日野紗里亜(ひの・さりあ)氏は、国民民主党に所属し、愛知7区から衆議院議員を務める政治家です。2024年の衆院選で初当選し、2026年2月の第51回衆院選でも当選して現在は2期目。三つ子を含む4児の母で、多胎家庭支援や福祉の現場で活動してきた経歴を持ちます。
政治家になる前から続く多胎家庭への支援、東邦高校・愛知学院大学時代の空手、夫や子供などの家族、現在掲げる政策、国会で実際に行っている質疑や法案提出、愛知7区での選挙結果まで、日野氏の人物像を整理します。
| 名前 | 日野 紗里亜(ひの さりあ) |
|---|---|
| 生年月日 | 1987年11月26日(38歳/2026年9月24日時点) |
| 出生地 | 東京都 |
| 所属政党 | 国民民主党 |
| 議院・選挙区 | 衆議院・愛知7区 |
| 当選回数 | 2回(第50回・第51回衆院選) |
| 初当選 | 2024年10月 |
| 学歴 | 東邦高等学校、愛知学院大学法学部卒業 |
| 主な民間・市民活動 | 一般社団法人あいち多胎ネット元代表理事、株式会社ジョイフルハーツ代表取締役 |
| 国会での役職 | 地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会 理事、厚生労働委員会 委員(第221回国会) |
| 公式サイト | 日野さりあ公式サイト |
| 公式SNS | X / Instagram |
日野紗里亜の経歴|福祉の現場と三つ子育児から国政へ
日野氏の政治家になるまでの経歴には、空手に取り組んだ学生時代、福祉事業、多胎家庭支援という異なる経験があります。国政を目指す直接の背景として本人が語っているのは、支援活動を通じて制度そのものを変える必要性を感じたことでした。
東邦高校・愛知学院大学の学歴と空手の実績
本人公式プロフィールによると、日野氏は名古屋市立猪高小学校、猪高中学校を経て、2006年3月に東邦高等学校を卒業しました。その後、愛知学院大学法学部へ進み、2010年3月に卒業しています。
- 東邦高校で空手道部に所属
- 組手の選手として県大会に出場
- インターハイ出場経験
- 愛知学院大学でも空手を継続
- 本人公式サイトでは県大会・東海大会優勝の実績を掲載
母校の東邦学園も、在学中に空手道部で組手に取り組み、県大会やインターハイに出場した経歴を紹介しています。高校だけで競技を終えず、大学でも続けていた点が日野氏の空手歴の特徴です。
福祉事業と「あいち多胎ネット」の設立
大学卒業後の日野氏は、高齢者・障害者福祉などの分野に携わりました。現在の衆議院議員プロフィールには、株式会社ジョイフルハーツ代表取締役という経歴も掲載されています。
自身が三つ子を育てるなかで多胎育児の負担を経験し、2018年、愛知県豊田市で起きた三つ子家庭をめぐる痛ましい事件を契機として、多胎家庭を支援する団体を立ち上げました。現在のあいち多胎ネットも、日野氏を中心に同年設立された経緯を説明しています。
活動は当事者同士の交流だけでなく、行政・医療機関との連携、健診同行、相談支援などへ広がりました。日野氏はすでに代表を退いており、現在は「元代表理事」として国民民主党のプロフィールにも記載されています。
多胎家庭支援を通じて政治家を志す
本人は、多胎家庭支援の活動を続ける中で参議院議員の伊藤孝恵氏らと接点を持ち、2020年には国の多胎家庭支援に特化した予算が設けられた経験を、政治へ関心を持つ契機の一つとして説明しています。
「目の前の一人を救うには、制度をつくる側に立つ必要がある」
出典:日野さりあ公式サイト・プロフィール
2023年9月に国民民主党から公認内定を受け、翌2024年の第50回衆院選で愛知7区から初当選しました。福祉の現場や多胎家庭支援から国政へ移った経緯は、日野氏が掲げる「生きた支援を政策に」という言葉につながっています。
日野紗里亜は結婚している?夫・子供・三つ子など家族について
日野氏は結婚しており、4人の子供を育てています。本人公式プロフィールや母校の東邦学園によると、2014年に長女、2016年に三つ子の男の子を出産しました。
- 夫:健吾さん
- 子供:4人
- 長女:2014年生まれ
