西園勝秀の経歴は?公明党復党・比例東海の選挙区・国土交通省時代を解説

西園勝秀

西園勝秀(にしぞの・かつひで)氏は、比例東海ブロック選出の衆議院議員です。2024年に初当選し、2026年2月の衆院選で2期目の当選。旧運輸省・国土交通省などで28年以上にわたり港湾、防災、国際協力に携わってきた技術系官僚出身の政治家です。

2026年は所属政党が動いた年でもありました。衆院選では中道改革連合から当選しましたが、同年9月に公明党へ復党しています。一方、衆議院では統一会派「中道」に所属しているため、「公明党なのか、中道なのか」が分かりにくくなっています。

西園勝秀氏を簡単に見ると
  • 現在の所属政党:公明党
  • 衆議院の会派:中道
  • 選挙区:比例東海ブロック
  • 当選回数:2回
  • 前職:旧運輸省・国土交通省、復興庁などの国家公務員
  • 専門分野:港湾、防災・減災、インフラ、復興
  • 現在の主な所属委員会:環境委員会、災害対策特別委員会
名前西園 勝秀
読み方にしぞの かつひで
生年月日1968年2月1日
年齢58歳(2026年10月時点)
出身地千葉県船橋市
在住静岡県静岡市
所属政党公明党
議員種別衆議院議員
選挙区比例東海ブロック
当選回数2回
初当選2024年10月
前職国土交通省職員、復興庁参事官など
所属委員会環境委員会、災害対策特別委員会
家族妻、長女、次女
公式サイト西園勝秀公式サイト
公式X@nishizono_katsu
目次

西園勝秀は現在、公明党の衆議院議員|「中道」との関係は?

2026年10月時点の西園勝秀氏の所属政党は公明党です。本人の公式サイトも現在は「公明党・衆議院議員(比例東海ブロック)」と表示され、2026年9月に復党したことを明記しています。

2026年2月の衆院選では中道改革連合から当選しており、現在の所属政党とは異なります。

公明党は2026年9月24日、中道改革連合を離党した公明党出身の衆院議員28人について復党を承認しました。西園氏もこの28人に含まれています。翌日の公明党の発表で正式に公表されました。

2024年からの所属の流れ
  • 2024年10月:公明党から衆院選に出馬し初当選
  • 2026年2月:中道改革連合から衆院選に出馬し2期目当選
  • 2026年9月:中道改革連合を離党
  • 2026年9月24日:公明党への復党が承認
  • 同日:公明党出身議員らが衆議院で統一会派「中道」を結成

ここで区別したいのが、「政党」と「国会会派」は同じものではないという点です。

公明党へ復党した衆院議員らは、民主改革の会などと衆議院の統一会派「中道」を結成しました。公明党の発表では47人の会派として届け出ています。そのため、衆議院の委員名簿では、西園氏の会派が「中道」と表示されています。

つまり、政党は公明党、衆議院での会派は「中道」というのが現在の整理です。

中道をめぐる再編については批判や戸惑いもあり、西園氏自身も2026年9月に説明を発信しています。

「形は変わっても、国民の命と暮らしを最優先に考える中道政治を貫く志は変わりません。」

出典:西園勝秀公式サイト
 

西園勝秀の選挙区は比例東海ブロック|2024年初当選、2026年に2期目

西園勝秀氏は、特定の小選挙区から選ばれている議員ではありません。衆議院比例代表の東海ブロックから選出されています。

比例東海ブロックの対象は岐阜県・静岡県・愛知県・三重県です。西園氏は静岡市を活動拠点の一つとしていますが、「静岡○区」のような小選挙区選出ではない点に注意が必要です。

選挙所属比例東海での位置結果
2024年 第50回衆院選公明党名簿順位2位初当選
2026年 第51回衆院選中道改革連合名簿順位2位2期目当選

2024年10月27日の衆院選では、公明党が東海ブロックで66万5939票を獲得して2議席を確保。名簿1位の中川康洋氏と、2位の西園氏が当選しました。結果は公明党の第50回衆院選開票速報でも公表されています。

2026年2月8日の第51回衆院選では、所属を中道改革連合へ移して比例東海ブロックから立候補し、名簿順位2位で再選しました。

2026年の選挙期間中には、静岡駅前など東海地域で街頭活動を行っていました。

 

西園勝秀の経歴|国土交通省の港湾技官から復興庁を経て政治家へ

西園勝秀氏の政治家としての特徴を理解するうえで欠かせないのが、約28年間に及ぶ国土交通・港湾分野の行政経験です。

旧運輸省への入省後、国土交通省港湾局、地方整備局、静岡県港湾局、JICA、国土技術政策総合研究所、復興庁などを経験しました。いわゆる政治家秘書や地方議員を経て国政へ進んだタイプではなく、土木・港湾技術の専門職から政治へ転じた人物です。

