浅野哲(あさの・さとし)氏は、茨城5区選出の国民民主党衆議院議員です。企業研究者として日立製作所で働き、労働組合、大畠章宏元衆議院議員の秘書を経て国政へ進んだという、理工系のバックグラウンドを持ちます。
2026年9月には国民民主党の役員体制が変わり、副代表・倫理委員長に就任しました。この記事では、現在の立場から茨城5区での選挙、日立時代、政策、家族、任天堂をめぐる投稿、同名人物との混同まで整理します。
| 名前 | 浅野 哲 |
|---|---|
| 読み方 | あさの さとし |
| 生年月日 | 1982年9月25日 |
| 年齢 | 43歳(2026年9月24日時点) |
| 出生地 | 東京都八王子市 |
| 居住地 | 茨城県日立市 |
| 所属政党 | 国民民主党 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 選挙区 | 茨城5区(日立市・高萩市・北茨城市・東海村) |
| 当選回数 | 4回 |
| 現在の党役職 | 副代表、倫理委員長 |
| 現在の国会役職 | 厚生労働委員会理事、憲法審査会幹事 |
| 前職 | 日立製作所研究員、労働組合役員、大畠章宏衆議院議員公設第一秘書 |
| 公式サイト | 浅野さとし Official Site |
| 公式X | @Asano__Satoshi |
浅野哲は現在、国民民主党の副代表・衆議院4期
2026年9月24日時点で、浅野氏は茨城5区選出の衆議院議員4期目です。国民民主党が9月11日に更新した党役員一覧では、副代表と倫理委員長を務めています。
幹事長代行兼組織委員長、青年局長などは過去の党役職です。 衆議院の議員プロフィールには2026年4月時点の役職が残っていますが、その後9月の新体制で組織委員長は川合孝典氏、青年局長は奥村祥大氏となりました。
国会では、衆議院の厚生労働委員会で理事、憲法審査会で幹事を務めています。現在の所属と当選回数は衆議院公式プロフィールでも確認できます。
- 国民民主党副代表
- 国民民主党倫理委員長
- 衆議院議員・茨城5区・4期
- 衆議院厚生労働委員会理事
- 衆議院憲法審査会幹事
茨城5区で4期目|2017年は比例復活、2021年以降は小選挙区当選
浅野氏の選挙区は茨城5区です。現在の区域は日立市、高萩市、北茨城市、東海村で、日立製作所の企業城下町を含む県北地域を地盤としています。
初当選からの選挙を並べると、当選の仕方が途中で変わっています。2017年は小選挙区で次点となり比例北関東で復活当選、2021年からは茨城5区を3回連続で制しています。
| 選挙 | 所属 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2017年 第48回衆院選 | 希望の党 | 56,098票 | 比例復活で初当選 |
| 2021年 第49回衆院選 | 国民民主党 | 61,373票 | 茨城5区当選 |
| 2024年 第50回衆院選 | 国民民主党 | 64,351票 | 茨城5区当選 |
| 2026年 第51回衆院選 | 国民民主党 | 70,438票 | 茨城5区当選・4期目 |
2017年は自民党の石川昭政氏が61,450票、浅野氏が56,098票で、浅野氏は比例北関東ブロックで議席を得ました。結果は2017年衆院選の茨城5区開票結果や電機連合の当選報告に残っています。
2021年は61,373票で初めて小選挙区を制し、2024年は64,351票。2026年2月8日の第51回衆院選では70,438票を獲得し、4期目に入りました。2026年の当選は国民民主党の第51回衆院選結果、選挙の公式情報は茨城県選挙管理委員会で公開されています。
学歴・経歴|青山学院大学大学院から日立研究所へ
浅野氏は東京都八王子市で生まれ、八王子市立中山中学校、東京都立南多摩高等学校を卒業しました。その後、青山学院大学理工学部へ進み、2007年に青山学院大学大学院理工学研究科を修了しています。経歴は国民民主党公式プロフィールに掲載されています。
日立製作所では半導体センサーや自動車関連技術の研究
大学院修了後の2007年、日立製作所へ入社。日立研究所の研究員となりました。電機連合のプロフィールでは半導体センサーの開発に従事したとされ、本人公式プロフィールでは自動車関係の新技術・自動運転技術に携わったと説明しています。
研究者時代の成果については、2022年に本人が日立製作所の「実績発明者トップ100」に選ばれ、開発に関わった半導体センサーの特許が評価されたとXで紹介しています。
労働組合で生活相談に接し、政治の世界へ
2013年に日立製作所労働組合研究所支部の執行委員となり、研究業務と並行して長時間労働対策や従業員の生活相談に関わりました。本人は公式プロフィールで、研究現場から日本の産業競争力への危機感を抱き、労組活動を通じて産業・労働と政治のつながりを意識するようになった経緯を説明しています。
