給付型奨学金制度の導入をめぐる活動を実績として掲載しています。
バリアフリー政策
車いすを利用する知人から駅利用時の苦労を聞いたことをきっかけに、駅や公共施設のバリアフリー化を国会で取り上げてきました。交通バリアフリー法やハートビル法など、関連する法制度の整備・拡充にも関わっています。
神戸・西宮の交通インフラにも長く関与
地元では、北神急行線の神戸市営化、新神戸トンネルの阪神高速道路への移管、国道176号名塩道路、阪神高速湾岸線西伸部などの交通政策に取り組んできました。
2025年には神戸空港の国際化をめぐり、就航先決定について公式Xでも発信しています。
現在の政策・重点テーマは?
現在の本人公式サイトは、重点テーマとして防災・減災、女性・若者、教育支援、人生100年時代の4分野を掲げています。
| テーマ | 主な方向性 |
|---|---|
| 防災・減災 | 能登復興、福島復興、災害対応力の強化 |
| 女性・若者 | 若い世代が希望を持てる社会、生活支援 |
| 教育 | 教育費負担の軽減、奨学金などの支援 |
| 人生100年時代 | 社会保障や暮らしの安心 |
福島・能登の復興と防災
2026年3月の衆議院予算委員会では、東日本大震災から15年を迎えた福島の復興、能登半島地震からの復旧、物価高対策などを取り上げました。
福島については、避難地域の人口減少を挙げながら、新たな産業と交流人口をつくる必要性を訴えています。
「地元の皆さんの雇用を生み、そして新しい交流人口を増やしていかなければならない」
出典:赤羽かずよし公式サイト・2026年度予算集中審議
2026年8月にも福島県浪江町を訪れ、営農再開に向けた試験栽培の現場を視察しています。
税調会長時代は「103万円の壁」や子育て税制を担当
赤羽氏は2024~2025年、公明党の税制調査会長として税制協議の前面に立ちました。税調会長は現在の役職ではありませんが、近年の政策活動を知るうえでは重要なポストです。
2025年度税制改正をめぐっては、「103万円の壁」への対応や高校生年代の扶養控除、子育て支援、防衛財源などの協議を担当しました。
「所得を向上させ家計を温める税制となるよう熟議を重ねてきました。」
出典:赤羽かずよし公式サイト・税制改正インタビュー
公明党・創価学会との関係は?
赤羽氏が公明党所属の国会議員であることは、2026年9月24日の復党承認後の公明党公式プロフィールで明確になっています。
一方、政党への所属と個人の宗教上の所属・信仰は同じ情報ではありません。現在の本人公式プロフィール、公明党プロフィール、衆議院プロフィールには、赤羽氏個人の宗教についての記載はありません。
公表資料にない個人の信仰を、政党所属だけから推測して断定することはできません。
ラグビーや趣味から見る人物像
政治以外で赤羽氏を特徴づけるのがラグビーです。高校時代の競技経験だけでなく、国会議員となってからもラグビー普及活動に関わってきました。
本人公式サイトでは、元日本代表主将の林敏之氏らが関わるNPO法人「ヒーローズ」の活動や、ラグビーワールドカップ2019に向けた議員連盟での活動も紹介しています。詳しくは本人公式サイトのラグビーに関する活動記録で公開されています。
そのほか、趣味・特技として中国語、絵画、映画鑑賞を挙げています。血液型はB型です。
赤羽氏の身長を「177cm」とする二次情報がありますが、2026年現在の本人公式プロフィールや公明党公式プロフィールには身長の記載がありません。そのため、現行の公式プロフィールで公表されている数値としては扱わないのが安全です。
2026年も福島・防災など現場活動を継続
2026年に比例近畿へ転出したことで、長く続いた「兵庫2区選出」という立場は変わりました。ただ、神戸事務所は引き続き置かれており、神戸・兵庫での活動も続いています。
国政では福島復興、能登復興、災害対策、社会保障や暮らしに関する政策を扱い、8月には福島県浪江町の営農再開の現場も訪れました。
そして2026年9月24日には公明党への復党が承認され、公明党の中央幹事、衆議院会派「中道」の議員という新たな体制に移っています。選挙区については、現在は兵庫2区ではなく比例近畿ブロックです。

