重徳和彦(しげとく・かずひこ)氏は、自治省・総務省での勤務を経て国政入りした衆議院議員です。愛知12区の岡崎市・西尾市を政治活動の基盤とし、2026年の衆院選では小選挙区で敗れたものの、比例東海ブロックで当選し、現在は6期目を務めています。
かつては立憲民主党の政務調査会長、税制調査会長を務めましたが、現在の所属は中道改革連合。党では国会運営の実務を担う国会対策委員長です。家族については妻と3人の息子がいることを本人が公表している一方、妻や子供の氏名・勤務先・進学先など、公表範囲の外にある情報も少なくありません。
行政の現場経験と、野党間の政策調整・国会実務を政治キャリアの軸としてきた人物です。自らの政治姿勢を「保守中道」と表現し、地元の自動車産業、農林水産業、災害対策から外交・安全保障まで幅広いテーマを扱っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 重徳和彦 |
| 読み方 | しげとく かずひこ |
| 生年月日 | 1970年12月21日 |
| 年齢 | 55歳(2026年9月8日時点) |
| 出身 | 愛知県 |
| 所属政党 | 中道改革連合 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 現在の選出 | 比例東海(愛知12区) |
| 当選回数 | 6回 |
| 現在の党役職 | 中道改革連合 国会対策委員長 |
| 学歴 | 愛知県立岡崎高校、東京大学法学部、コロンビア大学公共経営大学院 |
| 前職 | 自治省・総務省職員 |
| 家族 | 妻、息子3人 |
| 政策グループ | 直諫(ちょっかん)の会 会長 |
| 公式サイト | 重徳和彦公式サイト |
| 公式X | @shigetoku2 |
現在の所属・当選回数・役職は、衆議院の議員プロフィールと中道改革連合の議員プロフィールにも掲載されています。
重徳和彦の妻・息子は?家族について公表されている範囲
重徳氏は結婚しており、家族は妻と息子3人の5人家族です。これは2026年衆院選の本人公式選挙ページで明記されています。
妻の氏名や経歴は公表されている?
現行の本人公式サイト、衆議院、中道改革連合のプロフィールでは、妻の氏名や職業、学歴などの詳しいプロフィールは掲載されていません。
インターネット上には妻の氏名や経歴まで断定した記事もありますが、一次情報で裏付けられない内容まで事実として扱うのは避ける必要があります。政治活動上の公表情報として確実なのは、妻がいるということまでです。
息子は3人|「東大」「理三」といった情報は?
息子についても、公式プロフィールで分かるのは3人いることです。氏名や年齢、学校、大学などは現行の公式プロフィールでは明らかにされていません。
「息子が東大」「東大理三」といった情報を裏付ける信頼できる一次資料は確認できません。子供は政治家本人ではないため、公表されていない進学先などを推測で補うべきではありません。
父親とトヨタとの関係
重徳氏とトヨタとの結び付きについては、本人自身が過去のXで、トヨタの社宅で生まれ、自動車産業なくして現在の自分はないという趣旨の発信をしています。2026年の選挙公約でも、自動車産業の振興を主要政策の一つに掲げています。
父親について「トヨタ自動車に勤務していた」とする二次情報は複数ありますが、現在の本人公式プロフィールは「サラリーマンの社宅生まれ」としており、父親の氏名・役職など詳しい職歴までは公表していません。
- 妻と息子3人の5人家族
- 本人は岡崎市六名学区在住と公表
- 妻の詳しいプロフィールは現行公式資料に掲載なし
- 息子3人の学校・大学は公表されていない
- 兄弟についての詳しい公式プロフィールもない
- 身長・血液型も衆議院や党の公式プロフィールには掲載されていない
本人公式ページが公開している居住情報は「岡崎市六名学区在住」という範囲です。個人宅の所在地と政治活動用の事務所は別に考える必要があります。
文春報道のその後は?書類送検から不起訴まで
重徳氏をめぐって大きく報じられたのが、女性支援者との間で起きたとされる出来事です。