2015年には日立製作所労働組合の特別中央執行委員となり、同じ年に茨城5区選出だった大畠章宏氏の公設第一秘書へ転身しました。大畠氏の後継として国政挑戦を打診されたのは33歳のころで、本人によれば家族とも何度も話し合ったといいます。
- 2005年:青山学院大学理工学部卒業
- 2007年:青山学院大学大学院理工学研究科修了
- 2007年:日立製作所入社・日立研究所研究員
- 2013年:日立製作所労組研究所支部執行委員
- 2015年:日立製作所労組特別中央執行委員
- 2015年:大畠章宏衆議院議員公設第一秘書
- 2017年:第48回衆院選で初当選
- 2018年:旧国民民主党に参加
- 2020年:現在の国民民主党の結党に参加
浅野哲の政策|科学技術・子育て・社会保障・エネルギー
浅野氏の現在の政策は、本人公式サイトの「日本アップデート構想2035」で、経済、子ども・若者、保健・福祉、防災・防衛、県北地域の5分野に整理されています。
- 科学技術・産業:AI、デジタル、グリーン、ウェルネス分野への投資、国内投資を促す税制
- 子育て・若者:妊娠・出産・保育・医療の負担軽減、教育改革、若年世帯への住宅支援
- 保健・福祉:予防医療、オンライン医療、医療・介護従事者の処遇改善
- 安全保障:技術・食料・土地・エネルギー・サイバーを含む総合的安全保障
- 県北振興:自動運転、医療・エネルギー研究、観光、交通基盤の強化
科学技術への長期投資を重視
研究者出身という経歴が政策にも表れており、AI、ロボット、自動運転などへの投資や研究開発基盤の強化を継続して訴えています。2026年8月、国民民主党の群馬での集会では、日本の科学技術投資について次のように述べました。
「日本はまだ本気を出していない。」
出典:国民民主党・2026年8月2日こくみんミーティング
現在の政策では、国内設備投資を促す「ハイパー償却税制」、AI・デジタル分野への大規模投資に加え、地元の日立市を技術実証都市として活用する構想も掲げています。
子育て支援では所得制限の撤廃を主張
子育て政策では、児童手当や奨学金、障害児支援などをめぐる所得制限のあり方を国会で繰り返し取り上げてきました。2022年10月の衆議院内閣委員会では、家族構成や働き方が多様化するなかで公平な線引きが難しくなっているとして、制度設計の前提そのものを問い直しています。
「所得制限がないという前提の下にいろいろな制度設計をすべきではないか」
出典:国会会議録検索システム・第210回国会衆議院内閣委員会
2023年の予算委員会では、家族人数を考慮して所得税を計算する「N分N乗方式」も取り上げました。
奨学金についても、学生本人が借りて返済する制度でありながら親の所得によって支援内容が左右される点を国会で問題提起しています。
医療・社会保障では高額療養費などを審議
4期目では厚生労働委員会理事を務めています。2026年4月の委員会では、高額療養費制度の見直しについて、所得区分、年齢、疾病など別の影響を継続的に検証するよう政府に求めました。OTC類似薬の負担見直しについても、医師によって判断が大きく変わらないための指標やガイドラインを質問しています。審議内容は2026年4月17日の厚生労働委員会会議録で読めます。
原発・エネルギー政策は2019年から立場が変化している
エネルギー政策は、時期を分けて見る必要があります。2019年に旧国民民主党のエネルギー調査会事務局次長だった時期には、本人の活動レターで、2030年代を目標に「原子力エネルギーに依存しない社会」を実現する方針を紹介していました。
その後、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー情勢の変化などを受け、2022年に国民民主党エネルギー調査会長として発表した原子力政策に関する談話では、原子力をエネルギー安定供給と脱炭素のための「政策上重要な選択肢」と位置付けました。
現在は、安全基準を満たした原発の活用や次世代革新炉、核融合などを組み合わせる方向に軸足を移しています。2026年の政策では、地元県北地域への高温ガス炉実証や核融合研究の誘致も掲げています。
電気料金については、2023年に再エネ賦課金が低下した際、本人もXで発信しました。
国会議員として何をしてきた?具体的な活動
政策として掲げている内容とは別に、国会では経済産業、エネルギー、子育て、医療・福祉などを中心に質問や法案審議を行ってきました。
1期目には学校ICT化や医療物資増産支援に関与
本人公式プロフィールでは、1期目の具体例として、2020年に同僚議員と協力し全国の小中学校へ1人1台のタブレットPCを整備する予算の確保に関与したこと、マスク・人工呼吸器などを増産する企業向け補助金について、上限を最大3,000万円から2億円へ拡大する働きかけを行ったことを挙げています。
