井戸まさえの現在と経歴|国民民主党で国政復帰、無戸籍問題・夫や子供・政策を解説

井戸まさえ

井戸まさえ氏は、国民民主党に所属する衆議院議員です。2026年2月の衆院選では東京4区から立候補し、小選挙区では届かなかったものの、比例東京ブロックで当選。約13年ぶりに国政へ復帰しました。

ジャーナリスト、兵庫県議、衆議院議員という経歴に加え、自身の子供が戸籍を持てない状態になった経験から「無戸籍問題」への支援と制度改革を長く続けてきた政治家でもあります。立憲民主党から国民民主党へ移った経緯、夫や5人の子供、政策、選挙歴、Colaboとの関係や草津町をめぐる投稿についても、公開情報を整理して見ていきます。

名前井戸まさえ(いど まさえ)
漢字表記井戸正枝
生年月日1965年12月13日
年齢60歳(2026年9月時点)
出身地宮城県仙台市
所属政党国民民主党
議員種別衆議院議員
選挙区東京都第4区/比例東京ブロック選出
当選回数2回
現在の党役職国民民主党 国会対策副委員長、東京都第4区総支部長
所属委員会法務委員会、消費者問題に関する特別委員会
前職・職歴東洋経済新報社社員、ジャーナリスト、兵庫県議会議員
学歴東京女子大学大学院博士後期課程修了・博士(生涯人間科学)
事務所東京都大田区蒲田5-46-10 金親ビル402
公式サイト井戸まさえ公式サイト
公式X@idomasae
目次

井戸まさえの現在|国民民主党の衆議院議員として2026年に国政復帰

2026年9月現在、井戸まさえ氏は国民民主党の現職衆議院議員です。現在は「元衆議院議員」ではありません。 衆議院の議員プロフィールでは、比例代表東京都選出、当選2回と記載されています。

2026年2月8日の衆院選では国民民主党公認で東京4区から出馬しました。東京都選挙管理委員会の開票結果は次の通りです。

候補者政党得票数
平将明自由民主党114,054票
井戸まさえ国民民主党55,610票
しまえつこ参政党31,577票
谷川智行日本共産党29,667票

小選挙区では平将明氏が当選しましたが、井戸氏は比例東京ブロックで当選し、2期目の衆議院議員となりました。 詳細な得票は東京都選挙管理委員会の2026年衆院選開票結果で公開されています。

「13年2ヶ月ぶりに国政に復帰いたしました!」

出典:井戸まさえ本人ブログ・選挙ドットコム

前回の衆議院議員在職は2009~2012年だったため、本人も国政復帰までを「13年2ヶ月ぶり」と表現しています。現在は衆議院法務委員会に所属。消費者問題に関する特別委員会でも活動しています。

現在の立場を簡単に整理
  • 国民民主党所属の現職衆議院議員
  • 東京4区を地盤とし、2026年衆院選では比例東京で当選
  • 衆議院当選は2009年と2026年の2回
  • 国民民主党では国会対策副委員長を務める
  • 国会では法務・戸籍、消費者、社会保障などを扱っている

国政だけでなく、東京4区・大田区を中心とした活動も続けています。公式Xでは党の地域組織やスタッフの活動についても発信しています。

 

なぜ国民民主党?立憲民主党からの移籍と政党歴

井戸まさえ氏の現在の所属は国民民主党です。ただし、政治家としての経歴を見ると、所属政党は一度ではなく変わっています。

時期主な所属・立場
兵庫県議~2009年衆院選民主党
2017年衆院選立憲民主党・東京4区
2021年衆院選立憲民主党・東京15区
2024年5月~国民民主党・東京4区
2026年~国民民主党所属の衆議院議員

2021年衆院選では、東京都選挙管理委員会の東京15区開票結果に立憲民主党候補として記録されています。その後、2024年5月31日に国民民主党が東京4区の公認内定予定候補者として発表しました。

立憲民主党時代を経て、2024年衆院選から国民民主党候補として東京4区で活動しているというのが時系列です。立憲民主党を離れた理由について、本人が一つの声明で詳細に説明した一次資料は公表資料からは明確ではないため、理由を推測して断定することはできません。

2024年の衆院選では、国民民主党の街頭演説で自身の理念を短くこう表現しています。

「正論は裏切らない」

出典:国民民主党・東京4区街頭演説

2026年には国民民主党の代表選挙についても公式Xで発信しています。

なお、日本共産党所属だった経歴は、主要な選挙記録にはありません。2026年の東京4区では日本共産党候補とも競合しており、現在の所属は国民民主党です。

 

