林拓海(はやし・たくみ)氏は、チームみらい所属の衆議院議員です。2026年2月の第51回衆議院議員総選挙で比例東北ブロックから初当選しました。
北海道教育大学札幌校を卒業し、通信制高校で生徒や保護者の進路・生活支援に携わってきた教育現場出身の国会議員です。国会では農林水産委員会に所属し、スマート農業、フードテック、食料安全保障などを取り上げています。
林拓海はどんな政治家?現在のプロフィール
林拓海氏の経歴を一言で整理すると、通信制高校の教育現場から、2026年に国政へ進んだチームみらいの新人衆院議員です。
| 名前 | 林拓海(はやし たくみ) |
|---|---|
| 生年 | 1997年 |
| 出身 | 北海道(本人公式サイトでは北海道釧路市生まれ) |
| 所属政党 | チームみらい |
| 議員 | 衆議院議員 |
| 選出 | 比例東北ブロック |
| 当選回数 | 1回 |
| 初当選 | 2026年・第51回衆議院議員総選挙 |
| 大学 | 北海道教育大学札幌校 |
| 前職 | 通信制高校職員 |
| 現在の委員会 | 衆議院 農林水産委員会 |
| 党内 | チームみらい組織活動本部所属 |
| 公式サイト | 林たくみ公式サイト |
| 公式X | @TakumiHayashi |
所属や選挙区はチームみらい公式プロフィールに掲載されており、衆議院の農林水産委員会委員名簿にも林氏の名前があります。
選挙期間中には、本人のXでも短い自己紹介動画を公開していました。
林拓海の経歴・学歴|北海道教育大学から通信制高校職員へ
林拓海氏は1997年に北海道で生まれました。本人公式サイトによると、北海道釧路市で育ち、小学校から高校まで空手、陸上、テニス、バスケットボールなど複数のスポーツに取り組んでいます。
北海道教育大学札幌校で教員免許を取得
2016年に北海道教育大学札幌校へ進学。アルバイトで生活費を賄いながら学び、小学校と中学校の教員免許を取得したと本人公式サイトで紹介されています。
教育実習では生徒から「絶対先生になってね!」と声をかけられた経験があり、教育分野への思いを強めたとしています。
- 北海道教育大学札幌校を卒業
- 小学校・中学校の教員免許を取得
- 2021年に通信制高校へ就職
- 生徒の進路相談や生活面の支援を担当
- 仕事で東北6県を回った
高校名は公表されている?
林氏の高校名は、現在の本人公式サイトやチームみらい公式プロフィールでは明記されていません。公式サイトには「幼少期―高校時代」のエピソードはありますが、学校名までは掲載されていないため、出身高校を断定するのは避けたほうがよい情報です。
通信制高校で4年間、生徒と保護者を支援
大学卒業後の2021年、林氏は通信制高校に就職しました。進路相談だけでなく生活面のサポートにも携わり、不登校や家庭の経済状況など、学校だけでは解決しにくい問題に接してきたと説明しています。
チームみらいの現在のプロフィールでは、通信制高校職員としての期間は4年間。担当エリアは東北全域でした。
「制度と現実のあいだで立ち止まってしまう人を、少しでも減らしたい。」
出典:チームみらい・林拓海公式プロフィール
学校名については、公式プロフィールでは「通信制高校」とのみ公表されています。「N高に勤務していた」と特定できる一次情報は公表されていません。
教育現場で感じた制度上の課題から政治へ
転機になったのは、生徒が家庭の事情や経済的理由から希望する進路を断念する場面に接したことでした。教育現場だけでは解決しにくい問題を、制度や行政の側から変えたいと考え、政治の道へ進みます。
2026年1月、チームみらいが衆院選の比例東北ブロック候補として林氏を発表した際、専門分野は「中等教育」とされていました。
2026年衆院選で比例東北から初当選
林拓海氏が初めて国政選挙に立候補したのは、2026年2月8日投開票の第51回衆議院議員総選挙です。
| 選挙 | 第51回衆議院議員総選挙 |
|---|---|
| 投票日 | 2026年2月8日 |
| 政党 | チームみらい |
| 立候補 | 比例東北ブロック |
| チームみらい得票数 | 234,050票 |
| 得票率 | 5.97% |
| 獲得議席 | 1議席 |
| 林拓海氏 | 初当選 |
234,050票は林氏個人の得票数ではなく、東北ブロックでチームみらいに投じられた比例票です。林氏は同ブロックの党名簿から当選しました。
チームみらい公式の2026年衆院選結果でも、林氏は「東北ブロック」の当選者として掲載されています。衆議院の会派別議員一覧では比例東北・当選1回です。
選挙戦では、山形県や宮城県など東北各地で街頭活動を行っていました。
投開票後には、当選を受けて本人のXでもメッセージを発信しています。
現在は衆議院農林水産委員会|国会で何をしている?
