岡本三成(おかもと・みつなり)氏は、シティバンク、ゴールドマン・サックス証券で金融実務を経験した後、2012年に初当選した衆議院議員です。長く公明党に所属していましたが、2026年1月に離党して中道改革連合へ参加しました。
2026年9月現在は衆議院議員6期目で、中道改革連合の政務調査会長・国際局長を務めています。金融・経済政策に強い一方、外交、社会保障、鉄道バリアフリー、防災などにも携わってきました。
民間金融の実務経験と国会での財務・外交経験を併せ持ち、現在は「中道」の政策責任者を務める政治家です。2026年に所属政党と選出方法が変わっているため、古いプロフィールとの違いには注意が必要です。
岡本三成のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 岡本三成(おかもと みつなり) |
| 生年月日 | 1965年5月5日 |
| 年齢 | 61歳(2026年9月時点) |
| 出身地 | 佐賀県鳥栖市 |
| 所属政党 | 中道改革連合 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 選出 | 比例東京ブロック |
| 当選回数 | 6回 |
| 現在の党役職 | 政務調査会長、国際局長 |
| 現在の所属委員会 | 衆議院財務金融委員会 |
| 初当選 | 2012年 |
| 前職 | シティバンク、ゴールドマン・サックス証券 |
| 主な政府役職歴 | 外務大臣政務官、財務副大臣 |
| 公式サイト | 岡本みつなり公式ホームページ |
| 公式X | @okamoto3nari |
現在の議員情報は衆議院の議員プロフィール、党役職は中道改革連合の所属議員ページでも公表されています。
岡本三成は現在何党?公明党から中道改革連合へ
- 所属政党:中道改革連合
- 衆議院での所属表記:中道改革連合・無所属
- 党役職:政務調査会長・国際局長
- 選出:比例東京ブロック
岡本氏を「公明党の岡本三成」と覚えている人も少なくありません。実際、初当選した2012年から長く公明党に所属し、2024年には公明党政務調査会長に就いていました。
状況が大きく変わったのは2026年1月です。岡本氏は1月21日に公明党を離党し、翌22日に中道改革連合へ入党したと本人の公式サイトで発表しました。
「これからも応援してよかったと思って頂けるような政治を前に進めて参ります。」
出典:岡本みつなり公式サイト・中道改革連合への入党表明
中道改革連合では政策部門を担い、2026年2月の衆院選後も政調会長を務めています。現在の岡本氏を「公明党所属」とする情報は古い情報です。
さらに2026年夏以降、中道改革連合は立憲民主党、公明党との連携や組織再編を協議しています。党は9月2日、3党の完全な合流には至らなかったとしたうえで、「中道改革連合の再起動」を発表しました。岡本氏自身も政調会長としてその動きの中心にいます。
9月3日には、党をめぐる動きに伴い、予定していた自身の「金融ロードショー」を中止するとXで知らせています。
岡本三成の国籍は?帰化・「陳三成」という情報を整理
先に整理すると、岡本氏は現在、日本の衆議院議員です。衆議院議員の被選挙権は日本国民であることが前提となるため、現在日本国籍を有していることに疑いはありません。
衆議院公式プロフィールや本人公式プロフィールでは、出生地を佐賀県鳥栖市としています。
インターネット上では、「帰化したのはいつか」「以前は陳三成という名前だった」「1992年に帰化した」といった情報も流通しています。
- 現在は日本の衆議院議員であり、日本国籍を有する
- 公式プロフィール上の出生地は佐賀県鳥栖市
- 国会・本人・政党の公式プロフィールに帰化歴の記載はない
- 「陳三成」という旧名も公式プロフィールには記載されていない
- 「1992年1月に帰化」という説を確定できる一次資料は示されていない
「陳三成が本名」「1992年に中国から帰化した」と事実として断定するのは避けるべきです。官報を根拠とする投稿などもありますが、元となる官報原本と本人を結び付ける一次資料を確認できない状態では、同姓同名・別人の可能性も排除できません。
「中国生まれ」という情報も、佐賀県鳥栖市生まれとする国会・本人の公式プロフィールとは一致しません。
創価学会との関係は?