井戸まさえと無戸籍問題|4人目の子供が当事者になったことが原点

井戸氏を語るうえで大きなテーマが無戸籍問題です。政治家としてこの問題を取り上げるようになった背景には、本人の家族の経験があります。

離婚後300日以内に生まれた4人目の子供が無戸籍に

マガジン9の本人インタビューによると、井戸氏は最初の結婚で3人の子供を出産。その後、離婚が成立して現在の夫と再婚し、4人目の子供を出産しました。

当時の民法772条には、離婚後300日以内に生まれた子を原則として前夫の子と推定する仕組みがありました。井戸氏は前夫を父とする出生届を出さず、結果として子供が戸籍に記載されない状態になったと説明しています。

2021年、当時所属していた立憲民主党の街頭演説では、この経験を踏まえて制度変更を訴えました。

「一刻も早くこうしたことを変えなければいけない」

出典:立憲民主党・2021年10月16日街頭演説

井戸氏はその後、無戸籍児や家族を支える活動に入り、電話相談、自治体との交渉、弁護士探しなどの支援に携わってきました。本人の公式プロフィールにも「無戸籍問題ほか、法の狭間で苦しむ人々の支援等を行う」と記載されています。

2024年に民法の「300日ルール」は一部変更された

嫡出推定制度はどう変わった?
  • 2022年12月に改正法が成立
  • 嫡出推定制度に関する主要部分は2024年4月1日施行
  • 離婚後300日以内でも、母が再婚した後に生まれた子は原則として再婚後の夫の子と推定
  • これまで夫だけだった嫡出否認権を、子や母にも拡大
  • 女性の再婚禁止期間も廃止

法務省は、改正前の制度が無戸籍者を生む一因になっていたとして制度を見直しました。内容は法務省「民法等の一部を改正する法律について」で説明されています。

この法改正自体を井戸氏一人の実績とすることはできません。法制審議会や国会審議、法務省の取り組み、超党派の議員や支援者など多数の関係者を経て成立した制度改正です。井戸氏は、その前段階から当事者支援と問題提起を続けてきた一人です。

2026年、13年ぶりの法務委員会でも無戸籍を質問

国政復帰後の2026年4月10日、井戸氏は衆議院法務委員会で無戸籍、旧姓の法制化、子供が出自を知る権利などを質問しました。政府側は同年3月10日時点で、法務省が把握する無戸籍者が669人いると答弁しています。

井戸氏はこの日の質疑で、無戸籍の子供を抱えた当事者として支援団体を立ち上げ、相談や自治体との交渉に携わった経緯も国会で説明しました。

「子の出自を知る権利というのは本当に大事だと思っています。」

出典:第221回国会 衆議院法務委員会

無戸籍問題は過去の活動だけではなく、2026年の国政復帰後も継続して扱っている政策テーマです。

井戸まさえの経歴・学歴・選挙歴|ジャーナリストから兵庫県議、衆議院へ

井戸氏は宮城県仙台市出身。宮城県第二女子高等学校(現在の宮城県仙台二華中学校・高等学校)、東京女子大学文理学部史学科を経て、松下政経塾9期生となりました。

その後は東洋経済新報社に勤務し、独立後は経済ジャーナリストとして活動しています。さらに東京女子大学大学院博士後期課程を修了し、博士(生涯人間科学)を取得。東京女子大学や関西学院大学で非常勤講師も務めました。

政治家になる前の主な経歴
  • 宮城県仙台市で生まれる
  • 東京女子大学文理学部史学科卒業
  • 松下政経塾9期
  • 東洋経済新報社勤務
  • 経済ジャーナリストとして独立
  • 東京女子大学大学院博士後期課程修了

兵庫県議を2期、2009年に初めて衆議院へ

政治家として最初に議席を得たのは兵庫県議会です。2005年の神戸市東灘区選挙区再選挙で当選し、2007年にも再選。県議を2期務めました。

2009年の第45回衆院選では民主党から兵庫1区に出馬し、111,183票を獲得して初当選しました。衆議院では内閣委員会、法務委員会、消費者問題に関する特別委員会などで活動しました。

