礒崎哲史(いそざき・てつじ)氏は、国民民主党に所属する参議院議員です。日産自動車の技術職、日産自動車労働組合や自動車総連での活動を経て2013年に国政入りし、2025年の参議院選挙で3期目の当選を果たしました。
政治活動では、長く携わってきた自動車産業を背景に、自動車関係諸税、ものづくり産業、脱炭素化、雇用・賃上げ、取引適正化などを継続的に扱っています。2026年9月時点の現在の役職や選挙結果、政策、家族・人物像まで順に見ていきます。
- 国民民主党の参議院議員・3期
- 選挙は都道府県選挙区ではなく参議院比例代表(全国)
- 東京電機大学卒業後、日産自動車に入社
- 日産自動車労組副中央執行委員長、自動車総連特別中央執行委員を経験
- 2026年9月現在、党のコミュニケーション統括本部長
- 自動車産業、税負担、雇用・賃金などを国会で継続的に扱う
| 名前 | 礒崎 哲史(いそざき てつじ) |
|---|---|
| 生年月日 | 1969年4月7日 |
| 年齢 | 57歳(2026年9月時点) |
| 出身地 | 東京都世田谷区 |
| 所属政党 | 国民民主党 |
| 議員種別 | 参議院議員 |
| 選出 | 比例代表(全国) |
| 当選回数 | 3回 |
| 初当選 | 2013年 |
| 前職 | 日産自動車社員、自動車産業労組役員 |
| 現在の参議院役職 | 国土交通委員会、議院運営委員会理事、デジタル社会の形成及び人工知能の活用等に関する特別委員会理事 |
| 現在の党役職 | コミュニケーション統括本部長、国民民主党広島県連代表 |
| 公式サイト | いそざき哲史公式サイト |
| 公式X | @IsozakiTetsuji |
参議院の議員情報では、2026年9月28日時点で国土交通委員、議院運営委員会理事、デジタル・AI特別委員会理事とされています。任期満了日は2031年7月28日です。詳しくは参議院の公式プロフィールで確認できます。
礒崎哲史は現在どんな政治家?国民民主党での立場
礒崎氏は現在、国民民主党・新緑風会に所属する参議院議員です。2025年の参院選で3選し、国会では国土交通分野のほか、議院運営やデジタル・AIを扱う特別委員会にも所属しています。
党内では2026年9月11日の役員人事でコミュニケーション統括本部長に就任しました。2026年夏に自動車関連法案を提出した際には役員室長を務めており、9月の党役員人事で役割が変わっています。現在の党役員は国民民主党の党役員一覧に掲載されています。
もう一つの肩書が国民民主党広島県連代表です。党の都道府県組織一覧でも現在の代表者として礒崎氏が掲載されています。
礒崎氏の参議院での選出は「広島県選挙区」ではなく、全国を対象にした比例代表です。広島県連代表は党組織上の役職であり、参議院の選挙区とは別です。
2025年秋には、玉木雄一郎代表とともに広島で党の全国キャラバンに参加した様子も本人のXで発信しています。
日産自動車の技術職から労働組合、参議院へ|礒崎哲史の経歴
礒崎氏は1969年、東京都世田谷区に生まれました。東京都立新宿高校を卒業し、東京電機大学工学部機械工学科へ進学しています。
大学卒業後の1993年に入社したのが日産自動車です。政治家になる前から政治の世界にいた人物ではなく、自動車メーカーの会社員としてキャリアを始めました。
| 年 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1969年 | 東京都世田谷区に生まれる |
| 1993年 | 東京電機大学工学部機械工学科卒業、日産自動車入社 |
| 2005年 | 日産労連・日産労組 常任委員 |
| 2007年 | 日産労連・日産労組 NTC支部執行委員長 |
| 2008年 | 日産自動車労働組合 副中央執行委員長 |
| 2012年 | 自動車総連 特別中央執行委員 |
| 2013年 | 民主党の比例代表で参議院議員に初当選 |
| 2019年 | 国民民主党の比例代表で再選、参議院経済産業委員長を務める |
| 2025年 | 参議院選挙で3選、経済産業委員長を再び務める |
| 2026年 | 国民民主党コミュニケーション統括本部長に就任 |
労働組合活動に携わるようになった理由について、本人は公式プロフィールで次のように説明しています。
「真面目に、地道に働く組合員がなかなか安心感を得られない現状をなんとかしたい」
