坂井学氏は、神奈川5区を地盤とする自由民主党の衆議院議員です。菅義偉内閣で内閣官房副長官を務め、石破内閣では国家公安委員長兼防災担当相などを担当しました。
政治家になる前には、東京大学法学部、松下政経塾を経て、熊本で配管工や自然農法に取り組んだ異色の経歴があります。この記事では、2026年10月1日時点の現在の役職から、旧統一教会との接点、派閥、政策、選挙、妻や娘などの家族まで、公表資料をもとに整理します。
坂井学の現在|神奈川5区選出、自民党の衆院議員7期
2026年10月1日時点の坂井学氏は、自由民主党所属の衆議院議員で、当選7回。選挙区は横浜市戸塚区・泉区からなる神奈川5区です。衆議院の議員一覧にも神奈川5区選出として掲載されています。
現在は国家公安委員長・防災担当相ではありません。本人公式サイトも「前 防災担当大臣 国家公安委員長」と表記しており、衆議院では北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の理事を務めています。
| 名前 | 坂井 学(さかい まなぶ) |
|---|---|
| 生年月日 | 1965年9月4日(61歳) |
| 出身地 | 東京都府中市 |
| 所属政党 | 自由民主党 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 選挙区 | 神奈川5区(横浜市戸塚区・泉区) |
| 当選回数 | 7回 |
| 初当選 | 2005年 |
| 主な役職歴 | 国家公安委員長、防災担当相、内閣官房副長官、財務副大臣など |
| 家族 | 妻、娘3人 |
| 公式サイト | 坂井学公式サイト |
| 公式X | @sakai_manabu |
政治キャリアだけを見れば中央政界で閣僚まで経験したベテランですが、政策では防災・危機管理、治安、身寄りのない高齢者への支援、地方創生を継続的に扱っています。詳しい経歴は本人公式プロフィールでも公開されています。
大臣退任後も地元での活動を続けており、2026年9月末にも公式Xで地域活動の様子を発信しています。
坂井学と旧統一教会との接点は?2022年の自民党点検で公表
坂井学氏と旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係については、2022年9月に自民党が所属国会議員を対象に実施した点検で、具体的な接点が公表されています。
- 旧統一教会の関連団体の会合に、議員本人が出席してあいさつ
- 選挙でボランティア支援を受けた
自民党は点検結果について、所属国会議員379人のうち179人に何らかの接点があったと公表しました。坂井氏は、そのうち「関連団体の会合への出席・本人による挨拶」と「選挙におけるボランティア支援」の区分に氏名が掲載されています。詳細は自民党が公表した点検結果で確認できます。
ここで区別しておきたいのが、党の点検項目にある「選挙支援の依頼、組織的支援、動員等の受け入れ」です。この区分で公表されたのは別の2議員で、坂井氏は「組織的支援・動員等の受け入れ」の区分には掲載されていません。 当時の氏名別一覧はテレビ朝日の報道でも整理されています。
したがって、「接点がまったくなかった」という説明も、「組織的な選挙支援まで受けていた」という説明も、公表された点検内容とは一致しません。公表資料で示された接点は、上記の2項目です。
派閥は「無派閥」|菅義偉氏との関係とガネーシャの会
坂井学氏は、自民党内では無派閥で活動してきた政治家です。本人は2024年、派閥をめぐる自身の立場について次のように記しています。
「一度も派閥に入らず活動を続けています。」
出典:坂井学氏公式note「無派閥としての役割を担う」
無派閥である一方、坂井氏は長年、菅義偉氏に近い議員の一人として報じられてきました。2020年には菅内閣の内閣官房副長官に就任し、首相官邸で菅氏を支えています。
坂井氏が中心となってきた議員グループが「ガネーシャの会」です。本人はガネーシャの会について説明した公式noteで、政治団体としての届け出や事務所、専従職員を持たず、総裁選で投票先を拘束する組織でもないとしています。
「菅派」という正式な派閥に所属しているわけではなく、無派閥のまま菅氏と近い政治活動をしてきた、という関係です。2020年のJ-CASTのインタビューでも、坂井氏自身が菅氏を中心とするグループと従来型の派閥の違いを説明しています。
坂井学の経歴・学歴|国立高校、東大、松下政経塾から政治の世界へ
坂井学氏は東京都立国立高校を卒業後、東京大学法学部政治学科へ進学しました。大学卒業後の1989年、松下政経塾の第10期生となります。
| 時期 | 経歴 |
|---|---|
| 1965年 | 東京都府中市で生まれる |
| 高校 | 東京都立国立高校 |
| 大学 | 東京大学法学部政治学科 |
| 1989年 | 松下政経塾に入塾(第10期) |
| 政経塾時代 | 熊本県などで地域づくりを研究 |
| その後 | 熊本の地水社で配管工、自然農法などに従事 |
| 政治の現場へ | 鳩山邦夫衆院議員の秘書を務める |
| 2003年 | 衆院選に初出馬するが落選 |
| 2005年 | 衆院選で初当選 |
政治家の経歴として特に珍しいのが、松下政経塾での研修後、熊本で配管工として働きながら地域づくりや自然農法に取り組んだ経験です。本人の公式プロフィールにも、地水社で配管工、自然農法などに携わったことが記載されています。
松下政経塾のインタビューによれば、入塾当初から必ず政治家を目指していたわけではなく、熊本県人吉市などで地域振興の現場に入った経験が、その後の活動につながっていきました。
国政では2005年に初当選。2009年の衆院選では落選しましたが、2012年に国政へ復帰し、その後は国土交通・復興大臣政務官、財務副大臣、総務副大臣兼内閣府副大臣、内閣官房副長官などを歴任しました。
国家公安委員長・防災担当相として何をした?
