佐々木真琴(ささき・まこと)氏は、岩手県宮古市出身の国民民主党所属の衆議院議員です。2024年に宮古市議会議員となり、2026年2月の衆議院議員総選挙では岩手2区から立候補。小選挙区では鈴木俊一氏に届かなかったものの、比例東北ブロックで初当選しました。
中学2年生で経験した東日本大震災と、26歳で経験したステージIVの悪性リンパ腫は、現在取り組む防災政策やAYA世代のがん・妊孕性温存をめぐる政策にもつながっています。
ここでは、宮古での歩みや高校・大学、政治家になる前の仕事、市議から国政へ進んだ経緯、病気、2026年衆院選、現在の政策・国会活動までを整理します。
佐々木真琴は現在どんな政治家?プロフィールと所属
- 国民民主党所属の衆議院議員
- 岩手2区を地盤とし、比例東北ブロック選出
- 2026年衆院選で初当選、現在1期目
- 外務委員会委員
- 災害対策特別委員会委員
- 2026年7月時点では国民民主党政務調査会副会長としても活動
| 名前 | 佐々木 真琴(ささき まこと) |
|---|---|
| 生年月日 | 1996年11月22日 |
| 年齢 | 29歳(2026年9月時点) |
| 出身地 | 岩手県宮古市 |
| 所属政党 | 国民民主党 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 選挙区 | 岩手2区(比例東北) |
| 当選回数 | 1回 |
| 前職 | 宮古市議会議員など |
| 高校 | 岩手県立宮古高等学校 |
| 大学 | 群馬県立女子大学 国際コミュニケーション学部 |
| 現在の委員会 | 外務委員会、災害対策特別委員会 |
| 公式サイト | 佐々木真琴公式サイト |
| 公式X | @ma_____1122 |
衆議院の議員プロフィールでは、比例代表東北ブロック選出、当選1回と記載されています。国民民主党も公式議員ページで「岩手県第2区(比例東北)」の衆議院議員として掲載しています。
2026年9月25日時点の外務委員会名簿、9月18日時点の災害対策特別委員会名簿にも名前があります。外交と防災の双方を扱う委員会に所属しているのが現在の国会での立ち位置です。
2026年7月の国会閉会後には、岩手2区の23市町村を回る活動を本人のXで告知しています。
宮古事務所と国会事務所
公式サイトでは、宮古市と東京・永田町の2か所の事務所を案内しています。
| 宮古事務所 | 〒027-0048 岩手県宮古市板屋1丁目2-19 |
|---|---|
| 国会事務所 | 〒100-8981 東京都千代田区永田町2丁目2-1 衆議院第一議員会館710号室 |
連絡先は本人公式サイトで公開されています。
佐々木真琴の経歴|宮古で育ち、市議から国政へ
佐々木氏は1996年、岩手県宮古市に生まれました。地元の岩手県立宮古高等学校を卒業し、大学は群馬県の群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部へ進学しています。
中学については、本人が国会で「中学二年生のとき、岩手県宮古市で東日本大震災を経験しました」と述べていますが、学校名は衆議院や本人の公式プロフィールでは公表されていません。
| 1996年 | 岩手県宮古市に生まれる |
|---|---|
| 2011年 | 14歳、中学2年生で東日本大震災を経験 |
| 高校 | 岩手県立宮古高等学校を卒業 |
| 大学 | 群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部を卒業 |
| 大学卒業後 | NPO法人プラス・アーツなどで活動 |
| 2022年 | 26歳で悪性リンパ腫と診断される |
| 2024年4月~2025年4月 | 宮古観光文化交流協会で地域DMOを担当 |
| 2024年10月 | 宮古市議会議員補欠選挙で初当選 |
| 2026年1月 | 宮古市議を辞職 |
| 2026年2月 | 第51回衆院選で比例東北ブロックから初当選 |
政治家になる以前の経歴は一つの業界に限られません。衆議院プロフィールには、NPO法人プラス・アーツのほか、イタリア・フィレンツェの「アンティカ・ジェラテリア・フィオレンティーナ」、NPO法人みやっこベース、宮古観光文化交流協会、合同会社MIYAKOYAなどが記載されています。
防災・地域活動、海外生活、観光・まちづくりなど複数の現場を経験してから地方議員になった経歴です。
2024年の宮古市議補欠選挙でトップ当選
宮古市議となったのは2024年10月27日の市議会議員補欠選挙です。4議席を7人で争い、佐々木氏は7,090票を獲得しました。
| 候補者 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|
