鍋島勢理(なべしま・せり)氏は、広島県東広島市出身の国民民主党所属の衆議院議員です。2026年2月の第51回衆議院議員総選挙で広島4区から立候補し、比例中国ブロックで初当選しました。
東京電力ホールディングス、DX分野の民間団体、東広島市役所、広島県庁、東広島市議会を経て国政へ進んだ経歴を持ちます。この記事では、学歴・前職・市議時代の実績・政策・選挙結果・実家や家族・事務所・現在の国会活動まで、2026年9月28日時点の情報で整理します。
エネルギーやDXに関わる民間経験と、市役所・県庁・市議という地方行政・地方政治の経験を経て国政へ進んだ政治家です。衆議院では環境分野や原子力・復興問題などを扱いながら、地元広島の半導体産業や地域インフラに関する質疑も行っています。
鍋島勢理のプロフィール|現在は国民民主党の衆議院議員
| 名前 | 鍋島 勢理(なべしま せり) |
|---|---|
| 生年月日 | 1991年6月9日 |
| 年齢 | 35歳(2026年9月28日時点) |
| 出身地 | 広島県東広島市 |
| 所属政党 | 国民民主党 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 選出 | 比例中国ブロック |
| 活動地域 | 広島4区(呉市・竹原市・東広島市・江田島市・熊野町・大崎上島町) |
| 当選回数 | 1回 |
| 初当選 | 2026年2月 |
| 主な前職 | 東京電力HD、CDO Club Japan、東広島市役所、広島県庁、東広島市議 |
| 所属委員会 | 環境委員会、東日本大震災復興及び原子力問題調査特別委員会 |
| 公式サイト | 鍋島せりオフィシャルサイト |
| 公式X | @Serinabeshima69 |
衆議院の議員プロフィールでは、比例中国ブロック選出、当選1回と掲載されています。衆議院での会派は「国民民主党・無所属クラブ」です。
2026年9月25日現在の衆議院・環境委員会名簿にも委員として掲載され、9月18日現在の東日本大震災復興及び原子力問題調査特別委員会名簿でも委員を務めています。
2026年衆院選で初当選|広島4区では6万1335票
鍋島勢理氏が国政へ進んだのは2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙です。国民民主党の公認候補として広島4区に立候補しました。
広島4区は、広島県選挙管理委員会の候補者情報によると、呉市、竹原市、東広島市、江田島市、熊野町、大崎上島町で構成されています。
| 候補者 | 政党 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 新谷正義 | 自由民主党 | 89,563票 | 小選挙区当選 |
| 鍋島勢理 | 国民民主党 | 61,335票 | 比例中国で当選 |
| 空本誠喜 | 日本維新の会 | 39,599票 | ― |
小選挙区では新谷正義氏に次ぐ2位でしたが、比例中国ブロックで当選し、衆議院議員として初当選しました。選挙結果は第51回衆院選・広島4区の開票結果でも確認できます。
選挙戦中には、街頭演説の様子も本人のXから発信していました。
当選後、鍋島氏は選挙を振り返る投稿の中で、自身が目指す政治を次のように表現しています。
「しがらみのない政治を。生活者のための政治を。」
出典:鍋島勢理氏・衆院選当選後の投稿
鍋島勢理の学歴|高校・青山学院大学からイギリス留学へ
鍋島氏は東広島市で高校まで過ごした後、東京の青山学院大学へ進学しました。本人の公式サイト「生い立ち」には、海外研修や留学を含む学歴が詳しく掲載されています。
| 時期 | 学校・学習歴 |
|---|---|
| 小・中学校 | 東広島市立高美が丘小学校・高美が丘中学校 |
| 高校 | 近畿大学附属広島高等学校 |
| 大学 | 青山学院大学 法学部 |
| 大学在学中 | イギリス・オックスフォードで語学留学 |
| 海外プログラム | ロンドン大学SOASの国際関係学サマープログラム |
| 2016年 | UCL「Economics and Policy of Energy and the Environment」Postgraduate Certificate履修 |
大学時代には海外インターンシップを扱う学生団体AIESECや、食料問題に取り組むTABLE FOR TWOの活動にも参加しました。2011年の東日本大震災後には宮城県山元町でボランティアを経験し、その後はエネルギー政策への関心を深めています。
海外でエネルギー政策を学んだ後、実際にエネルギー事業者側の仕事を経験したことが、鍋島氏の経歴の大きな特徴です。
「学歴詐称」という情報は事実?