出典:いそざき哲史公式サイト
会社員、労働組合、自動車産業の労働団体という経歴は、その後の国会で賃金、雇用、下請け取引、自動車産業政策を繰り返し扱う背景になっています。
参院選は全国比例で3回当選|2013年・2019年・2025年
礒崎氏は参議院議員として2013年、2019年、2025年の3回当選しています。いずれも参議院の比例代表です。
| 参院選 | 政党 | 結果 |
|---|---|---|
| 2013年 | 民主党 | 初当選 |
| 2019年 | 国民民主党 | 258,507票・当選(2期目) |
| 2025年 | 国民民主党 | 181,976票・当選(3期目) |
2013年の初当選については参議院プロフィールにも「民主党比例区で初当選」と記載されています。2019年には国民民主党の比例候補として再選しました。
2025年参院選では国民民主党が比例代表で7議席を獲得し、礒崎氏も181,976票を得て3期目に入りました。現在の任期は2031年7月28日までです。
全国比例の議員であるため、党の候補者支援でも各地へ入っています。2026年2月の衆議院選挙では、富山県高岡市で候補者を支援した様子を投稿しました。
礒崎哲史の政策|自動車・ものづくりと働く人の課題が軸
礒崎氏の政策を追うと、日産自動車と自動車産業の労組で働いた経歴が色濃く表れています。本人の政策ページでは、産業・企業基盤を国内に残し、雇用と生活の安定につなげることを基本的な問題意識として掲げています。
- 自動車・ものづくり産業の競争力強化
- カーボンニュートラルと次世代自動車への対応
- 自動車関係諸税の簡素化・負担軽減
- 適正な価格転嫁とサプライチェーン全体の賃上げ
- DX・AIなど技術革新への投資と人材育成
- 子育て、医療、介護、年金など社会保障制度
自動車産業の脱炭素化と国際競争力
自動車産業では、電動化やカーボンニュートラルを進めるだけでなく、国内の生産・開発基盤や国際競争力をどう維持するかを一体で扱っています。
2026年7月には、国民民主党などが超党派で「自動車産業脱炭素化推進法案」を提出しました。2050年の脱炭素社会に向け、自動車産業の脱炭素化を総合的に進める枠組みを設ける内容で、2025年提出案からAI関連技術の活用も追加されています。
「脱炭素化と同時に国際的な競争力を維持し、高めていく」
出典:国民民主党「自動車産業脱炭素化推進法案」を提出
本人の政策では、次世代自動車の研究開発だけでなく、国際標準化、経済安全保障を考慮した生産体制、インフラ整備、販売支援なども掲げています。
自動車税・ガソリン税などユーザー負担の軽減
礒崎氏が初当選以来継続的に扱ってきたテーマの一つが自動車関係諸税です。取得・保有・走行の各段階で課される税負担について、簡素化や税率見直しを訴えてきました。
2024年12月の予算委員会では、環境性能割の制度設計を取り上げています。
「税金を払う理由を納得できる制度にしないと、あまりにも理不尽だ」
出典:いそざき哲史公式サイト・自動車関係諸税の活動記録
その後、環境性能割は制度改正によって2026年3月31日をもって廃止されました。これは政府・与野党の税制協議と法改正による制度変更です。礒崎氏はそれ以前から国会で廃止を含む見直しを求めていました。
ガソリン・軽油の暫定税率についても長く廃止を求めており、2025年10月の与野党協議後には本人のXで各党や業界関係者への謝意を投稿しています。
2026年6月には、国民民主党が自動車重量税の上乗せ特例と、自動車税・軽自動車税の税率上乗せ特例の廃止を盛り込んだ「自動車ユーザー負担軽減法案」を提出し、礒崎氏も提出に参加しました。この時点では法案提出であり、成立済みの制度と混同する必要はありません。
賃上げと下請け・物流の適正取引
労働組合出身者として、賃上げを大企業だけでなく中小企業やサプライチェーンへ波及させるための価格転嫁、取引適正化も国会で扱っています。
2025年5月、下請法などの改正案をめぐる参議院本会議では、長期の経済政策と賃金の関係について次のように述べました。
「賃金上昇の道筋をつくれなかった点において失敗であったと言わざるを得ません。」
出典:国会会議録検索システム・参議院本会議
2026年3月の国土交通委員会では、燃料価格高騰の影響を受ける物流業界を取り上げました。燃料対策とは別に、荷待ち・荷役や取引条件などの改善を進め、ドライバーの賃上げにつなげる必要性を政府に質しています。