| 佐々木まこと | 7,090票 | 当選 |
| さとう和美 | 4,695票 | 当選 |
| 山崎たかひろ | 3,642票 | 当選 |
| 関口まさお | 2,264票 | 当選 |
4人の当選者の中で最多得票でした。市議としての任期途中だった2026年1月23日、国政選挙への立候補を前に辞職し、宮古市議会の臨時会議で辞職が許可されています。
宮古との距離感は国政進出後も近く、2026年夏には地元のカッターレースに参加した様子も公式Xで発信しています。
2026年衆院選は岩手2区から出馬|比例東北で初当選
佐々木氏が国政へ進んだのは、2026年2月8日に行われた第51回衆議院議員総選挙です。国民民主党の新人として岩手2区に立候補しました。
岩手2区は宮古市だけではなく、大船渡市、久慈市、遠野市、陸前高田市、釜石市、二戸市、八幡平市、滝沢市など、県北・沿岸部を中心とする23市町村にまたがる広い選挙区です。
| 候補者 | 得票数 |
|---|---|
| 鈴木俊一氏 | 123,711票 |
| 佐々木真琴氏 | 67,294票 |
佐々木氏は小選挙区では当選に届かず、比例東北ブロックで初当選しました。
岩手2区全体の得票は、岩手町が公表した第51回衆議院議員総選挙の結果にも掲載されています。
一方、国民民主党は比例東北ブロックで佐々木氏を当選者として発表。党の選挙結果では「東北ブロック 佐々木真琴(新人)」と記載されています。
宮古市議初当選から約1年4か月で衆議院議員になったことになります。
佐々木真琴の病気|26歳でステージIVの悪性リンパ腫
佐々木氏は、病気について自ら詳しく公表しています。本人の説明では、2022年12月、26歳のときに悪性リンパ腫と診断されました。
2026年に本人が公表した文章では、病名を「縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫、ステージIV」としています。抗がん剤治療と同時に、将来子どもを持つ可能性を残すための妊孕性温存にも向き合いました。
- 26歳で悪性リンパ腫を発症
- ステージIVと診断
- 抗がん剤治療を受ける
- 妊孕性を残すため卵巣組織を凍結
- 現在は経過観察中と本人が公表
2026年9月時点の本人noteのプロフィールには、現在の状態について次のように記載されています。
「癌(悪性リンパ腫)経過観察中。とっても良好。」
出典:佐々木まこと本人note
「現在もがん治療中」と単純化するのは正確ではなく、本人は経過観察中で状態は良好と説明しています。
妊孕性温存のため35の医療機関に電話
病気の経験は、その後の国会活動にも直接つながっています。
2026年6月19日の衆議院厚生労働委員会では、がん治療中に妊孕性温存へたどり着くまでの経験を説明。岩手で治療先を探す中、抗がん剤治療を受けながら2日間で35の病院へ電話したと述べました。
「命を守ること、そしてその後の人生を守ることについて切り離さずに、一緒に考えていっていただきたい」
出典:衆議院・厚生労働委員会会議録(2026年6月19日)
同じ質疑では、地方で妊孕性温存を受けられる医療機関が限られている問題や、温存後生殖補助医療の費用負担について政府に質問しています。
高額療養費制度についても自身の経験から発信
高額な医療費の自己負担を抑える高額療養費制度についても、がん治療を経験した立場から発信しています。
制度そのものは2026年8月にも見直されており、現在の内容は厚生労働省の高額療養費制度案内で確認できます。
AYA世代向け広報をめぐって厚労省に意見
2026年8月には、厚生労働省がAYA世代のがん患者向け制度を周知するため映画と実施したタイアップについて、がん経験者の立場から公式Xで問題意識を表明しました。
厚生労働省は翌8月24日、患者や家族への配慮に欠ける点があったとしてタイアップの中止を発表しました。
ここは因果関係を分けて見る必要があります。佐々木氏だけの働きかけによって中止されたと公表されているわけではありません。佐々木氏はその後、厚生労働省から説明を受けたことも発信しています。
佐々木真琴の政策・国会で実際に取り上げているテーマ
佐々木氏の政策を見るときは、選挙時の主張だけでなく、初当選後に国会で何を質問しているかを見ると内容が具体的です。
- 防災庁と災害対応:広域連携、避難、備蓄、NPO・民間との連携
- 医療:AYA世代のがん、妊孕性温存、1型糖尿病など
- 地方で暮らす若者・女性:人口流出、固定的な役割意識、働き方
- 地域課題:山林火災、豪雪、一次産業、地方の医療格差
- 外交:外務委員会での条約・国際協力など
東日本大震災の経験を防災政策へ