坂井学氏が初めて閣僚となったのは2024年10月です。石破内閣で国家公安委員長に加え、防災、海洋政策、国土強靱化、領土問題などを担当し、第2次石破内閣でも再任されました。閣僚としての担当分野は首相官邸の閣僚名簿に掲載されています。
「国と国民を守るという思いで全力で取り組んでまいりました。」
出典:内閣府・坂井大臣退任記者会見
- 治安対策:「闇バイト」を使った強盗など、匿名・流動型犯罪グループへの対策
- 風営法改正:悪質なホストクラブなどをめぐる規制強化
- 金属盗対策:金属盗への対応を強化する法律の整備
- サイバー対策:能動的サイバー防御に関する法整備
- オンラインカジノ:ギャンブル等依存症対策基本法の改正
- 防災:能登半島地震の教訓を踏まえた避難所環境や福祉支援の改善
- 国土強靱化:国土強靱化実施中期計画の策定
- 海洋政策:自律型無人潜水機や南鳥島周辺のレアアース開発に向けた取り組み
これらは坂井氏一人が成立させた制度という意味ではありません。政府・国会で進められた施策のうち、坂井氏が担当大臣として所管し、退任会見で成果として挙げたものです。
防災分野では、災害関連死を抑えるための避難生活の改善にも力点を置きました。大臣退任後も防災を政策テーマとしており、2026年5月には富士山噴火と広域降灰について公式Xで発信しています。
坂井学の政策・公約|防災、治安、おひとりさま対策を重視
坂井氏は公式サイトの政策ページで、政治活動の基本姿勢を次の言葉で表しています。
「まず、ひとりを守る。そして、日本を守る。」
出典:坂井学公式サイト・政策
| 分野 | 主な政策 |
|---|---|
| 経済 | 物価上昇を上回る賃上げ、成長分野への投資、AI・ICT活用 |
| 防災 | 避難所環境改善、災害予測技術、火山・竜巻・雷などへの対策 |
| 治安 | サイバー犯罪、特殊詐欺、組織犯罪への対策強化 |
| 高齢社会 | 身寄りのない高齢者を前提とした制度整備 |
| 社会保障 | 現役世代の保険料負担抑制と医療・介護制度の持続性 |
| 地方創生 | ふるさと住民登録制度、広域的な地域連携 |
| 外交・安全保障 | 自由で開かれたインド太平洋、防衛力・海上保安能力の強化 |
| エネルギー・海洋 | 脱炭素、海洋資源開発、国産資源の活用 |
経済政策は賃上げと成長投資
経済では、物価上昇を上回る賃金上昇を掲げています。AI・ICT、海洋資源などを成長分野として位置付け、省力化やリスキリングも政策に含めています。
2026年6月には、中東情勢と日本経済をテーマに、エネルギーや物資の供給が実体経済に与える影響について公式Xでも発信しました。
「おひとりさま」対策を政治課題として扱う
坂井氏の政策で特徴的なのが、家族による支援を前提にした社会制度の見直しです。身寄りのない高齢者が増えることを念頭に、横浜市の「あんしん登録」の普及、成年後見や相続制度の見直し、医療・介護・死後事務まで含む仕組みづくりを掲げています。
家族がいることを当然の前提にせず、一人でも暮らし続けられる社会制度をつくることを政策テーマの一つにしています。
中国との関係は政策の中身から見る
外交・安全保障について、坂井氏の公式政策では「自由で開かれたインド太平洋」を掲げ、拉致、核・ミサイル、領土問題への対応、防衛力や海上保安能力の強化を明記しています。
そのため、「親中」「反中」といった一語だけでは坂井氏の政策全体を説明できません。中国を含む周辺国との関係を見る場合も、こうした具体的な安全保障政策や個別の発言を分けて見る必要があります。
選挙区は神奈川5区|2026年衆院選で7回目の当選
坂井学氏の選挙区は神奈川5区で、横浜市の戸塚区と泉区が対象です。
2026年2月8日の衆議院議員総選挙では、坂井氏が99,726票を獲得し、7回目の当選を果たしました。選挙結果は神奈川県選挙管理委員会の衆院選結果で公表されています。
| 候補者 | 得票数 |
|---|---|
| 坂井学(自民) | 99,726票 |
| 山崎誠(中道改革連合) | 53,593票 |
| 久坂くにえ(日本維新の会) | 34,078票 |
| 高宮美智子(共産) | 13,234票 |
投票率は56.94%でした。
坂井氏は2003年に初めて衆院選へ挑戦して落選し、2005年に初当選。2009年にも落選を経験した後、2012年に国政へ復帰しました。以後、2014年、2017年、2021年、2024年、2026年と当選を重ねています。
国政活動と並行して地元での駅頭活動も続けています。2026年9月には緑園都市駅で防災などについて発信した様子を公式Xに掲載しました。
妻と娘3人の家族|名前などはどこまで公表されている?
