犬飼明佳(いぬかい・あきよし)氏は、2026年に国政へ進んだ衆議院議員です。現在は、所属政党が公明党、衆議院の所属会派が「中道」となっているため、2026年の衆院選で所属した中道改革連合との関係を含め、少し分かりにくい状況になっています。
食品メーカーの営業マンから国会議員秘書、愛知県議4期を経て国政へ進んだ人物で、県議時代から中小企業支援、子ども・教育、防災・減災、地域交通などを扱ってきました。ここでは、現在の所属から学歴・経歴、選挙結果、これまでの実績、政策、初当選後の国会活動まで順に見ていきます。
- 1972年9月10日生まれ、54歳(2026年10月5日時点)
- 名古屋市で生まれ、一宮市で育つ
- 一宮北高校、愛知大学経営学部を卒業
- ヤマキ株式会社で約12年間、食品営業を担当
- 参議院議員秘書を経て、愛知県議を4期務める
- 2024年衆院選は愛知16区で惜敗
- 2026年衆院選で比例東海ブロックから初当選
- 現在の所属政党は公明党、衆議院会派は「中道」
| 名前 | 犬飼 明佳 |
|---|---|
| 読み方 | いぬかい あきよし |
| 生年月日 | 1972年9月10日 |
| 年齢 | 54歳(2026年10月5日時点) |
| 出身 | 名古屋市生まれ・一宮市育ち |
| 所属政党 | 公明党 |
| 衆議院会派 | 中道 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 選挙区 | 比例東海ブロック |
| 衆院当選回数 | 1回 |
| 初当選 | 2026年2月・第51回衆議院議員総選挙 |
| 学歴 | 一宮北高校、愛知大学経営学部 |
| 前職など | ヤマキ株式会社、参議院議員公設第一秘書、愛知県議会議員4期 |
| 資格 | 防災士 |
| 公式サイト | 犬かい明佳公式サイト |
| 公式X | @inukaiwan |
犬飼明佳は現在、公明党の衆議院議員|「中道」との関係は?
2026年10月5日時点で、犬飼明佳氏の所属政党は公明党です。
一方、衆議院の公式情報では所属会派が「中道」となっています。つまり、「政党=公明党」「国会内の会派=中道」という状態です。
この違いが生まれたのは、2026年の政界再編です。公明党出身の衆議院議員らは同年1月、中道改革連合へ参加。犬飼氏も同党から第51回衆院選へ出馬しました。
その後、中道改革連合をめぐって新たな体制への移行が決まり、公明党出身の衆院議員は公明党へ戻ることになりました。公明党は2026年9月24日、犬飼氏を含む28人の復党を承認しています。10月3日の党全国大会では岡本三成氏が新代表に選出され、衆参の国会議員がそろう体制で再出発しました。
- 2026年1月:公明党出身の衆院議員らが中道改革連合へ参加
- 2026年2月:犬飼氏が中道改革連合から比例東海に出馬し初当選
- 2026年9月24日:公明党への復党が承認
- 2026年9月28日時点:衆議院では統一会派「中道」に所属
- 2026年10月3日:公明党が岡本三成新代表の下で新体制を発足
犬飼氏自身も、新たな公明党のスタートについて公式Xで発信しています。
犬飼明佳の経歴・学歴|高校・大学から営業マン、県議まで
犬飼氏は1972年9月10日に名古屋市で生まれ、一宮市で育ちました。長距離トラック運転手だった父のもと、3人兄弟の三男として育っています。
高校は一宮北高校、大学は愛知大学経営学部
学歴は、一宮北高校を卒業後、愛知大学経営学部へ進学。衆議院の公式プロフィールにも高校・大学が記載されています。
本人は父について、バブル崩壊後に仕事が厳しくなる中でも3人の息子を大学へ送り出してくれたと振り返っています。自身も学びながら働いた経験があり、この時期の生活経験を後の政治姿勢につなげています。
「まじめに努力した人が報われる社会をつくらなければならない」
出典:犬かい明佳公式サイト「皆様の思いをカタチに」
ヤマキ株式会社で12年間、食品営業の現場へ
大学卒業後の1995年、犬飼氏は食品メーカーに就職しました。衆議院プロフィールでは勤務先がヤマキ株式会社と明記されており、約12年間にわたって食品営業を担当しています。
本人公式サイトでは、営業だけでなく商品開発にも携わったと紹介されています。政治家になる前に民間企業で長期間働いた経歴は、犬飼氏が中小・小規模事業者や物流、賃上げを継続的なテーマとして扱う背景の一つです。
参議院議員秘書から愛知県議へ
2007年には魚住裕一郎参議院議員の公設秘書となり、約4年間、東海・北陸地域を担当。2011年の愛知県議選で初当選し、2015年、2019年、2023年にも当選して県議4期を務めました。
| 年 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1995年 | 食品メーカーで営業職に就く |