岡本氏は創価大学卒業で、2026年1月まで公明党に所属していました。ただし、本人の現在の公式プロフィールには個人の宗教上の所属についての記載はありません。
創価大学卒業や元公明党議員という事実と、本人個人の信仰・宗教上の所属は別の情報です。公表資料がないものを推測して断定することはできません。
妻と娘は?両親・実家など岡本三成の家族
- 妻がいる
- 娘が2人いる
- 4人きょうだいの末っ子
- 実家は佐賀県で小さな建設会社を営んでいた
本人公式プロフィールでは、家族について「妻、二女」と公表しています。過去の本人発信でも、自らを「二人の娘を持つ父親」と表現しています。
一方で、妻や2人の娘の氏名、年齢、勤務先などは公式プロフィールでは公表されていません。家族のプライバシーに関わる情報について、ネット上の推測を事実として扱う根拠はありません。
両親と実家
岡本氏は1965年、佐賀県鳥栖市で生まれました。公明党が2021年に掲載した人物紹介では、両親が小さな建設会社を営み、岡本氏は4人きょうだいの末っ子だったと紹介されています。
家業の経営が安定しない時期もあり、大学進学後は風呂なし・共同トイレの小さな部屋で生活していたというエピソードも公明党の人物紹介に残っています。
両親の氏名などは広く公表されていません。「実家が建設会社」という情報はありますが、現在の家族の住所など私生活上の情報とは分ける必要があります。
岡本三成の経歴・学歴|ゴールドマン・サックスから政治家へ
岡本氏の経歴で大きな特徴となっているのが、国会議員になる前に約20年以上、国際金融の世界で働いていたことです。
| 年 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1965年 | 佐賀県鳥栖市に生まれる |
| 1988年 | 英国グラスゴー大学へ留学 |
| 1989年 | 創価大学卒業、シティバンク勤務 |
| 1998年 | 米ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了、MBA取得 |
| 1998年 | ゴールドマン・サックス証券勤務 |
| 2005年 | ゴールドマン・サックス証券執行役員 |
| 2012年 | 第46回衆院選で初当選 |
| 2017年 | 外務大臣政務官 |
| 2021年 | 財務副大臣 |
| 2023年 | 衆議院経済産業委員長などを歴任 |
| 2024年 | 公明党政務調査会長 |
| 2026年 | 中道改革連合に参加、同党政務調査会長 |
政府の公式略歴でも、創価大学、シティバンク、ケロッグ経営大学院、ゴールドマン・サックスという経歴が掲載されています。2005年には40歳でゴールドマン・サックス証券の執行役員になりました。詳しい当時の略歴は首相官邸の外務大臣政務官プロフィールにも残っています。
9.11米国同時多発テロをニューヨークで経験
ゴールドマン・サックス勤務時代には、ニューヨークやロンドンでも仕事をしていました。2001年9月11日の米国同時多発テロ発生時は、世界貿易センターに近いゴールドマン・サックス本社に勤務しており、本人は現場近くから避難した経験を繰り返し語っています。
本人はその経験と2011年の東日本大震災などを経て政治への思いを強め、2012年の衆院選に出馬しました。金融だけでなく外交・平和政策へ関心を持つ背景にもなっています。
岡本三成の選挙区と当選回数|現在は比例東京
岡本氏はこれまで6回の衆院選に当選しています。ただし、選挙区は途中で何度か変わっています。
| 衆院選 | 選出 | 結果 |
|---|---|---|
| 2012年 | 比例北関東 | 初当選 |
| 2014年 | 比例北関東 | 2選 |
| 2017年 | 比例北関東 | 3選 |
| 2021年 | 東京12区 | 4選 |
| 2024年 | 東京29区 | 5選 |
| 2026年 | 比例東京 | 6選 |
現在の岡本氏は「東京29区選出」ではなく、比例東京ブロック選出です。東京29区から当選したのは2024年衆院選です。
2024年は東京29区で6万100票を獲得
2024年10月の第50回衆院選では公明党公認で東京29区から出馬し、60,100票を獲得して小選挙区で当選しました。東京都選挙管理委員会の開票結果で確認できます。
2026年の衆院選では中道改革連合から比例東京ブロックに回り、6期目の当選となりました。
選挙後には本人のXで支援者へのメッセージを発信しています。
岡本三成の政策|経済・生活者・外交をどう考えている?
