福島みずほ氏は、弁護士から国政へ進み、1998年の初当選以来、参議院で5期を重ねてきた社会民主党(社民党)の党首です。鳩山由紀夫内閣では大臣を務め、選択的夫婦別姓やジェンダー平等、脱原発、憲法9条を軸とした平和外交などを長く訴えてきました。
一方、人物名とともに語られる情報には、国籍や本名、「東大を首席で卒業した」という話、事実婚の夫や娘など、事実とネット上の説を分けて見る必要があるものもあります。ここでは2026年9月14日時点の公的資料、本人・社民党の発信、選挙結果などをもとに、福島氏の現在地から家族、経歴、政策まで整理します。
弁護士として女性・人権問題に携わった後、参議院比例代表で5回当選。2026年現在も社民党党首を務める国会議員です。政治姿勢では、人権・ジェンダー平等、生活保障、脱原発、沖縄の基地問題、護憲・平和外交を一貫して重視しています。
| 名前 | 福島みずほ |
|---|---|
| 本名 | 福島瑞穂(ふくしま みずほ) |
| 生年月日 | 1955年12月24日 |
| 年齢 | 70歳(2026年9月14日時点) |
| 出身地 | 宮崎県延岡市 |
| 所属 | 社会民主党(社民党) |
| 議員 | 参議院議員・比例代表 |
| 当選回数 | 5回 |
| 現在の主な役職 | 社民党党首 |
| 初当選 | 1998年 |
| 学歴 | 東京大学法学部卒業 |
| 資格・前職 | 弁護士(1987年弁護士登録) |
| 公式サイト | 福島みずほ公式サイト |
| 公式X | @mizuhofukushima |
福島みずほの国籍・本名は?「在日」「通名」説を整理
福島みずほ氏については国籍や本名をめぐる情報がネット上で混在していますが、公的資料から確認できる内容は明確です。
- 参議院が公表する本名は「福島瑞穂」
- 出生地は宮崎県延岡市
- 現職の参議院議員であり、参議院議員の被選挙権は公職選挙法上「日本国民」に認められる
- 外国籍の人物が通名で議員をしているとする公的根拠はない
参議院の議員プロフィールには、議員名「福島みずほ」とともに「本名 福島瑞穂」と明記されています。生年月日は1955年12月24日、出生地は宮崎県延岡市です。
国籍については、公職選挙法第10条が参議院議員の被選挙権を「日本国民」に認めています。福島氏は1998年以降5回当選し、現在も参議院議員として在職しています。福島氏が日本国籍を有することは、現職国会議員という公的な地位とも整合します。
「外国籍のまま参議院議員をしている」「別の本名を通名で隠している」といった説を裏づける公的資料はありません。 少なくとも、参議院が正式に公表している本名は「福島瑞穂」です。
家族のルーツでは、福島氏自身が「父はハワイ生まれだった」と公表しています。祖父母が米国へ移民し、父はハワイで生まれたものの、祖父の死後、祖母とともに乳児の時に日本へ帰国したという経緯です。詳しくは本人の「わたしの父はハワイ生まれ」に記されていますが、これは福島氏本人の国籍を外国籍とする根拠ではありません。
福島みずほの若い頃と学歴|「東大首席卒業」は本当?
福島氏は宮崎県で育ち、日南市立飫肥小学校、宮崎大学教育学部附属中学校、宮崎県立宮崎大宮高校を経て、1974年に東京大学へ進学しました。1980年に東京大学法学部を卒業しています。
東京大学法学部卒業については参議院の公式プロフィールにも記載があり、ここは疑いのない経歴です。
東京大学法学部卒業は公的資料で確認できますが、「東京大学を首席で卒業した」とする記載は、参議院・本人公式プロフィール・社民党の本人インタビューなどの一次情報には見当たりません。
そのため、「東大首席卒業」を確認済みの事実として扱うことはできません。
大学時代は女性が少ない法学部で学んだ
社民党が公開した議員生活25周年のロングインタビューで、福島氏は東京大学法学部に約650人の学生がいた一方、女性は14人ほどだったと振り返っています。
大学では裁判問題研究会や女性問題を扱う活動に参加しました。中学生のころから小説家やジャーナリスト、弁護士といった仕事に関心があり、高校時代には平塚らいてうの著作などにも触れていたと語っています。
大学卒業後、司法試験へ
大学卒業当時は男女による採用格差が今より強く、福島氏は就職活動でも女性であることによる壁を感じたといいます。一時期は喫茶店で働き、その後、本格的に司法試験へ取り組みました。
1987年に弁護士登録。第二東京弁護士会に所属し、選択的夫婦別姓、婚外子差別、女性への暴力やセクシュアルハラスメントなど、後に政治家として取り組むテーマと重なる人権問題を扱っていきます。
福島みずほの夫は海渡雄一弁護士|事実婚・娘・両親
