青山繁晴氏は、共同通信記者やシンクタンク研究員を経て国政へ入り、参議院議員を2期務めた後、2026年2月の衆議院選挙で兵庫8区から初当選した自由民主党の衆議院議員です。
2025年10月から環境副大臣を務めましたが、2026年9月18日の内閣改造で副大臣を退任しました。2026年9月24日時点では、兵庫8区選出の衆議院議員として活動しています。首相官邸の最新の副大臣名簿では後任が掲載されています。
この記事では、現在の役職と選挙区、これまでの経歴・学歴、妻の青山千春氏と家族、派閥との関係、政策、総裁選、ブログやYouTube、過去に報じられた疑惑まで、青山氏を知るうえで主要な情報をまとめます。
- 1952年7月25日、神戸市生まれ
- 共同通信記者、三菱総合研究所研究員、独立総合研究所社長などを経験
- 2016年・2022年に参議院比例代表で当選
- 2026年2月、兵庫8区から衆議院議員へ転じて初当選
- 2025年10月~2026年9月18日に環境副大臣
- 自民党議員グループ「日本の尊厳と国益を護る会」の代表
- 派閥には所属しない立場を一貫して表明
| 名前 | 青山繁晴(あおやま しげはる) |
|---|---|
| 生年月日 | 1952年7月25日 |
| 年齢 | 74歳(2026年9月24日時点) |
| 出身地 | 兵庫県神戸市 |
| 所属政党 | 自由民主党 |
| 議員 | 衆議院議員 |
| 選挙区 | 兵庫8区(尼崎市) |
| 国政当選 | 参議院2回、衆議院1回 |
| 前職など | 共同通信記者、三菱総合研究所研究員、独立総合研究所社長 |
| 主な政府役職歴 | 環境副大臣 |
| 公式サイト | 青山繁晴公式ウェブサイト |
| 公式X | @aoyamashigeharu |
青山繁晴の現在|兵庫8区の衆議院議員、環境副大臣は9月18日まで
青山繁晴氏の現在を理解するうえで大きな転換点となったのが、2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙です。それまで約10年間務めた参議院比例代表から、地元兵庫県の小選挙区へ転じました。
現在の選挙区は兵庫8区で、区域は尼崎市です。衆議院の議員プロフィールにも、小選挙区「兵庫県第八区」と掲載されています。
2026年衆院選は85,970票で当選
兵庫県選挙管理委員会が公表した開票結果によると、青山氏は85,970票を獲得しました。2位の徳安淳子氏は48,094票で、青山氏が兵庫8区の議席を得ています。
| 候補者 | 得票数 |
|---|---|
| 青山繁晴 | 85,970票 |
| 徳安淳子 | 48,094票 |
| 弘川欣絵 | 42,989票 |
| 板東聖悟 | 11,252票 |
| 長谷川和重 | 10,210票 |
青山氏は衆院選に先立ち、公式Xでも兵庫8区から出馬する方針を発信しました。
参議院時代の「比例順位」は2016年党内2位、2022年は当選順位5番目
青山氏は2016年の参院選で初当選し、2022年に再選しました。いずれも全国を選挙区とする参議院比例代表です。
2016年は個人名で481,890票を獲得し、自民党候補の個人名得票で2位でした。2022年は373,786票で、個人名得票では自民党内3位でした。
2022年に「順位5位」とされることがあるのは、自民党が比例代表で2人を「特定枠」に置いていたためです。特定枠の2人が先に当選順位を得た後、個人名得票の多い候補が続く制度だったため、青山氏は個人名得票3位、当選順位では5番目となりました。
環境副大臣は2025年10月から2026年9月18日まで
青山氏は2025年10月、第1次高市内閣で環境副大臣に就任しました。担当は気候変動、地域脱炭素、自然環境などです。
「昨日、環境副大臣を拝命しました、青山繁晴です。」
出典:環境省・環境副大臣就任記者会見
就任時には公式Xでも認証式の様子を伝えています。
2026年2月の衆院選後も第2次高市内閣で副大臣を続けましたが、9月18日の内閣改造で交代しました。青山氏は環境大臣ではなく「環境副大臣」であり、現在はその職も退いています。
衆議院や本人サイトの一部プロフィールには更新時点の関係で環境副大臣の表記が残っていますが、9月18日付の首相官邸の現職副大臣名簿では、環境副大臣は畦元将吾氏と三ッ林裕巳氏です。
青山繁晴の経歴・学歴|共同通信記者から研究者を経て国政へ
青山氏は政治家になる前、長く報道と調査研究の世界で活動していました。国会議員になったのは63歳だった2016年で、政治家としては比較的遅いスタートです。