- 三つ子:2016年生まれの男の子3人
夫の名前は、2024年衆院選に密着した東海テレビの取材で健吾さんと報じられています。健吾さんは日野氏の出馬について当初は不安も感じていたものの、選挙では支える側に回ったと話しています。選挙期間中の育児には夫のほか、日野氏の母も協力していました。
子供たちから政治家の仕事を尋ねられたとき、日野氏は次のように説明していると語っています。
「みんなの幸せのためにルールを作るお仕事だよ」
出典:東海テレビNEWS・2024年衆院選密着
2026年6月には、三つ子を含む4児の母としての経験も踏まえ、地元で保護者が気軽に話せる「ゆるっとお話会」を開くことを本人のXで案内しました。
日野紗里亜はどんな政治家?現在掲げている政策
日野氏の公式政策ページでは、子育て、介護・福祉、制度の狭間に置かれる人への支援、愛知の産業と働く人の手取りを主な柱にしています。多胎育児だけを扱う政治家ではなく、福祉・社会保障と現役世代の暮らしを横断して政策化しようとしている構成です。
「政治が優しくなければ、社会は優しくならない。」
出典:日野さりあ公式サイト
- 育休を取る人の仕事を補う職員への「育休代替業務支援手当(育休フォロー手当)」
- 保育・介護・福祉職員の処遇と労働環境の改善
- 在宅介護を前提とした仕組みを見直す「地域包括ケアシステム2.0」
- 地域、企業、NPO、住民による支え合いを制度化する「地域共助ケア推進法」の構想
- 中小零細企業を支援しながら働く人の手取りを増やす政策
子育て政策|育休を取る側だけでなく職場で支える人も対象に
子育て政策で特徴的なのが「育休フォロー手当」です。育児休業を取得した本人への給付ではなく、休業によって業務量が増えた職員へ国が直接手当を支給する構想で、育休取得者と同じ職場で働く人の負担にも目を向けています。
多胎家庭については、妊娠・出産時から一般家庭より支援需要が大きくなる実情を国会質疑でも取り上げています。本人の政策は、自身の家庭への支援だけでなく、育児と仕事を両立する職場全体の制度設計へ範囲を広げています。
介護・福祉政策|人材不足と介護離職に向き合う
介護分野では、介護保険の自己負担や施設費用の負担軽減に加え、介護職・保育職・福祉職の賃金と労働環境の改善を掲げています。
「地域包括ケアシステム2.0」として、在宅介護に過度に依存する形から、限られた人材でも持続できる集約型ケアを含む仕組みへの転換を提案しています。介護うつや介護離職を防ぐことも政策目的に挙げています。
制度の狭間への支援|地域・企業・NPOとの連携
日野氏は、多胎家庭が従来の制度では支援対象から抜け落ちやすかった自身の経験を、障害福祉などにも共通する「制度の狭間」の問題として扱っています。
その具体策として掲げる「地域共助ケア推進法」は、行政だけで支えるのではなく、地域、企業、NPO、住民が連携する仕組みを制度として整える構想です。
ものづくり愛知と働く人の「手取り」
愛知7区の国会議員として、製造業を支える中小・零細企業への支援と、働く人の可処分所得を増やす政策も掲げています。賃上げをしても社会保険料などの負担増で手取りが伸びにくい問題を挙げ、税・社会保険料と企業支援を組み合わせる方針を示しています。
日野紗里亜は国会で何をしている?質疑・法案提出などの実績
政策ページに掲げた公約とは別に、国会では実際の質疑や議員立法、質問主意書の提出を行っています。「掲げている政策」と「国会で実際に行った行為」を分けて見ると、活動内容が分かりやすくなります。
| 時期 | 国会での主な活動 |
|---|---|
| 2026年3月27日 | 障害者と家族への福祉・教育支援を総合的に進める法案を森ようすけ氏、西岡義高氏と提出。2026年9月時点では閉会中審査。 |
| 2026年4月9日 | 衆議院本会議で健康保険法等改正案について会派を代表して初の本会議質疑。社会保障、出産費用、周産期医療、多胎妊婦健診、OTC類似薬、高額療養費などを質問。 |
| 2026年4月30日 | 交通事故等による被害を受けた胎児の法的扱いに関する質問主意書を提出。5月15日に政府答弁を受領。 |