防災は佐々木氏の国会活動で特に継続して扱われている分野です。
14歳だった2011年3月11日、宮古市で東日本大震災に遭遇しました。2026年4月14日の衆議院本会議では、祖父母宅が津波で流され、母親と連絡がつかないまま弟と避難生活を送った当時の状況を語り、防災庁設置法案について会派を代表して質問しました。
「私たちはそこから防災立国へと転換していく、その岐路に立っていることは明らかです。」
出典:国会会議録・衆議院本会議(2026年4月14日)
具体的には、国・都道府県・市町村の役割分担、自治体間の広域連携、災害備蓄、避難所、生活用水、道路を使った避難、ボランティアやNPOとの協力などを取り上げています。
2026年5月の災害対策特別委員会では、岩手県大槌町で発生した山林火災を取り上げ、避難指示解除、林野火災警報、学校再開、消防活動と地域産業などについて政府に質問しました。地元で実際に起きた災害を国の制度論へつなげています。
2026年8月には、国民民主党代表選の候補者を宮古市へ迎え、震災遺構のたろう観光ホテルと閉伊川水門を訪れたことを発信しました。
地方の若者・女性が暮らし続けられる地域づくり
もう一つ、佐々木氏が国会で明確に取り上げているのが、若者、とりわけ女性の地方からの流出です。
2026年6月12日の衆議院内閣委員会では、第六次男女共同参画基本計画をめぐる質疑で、宮古市をはじめ地方で暮らす中で実際に聞いてきた結婚、出産、働き方をめぐる言葉を紹介しました。
「子供を持つかどうか、結婚するかどうか、どんな働き方をするのか、それは一人一人の人生の選択であるはずです」
出典:衆議院・内閣委員会会議録(2026年6月12日)
佐々木氏はこの問題について、個人の意識だけではなく、地方から若い女性が流出する社会・地域構造の問題として政府に対応を求めています。本人は同じ質疑で、市議時代から取り組みたいと考えていたテーマだとも説明しています。
医療では「制度があっても届かない」問題を扱う
医療政策では、自身が利用した妊孕性温存制度の地域格差や情報提供のほか、1型糖尿病患者が成人期へ移行すると医療費負担が変わる、いわゆる「20歳の壁」についても国会で質問しています。
病気の経験そのものを政策上の「実績」とするのではなく、自ら経験した制度上の課題を、国会質疑で具体的な制度論として扱っている点が現在までの活動です。
外務委員会では外交・国際協力も担当
佐々木氏は2026年9月現在、外務委員会委員です。租税条約、旅券制度、国際協力などについて質問しており、防災とは別に外交分野も担当しています。
自身の震災経験と海外から受けた支援を踏まえ、災害を経験してきた日本の知見を国際社会でどう生かすかという観点も国会で示しています。
終戦の日の2026年8月15日には、がん治療で入院していた時期に戦争や紛争に関する本を読んでいたことを本人のXで紹介しています。
佐々木真琴の人物像|宮古との関わりと本人発信
佐々木氏の経歴は、宮古から一度離れて大学や仕事を経験した後、再び地域へ戻り、市議、国会議員へ進んだ流れになっています。
- 14歳で東日本大震災を経験
- 防災教育・地域支援に関わる
- 群馬で大学生活を送り、イタリアでの勤務経験も持つ
- 宮古の観光・まちづくりに携わる
- 26歳でステージIVのがんを経験
- 28歳で宮古市議、29歳で衆議院議員となる
本人が繰り返し使っているテーマの一つが「声」です。防災では被災自治体や現場、医療では患者、地方政策では若者や女性など、既存制度の中で表に出にくい当事者の声を国会へ持ち込む形の質疑が複数見られます。
私生活については、2026年9月時点で、衆議院、国民民主党、本人公式サイトのプロフィールに結婚や配偶者、子どもに関する情報は掲載されていません。公表されていない部分を推測して人物像へ結び付けることはできません。
公式Xでは国会活動だけでなく、宮古での地域行事や、本、闘病時の経験などについても本人の言葉で発信しています。
2026年9月現在も宮古と国会を往復しながら活動
佐々木氏は現在、衆議院議員1期目です。国民民主党の議員として岩手2区を活動地域としながら、国会では外務委員会と災害対策特別委員会に所属しています。
2026年7月には政務調査会副会長として党の議員立法提出にも参加。岩手では23市町村を回る活動を行い、国会では防災、医療、地方の若者・女性、外交など複数分野の質疑を続けています。
特に、東日本大震災を経験した宮古出身者としての防災と、AYA世代のがん経験者としての医療制度は、本人の経歴と国会での活動が直接結び付いているテーマです。
2026年8月には、地元・宮古市田老を党内の議員らと訪れ、震災の記憶と将来の防災を考える視察を実施しました。国政進出後も、宮古を活動の基点の一つとしています。