2012年から落選が続き、2026年に再び当選

国政選挙では兵庫、宮城、東京と選挙区を移しています。主な選挙歴を時系列で整理すると次のようになります。

年選挙区・政党結果
2005年兵庫県議・神戸市東灘区/民主党当選
2007年兵庫県議・神戸市東灘区/民主党当選
2009年衆院・兵庫1区/民主党当選・111,183票
2012年衆院・兵庫1区/民主党落選・37,584票
2014年衆院・宮城4区/民主党落選・35,242票
2017年衆院・東京4区/立憲民主党落選・53,480票
2021年衆院・東京15区/立憲民主党落選・58,978票
2024年衆院・東京4区/国民民主党落選・51,810票
2026年衆院・東京4区/国民民主党比例東京で当選・小選挙区55,610票

2012年から2024年まで国政選挙で議席を得られない期間が続きましたが、2026年に比例復活で再選。初当選から17年を経て、衆議院2期目に入ったという経歴です。

井戸まさえの政策・実績|「次代」「民主主義」「新しい社会」が3本柱

井戸まさえ公式サイトの政策ページでは、「生活者起点の政治、均衡ある豊かな社会を創る」として、政策を大きく3分野に整理しています。

重点分野主な政策
次代を育む地方国立大学を地方創生の拠点として再活性化、大学の文系教育の再検討、学問の自由、主権者教育
民主主義を正す人口減少への対応、国土の均衡的発展、選挙制度改革、ヘイトスピーチへの対応
新しい社会を築く警察官・自衛官・教職員などの所得向上、奨学金返済負担の軽減、人とペットの共生に向けた法整備

選挙制度については、候補者として選挙を経験するだけでなく、ジャーナリスト・研究者としても扱ってきました。2025年には三村和也氏との共著『知っておきたい!公職選挙法』を刊行しています。

「実績」は無戸籍支援と国会での制度課題の追及が中心

井戸氏の場合、政治家としての活動とジャーナリスト・支援者としての活動が重なっています。特に長期にわたるのが無戸籍者と家族への相談支援です。2026年の法務委員会では、改正民法施行後も無戸籍状態が解消していない人がいることや、行政機関の連携、出自を知る権利などを取り上げました。

社会保障では、2026年9月17日に国民民主党社会保障調査会の一員として障害年金センターを視察。初診日の扱いや障害等級の認定実務について、センターや厚生労働省側と意見交換しています。党の視察報告では、この時点の役職が国会対策副委員長と明記されています。

国民民主党が提出した障害児福祉に関する所得制限撤廃法案、年少扶養控除の復活を求める法案などについても、国政復帰後の本人ブログで紹介しています。ただし、これらは党所属議員による議員立法であり、井戸氏個人だけの成果ではありません。

公式Xでは国内制度だけでなく国際情勢についても発信しています。2026年1月にはベネズエラ情勢について、自身が1980年代にバックパッカーとして南米出身者と交流した経験にも触れながら投稿しました。

井戸まさえの夫・子供|5児の母で離婚・再婚を公表

井戸まさえ氏は5人の子供を持つ母親です。2021年の立憲民主党による街頭演説の記事でも、本人が5人の子供がいることに触れています。

本人インタビューによると、最初の結婚で3人の子供を出産した後、長い別居と離婚調停を経て離婚。その後、現在の夫と再婚しています。4人目の子供をめぐる戸籍問題が、その後の無戸籍者支援へつながりました。

家族について公表されていること
  • 子供は5人
  • 最初の結婚後に離婚している
  • 現在の夫と再婚したことを本人がインタビューで公表
  • 夫や子供の私生活に関する詳細は、公式プロフィールでは広く公開していない

ネット上には家族の氏名などさまざまな情報がありますが、現在の夫の職業や子供たちの詳細を本人の政治活動と直接関係のない範囲まで広げる必要はありません。公開された本人の説明から確実に言えるのは、離婚・再婚と子供の戸籍問題が政治活動の原点の一つになったという点です。

Colaboとの関係と草津町をめぐる投稿・謝罪

井戸氏については、一般社団法人Colaboとの関係や、群馬県草津町をめぐる過去の発信も話題になりました。それぞれ内容が異なるため分けて整理します。

Colaboでは食料運搬のボランティア経験

Colaboの公式サイトには、2022年の「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」への井戸氏の賛同メッセージが掲載されています。

「私はColaboさんで、食料運搬のドライバーのボランティアをしていました。」

出典:Colabo公式サイト

公開資料から分かる関係は、食料運搬ボランティアをした経験と、2022年に支援メッセージを寄せたことです。Colaboの役員として紹介されているものではありません。