坂井学氏の公式プロフィールには、家族として「妻、娘3人」と記載されています。
- 妻がいる
- 娘が3人いる
- 妻は坂井氏の政治活動をスタッフとして支えてきたことがある
- 娘3人の氏名や詳細なプロフィールは、公式プロフィールでは公表されていない
坂井氏のスタッフブログには、妻自身が「さかい学の妻です。私もスタッフの一人」として投稿した記事もあります。家族が政治活動を支える場面は公開されていますが、娘たちの個人情報については公表範囲が限られています。
野球、料理、家庭菜園も|坂井学の人物像
坂井氏は小学生から大学まで野球を続けました。現在の趣味として、ウォーキング、香辛料を使った料理や食べ歩き、野菜づくりなどを公式プロフィールに挙げています。
松下政経塾時代から熊本の地域づくり、自然農法、配管工の仕事など、国会議員とは離れた現場にも長く関わっています。2025年の松下政経塾のインタビューでは、自身の姿勢を短い言葉で表していました。
「やるべきことをやるだけだ」
出典:松下政経塾・坂井学氏インタビュー
東日本大震災後には、復興支援団体「ゆいっこ横浜言いだしっぺ支部」の代表として活動しました。災害対応は大臣就任後に突然始めたテーマではなく、以前から継続してきた活動の一つです。
坂井学の国籍・医師・騎手など、混同されやすい情報
「坂井学」という名前については、同名・類似名の人物情報と混同しないことが重要です。
| 項目 | 公表情報 |
|---|---|
| 国籍 | 公式プロフィールに国籍欄はありません。東京都府中市出身と公表されています |
| 医師 | 政治家の坂井学氏の公式経歴に医師としての勤務歴はありません |
| 騎手・ジョッキー | 騎手としての経歴はありません |
| 大学 | 東京大学法学部政治学科 |
| 前職 | 配管工などを経験後、鳩山邦夫氏の秘書を務めています |
国籍について、坂井氏を外国籍とすることを裏付ける公的プロフィールや主要報道は見当たりません。出身地と国籍は別の情報なので、「東京都府中市出身」という事実だけを根拠に国籍の詳細を推測することもできません。
医師や騎手についても、本人の学歴・職歴とは一致しません。政治家の坂井学氏の経歴は、国立高校、東京大学法学部、松下政経塾、熊本での地域活動や仕事、国会議員秘書という流れです。
坂井学の事務所・公式Xと2026年の活動
坂井氏は横浜市戸塚区に本部事務所を置き、東京では衆議院第二議員会館に国会事務所を設けています。事務所の最新住所や連絡先は坂井学公式サイトの事務所案内に掲載されています。
公式Xは@sakai_manabu。国会・政策だけでなく、駅頭活動、防災訓練、地域行事、災害支援などの発信も行っています。
2026年7月には、熊本地震を受けた募金活動について公式Xで告知しました。松下政経塾時代から熊本で地域活動をしてきた坂井氏にとって、熊本は政治家になる前から関わりのある地域です。
国家公安委員長・防災担当相の退任後も、防災・危機管理、身寄りのない高齢者への支援、地方創生、経済安全保障などを政策テーマとして活動しています。2026年10月現在は閣僚ではなく、衆議院議員として国会と神奈川5区で活動を続けています。