岡本氏の政策で特に存在感が大きいのが、ゴールドマン・サックスや財務副大臣の経験を背景とした金融・経済政策です。中道改革連合では政調会長として、党全体の政策設計を担っています。
「もっと交わるところを大切に、合意形成をして社会を前に進める。」
出典:笑下村塾・岡本三成インタビュー
本人は「中道」について単純な左右の中間ではなく、人間主義や生活者を起点とする政治だと説明しています。
ジャパン・ファンドで国の資産を活用
岡本氏が中心となって提案してきた政策の一つが「ジャパン・ファンド」です。政府などが保有する金融資産をより戦略的に運用し、その運用収益を新しい財源として活用する構想です。
増税や国債だけに頼らず、既存の公的資産から恒久的な財源を生み出すという考え方で、子育て、教育、社会保障などへの活用を想定しています。
2026年1月には本人のXでも、政府保有資産の運用によって新しい財源をつくる構想を発信しました。
賃上げと物価高、構造的な円安
2026年2月の衆院予算委員会では、生産性が伸びても実質賃金が十分上昇していないことを日本経済の課題として取り上げ、企業利益を人的投資や賃上げにつなげる仕組み、中小企業の価格転嫁、公的部門の処遇改善などを提案しました。
6月には円安についても警戒感を示しています。
「物価高をさらに押し上げる要因になる」
出典:中道改革連合・三党合同政調審議会
金融市場を見るだけでなく、為替や企業収益を最終的に家計の賃金・物価へどうつなげるかを政策論の中心に置いています。
教育・社会保障は「弱者が生まれない社会」へ
社会政策では、教育、医療、介護、子育てなど生活に不可欠なサービスを広く保障する「ベーシックサービス」を重視しています。
2026年1月のインタビューでは、奨学金返済額の一部を税負担から差し引く「奨学金減税」、企業による奨学金代理返済の拡大などにも意欲を示しています。
外交・平和政策
外務大臣政務官の経験があり、外交も継続的な政策テーマです。2026年2月の国会では、米国との関係だけでなく、CPTPP、EU、ASEANなどとの重層的な経済・外交関係を強化する必要性を訴えています。
「平和外交は国会議員の責任です。」
出典:岡本みつなり公式サイト「9.11」
2026年8月9日の長崎原爆の日にも、本人のXで平和への思いを発信しています。
岡本三成がやったこと・実績は?
政策上の主張と、実際に制度化・実施された取り組みは分けて見る必要があります。岡本氏の公式実績ページでは、議員や党の担当者として関与してきた事例として、次のような取り組みを挙げています。
| 分野 | 主な取り組み |
|---|---|
| 鉄道バリアフリー | 新幹線の車いす用フリースペース、ホームドア整備などを推進 |
| あおり運転対策 | 党の対策PTなどで厳罰化を提言。道路交通法改正につながった |
| コロナ対策 | 中小企業向け実質無利子・無担保融資、いわゆる「ゼロゼロ融資」に関与 |
| 資産形成 | 財務副大臣時代などにNISA・iDeCoの制度拡充に関与 |
| 障害者支援 | 精神障害者への鉄道運賃割引拡大などを後押し |
| 防災 | 荒川流域の治水・調節池整備、事前放流などを推進 |
鉄道のバリアフリーと中小企業・金融政策は、岡本氏の活動歴の中でも長く取り組んできた分野です。
「車椅子」という情報は本人のこと?