草津町をめぐる過去の言動は2024年に謝罪

井戸氏は、群馬県草津町の元町議が黒岩信忠町長から性被害を受けたと主張した問題で、元町議を支持する立場から過去に投稿や発信をしていました。

その後、元町議は2023年11月の本人尋問で黒岩町長との肉体関係がなかったことを認め、2024年4月17日の前橋地裁の民事判決では元町議の証言が虚偽と認定されたと報じられました。

井戸氏は2024年6月、十分に事実確認をしないまま行き過ぎた言動があったとして謝罪し、関連投稿を削除すると表明しました。

オンライン上の謝罪だけで終わらず、同月10日には草津町を訪問して黒岩町長や町議会関係者に直接謝罪しています。経緯はデイリースポーツの報道でも確認できます。

この件では、元町議による当初の主張、裁判で明らかになった事実、井戸氏が過去に行った発信、その後の謝罪を区別して見る必要があります。

「井戸正枝」「井戸雅栄」は同じ人?名前の表記を整理

政治活動では一貫して「井戸まさえ」というひらがな表記が使われています。一方、公的な選挙・政治資金資料には「井戸正枝」という漢字表記が登場します。

たとえば、2021年衆院選の候補者届出資料では候補者名が「井戸まさえ」、備考に「井戸正枝」と記載されています。兵庫県議選や政治資金関係の公的資料でも「井戸正枝」が使われており、「井戸正枝」と「井戸まさえ」は同一人物です。

「井戸雅栄」と表記されることもありますが、公的な候補者届出や政治資金資料で本人の漢字表記として使われているのは「井戸正枝」です。「井戸雅栄」を正式な本人表記とする公的根拠は見当たりません。

名前で混同しやすい点
  • 井戸まさえ=選挙・政治活動で使う表記
  • 井戸正枝=公的資料でも使われる漢字表記
  • 井戸雅栄=本人の正式な漢字表記として公的資料では確認されない

また、井戸氏は兵庫県議を務めていますが、同じ「井戸」姓の元兵庫県知事・井戸敏三氏について、本人の公式プロフィールでは親族として記載されていません。同姓であることだけから家族関係を断定することはできません。

井戸まさえの人物像|著書、佐藤優との共著、趣味

政治活動以外では、ジャーナリスト・著者としての仕事が長く続いています。無戸籍問題を扱った代表的な著書に『無戸籍の日本人』(集英社)、『日本の無戸籍者』(岩波新書)があります。

作家・佐藤優氏とは『子供の教養の育て方』『小学校社会科の教科書で政治の基礎知識をいっきに身につける』『不安な未来を生き抜く最強の子育て』などの対談・共著があります。選挙そのものについても取材・研究を続け、『ドキュメント候補者たちの闘争』などを執筆しました。

趣味駅伝、将棋観戦
尊敬する人物新渡戸稲造
座右の銘Service and Sacrifice(奉仕と犠牲)
主な著書『無戸籍の日本人』『日本の無戸籍者』『ドキュメント候補者たちの闘争』など

公式プロフィールには、駅伝や将棋観戦が趣味として掲載されています。政治や制度を論じる投稿だけでなく、大田区での街頭活動や地域行事についての発信も多く見られます。

2026年9月現在は法務・社会保障と大田区での活動を継続

2026年の国政復帰後は、法務委員会で無戸籍、戸籍、出自を知る権利、性犯罪の公訴時効などを取り上げる一方、消費者問題に関する特別委員会にも所属しています。

直近では、9月17日に国民民主党社会保障調査会として障害年金センターを視察しました。国会外では大田区で「本音トークラリー」と題した国政報告会を各地域で開催しており、公式サイトでは2026年9月26日に大森地区での開催予定も案内されています。

2026年9月時点の主な活動
  • 衆議院法務委員会で無戸籍・戸籍制度などを質疑
  • 消費者問題に関する特別委員会に所属
  • 国民民主党の国会対策副委員長
  • 社会保障調査会として障害年金の運用現場を視察
  • 東京4区・大田区で国政報告会や街頭活動を継続

無戸籍当事者の家族として始まった制度への問題意識と、ジャーナリストとして扱ってきた選挙・社会制度のテーマを、再び国会で扱っているのが現在の井戸まさえ氏の活動です。

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