鍋島氏の学歴については「学歴詐称」という表現が出ることもありますが、現在の本人公式サイトではUCLについて「Postgraduate Certificate履修」と明記されています。2026年衆院選時の国民民主党公式候補者ページも同じく「Postgraduate Certificate履修」としています。
衆議院公式プロフィールには「青山学院大学法学部卒業」と記載されています。
2026年9月28日時点で、学歴詐称が公的に認定されたことや、それを理由とする処分を示す公的資料は確認できません。したがって、「学歴詐称が事実」と断定する根拠はありません。
前職と経歴|東京電力、DX、広島県庁を経て政治家へ
大学・留学後の経歴は、エネルギー、DX、教育のデジタル化、自治体広報と分野が変化しています。
| 年 | 主な経歴 |
|---|---|
| 2016年 | 東京電力ホールディングス 国際室 |
| 2017~2019年 | 一般社団法人CDO Club Japan 理事・海外担当 |
| 2020年3月 | 広島県へUターン |
| 2020年6月 | 東広島市役所 教育総務課GIGAスクール推進室 |
| 2020年11月 | 広島県庁に情報職1期生として入庁 |
| 2023年4月 | 東広島市議会議員に初当選 |
| 2026年1月 | 東広島市議を辞職 |
| 2026年2月 | 衆議院議員に初当選 |
東京電力HDでは国際室の欧州担当として海外の電力事業者やエネルギー情勢を調査。その後のCDO Club Japanでは、企業のデジタル化に関わる活動や海外のCDOへの取材、デジタル関連イベントなどに携わりました。
2020年に地元へ戻ると、東広島市役所で小中学校のGIGAスクール推進を担当。その後、広島県庁の情報職1期生として、県政広報や新型コロナ情報の発信、県公式SNSの運用などに携わっています。
2025年のHIROSHIMA PERSONのインタビューでは、2019年に父親が重い病気で倒れたことや、コロナ禍、広島と東京を往来する負担などが重なったことを語っています。公式経歴では、2020年3月に広島へUターンしたとされています。
東広島市議時代は何をした?主な活動と実績
鍋島氏は2023年4月の東広島市議選で4,259票を獲得して初当選しました。2026年1月まで約3年間、市議として活動しています。
- ユニバーサルデザインに配慮した公共トイレ
- 里親制度と子育て家庭の孤立防止
- 地域福祉・コミュニティソーシャルワーカー
- 多文化共生と外国人市民への情報提供
- 人口減少地域、Uターン・移住支援
- 地域内経済循環、中小企業支援
ユニバーサルデザイントイレの一般質問が市議会の決議へ
市議時代の具体的な動きの一つが、公共施設のトイレ整備です。2024年6月の一般質問で、高齢者、障がいのある人、医療的ケアが必要な人、子育て中の人などが利用しやすい環境について質問しました。
東広島デジタルの市議会報道によると、この一般質問をもとに議会で政策提言がまとめられ、2024年8月30日の本会議でユニバーサルデザインに配慮したトイレ環境整備を求める決議が賛成多数で可決されました。
東広島市議会だよりにも、鍋島氏の質問と市側の答弁が掲載されています。
里親制度や子育て家庭の孤立防止も議会で取り上げた
2024年第4回定例会では、東広島市議会の一般質問で里親制度を活用した子育て支援を取り上げました。児童虐待に至る前の段階で子育て世帯を孤立させないことや、社会全体で子育て家庭を支える仕組みを論点にしています。
市議時代の自身の役割について、2025年のインタビューでは次のように語っていました。
「人と人・人とまちを繋げる接着剤として活動していく」
出典:HIROSHIMA PERSON・鍋島勢理氏インタビュー
2026年1月に市議を辞職し国政へ
鍋島氏は2026年1月23日に東広島市議を辞職し、衆院選へ進みました。本人は辞職時の報告で、任期途中での辞職に厳しい意見があることも承知していると説明しています。
国政へ移った後も東広島の地域活動を続けています。2026年4月には、高屋西地域センターと認定こども園の複合施設開設についてXで発信しました。