高校は千葉県立船橋芝山高校|北海道大学・大学院へ

西園氏は千葉県船橋市で生まれ、船橋市立芝山西小学校、芝山中学校を経て、1986年に千葉県立船橋芝山高等学校を卒業しました。

高校卒業後すぐに大学へ進学したわけではありません。本人の公式プロフィールによると、新聞奨学生として住み込みで働きながら予備校へ通い、2年間の浪人生活を経て北海道大学へ入りました。

北海道大学工学部では土木工学を専攻。1993年に卒業した後、同大学大学院工学研究科へ進み、1995年に修士課程を修了しています。大学院時代はコンクリート構造を研究し、後に研究成果が評価されて土木学会吉田賞を受賞しました。

1995年に運輸省入省、港湾行政を中心に歩む

時期主な経歴
1995年運輸省入省、第四港湾建設局企画課
2001年国際協力銀行(JBIC)開発審査部
2003年国土交通省港湾局環境・技術課
2006年日本郵船へ官民交流制度で勤務
2009年JICA長期専門家としてインドネシア赴任
2012年静岡県交通基盤部港湾局長
2016年港湾空港技術研究所企画管理部企画課長
2018年JICA社会基盤・平和構築部技術審議役
2021年北海道開発局港湾空港部港湾計画課長
2022年国土技術政策総合研究所津波・高潮災害研究官
2022年7月復興庁参事官
2023年8月退官
2024年10月衆議院議員に初当選
2026年2月衆議院議員2期目当選

本人は、28年4カ月にわたる行政官生活のうち約10年間を国際業務に携わったとしています。JICAではインドネシアに約3年間赴任し、港湾のテロ対策に関する技術指導にも従事しました。

港湾技術では、阪神・淡路大震災を契機に安全性を高める基準づくりを志し、本人のプロフィールでは3度にわたる港湾基準の改訂に携わったと説明しています。技術士(建設)と海洋・港湾構造物維持管理士の資格も持っています。

復興庁での経験が政治家を志す転機に

2022年には復興庁参事官となり、東日本大震災の教訓や復興政策を整理する業務に携わりました。

特に問題意識を持ったのが、災害発生後のがれき・災害廃棄物の仮置き場不足でした。現場の課題が分かっていても、行政組織だけでは解決しにくい制度上の壁があると感じたことが、政治へ進む一因になったと説明しています。

「現場を知り、制度を動かす政治の力が不可欠だと痛感」

出典:西園勝秀公式サイト

2023年8月に退官し、翌2024年の衆院選で国政入りしました。

「国交省・復興庁勤務の経験と知見を生かし、国民の命と暮らしを守る政策立案に取り組みます」

出典:西園勝秀公式サイト・初当選後の活動報告

西園勝秀が力を入れている政策|防災・港湾・環境が国会活動の軸

西園氏の公式サイトでは、現在の政策ビジョンとして経済成長、社会保障、包摂社会、外交・安全保障、政治・選挙制度改革の5本柱を掲げています。

実際の国会質問を見ると、その中でも本人の行政経験と直結している防災・復興、港湾・インフラ、環境政策で具体的な質問が多くなっています。

現在の国会活動で目立つテーマ
  • 防災庁と国の災害対応体制
  • 南海トラフ巨大地震への事前復興
  • 災害廃棄物の仮置き場確保
  • 港湾施設の技術基準・老朽化対策
  • 津波・高潮対策
  • 太陽光パネルのリサイクル
  • PCB廃棄物の安全処理
  • クマ被害と科学的な個体数管理

防災庁と「災害が起きる前」の備え

2026年の西園氏は、災害対策特別委員会で防災庁設置法案や事前復興まちづくり、個別避難計画、災害廃棄物などを取り上げました。

3月12日の質疑では、南海トラフ巨大地震が起きた場合、静岡県で津波堆積物を含め約5500万トンの災害廃棄物が想定される問題を取り上げ、仮置き場の確保や自治体間の広域連携を政府に求めています。

「是非、防災庁がリード役、先導していただければ」

出典:衆議院災害対策特別委員会・西園勝秀氏の質疑

2026年9月には、公明党の防災・減災関係者と伊豆市の危機管理センターを視察した様子も公式Xで発信しています。

港湾の技術基準やインフラ政策

港湾分野は、西園氏が行政官時代から一貫して関わってきた専門領域です。

2026年5月には衆議院国土交通委員会で、「港湾の施設の技術上の基準・同解説」の改訂などを質問しました。静岡県港湾局長としての経験もあり、港湾整備では老朽化、浚渫、津波・高潮、建設残土の処分などを具体的な課題として挙げています。