岡本氏本人が日常的に車椅子を利用しているとする情報は、国会や本人の公式プロフィールにはありません。
一方、岡本氏は新幹線の車いす用フリースペースや鉄道バリアフリーの拡充を政策実績として掲げています。本人の身体状況についての話と、障害者・車椅子利用者向け政策は混同しない方がよいでしょう。
荒川区を中心に地元活動も継続
比例東京選出となった2026年以降も、荒川区など従来の地盤で地域活動を続けています。3月には荒川区内での活動をXに投稿しています。
岡本三成の資産は?「10億円超」報道もあった
岡本氏の資産をめぐっては、国会議員の資産公開に加えて、過去に所有していたとされる国内外の不動産が報道されたことで注目されました。
国会議員の資産等報告書に表れる金額は、本人の全財産の時価総額ではありません。対象となる資産や評価方法が制度で決められているため、「公開額=実際の総資産」とは限りません。
2021年の資産等報告書については、公開対象となった資産が約7,000万円だったと報じられています。
一方、2022年12月には「週刊文春」が、岡本氏が米国に複数の不動産を所有し、一部が資産等報告書に記載されていなかった疑いがあると報道しました。同誌は不動産サイトの評価額などを基に「10億円を優に超える資産」とも推計しています。
この「10億円超」は公的な資産公開で確定した金額ではなく、報道側による不動産価値などの推計です。約7,000万円という公開額とも性質が異なります。
また、報道では海外不動産の未記載について資産公開法上の問題が指摘されました。「米国不動産を所有していたとの報道」「未記載との指摘」「資産総額の推計」は、それぞれ分けて扱う必要があります。
2026年9月時点で「現在の総資産が10億円」と断定できる最新の公的資料があるわけではありません。
岡本三成の評判・評価を分ける主な論点
岡本氏については、金融の専門性を評価する見方がある一方、現在掲げている政策の実現性やリスクをめぐって議論もあります。
| 論点 | 背景 |
|---|---|
| 金融・経済の専門性 | シティバンク、ゴールドマン・サックス、財務副大臣を経験し、国会でも金融政策を多く扱う |
| 政策調整力 | 公明党、中道改革連合で政調会長を務め、他党との政策協議にも参加 |
| ジャパン・ファンド | 新財源への期待がある一方、公的資産を市場運用するリスクやガバナンスをめぐる議論がある |
| 政党再編 | 公明党を離れて中道改革連合に参加。2026年秋も党の組織形態をめぐる協議が続いている |
ジャパン・ファンドには運用リスクを懸念する声も
ジャパン・ファンド構想は、眠っている公的資産を活用して新たな財源を生むという発想ですが、公的年金などを含む巨額資産の運用については、損失が生じた場合の責任や政治介入をどう防ぐかが論点になります。
集英社オンラインでは、年金資産を含む運用への懸念や批判も紹介されています。
岡本氏は制度設計では政治家が個別の投資判断に関与しないことが重要だと説明しています。
「政治家が一切口出しをしない」
出典:Japan In-depth・岡本三成インタビュー
そのため、ジャパン・ファンドをめぐる評価は「運用すれば必ず利益が出るか」という単純な話ではなく、運用対象、リスク管理、ガバナンス、利益の使途をどのように制度化するかが中心になります。
岡本三成の人物像|矢沢永吉ファン、野球やYouTubeで見える一面
政治・金融の話題が目立つ岡本氏ですが、本人公式サイトでは矢沢永吉さんの大ファンと紹介されています。音楽好きとしても知られています。
2026年6月には野球に絡め、自身の好きな言葉についてXで投稿しました。政策資料とは違う人物像が見える発信です。
YouTubeでは金融を分かりやすく解説
岡本氏は公式YouTube「岡本みつなりチャンネル」も運営しています。
NISAやiDeCo、年金、物価、金融市場など、自身の金融キャリアを生かした解説動画が多く、2026年にはライブ形式の「金融ロードショー」も展開しています。
金融実務出身の経歴を、国会質問だけでなく一般向けの政策発信にも使っているのが、岡本氏の発信スタイルの特徴です。