鍋島勢理の政策|経済・教育・社会保障・安全保障
鍋島氏が現在掲げる政策は、本人公式サイトの政策ページで5分野に整理されています。
以下は鍋島氏が掲げている政策・提案であり、すべてが実現済みの実績という意味ではありません。
| 分野 | 主な政策 |
|---|---|
| 経済 | 中小企業・小規模事業者、自動車関連産業の支援、道路・公共交通、半導体産業、AI・量子・自動運転などへの投資 |
| 農林水産・地域 | 耕作放棄地対策、デジタル活用、有害鳥獣対策、所得向上、ブランド化、観光・伝統工芸支援 |
| 教育・子育て | 給付型奨学金拡充、教育・科学技術予算の拡大、子どもの居場所づくり、学校と地域企業の連携 |
| 社会保障 | 地域の支え合いネットワーク、救急・産科・小児科医療、孤独・孤立対策、医療介護人材の確保 |
| 安全保障・防災 | 経済・食料・サイバー安全保障、防災体制、自衛隊員の処遇、外国人による土地取得の制度整備、スパイ活動防止法制 |
政策ページでは、地域を出発点として社会を変えていく考えを短い言葉で示しています。
「地域から、次の時代をつくっていきます。」
出典:鍋島せりオフィシャルサイト「政策」
防災では避難所の環境改善にも参加
国会議員になった後は、防災関連の超党派議員連盟にも参加しています。2026年4月7日には、避難所と避難生活の環境改善を扱う議員連盟の総会に参加し、防災庁設置法案について議論したことを発信しました。
衆議院議員として何をしている?現在の国会活動
鍋島氏は2026年の初当選後、主に環境、エネルギー、原子力、復興、地域産業に関係する国会活動を行っています。
- 衆議院 環境委員会 委員
- 東日本大震災復興及び原子力問題調査特別委員会 委員
- 戦没者の遺骨収集に関する議員連盟
- 日米欧総合安全保障議員協議会
- 超党派医療的ケア児者支援議員連盟
- 北朝鮮による拉致問題に関する議員連盟など
復興政策と原子力政策を国会で質問
2026年5月28日の東日本大震災復興及び原子力問題調査特別委員会では、第三期復興・創生期間の施策や原子力発電をめぐる課題について政府に質問しました。
「復興の施策の在り方、また原発の行方について、この二点についてお伺いをいたします。」
出典:衆議院会議録・2026年5月28日
半導体工場と水・電力・地域インフラも取り上げる
2026年7月14日の環境委員会では、半導体工場の環境負荷と産業インフラを取り上げました。
衆議院環境委員会の会議録では、半導体工場に関する環境アセスメント、水資源、工業用水、排水の循環利用、公共下水道、電力確保について質問しています。
地元の東広島市にはマイクロンメモリジャパンの広島工場があることにも言及し、半導体投資と道路・水・排水・電力などを一体で整備する必要性を政府に問いかけました。
地域インフラとの関わりでは、2026年3月に臨港道路廿日市草津線の4車線化供用式典へ出席したこともXで発信しています。
実家は美容室|父親・家族・結婚について分かっていること
鍋島氏の実家については、本人が公式サイトで比較的詳しく紹介しています。
| 実家 | 東広島市の「美容室FRAME(フレーム)」 |
|---|---|
| 家系 | 曽祖母、祖母の代から美容室を営む家系 |
| 父親 | 2019年に重い病気で倒れたことを本人がインタビューで公表 |
| 結婚・配偶者 | 本人公式・公的プロフィールで明確な公表を確認できず |
| 子ども | 本人公式・公的プロフィールで明確な公表を確認できず |
実家は約100年前から続く美容室一家
本人公式サイトによると、実家は「美容室FRAME」です。約100年前に曽祖母が西条駅前で「鍋島美容室」を開き、祖母も西高屋駅前、その後は白市駅前で美容室を営んでいました。
鍋島氏自身も小学校の卒業文集に「世界で活躍する美容師」を将来の夢として書いていたと紹介しています。
父親の出来事が広島へのUターンを考える契機の一つに
2025年の本人インタビューでは、2019年に父親が重い病気で倒れたことを明かしています。コロナ禍や広島・東京間を往来する生活も重なり、地元へ戻ることを考える一因になったと説明しています。
結婚している?夫や子どもは公表されている?