礒崎哲史は何をしてきた?国会での主な仕事
礒崎氏の活動は「政策として主張していること」と「国会で実際に行った仕事」を分けると整理しやすくなります。国会では委員長・理事としての議事運営に加え、自動車産業、雇用、エネルギー、物流などについて質問や議員立法への参加を重ねています。
| 時期 | 主な国会・政策活動 |
|---|---|
| 2013年 | 東日本大震災復興特別委員会理事 |
| 2016年 | 決算委員会理事、政府開発援助等に関する特別委員会理事 |
| 2019年 | 参議院経済産業委員長 |
| 2021年 | 内閣委員会理事 |
| 2025年 | 参議院経済産業委員長 |
| 2026年6月 | 自動車ユーザー負担軽減法案の提出に参加 |
| 2026年6月 | 自動車盗難対策、組織犯罪厳罰化、自動車ヤード規制の各法案提出に参加 |
| 2026年7月 | 自動車産業脱炭素化推進法案の再提出に参加 |
2026年6月には、自動車盗難への対応として「自動車盗難対策法案」「組織犯罪厳罰化法案」「自動車ヤード規正法案」の提出にも参加しました。自動車政策は税制や産業振興だけでなく、盗難・流通段階の犯罪対策にも広がっています。法案の内容は国民民主党の法案提出資料で公開されています。
脱炭素政策については、技術導入そのものだけでなく、政策決定の進め方にも言及しています。2024年の水素社会推進法案・CCS事業法案の審議では、次のように述べました。
「様々な不安や疑問の声に対し丁寧な議論を通して理解を深めることがあるべき姿」
出典:国民民主党・参議院本会議質疑全文
国会外では党所属候補の選挙支援にも各地へ出向いています。2026年6月には東京都立川市議選で党公認候補を支援しました。
国民民主党での役職歴と地域活動
礒崎氏は国会の委員長・理事だけでなく、国民民主党でも複数の役職を経験しています。これまでに副代表、参議院国会対策委員長、政務調査会長代理、広報局長、副幹事長などを務めました。
2022年には広島県連の設立に伴って代表に就任し、2026年9月現在も党公式の都道府県組織一覧で広島県連代表として掲載されています。
全国比例の議員であることもあり、活動範囲は一つの地域に限定されていません。2026年6月には杉並区議補欠選挙の党公認候補についても本人のXで発信しています。
党代表選が行われた2026年夏にも党務に携わっており、台風の影響で沖縄日程が中止になった際には、変更後の街頭演説予定を本人のXで告知していました。
妻・子供は?礒崎哲史の家族と人物像
礒崎氏の公式プロフィールでは、家族は妻と長男と公表されています。妻や長男の氏名、職業などについて、本人の現在の公式プロフィールでは詳しく紹介されていません。
- 家族は妻と長男
- 実家は和菓子屋を営んでいた
- 兄が2人いる
- 子供の頃は兄たちと店を手伝っていた
- 新宿高校ではハンドボール部に3年間所属
- 尊敬する人物は坂本龍馬
本人は自身の性格について、周囲から「温厚」「人の話をよく聞く」などと言われることが多いと紹介する一方、物事を慎重に考える「石橋を叩いて渡る」タイプだとしています。
「やるならとことんやる。中途半端なら最初からやらない」
出典:いそざき哲史公式プロフィール
モットーとして掲げているのは「辛いときこそ笑顔を絶やさない。」。公式プロフィールでは「常に前向きな心でいられるように」と説明しています。
2026年現在の活動と公式SNS
2026年9月現在、礒崎氏は3期目の参議院議員として活動しています。参議院では国土交通委員会、議院運営委員会、デジタル・AI特別委員会に所属し、党ではコミュニケーション統括本部長を務めています。
直近の国会では、物流の適正取引や燃料供給、自動車政策などを扱い、党務では広島県連代表としての活動や全国各地での候補者支援も続けています。2026年9月24日に党が発表した10月の交流イベントでも、参加予定の国会議員として名前が掲載されています。
活動状況は本人公式サイトのほか、公式X、公式YouTube「いそざき哲史 ちゃんねる」でも発信されています。
日産自動車の会社員・労組役員から国政へ進み、自動車産業と働く人をめぐる政策を継続して扱ってきたことが、礒崎哲史氏の経歴と国会活動をつなぐ大きな軸になっています。