| 2007年 | 魚住裕一郎参議院議員の公設秘書 |
| 2011年 | 愛知県議会議員に初当選 |
| 2015年 | 愛知県議2期目 |
| 2019年 | 愛知県議3期目 |
| 2023年4月 | 愛知県議4期目に当選 |
| 2023年9月 | 衆議院への挑戦に向け県議を辞職 |
街頭活動では名字を使った自己紹介も行っています。
「犬は飼ってないけど、犬飼明佳です。」
出典:犬かい明佳公式サイト・2023年小牧市街頭演説
犬飼明佳の当選歴|2024年愛知16区で惜敗、2026年に比例東海で初当選
犬飼氏が初めて衆議院議員になったのは2026年2月の第51回衆院選です。それ以前の2024年には公明党公認で愛知16区から出馬し、非常に僅差で敗れています。
2024年衆院選は愛知16区で2,828票差
2024年10月27日の第50回衆院選では、新人4人が争った愛知16区に出馬しました。結果は次の通りです。
| 候補者 | 政党 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 福田徹 | 国民民主党 | 65,923票 | 当選 |
| 犬飼明佳 | 公明党 | 63,095票 | 次点 |
| 松田功 | 立憲民主党 | 61,792票 | 比例当選 |
| 松崎省三 | 日本共産党 | 10,634票 | 落選 |
当選した福田徹氏との差は2,828票でした。犬飼氏は63,095票を獲得したものの、比例重複ではなかったため、この選挙では国政入りできませんでした。
2026年は中道改革連合の比例東海3位で初当選
2026年2月8日の第51回衆院選では、中道改革連合の比例東海ブロック名簿3位で立候補しました。同党は東海ブロックで4議席を獲得し、犬飼氏は初当選しました。
犬飼氏は現在「愛知16区選出」ではありません。2026年の初当選は比例東海ブロックで、愛知・岐阜・三重・静岡の4県からなる比例区の選出です。
犬飼明佳は県議時代に何をした?主な実績
犬飼氏は愛知県議を約12年間務めており、公式サイトでは県議時代に提案・推進した施策を複数紹介しています。政策として掲げただけの内容と区別し、ここでは実際の制度化や事業につながったものを見ていきます。
がん患者の医療用ウィッグ・乳房補整具への助成
がん治療による脱毛や外見変化への支援では、医療用ウィッグや乳房補整具の購入費を助成する取り組みを推進しました。本人公式サイトによると、2022年4月から市町村で助成が始まり、その後県内52市町村まで広がったとしています。
県道照明約3万基のLED化を議会で提案
2014年には県道の照明灯をLED化することを愛知県議会で提案。購入ではなくリース方式を活用して早期導入する案を示しました。
公式サイトでは、県内全域の約3万基をLED化し、電気料金と維持管理費を年間約3億円削減、CO₂排出量も約5,500トン削減した実績として紹介されています。
不登校経験者などが学べる城北つばさ高校の開校を後押し
教育分野で力を入れてきたのが、不登校などを経験した生徒の学び直しです。県議時代には、使われなくなる校舎を活用して単位制の定時制高校を整備する案を愛知県へ提案しました。
2017年4月には、昼・夜に学べる単位制定時制高校「愛知県立城北つばさ高校」が開校。本人は、不登校を経験した子どもや保護者から相談を受けていたことを、この取り組みの出発点として挙げています。
子ども食堂への米の提供を働きかけ
子ども食堂・フードバンク支援にも取り組み、余剰米を子ども食堂へ提供できる仕組みについて国会議員を通じて農林水産省へ提案。2022年秋には、フードバンク愛知を通じた子ども食堂への無料配布につながったと公式サイトで紹介しています。
流域治水や国道41号の交通対策
尾張地域では、水害対策と幹線道路の渋滞も長く扱ってきました。新川流域の堤防かさ上げ・耐震化や河床掘削、青木川・合瀬川の治水対策を国へ要望し、国土交通相との現地視察も実施しています。
国道41号では6車線化や村中交差点の渋滞対策を進め、物流の生産性と地域住民の移動の改善を政策課題としてきました。
犬飼明佳の政策|賃上げ・子育て・防災・地域交通を重視
犬飼氏がこれまで掲げてきた政策は、大きく分けると地域経済、子育て・教育、働く人、高齢者の生活、防災・医療の5分野です。県議時代の実績とは別に、現在も継続して取り組んでいる政策テーマを整理します。
| 分野 | 主な政策 |
|---|---|
| 地域経済 | 交通渋滞の緩和、物流の生産性向上、観光振興 |
| 子育て・教育 | 教育費負担の軽減、給付型奨学金、奨学金返済支援 |
| 働く人 | 中小企業の持続的な賃上げ、働き手確保、年収の壁対策 |
| 高齢者 | コミュニティバス、デマンド交通、認知症・介護支援 |
| 防災・医療 | 耐震化、流域治水、がん対策、治療と仕事の両立支援 |