| 時期 | 経歴 |
|---|---|
| 1952年 | 兵庫県神戸市に生まれる |
| 中学・高校 | 淳心学院中学校・高等学校 |
| 大学 | 慶應義塾大学文学部を中退後、早稲田大学政治経済学部を卒業 |
| 1979年 | 共同通信社に入社 |
| 1998年 | 三菱総合研究所へ移り、研究員として活動 |
| 2002年 | 独立総合研究所を設立 |
| 2016年 | 参議院比例代表で初当選 |
| 2019年 | 「日本の尊厳と国益を護る会」を設立し代表に |
| 2022年 | 参議院議員2期目 |
| 2024年 | 参議院環境委員長 |
| 2025年 | 環境副大臣に就任 |
| 2026年 | 兵庫8区から衆議院へ転じ初当選 |
若い頃は共同通信の記者として政治・外交・安全保障を取材
早稲田大学政治経済学部を卒業後に共同通信へ入り、記者として政治や外交、安全保障などを取材しました。その後は三菱総合研究所に移り、安全保障・危機管理分野などの調査研究に携わっています。
2002年には独立総合研究所を設立。近畿大学の客員教授や東京大学の非常勤講師なども務めました。政治家になる前からテレビ番組や講演にも出演していたため、国政進出以前から名前を知っていた人も少なくありません。
自民党の「まなびと塾」で政治家像について語った際には、次のように述べています。
「政治とは『政(まつりごと)』であり『人のために生きること』が政治家のあるべき姿だ。」
出典:自由民主党「まなびと塾」
青山繁晴の妻は青山千春博士|子どもは息子2人
青山繁晴氏の妻は、海洋研究者の青山千春(あおやま ちはる)氏です。八重洲ブックセンターの著者紹介では青山繁晴氏の配偶者と明記され、2人の息子の母であることも紹介されています。
- 東京水産大学大学院で学び、水産学博士を取得
- 海洋資源、とくにメタンハイドレートの研究に取り組む
- 2021年から独立総合研究所の代表取締役社長
- 青山繁晴氏との間に息子が2人いる
青山千春氏は単に「政治家の妻」としてではなく、海洋資源研究を専門とする研究者です。独立総合研究所の代表挨拶では、2021年4月1日付で社長に就任したことが示されています。
妻の研究と青山氏のメタンハイドレート政策は接点がある
青山氏が長年訴えてきたテーマの一つが、日本近海のメタンハイドレートなど国産海洋資源の開発です。千春氏も海洋調査の現場でメタンハイドレートを研究してきました。
青山氏は自身のブログで、千春氏が調査航海に出ていた時期について、まだ小さかった2人の子どもを残して長期航海に参加したことなども記しています。家族生活と研究活動の双方を抱えながら海洋調査に取り組んでいた時期がありました。出典は青山繁晴氏の「道すがらエッセイ」です。
息子が2人いることは公表資料で分かりますが、政治活動と直接関係しない家族の私生活については公表情報が限られています。
青山繁晴は何派?無派閥を掲げ「護る会」を率いる
自民党議員である青山氏は、党内派閥には属さない「無派閥」を一貫して掲げています。
2026年の自身のブログでは、2016年の参院選出馬前に当時の安倍晋三首相へ伝えた言葉として、次のように振り返っています。
「安倍総理といくら親しくても、安倍派にも入りません。派閥には一切、属しません。完全無派閥で行きます」
出典:青山繁晴「道すがらエッセイ」
これは青山氏自身が後年に記した、安倍氏との私的な会談についての回想です。青山氏は同じ投稿で、政治資金パーティーを開かず、個人献金や企業・団体からの支援も受けないという自身の政治活動方針も説明しています。
「日本の尊厳と国益を護る会」の代表
派閥には所属しない一方、青山氏は2019年に発足した自民党国会議員グループ「日本の尊厳と国益を護る会」、通称「護る会」の代表を務めています。
皇位継承、外国資本による土地取得、安全保障・カウンターインテリジェンス、拉致問題、憲法、台湾・中国、外国人政策などを主なテーマとして活動しています。青山氏は2026年9月16日のブログで、参加議員が131人になったと公表しました。これは護る会代表である青山氏本人の発表による人数です。
2026年には、皇位継承に関する護る会の提言を衆参両院議長へ提出したことを公式Xでも伝えています。
自民党の党員獲得数では上位
青山氏は自民党の党員獲得でも知られています。自民党が公表した国会議員別の党員獲得ランキングでは、2023年と2024年に1位となりました。
「裏金」と青山繁晴の関係は?