福島氏には、法律婚ではなく事実婚のパートナーである海渡雄一(かいど・ゆういち)弁護士がいます。本人公式サイトでも「連れ合いの海渡雄一」と名前を明記しています。
2人は大学時代に知り合い、それぞれ弁護士の道へ進みました。福島氏は結婚を考えた際、自分の姓を変えることに抵抗を感じたと社民党のインタビューで振り返っています。
「私は姓を変えたくない」
出典:社民党・福島みずほ半生インタビュー
海渡氏も「自分も福島になりたくない」と答え、2人は婚姻届を出さず、別姓のまま暮らすことを選びました。福島氏にとって選択的夫婦別姓は、政治上の政策テーマである以前に自分自身の生活から始まった問題でもあります。
2026年3月にも、本人のXで選択的夫婦別姓について発信しています。
娘は弁護士?本人が公表しているのは「法律家の道を選んだ」こと
福島氏には娘が1人います。司法修習生だった時期に出産しており、事実婚の家庭で子どもを育てることによって娘が差別を受けるのではないかと悩んだ経験も、本人が詳しく語っています。
2023年の本人インタビューでは、娘について「娘もまた法律家の道を選びました」と説明しています。したがって、娘が法律関係の職業に進んだことは本人発信から確認できます。
ネット上では具体的な弁護士名を娘として紹介する情報もありますが、現在公開されている本人の公式インタビューでは娘の氏名を明記していません。一次情報で確実に言える範囲は「娘がいて、法律家の道を選んだ」というところまでです。
父はハワイ生まれ、祖父母は米国への移民経験がある
福島氏は祖母、両親、姉との5人家族で育ちました。本人によれば、祖父母は米国へ移民し、父はハワイで生まれています。祖父が父の誕生前に亡くなったため、祖母は父を出産後、船で日本へ帰国しました。
父は晩年に車いすや介護保険、医療の支援を受けており、福島氏はその経験についても社会保障や障害者政策を語る中で触れています。
趣味は映画や旅行、動物愛護にも取り組む
本人公式プロフィールでは映画と旅行を趣味として挙げています。好きな映画として『風の谷のナウシカ』『ショーシャンクの空に』などを紹介しています。
国会では動物愛護議員連盟にも参加しており、過去の参院選期間中にもその活動を本人Xで紹介していました。
福島みずほの選挙区はどこ?なぜ比例で当選できる?
福島氏には、東京都や宮崎県などの特定地域を担当する「選挙区」はありません。参議院の全国比例代表選出議員です。
公職選挙法第12条では、参議院比例代表議員は「全都道府県の区域を通じて」選挙すると定められています。つまり福島氏の選挙区を一言で表すなら「全国」です。
| 参院選 | 結果 |
|---|---|
| 1998年 | 初当選 |
| 2004年 | 2期目当選 |
| 2010年 | 3期目当選 |
| 2016年 | 4期目当選 |
| 2022年 | 5期目当選 |
2022年は21万6984票で5選
2022年7月の第26回参議院選挙では、社民党が比例代表で1議席を獲得しました。福島氏は候補者名による得票で21万6984票を獲得し、社民党候補の中で最上位となって5回目の当選を果たしています。選挙結果は選挙ドットコムの第26回参院選データでも確認できます。
参議院比例代表では、まず政党の得票に応じて議席数が配分され、その党の中では原則として候補者個人の得票が多い順に当選者が決まります。2022年は社民党が1議席を獲得し、福島氏が党内で最も多く個人名票を得たため当選しました。
2025年の参院選で福島氏自身が候補者名簿にいなかったのは、2022年に当選した任期の途中だったためです。参議院の議員一覧では、現在の任期満了は2028年7月25日とされています。
2026年現在も社民党党首|党首選では決選投票で再選
福島氏は2026年9月現在も社民党党首です。2026年には複数候補による党首選が行われ、福島氏、大椿ゆうこ氏、ラサール石井氏の3人が争いました。
| 2026年党首選 | 福島みずほ氏の得票 | 結果 |
|---|---|---|
| 3月23日・第1回投票 | 1,876票 | 1位、過半数未達 |
| 4月6日・決選投票 | 2,364票 | 当選 |
第1回投票では福島氏が1位だったものの過半数に届かず、大椿氏との決選投票へ進みました。4月6日の決選投票では福島氏2,364票、大椿氏1,792票となり、福島氏が再選されています。
党大会では、党首選を通じて寄せられた党員の意見を踏まえ、党組織や政策、SNS発信、次世代育成などの改革を進める考えを示しました。
「それをしっかり受け止めて改革に邁進してまいります。」
出典:福島みずほ公式サイト・第21回定期全国大会党首あいさつ