結婚の有無や配偶者、子どもについては、2026年9月28日時点で本人公式サイト、衆議院、国民民主党のプロフィールに明確な記載はありません。
公表がないことから「独身」と断定することもできません。本人が政治活動との関連で公表している範囲にとどめるのが事実関係としては最も明確です。
鍋島勢理の事務所はどこ?東広島・呉・東京に3拠点
本人公式サイトの事務所案内では、東広島、呉、東京の3か所が掲載されています。
| 事務所 | 所在地 |
|---|---|
| 東広島事務所 | 〒739-0011 広島県東広島市西条本町11-22 |
| 呉事務所 | 〒737-0051 広島県呉市中央3-12-19-201号室 |
| 東京事務所 | 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館711号室 |
広島4区は複数の市町にまたがるため、東広島市だけでなく呉市にも事務所を置いている形です。
人物像|詩吟を8歳から続け、海外経験も多い
政治経歴以外で特徴的なのが、長く続けている詩吟です。本人の公式プロフィールによると、曽祖母の影響で8歳から始めました。
2018年11月には東京都連合会の吟道大会で優勝し、東京都知事賞を受賞。2025年には全国優秀吟者吟道大会にも出場しています。
高校時代は3年間放送部に所属し、校内行事の司会や校内放送を担当しました。高校1年時にはオーストラリアでホームステイを経験し、その後も大学休学中のイギリス留学、SOAS、UCLでの学習など、若い頃から海外で生活する機会を重ねています。
大学時代には東日本大震災の被災地でボランティアを行い、上海で中国の学生と震災法を学んだ経験も公式経歴に記されています。
- エネルギー:海外留学、東京電力HD
- デジタル・DX:CDO Club Japan
- 教育DX:東広島市GIGAスクール
- 行政広報:広島県庁の情報職
- 地方政治:東広島市議
- 国政:衆議院環境委員会など
2026年現在の活動|国会と広島4区を行き来
初当選から半年余りとなる2026年9月時点では、国会での委員会活動と並行して、広島4区での地域活動、国民民主党の党務にも関わっています。
国民民主党代表選挙の選挙管理委員を務めた
2026年の国民民主党代表選挙では代表選挙管理委員を務めました。国民民主党の公式発表では、候補者の立候補届出を受け付けた代表選管委員として鍋島氏の名前が掲載されています。
代表選終了後の9月8日には、16日間の代表選挙について公式Xで発信しました。
地元では地域イベントや産業・福祉の現場を回る
国政へ移った後も地元での活動を続けています。2026年4月には、広島競輪場跡地に開業したアーバンサイクルパークス広島のオープニングセレモニーへ出席しました。
9月には東広島市安芸津町の「あきつチャレンジフェスタ」に参加し、地域の食や福祉、防災に関する催しを紹介しています。
2026年9月現在、鍋島氏は比例中国ブロック選出の衆議院議員として1期目にあり、環境委員会と東日本大震災復興及び原子力問題調査特別委員会に所属しています。国会では半導体産業と地域インフラ、復興・原子力などを扱い、地元では広島4区の地域活動を継続しています。