「港湾行政を知る国会議員」という点は、西園氏を他の議員と区別する経歴の一つです。

環境委員会ではPCB、太陽光パネル、クマ対策も質問

2026年2月からは衆議院環境委員会に所属しています。衆議院の会議録でも委員就任が確認できます。

環境委員会では、使用済み太陽光パネルのリサイクル制度、PCB廃棄物の安全処理、在日米軍基地のPCB管理、GXや循環経済、クマによる被害と個体数管理などを取り上げました。

政策分野は港湾だけに限られず、「災害・インフラ・環境」を横断するテーマへ広がっています。

予算審議や国会運営についても発信

2026年度予算をめぐっては、国会で十分な審議時間を確保する必要性について公式Xでも意見を発信しました。

西園勝秀の所属委員会は?2026年は環境と災害対策

2026年2月以降、西園氏が所属する主な委員会は環境委員会と災害対策特別委員会です。

期間所属委員会
2024年11月~2025年10月外務委員会、安全保障委員会、東日本大震災復興・防災・災害対策に関する特別委員会
2025年10月~2026年2月外務委員会、環境委員会、東日本大震災復興及び原子力問題調査特別委員会
2026年2月~環境委員会、災害対策特別委員会

国土交通省出身ですが、現在は国土交通委員会の常任委員というわけではありません。ただし、案件によって国土交通委員会で質問に立つことがあり、2026年5月には港湾の技術基準を取り上げています。

西園勝秀の家族・生い立ち|妻と2人の娘、貧しかった少年時代

西園氏が公表している家族構成は、妻、長女、次女です。妻や娘の名前、職業などの詳しい個人情報は公式プロフィールでは公表されていません。

自身の生い立ちについてはかなり詳しく語っています。トラックドライバーの父と、リウマチを患っていた母のもとに3人きょうだいの長男として生まれ、幼少期は父親が勤める運送会社の倉庫の一角を間借りして暮らしていたとしています。

5歳ごろには2歳年下の弟を事故で亡くし、経済的に厳しい家庭環境や学校でのいじめも経験しました。高校卒業後に新聞奨学生として働きながら進学を目指した経歴にも、その家庭環境がつながっています。

2025年に入院中の母親を見舞った際には、幼少期を振り返りながら、貧困や生まれ育った環境によって人生の可能性が狭められる社会への問題意識を書いています。

「今この瞬間、生活が苦しく、明日に希望が持てないという方の未来に光を灯すことこそ、政治家の使命です。」

出典:西園勝秀公式ブログ「病床の母を見舞う」

趣味は登山、特技は英語落語

プロフィールから分かる人物像
  • 座右の銘:「足下を掘れ、そこに泉あり」
  • 趣味:登山、マラソン
  • 特技:英語落語
  • 好きな本:『坂の上の雲』
  • 好きな作家:司馬遼太郎
  • 好きな食べ物:静岡おでん、ナシゴレン
  • 尊敬する人物:港湾工学者・廣井勇
  • ニックネーム:ZONO(ゾノ)

特技の英語落語は、海外勤務や国際協力の経験を持つ西園氏らしいプロフィールの一つです。港湾工学の父と呼ばれる廣井勇を尊敬する人物に挙げている点にも、長く港湾技術に携わってきた経歴が表れています。

西園勝秀の事務所はどこ?国会・静岡・浜松の3拠点

西園勝秀氏の公式サイトには、国会事務所、静岡事務所、浜松連絡所の3拠点が掲載されています。

事務所所在地・連絡先
国会事務所〒100-8982
東京都千代田区永田町2-1-2
衆議院第二議員会館308号室
TEL:03-3508-7017
FAX:03-3508-3817
静岡事務所〒422-8076
静岡県静岡市駿河区八幡3-5-17
三岡ビル102号
TEL:054-291-7680
FAX:054-291-7681
浜松連絡所〒430-0917
静岡県浜松市中央区常盤町139-18
TEL:053-523-7977

最新の所在地や連絡先は、訪問・連絡前に本人公式サイトの「事務所のご案内」で確認するのが確実です。

2026年秋は公明党で再スタート|静岡の現場活動も継続

西園氏は2026年9月の公明党復党後、静岡県内の党活動や地域での現場調査を続けています。公式サイトでは9月末から10月にかけて、公明党支部会、地方選挙の応援、地域団体との意見交換などを相次いで報告しています。

2026年10月5日には、静岡市の市議とともに竜爪山の公衆便所で起きている冬季の水不足について現地調査したことを公式Xで発信しました。

国会では引き続き環境委員会と災害対策特別委員会に所属しています。港湾技術者、復興庁参事官として培った専門性を、防災・環境・地域インフラの政策へどうつなげていくかが、西園勝秀氏の国会活動を追ううえで中心となるテーマです。

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