文春オンラインは2023年12月、2022年4月に会合から帰る車内で、重徳氏が同乗していた女性の体を触ったなどとして、女性側が愛知県警へ被害届を提出したと報じました。
重徳氏は報道内容を否定しました。報道が出た当日、本人の公式Xでも立場を表明しています。
その後、重徳氏は強制わいせつの疑いで書類送検されましたが、名古屋地方検察庁は2024年9月25日付で不起訴処分としました。
検察は不起訴とした理由を公表していません。そのため、不起訴理由について第三者が推測して断定することはできません。重徳氏側は不起訴後も、週刊誌報道について「事実無根」とする従来の説明を維持しました。
| 時期 | 経過 |
|---|---|
| 2022年4月 | 後に問題となった車内での出来事があったと女性側が主張 |
| 2023年 | 女性側が愛知県警へ相談し、被害届が受理される |
| 2023年12月 | 文春オンラインが報道。重徳氏はわいせつ行為を否定 |
| その後 | 強制わいせつ容疑で書類送検 |
| 2024年9月25日 | 名古屋地検が不起訴処分。理由は非公表 |
2026年衆院選では愛知12区で落選、比例東海で6選
重徳氏の地盤は愛知12区です。岡崎市と西尾市を中心とする選挙区で、2014年から2024年まで4回続けて小選挙区を制しました。
状況が変わったのが2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙です。中道改革連合から立候補した重徳氏は107,130票を獲得しましたが、自民党の青山周平氏が128,453票を獲得して当選しました。
重徳氏は愛知12区では落選したものの、比例東海ブロックで当選。いわゆる比例復活により6期目へ入りました。現在の衆議院プロフィールが「比例代表(東海)選出」となっているのはこのためです。
| 衆院選 | 党派 | 愛知12区得票 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2012年 | 日本維新の会 | 69,198票 | 小選挙区落選・比例で初当選 |
| 2014年 | 維新の党 | 131,618票 | 小選挙区当選 |
| 2017年 | 無所属 | 149,587票 | 小選挙区当選 |
| 2021年 | 立憲民主党 | 142,526票 | 小選挙区当選 |
| 2024年 | 立憲民主党 | 126,940票 | 小選挙区当選 |
| 2026年 | 中道改革連合 | 107,130票 | 小選挙区落選・比例東海で当選 |
愛知12区の得票は、西尾市が公開する衆議院選挙結果で過去の選挙までまとめて確認できます。
2026年総選挙後には、本人のXでも選挙に関する動画を発信しています。
重徳和彦の経歴・学歴|岡崎高校、東大から自治省へ
重徳氏は愛知県出身。愛知県立岡崎高校から東京大学法学部へ進み、1994年に自治省(現在の総務省)へ入省しました。
さらに米国のコロンビア大学公共経営大学院で学び、行政官として山形県、青森県、広島県などにも赴任しています。東京だけで政策を扱ってきた官僚ではなく、地方行政に長く関わった経験が政治活動にもつながっています。
| 時期 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1970年 | 愛知県に生まれる |
| 高校 | 愛知県立岡崎高等学校 |
| 大学 | 東京大学法学部 |
| 1994年 | 自治省(現総務省)入省 |
| 官僚時代 | 山形県・青森県・広島県などで勤務 |
| 留学 | コロンビア大学公共経営大学院修了 |
| 2004年 | 新潟県中越地震で消防庁職員として救出活動に従事 |
| 2011年 | 愛知県知事選へ立候補し次点 |
| 2012年 | 第46回衆院選で初当選 |
| 2019年 | 政策グループ「直諫の会」を結成し会長へ |
| 2024年 | 立憲民主党政務調査会長 |
| 2025年 | 立憲民主党税制調査会長 |
若い頃はラグビーに取り組んだ