自民党派閥の政治資金問題をめぐって青山氏の名前を目にすることがありますが、2024年の主要報道で青山氏が示していたのは、派閥の全廃や、政治資金収支報告書に記載されていない資金への課税を求める立場でした。
テレビ朝日の取材では、収支報告書に記載していない資金について納税を求める考えを述べ、党改革をめぐる議論にも参加しています。政治資金問題で報じられた議員と、問題への対応を要求した青山氏の発言は分けて見る必要があります。出典はテレビ朝日の2024年2月16日報道です。
青山繁晴の政策・公約|消費減税、海洋資源、安全保障など
2026年衆院選で青山氏が掲げた政策は、経済や尼崎の地域政策だけでなく、安全保障、皇位継承、拉致問題、憲法改正まで幅があります。
現在の政策を知るには、「保守」「右翼」といったラベルだけでなく、本人が具体的に掲げている政策を見る方が内容を把握できます。
| 分野 | 主な主張・政策 |
|---|---|
| 経済 | 消費減税、賃上げ、物価高への対応 |
| 尼崎・地域 | 地域経済の再生や都市政策を「尼崎モデル」として展開 |
| 土地政策 | 中国・韓国など外国資本による重要土地取得への規制強化 |
| 安全保障 | カウンターインテリジェンス法制、いわゆるスパイ防止法の整備 |
| 皇位継承 | 父系・男系による皇位継承の維持 |
| 拉致問題 | 北朝鮮による拉致被害者・特定失踪者の救出 |
| 憲法 | 現行憲法の改正を超えた「正憲法」の制定を主張 |
| エネルギー | 国産海洋資源開発、原子力を含むエネルギー安全保障 |
2026年衆院選では、公式Xでも重点政策をまとめて発信しました。
メタンハイドレートなど国産海洋資源の開発を長年主張
青山氏が政治家になる前から取り組んできたテーマが、日本海などに存在するメタンハイドレートを含む海洋資源です。資源を海外からの輸入に大きく依存する日本にとって、国産資源の開発をエネルギー安全保障と経済成長の両面から進めるべきだと訴えてきました。
自民党の講座でも、海洋資源開発を次世代の経済成長につなげる考えを説明しています。政策としての主張と、実際の商業化・資源開発の進捗は別であり、海底資源の開発には採算性、技術、環境影響など複数の課題があります。
環境副大臣として担当したのは気候変動・地域脱炭素・自然環境
政府入り後は、従来のエネルギー・安全保障論だけでなく、環境行政を担当しました。2026年4月の衆議院環境委員会では、副大臣として自らの担当を次のように説明しています。
「主に、気候変動、地域脱炭素及び自然環境を担当いたします。」
出典:衆議院環境委員会・2026年4月3日
同年の国会審議では、データセンターの電力需要、原子力利用と安全性、自然環境保全、地域の環境事務所の役割などについて政府側として答弁しています。
「実績」として本人サイトが挙げているもの
青山氏の公式サイトでは、海洋資源開発の推進、防衛費・自衛官処遇をめぐる働きかけ、再生可能エネルギー政策の見直しなどを自身の「実現したこと」として紹介しています。
制度変更や予算措置は政府、国会、与野党、関係省庁など多数の主体によって決まるため、ここで挙げられているものは青山氏側が自身の関与や働きかけを実績として整理した内容です。具体的な主張は本人公式サイトの政策ページで公開されています。
青山繁晴と総裁選|2024年は推薦人20人に届かず正式立候補せず
青山氏は2024年の自民党総裁選への出馬を目指しましたが、立候補に必要な国会議員20人の推薦人をそろえることができず、正式な候補者にはなりませんでした。
したがって、2024年総裁選に「青山繁晴候補」は存在せず、正式な「推薦人20人一覧」もありません。