福島氏は、新人自治体議員の育成、自治体議員局や女性局の設置、政策審議機能の強化、SNS本部の創設なども具体策として挙げています。
党首選の時期には、ジェンダー平等を含む党改革についても公式Xで発信しました。
社民党は2026年衆院選で議席を獲得できず、党勢回復が課題
福島氏が再び党首に選ばれた背景には、厳しい党勢があります。2026年2月8日の衆議院選挙で社民党は15人を擁立しましたが、衆院議席を獲得できませんでした。
社民党自身が公表した総選挙結果では、比例票は72万8602票、得票率1.27%。2026年9月時点の国会では、参議院の福島氏とラサール石井氏が社民党の国会議員です。
党首選後の4月6日の結果会見については、同席した他候補への配慮が不足していたとして、福島氏が4月8日に謝罪しました。社民党も会見をめぐる経過を公表しています。
福島みずほは政治家として何をしてきた?経歴と実績
福島氏の政治経歴には、弁護士時代から続く人権分野と、国政入り後の社民党運営、閣僚経験という3つの流れがあります。
| 時期 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1987年 | 弁護士登録、第二東京弁護士会所属 |
| 2001年 | 社民党幹事長 |
| 2003年 | 社民党党首に就任 |
| 2009年 | 鳩山由紀夫内閣で内閣府特命担当大臣 |
| 2010年 | 普天間基地移設問題をめぐり閣議決定への署名を拒否し罷免 |
| 2013年 | 社民党副党首 |
| 2020年 | 再び社民党党首に就任 |
弁護士として夫婦別姓や婚外子差別などに取り組む
国会議員になる前は弁護士として、選択的夫婦別姓、婚外子差別、外国人差別、女性への暴力、セクシュアルハラスメントなどの問題に携わりました。日弁連の男女平等に関する活動や「女性の家HELP」の協力弁護士なども経験しています。
現在のジェンダー政策が、国会入り後に突然生まれたものではなく、弁護士として扱ってきた事件や、自身の事実婚・子育ての経験とつながっている点は福島氏の経歴を理解するうえで重要です。
鳩山内閣の大臣から罷免された理由は辺野古移設問題
2009年の政権交代後、福島氏は鳩山由紀夫内閣で内閣府特命担当大臣を務めました。担当分野は消費者・食品安全、少子化、男女共同参画などです。
転機になったのが2010年5月の米軍普天間飛行場移設問題でした。政府が辺野古移設を盛り込んだ閣議決定を進める中、福島氏は署名を拒否し、5月28日に大臣を罷免されました。
「私は、言葉に責任をもつ政治をやりたいと思います。」
出典:福島みずほ公式サイト「言葉に責任をもつ政治」
連立政権の一員でありながら、党が反対してきた辺野古への移設に同意しないことを選んだ出来事で、その後も福島氏は辺野古新基地建設反対を政策として掲げ続けています。
旧優生保護法の被害者補償では超党派の法案づくりに参加
近年の具体的な国会活動の一つが、旧優生保護法による被害者への補償です。2024年7月の最高裁判決後、国会では超党派議員連盟が当事者や弁護団、支援者の意見を聞きながら補償法案を作成しました。
福島氏も議連で法案づくりに参加し、2024年10月8日の参議院内閣委員会で賛成討論を行っています。これは福島氏一人による制度ではなく、超党派の国会議員と当事者らによって進められた立法です。
「1人でも多くの方が生きていらっしゃる間に、補償をしなければなりません。」
出典:福島みずほ公式サイト・2024年10月8日参議院内閣委員会討論
福島みずほの主な政策|夫婦別姓・暮らし・平和・脱原発
本人公式サイトの政策は、大きく「暮らし・労働」「平等と人権」「憲法・沖縄・平和」「脱原発・脱炭素」の4分野に分けられています。
2026年の社民党公約にも同じ方向性が引き継がれており、党首として福島氏が現在掲げる政策は次のように整理できます。
| 分野 | 主な政策 |
|---|---|
| 暮らし・労働 | 最低賃金1500円以上、安定雇用、教育費負担の軽減、消費税率ゼロなど |
| 人権・ジェンダー | 選択的夫婦別姓、同性婚法制化、包括的差別禁止法、女性の政治参画 |
| 平和・安全保障 | 憲法9条を重視、安保法制廃止、辺野古新基地反対、非核三原則の堅持 |
| エネルギー | 原発再稼働・新増設に反対、脱原発と再生可能エネルギーへの転換 |
2026年衆院選での社民党公約は第51回衆議院選挙の特設ページに掲載されています。
選択的夫婦別姓・同性婚などを進める立場
福島氏は、自身が事実婚・夫婦別姓で生活してきた経験に加え、弁護士時代から制度上の姓や家族をめぐる問題に取り組んできました。政策としては、結婚後に同姓と別姓を本人たちが選択できる制度の実現を求めています。