本人の2026年選挙プロフィールには「元ラガーマン」とあります。政治経歴だけを見ると官僚出身という印象が強い重徳氏ですが、若い頃にはラグビーにも取り組んでいました。
新潟県中越地震では2歳男児の救出活動に参加
官僚時代の経歴で特徴的なのが、2004年の新潟県中越地震です。消防庁職員として崖崩れの現場へ入り、2歳男児の救出活動に従事しました。この経歴は現在の衆議院公式プロフィールにも記載されています。
2011年には官僚の道から政治へ転じ、愛知県知事選へ立候補しました。知事選では次点となりましたが、翌2012年の衆院選で国政へ進みます。
重徳和彦は何をした?主な実績と国会での仕事
重徳氏の実績を見る際は、本人が掲げる将来の公約と、すでに国会や地域で関与した仕事を分ける必要があります。国会議員としての活動では、ガソリン暫定税率、アレルギー対策、地域産業、災害対策などが代表的です。
ガソリン暫定税率廃止で野党7党の法案提出を主導
2025年、重徳氏は立憲民主党政調会長・税調会長として、ガソリンに上乗せされてきた「当分の間税率」、いわゆる暫定税率の廃止を進めました。
同年6月の衆議院財務金融委員会では、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、日本共産党、参政党、日本保守党、社会民主党の野党7党共同提出法案について、提出者を代表して趣旨説明を行っています。
その後も与野党協議が進み、衆議院公式プロフィールは、2025年末のガソリン暫定税率廃止実現に尽力したことを重徳氏の経歴として掲載しています。法案の内容は衆議院の法律案概要でも確認できます。
アレルギー疾患対策の法整備
衆議院公式プロフィールには、重徳氏の実績として日本の法律に初めて「アレルギー」という言葉を入れる取り組みに関わったことが記されています。
2014年にはアレルギー疾患対策基本法が成立。アレルギー疾患の重症化予防、医療提供体制、生活の質の向上、研究推進などを国の政策として位置付ける法律です。
三河湾や一色ウナギなど地元産業にも取り組む
地元では、西尾市の一色ウナギをめぐる国際取引規制への対応や、三河湾のアサリ資源回復に向けた栄養塩濃度の見直しなどを扱ってきました。2026年の本人選挙ページでは、ワシントン条約をめぐる各国への働きかけや、三河湾での社会実験を地元での活動として紹介しています。
- 2025年のガソリン暫定税率廃止法案で野党共同提出の中心を担う
- アレルギー疾患対策の法整備に関与
- 新潟県中越地震で消防庁職員として救助活動に参加
- 一色ウナギの国際取引規制問題で各国への働きかけ
- 三河湾の水産資源回復をめぐる環境基準・栄養塩問題に取り組む
重徳和彦の政策|「保守中道」を掲げる政治姿勢
重徳氏は自身の政治姿勢について「保守中道」という言葉を使っています。2026年の衆院選でも、この立場を前面に出しました。
「初当選から14年間、私は、保守中道の政治を貫いてきました。」
出典:重徳和彦公式・2026衆議院選挙特設ページ
物価高対策は食料品消費税ゼロと給付付き税額控除
2026年に掲げた経済政策では、食料品の消費税ゼロと給付付き税額控除を大きな柱としています。
食料品の消費税率を下げるだけでなく、所得の低い層などへ給付を組み合わせる仕組みを導入し、物価高と所得格差へ対応するという考えです。
2026年2月には、食料品消費税をめぐる政府側の議論についてXで自身の考えを発信しました。
自動車産業とトヨタの地元を意識した税制改革
愛知県を地盤とする政治家として、自動車産業は重要政策の一つです。2026年の政策では、トランプ関税やレアアース調達など自動車産業を取り巻くリスクに触れ、自動車取得時の課税や、複雑な自動車関係諸税の改革を掲げています。
重徳氏自身がトヨタの社宅で生まれたことを政治活動の中で語ってきたため、自動車産業は単なる地元産業政策ではなく、自身の生い立ちとも結び付けて扱っているテーマです。
社会保険料を下げるため医療制度改革を主張
社会保障では、かかりつけ医を制度として位置付け、病気になってからの治療だけでなく、健康相談や保健指導などの予防医療を強めることで医療費を効率化する構想を掲げています。