中小企業の賃上げと手取り増
12年間の営業マン経験を持つ犬飼氏が繰り返し掲げているのが、中小・小規模事業者が継続的に賃上げできる環境づくりです。賃上げ促進税制などの支援強化に加え、社会保険料などによって手取りが減る「年収の壁」への対応も訴えてきました。
子育て・教育費と「子どもの居場所」
子育て分野では、幼児教育、学校給食、子どもの医療、高校、高等教育などの負担軽減を掲げています。犬飼氏自身も社会人になってから約10年間奨学金を返済した経験があり、給付型奨学金や企業・自治体による返済支援の拡充を主張しています。
国会では、放課後児童クラブだけに頼らず、学校、子ども食堂、地域団体、民間事業者などを活用した多様な居場所づくりを取り上げました。夏休み中の食事支援や、冷房のある安全な居場所についても政府へ対応を求めています。
「国が責任を持って私はセーフティーネットとして制度をしていただきたい」
出典:衆議院・第221回国会 地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会
公式Xでは、病気や障がいと向き合う子どもと家族についても発信しています。
防災・減災とインフラ整備
防災士でもある犬飼氏は、県議時代から流域治水、河川整備、住宅の耐震化を主要テーマとしてきました。国政進出後も国土交通委員としてインフラ、防災、交通政策に関わっています。
2026年9月に名古屋市で大雨被害が発生した際には、植田川周辺など現場へ入り、被害状況を調査したことをXで報告しました。
初当選後は何をしている?犬飼明佳の現在の国会活動
2026年2月の初当選後、犬飼氏は衆議院で国土交通委員会と地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会に所属しています。
- 国土交通委員会
- 地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会
※衆議院公式情報の2026年9月~10月時点。
個人情報保護法改正案で本会議に初登壇
2026年5月26日には衆議院本会議に初登壇し、個人情報保護法改正案について討論しました。AI開発やデータ活用の必要性を認めつつ、個人のプライバシーや権利利益の保護が不十分だとして反対の立場を表明しています。
本人も本会議への初登壇を公式Xで告知しました。
愛知・名古屋アジア大会を国会で取り上げる
2026年5月の文部科学委員会では、愛知・名古屋で開催されるアジア競技大会・アジアパラ競技大会について質問しました。大会の認知度向上、障害者スポーツの振興、安全・安心な警備体制などを取り上げています。
「愛知・名古屋で開催されるアジア大会は、スポーツを通じた平和の祭典。」
出典:衆議院・第221回国会 文部科学委員会
アジア各国・地域が参加する大会をスポーツ政策だけでなく、平和外交にも生かすよう政府へ求めた点が特徴的です。
国会では地域の生活課題を持ち込むスタイル
こども政策の特別委員会では、学童保育の人材不足、夏休み中の昼食、子どもの居場所、支援情報を必要な家庭へ直接届ける「プッシュ型支援」などを質問しています。県議時代に扱っていた地域課題を、そのまま国の制度へ接続する形の質問が目立ちます。
通常国会を振り返る公式Xでも、国土交通やこども政策分野で現場の声を政策につなげてきた活動を紹介しています。
犬飼明佳の事務所はどこ?地元事務所と国会事務所
犬飼氏の公式サイトには、愛知県小牧市の地元後援会事務所と、東京・永田町の国会事務所が掲載されています。
| 事務所 | 所在地・連絡先 |
|---|---|
| 地元後援会事務所 | 〒485-0031 愛知県小牧市若草町137 1F西号室 TEL:0568-55-6452 FAX:0568-97-8048 |
| 国会事務所 | 〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館908号室 TEL:03-3508-7200 FAX:03-3508-3510 |
最新の所在地や連絡先は、訪問・連絡前に犬かい明佳公式サイトで確認するのが確実です。
犬飼明佳は「地方の現場」から国政へ進んだ政治家
犬飼氏の政治経歴は、国政から始まったものではありません。民間企業の営業12年、国会議員秘書4年、愛知県議4期を経て、2026年に初めて衆議院議員になりました。
県議時代には医療用ウィッグ助成、定時制高校、子ども食堂、流域治水、道路・交通など具体的な地域課題に関与し、国政では子どもの居場所、インフラ、防災、データと個人情報保護などへ活動範囲を広げています。
2026年10月現在は公明党所属の衆議院議員で、比例東海ブロック選出、衆院会派は「中道」です。所属をめぐる大きな変化を経たばかりであり、今後は公明党の新体制と「中道」会派の双方の中で国会活動を続けることになります。