| 2026年5月8日 | 特別委員会で母子健康手帳、多胎出産の産後休業、子育て世帯と高額療養費、家事支援サービスなどを質問。 |
| 2026年7月15日 | 受託中小企業振興法改正案を鈴木義弘氏、福田徹氏、丹野みどり氏と提出。2026年9月時点では閉会中審査。 |
2期目で初の本会議登壇|社会保障と出産・子育てを質疑
2026年4月9日、日野氏は健康保険法等改正案をめぐり、国民民主党・無所属クラブを代表して衆議院本会議で質問しました。本人が「現在二期目」と述べたうえで、初めての本会議登壇だったことも明らかにしています。
「制度はつくることではなく、しっかり機能することに意味があります。」
出典:衆議院・第221回国会本会議会議録
この質疑では、制度を新設するだけでなく、実際に担う人材と財源を確保する必要性を訴えました。多胎妊婦の健診についても、通常より健診回数や検査負担が増えやすい一方、自治体による支援の差が残っていることを取り上げています。
多胎出産の産後休業や高額療養費も取り上げる
5月8日の地域活性化・こども政策・デジタル社会形成特別委員会では、母子健康手帳の活用に続き、双子・三つ子などの多胎出産でも産後休業が単胎と同じ8週間となっている制度を取り上げました。
高額療養費については、同じ年収でも単身世帯と子供を養育する世帯では可処分所得や生活費が異なるとして、子育て世帯への追加的支援の必要性を質問。政府が検討していた家事支援サービスの国家資格化についても、利用料金や対象層、人材不足の福祉分野への影響を質しました。
この委員会質疑に先立ち、本人のXでも取り上げるテーマを告知しています。
障害児・医療的ケアをめぐる制度の狭間にも質問
障害福祉では、18歳や学校卒業を境に支援が途切れる、いわゆる「18歳の壁」への対応を盛り込んだ議員立法の提出者になっています。
2026年7月には、医療的ケアを必要とする人や重症心身障害のある人への支援をめぐる法改正について本人のXで発信。その後の厚生労働委員会でも、既存制度の対象に入り切らない子供への支援について政府へ質問しています。
愛知7区の選挙結果|2024年に初当選、2026年に2期目
日野氏の選挙区は愛知7区です。区域は大府市、尾張旭市、豊明市、日進市、長久手市、愛知郡東郷町。2024年に初めて衆院選へ立候補し、小選挙区で当選しました。
| 衆院選 | 日野紗里亜氏の得票 | 結果 |
|---|---|---|
| 2024年10月・第50回 | 111,406票 | 当選・1期目 |
| 2026年2月・第51回 | 108,322票 | 当選・2期目 |
2024年の結果は大府市が公開する第50回衆院選記録、2026年は第51回衆院選の公式開票資料で確認できます。
2024年は自民党の鈴木淳司氏、共産党の鈴木弘一氏との3候補による選挙で初当選。2026年も同じ3氏による選挙となり、日野氏が小選挙区で再選しました。2026年2月の再選によって、現在は衆議院議員2期目です。
2026年の選挙期間中には、街頭活動や応援弁士の日程も本人のXで発信していました。
なお、選挙期間中に設置する「選挙事務所」は選挙ごとに変わる可能性があります。現在の通常の議員事務所については、本人公式サイトが長久手市の所在地を案内しています。
日野紗里亜の現在|役職・事務所・地元での活動
2026年9月24日時点の日野氏は、国民民主党所属の愛知7区選出・衆議院議員2期目です。
第221回国会では厚生労働委員会の委員を務め、地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会では理事を務めています。
日野紗里亜事務所
〒480-1157
愛知県長久手市桜作1215
国会活動と並行して、愛知7区内で街頭活動や地域団体との意見交換を続けています。2026年8月には、豊明市議や国民民主党の仲間と大府市・豊明市を回った様子をXに投稿しました。
三つ子育児をきっかけに始めた多胎家庭支援から国政へ進み、現在は子育てだけでなく、医療・介護・障害福祉、中小企業や働く人の手取りまで扱う立場になっています。2026年の国会では、本人が長く関わってきた福祉分野を中心に、委員会質疑、質問主意書、議員立法の提出という形で制度への働きかけを続けています。