中小企業政策では、価格転嫁や労働分配の引き上げを促す「シン・賃上げ税制」を提唱しています。
外交・安全保障は日米同盟を基軸にしつつ武器輸出には慎重
外交・安全保障では、現実的な安全保障政策を掲げ、日米同盟を日本防衛の基軸としています。同時に、中国・韓国・台湾との外交、経済、人的交流を重視する立場です。
「何より『絶対に戦争を起こさせない』強い決意を持っています。」
出典:重徳和彦公式サイト・政策
2026年には、殺傷能力を持つ防衛装備品の海外移転をめぐる政府方針にも反対意見を示しています。
重徳和彦と旧統一教会の関係は?共同通信アンケートの回答
旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係については、共同通信が国会議員を対象に実施したアンケートに重徳氏本人の回答が残っています。
| 共同通信の質問 | 重徳氏の回答 |
|---|---|
| 献金・パーティー券購入 | ない |
| 選挙活動への支援 | ない |
| 集会への出席・祝電 | ない |
少なくとも共同通信の公開アンケートでは、献金、選挙支援、集会出席・祝電のいずれについても「ない」と回答しています。
「この実態を解明し、必要な対応を取っていくことが必要だと考えている。」
出典:共同通信・旧統一教会に関する国会議員アンケート
したがって、公開資料だけを根拠に重徳氏と旧統一教会に具体的な支援関係があったと断定する材料は見当たりません。一方で、このアンケートは本人回答に基づく資料であるため、それ以上の関係の有無を推測で広げるべきではありません。
現在は立憲民主党ではなく中道改革連合|国対委員長を務める
重徳氏は長く立憲民主党で活動し、2024年には政務調査会長、2025年には税制調査会長を務めました。しかし、2026年現在は立憲民主党所属ではありません。
2026年の衆院選には新党「中道改革連合」から出馬。現在、衆議院では「中道改革連合・無所属」の会派に所属し、党では国会対策委員長を務めています。2026年8月19日現在の中道改革連合役員一覧でも、執行役員の一人として掲載されています。
国対委員長は、与野党との国会日程や法案審議などを調整するポストです。2026年2月の予算審議では、国会による政府監視と十分な審議時間の確保を強く求めました。
「122兆円もの史上最高額の予算審議をないがしろにするわけにはいかない。」
出典:中道改革連合・与野党国対委員長会談
3月には予算審議の日程をめぐり、野党の国対委員長とともに衆議院議長・副議長へ申し入れを行った様子をXで発信しました。
「直諫の会」の会長でもある
重徳氏は2019年に、中堅・若手議員による「直諫(ちょっかん)の会」を結成しました。本人の2026年選挙プロフィールでは「派閥」と表現され、現在の衆議院プロフィールでも政策グループ「直諫の会」会長とされています。
所属政党は日本維新の会、維新の党、無所属、立憲民主党、中道改革連合と変化してきましたが、本人は2026年の選挙で、こうした経過の中でも自身は「保守中道」を貫いてきたと説明しています。
2026年9月、中道改革連合は「再起動」へ
2026年9月時点では、中道改革連合そのものも新しい局面を迎えています。
中道改革連合は9月2日、立憲民主党、公明党を含めた3党が一つになる形での合流には至らなかったことを明らかにし、「再起動」を表明しました。党自体は活動を続けており、公式サイトの最新所属議員一覧には重徳氏が比例東海選出の衆議院議員6期として掲載されています。
国会では、国対委員長として与党との交渉や野党間調整の前面に立つ場面が続いています。2026年6月には、首相出席を含む国会審議のあり方をめぐり、自身のXでも政府・与党に対する主張を発信しました。
衆議院議員6期/比例東海(愛知12区)/中道改革連合/国会対策委員長。2026年の小選挙区では敗れましたが国政には残り、中道改革連合の国会運営を担う立場で活動を続けています。
岡崎・西尾での政治活動については、本人公式サイトに岡崎事務所、西尾事務所、国会事務所の連絡先が掲載されています。