「推薦人集めに奔走してきたが、残念ながら少し届かなかった」
出典:共同通信・47NEWS
2025年の総裁選についても、自民党が公表した正式候補者は小林鷹之氏、茂木敏充氏、林芳正氏、高市早苗氏、小泉進次郎氏で、青山氏は候補者ではありませんでした。
- 2024年:出馬を目指したが推薦人20人に届かず、立候補届を出していない
- 2025年:自民党の公式候補者5人には含まれていない
- 総裁選や党運営については、その後も党内から意見を発信している
2025年には石破政権下で総裁選の前倒しを求める考えを公式Xでも表明していました。
青山繁晴の不祥事・疑惑は?過去の報道と「金粉」の話を整理
青山氏については、過去の週刊誌報道や、動画内で語った体験談が繰り返し話題になることがあります。政治資金や公務上の問題と、本人の体験談をめぐる話は性質が異なるため、分けて整理します。
2016年に週刊文春が「経費の私的流用」を報道、青山氏は全面否定
2016年の参院選期間中、「週刊文春」は青山氏が共同通信時代に経費約450万円を私的に流用した疑いがあるという趣旨の記事を掲載しました。これは週刊文春側による報道・主張です。
青山氏は記事内容を全面的に否定し、自身のブログで、2016年7月5日に記事の執筆者らを東京地方検察庁へ刑事告発したと公表しました。
週刊文春による疑惑報道があったことと、青山氏がそれを否定したことの双方が記録されています。今回参照した公的資料・主要報道の範囲では、記事に記された疑惑の真偽を確定する裁判判決までは確認できません。
「手から金粉が出る」という話は何だった?
青山氏について「金粉」「手から金粉」という言葉が話題になることがあります。2019年の批評記事では、過去の動画で青山氏が腕などに金粉のようなものが現れるという自身の体験を語っていたとして紹介されました。出典はTABLOの2019年の記事です。
確認できるのは、そうした体験談が本人の発言として紹介され、ネット上で話題になったという点です。金粉とされる物質の正体を科学的に検証した公的資料が示されているわけではありません。政治資金や職務をめぐる「不祥事」とは別種の話題です。
青山繁晴のブログ「道すがらエッセイ」とYouTube「ぼくらの国会」
青山氏は国会活動だけでなく、ブログ、YouTube、Xなどで非常に多くの情報を発信しています。
ブログ「On the Road 道すがらエッセイ」は現在も更新
公式ブログは「On the Road 青山繁晴の道すがらエッセイ」です。政治・外交・選挙、日々の活動、家族や自身の考えまで幅広く書いており、2026年9月も更新が続いています。
環境副大臣退任後の2026年9月22日にも、「政府を外れた立場」で災害対応などについて動いていることをブログで記しています。青山氏本人の近況を追う場合、公式サイト以上に更新頻度が高い発信先です。
YouTube「青山繁晴チャンネル・ぼくらの国会」
YouTubeでは「青山繁晴チャンネル・ぼくらの国会」を運営し、国会、外交、安全保障、経済、党内政治、自身の活動などを動画で解説しています。
テレビ出演や切り抜き動画ではなく、本人側の継続的な発信を確認したい場合は、公式YouTubeチャンネルが一次的な発信先になります。
独立講演会も継続
青山氏は「独立講演会」と題する有料講演も継続しています。国会報告会や政党主催の集会とは別に、政治・外交・社会情勢などについて長時間話す形式の講演です。
- 青山繁晴公式ウェブサイト:政策、プロフィール、活動情報
- 道すがらエッセイ:本人による日々のブログ
- 青山繁晴チャンネル・ぼくらの国会:動画による政治・時事発信
- 公式X @aoyamashigeharu:国会・選挙・地域活動などの速報的な発信