いずれも政府や国会、関係議員・省庁を含む政策決定の中で行われたもので、浅野氏本人は国会議員として働きかけた事例として紹介しています。
2026年は中東情勢とエネルギー安全保障も追及
2026年3月の予算委員会では、ホルムズ海峡をめぐる情勢、石油備蓄、エネルギー安全保障に加え、南鳥島周辺のレアアース、核融合、次世代革新炉などについて政府と議論しました。
6月4日の衆議院予算委員会では、ホルムズ海峡の封鎖が暮らし、産業、経済に及ぼす影響を取り上げ、石油製品だけでなく電力・ガスや企業活動への影響まで政府に質問しています。
若者との対話や多文化共生もテーマに
青年局長だった2026年3月には、高校生を対象としたイベントで多文化共生をテーマに発言しました。意見が異なる相手との接し方について、浅野氏は次のように語っています。
「なぜそう考えたのかをまず相手に聞くことだ」
出典:国民民主党・高校生未来会議
妻・娘・両親は?家族について公表されていること
浅野氏には妻と娘がいることが本人の公式情報で公表されています。2018年の後援会会報では「妻と娘の3人家族」と紹介され、現在の公式プロフィールでも妻と娘について具体的なエピソードを語っています。
「妻からの手紙と娘が初めて買ってくれたネクタイピン」
出典:浅野さとし公式プロフィール
妻や娘の氏名、職業などの詳しい個人情報は公式プロフィールでは公表されていません。ネット上の推測を家族情報として扱う根拠はありません。
両親については、本人が「公務員だった両親」の影響で堅実さを好むようになったと紹介していますが、氏名や詳しい勤務先までは明らかにしていません。
- 趣味は珈琲、文房具、手帳、ロードバイク
- 休みには掃除や洗濯、子どもの習い事の送り迎えをする
- 料理も好きで、パスタなどを作る
- 学生時代は長くサッカー部に所属
「陶芸」「カジノ」「テレアポ」の浅野哲は同名の別人
浅野哲という名前では、政治家とは別の人物の情報も多く出ています。特に陶芸、カジノ、ベトナム、テレアポに関する経歴は、浅野哲衆議院議員の経歴ではありません。
| 話題 | 人物 |
|---|---|
| 陶芸 | 1958年大阪生まれ、京都市立芸術大学大学院で陶磁器を学んだ陶芸家の浅野哲氏 |
| カジノ・ベトナム | GM HongKong会長兼CEOなどとして紹介される実業家の浅野哲(あさの・てつ)氏 |
| テレアポ・電話営業 | 上記の実業家が著書や講演で扱っている経歴 |
| サッカー | 政治家の浅野哲氏本人。公式プロフィールで学生時代はずっとサッカー部だったと説明 |
陶芸家の浅野哲氏はHiroshima Art Sceneの作家略歴で1958年大阪市生まれと紹介されており、1982年生まれの浅野哲衆議院議員とは別人です。
カジノ経営やベトナム移住、テレアポの著書で知られる浅野哲氏も別人です。日本経営合理化協会の講師紹介ではGM HongKong会長兼CEOとして紹介されています。政治家の浅野氏は青山学院大学大学院から日立製作所へ入社しており、経歴が一致しません。
任天堂・生成AIをめぐるX投稿は何があった?
2025年10月には、浅野氏の生成AIと知的財産に関するX投稿をめぐり、任天堂が公式に否定する出来事がありました。
浅野氏は当初、任天堂が知的財産保護のため生成AIの利用を避け、日本政府へのロビー活動も行っているという趣旨の情報を投稿しました。これに対し任天堂は公式Xで、生成AIに関連して日本政府に働きかけている事実はないと表明しました。
その後、浅野氏は自身の事実確認に誤りがあったとして元の投稿を削除し、内容を訂正して謝罪しています。経緯はITmediaの報道でも整理されています。
「任天堂が日本政府へ生成AI規制のロビー活動を行っていた」という当初の情報は、任天堂自身が否定し、浅野氏も訂正しています。
浅野氏が訂正と調査経緯を説明した投稿はこちらです。
浅野哲の事務所と公式SNS
浅野氏は地元の日立市と国会議員会館に事務所を置いています。所在地は本人公式サイトで公開されています。
| 日立事務所 | 〒317-0071 茨城県日立市鹿島町1-11-13 |
|---|---|
| 国会事務所 | 〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館406号室 |
| 公式サイト | 浅野さとし Official Site |
| 国民民主党プロフィール | 国民民主党・浅野哲 |
| 公式X | @Asano__Satoshi |
2026年は2月の衆院選で4期目に入り、厚生労働委員会や予算委員会、憲法審査会で活動を続けました。9月11日の党役員改選後は、国民民主党副代表・倫理委員長として新しい党体制に加わっています。