林拓海氏は2026年9月時点で、衆議院農林水産委員会の委員です。教育現場出身ですが、国会では農業・食料・水産業とテクノロジーを組み合わせたテーマを多く取り上げています。
- 食料安全保障と政府備蓄
- AI・衛星データを使ったスマート農業
- 細胞培養食品などのフードテック
- 植物工場と農業データ
- 農業近代化資金など農業金融
- フードバレー構想
- 家畜伝染病対策とAI活用
- 米の需要拡大、新規参入支援
- 陸上養殖
- 品種育成・種苗をめぐる制度
初の委員会質疑で食料安全保障・スマート農業を質問
初めて農林水産委員会で質問したのは2026年3月10日です。食料備蓄、スマート農業、フードテック、東日本大震災から15年を迎える東北の農業復興などを取り上げました。
「AIやロボティクスを使うことがゴールではないと思っています。」
出典:衆議院・第221回国会 農林水産委員会会議録
林氏はその後、生産性向上や省力化を通じ、農林水産分野の人手不足や高齢化へ対応する手段としてAI、ロボティクスなどを位置付けています。「AIを使うこと自体」ではなく、現場の課題解決につなげるという議論です。
本人のXでも、初めての農林水産委員会質疑で扱ったテーマを紹介していました。
植物工場・フードテック・農業データを継続して質問
4月以降も、植物工場、新しい食品技術、農業関連データの活用などを継続して扱いました。4月14日には農業近代化資金や農林中央金庫をめぐる法改正を取り上げ、農業者の設備投資と金融制度について政府へ質問しています。
4月16日の農林水産委員会では、海外の農業・食品産業集積を例に「フードバレー」をテーマにしました。
「フードバレーとは、一言で申し上げれば、食と農のシリコンバレーです。」
出典:チームみらい 国会記録・2026年4月16日農林水産委員会質疑
大学や研究機関、食品メーカー、スタートアップ、資金、人材を一定地域に集積し、農業と食品産業のイノベーションにつなげる構想について政府の認識を尋ねました。
米、陸上養殖、種苗まで対象を広げる
5月から6月にかけては、米の需要拡大や輸出、新規参入、陸上養殖、品種育成・種苗制度などにも質問テーマを広げています。
| 時期 | 主な質問テーマ |
|---|---|
| 2026年3月10日 | 食料備蓄、スマート農業、フードテック、東北の農業復興 |
| 4月9日 | 植物工場、新規食品、農業データ活用 |
| 4月14日 | 農業近代化資金、農林中央金庫 |
| 4月16日 | フードバレー、農業統計のデジタル化 |
| 4月22日 | 家畜疾病対策、検査・AI活用 |
| 5月20日 | 米の需要拡大、輸出、新規参入 |
| 6月9日 | 陸上養殖 |
| 6月11日 | 品種育成、種苗をめぐる制度 |
林拓海の政策|教育・生活支援・テクノロジー
林拓海氏の政策を見る際は、本人自身の問題意識と、2026年衆院選で掲げたチームみらいの重点政策を分けて見ると整理しやすくなります。
本人の政治参加の原点として明確なのは教育です。通信制高校で、生徒本人の努力だけでは解決できない経済・家庭・制度上の問題に接したことを政治参加の理由として説明しています。
| テーマ | 2026年衆院選時に掲げた内容 |
|---|---|
| 子育て・教育 | 子育て減税、AIを使った一人ひとりに合わせた教育など |
| 生活・社会保障 | 社会保険料の負担軽減、高額療養費制度の維持、プッシュ型支援 |
| 成長・テクノロジー | AI、ロボティクス、自動運転などの社会実装 |
| 行政・政治改革 | 行政DX、ブロードリスニング、政治資金の可視化 |
| 農林水産 | 当選後の国会活動ではスマート農業、フードテック、農業データなどを重点的に質問 |
最初の4項目は、林氏の2026年衆院選時の本人公式サイトに「チームみらいの重点政策」として掲載された内容です。農林水産分野については、当選後の委員会質疑で本人が実際に扱ってきたテーマです。
林氏自身の専門性として選挙前に示されていたのは「中等教育」で、AIエンジニアとして立候補した人物ではありません。AIについては、所属政党の政策に加え、当選後は農業などへの活用を国会で取り上げています。
東京大学・honkoma・ゴルフの「林拓海」は別人
「林拓海」という名前では、政治家とは別の人物も活動しています。特に東京大学、honkoma、野球、ゴルフに関する情報は混同しやすいため注意が必要です。
チームみらいの林拓海氏は東京大学出身ではなく、北海道教育大学札幌校出身です。
| 人物 | 主な情報 |
|---|---|
| 政治家の林拓海氏 | 北海道教育大学札幌校卒、通信制高校職員を経てチームみらい衆議院議員 |
| 東大・honkomaの林拓海氏 | 東京大学野球部で学生コーチを務め、株式会社honkomaの起業に関わった別人 |
| ゴルフの林拓海選手 | 日本ゴルフ協会などに選手プロフィールが掲載されている別人 |
東京大学野球部と起業に関する林拓海氏については、日刊スポーツが2026年2月に、東大野球部の学生コーチ経験や起業について報じています。政治家の林拓海氏とは経歴が異なります。
ゴルフについても同姓同名の選手が存在します。政治家の林氏にプロゴルファーとしての経歴があるわけではありません。
また、政治家の林氏について、本人・党の公式経歴に医師としての職歴や医師資格は掲載されていません。公表されている前職は通信制高校の職員です。
最近の活動|全国キャラバンでAI体験会と国政報告
2026年夏以降、林拓海氏は国会での委員会活動だけでなく、チームみらいが各地で行う全国キャラバンにも参加しています。
本人のXでは、東北で行われるキャラバンについても発信しました。
8月29日には新潟市でAI体験会と国政報告会が開かれ、UX新潟テレビ21によると約30人が参加しました。林氏は開催の狙いについて次のように話しています。
「みなさんとコミュニケーションをする時間をつくりたい」
出典:UX新潟テレビ21・2026年8月29日
新潟での開催前には、本人のXで新潟・高崎へ向かうことも告知していました。
2026年9月時点の林氏は、比例東北選出の衆議院議員として農林水産委員会に所属しながら、党の組織活動本部にも所属しています。教育現場で扱ってきた「制度からこぼれる人への支援」を政治参加の出発点とし、国会では食料・農業分野とテクノロジーを組み合わせた質疑を重ねています。