同性婚の法制化、事実婚の法的保護、婚外子差別の解消なども同じ「家族のあり方を本人が選べる制度」という枠組みで主張してきました。
平和外交と憲法9条を重視
安全保障では、軍備拡大による抑止よりも外交と国際法を重視する立場です。辺野古への新基地建設、長射程ミサイル配備、防衛費の大幅増額などに反対し、核兵器禁止条約への日本の参加も求めています。
2026年3月には、米国とイスラエルによるイランへの武力行使を止めるよう求める超党派の街頭活動に参加したことを本人Xで発信しました。
終戦の日にあたる2026年8月15日には、生活政策と安全保障を結びつける形で次のように述べています。
「戦争をしないことと、人々の生活を守ることです。」
出典:福島みずほ公式サイト・2026年8月15日「誓いの言葉」
原発の再稼働・建て替えに反対
エネルギー政策では長年にわたり脱原発を掲げています。既存原発の再稼働や建て替え・新増設に反対し、再生可能エネルギーと省エネを中心とする電力政策への転換を主張しています。
2026年6月にも、原発の建て替えではなく脱原発を進める考えを公式Xで発信しました。
中国・北朝鮮との関係は?「親中」だけでは分からない安全保障姿勢
福島氏の対中外交や安全保障姿勢から「親中」と評価する声があります。ただし、「親中」は客観的な役職や所属ではなく、外交姿勢に対する政治的な評価です。
- 社民党代表団や日中友好議員連盟の活動で中国を訪問している
- 日中関係では対話と人的交流の継続を重視している
- 中国側との会談では拘束された日本人の早期解放も要求している
- 2026年現在、参議院の「北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会」に所属している
中国とは対話を重視する一方、日本人拘束問題も提起
福島氏は2024年、社民党代表団や日中友好議員連盟の活動を通じて中国を訪問しました。日中間の緊張を高めず、政治家同士の交流や平和外交を続けるべきだという立場です。
その一方、中国側との会談では中国国内で拘束されている日本人の早期解放についても申し入れています。中国との交流があるという一点だけから、個別の外交懸案への姿勢まで同一視することはできません。
2026年3月には、高市首相によるトランプ米大統領への発言についても、本人Xで外交・平和の観点から批判しています。
北朝鮮拉致問題を扱う参議院特別委員会の委員
参議院の2026年7月14日時点の役職一覧では、福島氏は外交防衛委員会、行政監視委員会とともに、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会に所属しています。
福島氏の安全保障政策は、北朝鮮や中国の政策を支持するという整理ではなく、軍事力の拡大より外交、国際法、軍縮を優先する立場として見る方が、本人の政策や国会活動に近い内容です。
2026年9月現在の福島みずほ|国会では外交防衛や不登校支援などに取り組む
2026年9月現在、福島氏は参議院議員5期目・社民党党首として活動しています。参議院では外交防衛委員会、行政監視委員会、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会に所属しています。
- 9月8日:不登校の現状と支援について関係省庁から説明を受ける
- 9月8日:防衛省作成資料「まるわかり!日本の防衛」の学校配布中止を求め、防衛省・文科省と交渉
- 9月2日:特別国会で成立した法律について資料を公開
- 8月15日:千鳥ヶ淵戦没者墓苑で平和に関する「誓いの言葉」
9月8日の不登校支援に関する説明では、校内教育支援センターの設置状況などを確認。本人が公開した資料では、設置率は小学校49.1%、中学校77.5%とされています。
同日には、防衛省が作成する「まるわかり!日本の防衛」について、小・中・高校への配布を行わないよう防衛省と文部科学省へ交渉しています。外交・安全保障だけでなく、学校教育との関係まで含めて政府方針を追及している形です。
国会外では災害被災地にも足を運ぶ
2026年夏には熊本県内の被災地域を訪れ、現地の状況や住民の声についても公式Xで発信しました。
「病気」「療養」という公表はある?
2026年9月14日時点で、本人公式サイト、社民党、参議院の公表情報には、福島氏が病気によって療養・活動休止に入ったという発表はありません。 公式サイトでは9月8日まで国会・政策活動が更新されています。
外見やSNS上の印象だけから病名を推測できる根拠はありません。 現在の公的な立場については、参議院議員・社民党党首として活動中というのが最新の情報です。

