国民民主党の記者会見で見せる歯切れのよい受け答え、全国各地を回る幹事長としての活動、そして自宅でヤギを飼う一面。榛葉賀津也(しんば・かづや)氏は、見る場面によってかなり違った印象を与える政治家です。
米国とイスラエルで学んだ経歴を持ち、国政では外交・防衛分野を長く担当してきました。一方、妻や子供、若い頃、ヤギのケビンなど、政治以外の人物像にも関心が集まっています。ここでは2026年9月時点の所属・役職や直近の選挙結果まで含めて、榛葉氏の全体像を整理します。
地方議員から国政へ進み、海外留学と防衛・外交の政府実務を経験し、現在は国民民主党の党運営や他党との交渉を担う参議院議員です。
| 名前 | 榛葉 賀津也 |
|---|---|
| 読み方 | しんば かづや |
| 生年月日 | 1967年4月25日 |
| 年齢 | 59歳(2026年9月時点) |
| 出身地 | 静岡県菊川市(旧・菊川町) |
| 所属政党 | 国民民主党 |
| 議員種別 | 参議院議員 |
| 選挙区 | 静岡県選挙区 |
| 当選回数 | 5回 |
| 現在の党役職 | 国民民主党 幹事長 |
| 現在の所属委員会 | 外交防衛委員会、国家基本政策委員会 |
| 主な役職歴 | 防衛副大臣、外務副大臣、参議院外交防衛委員長など |
| 学歴 | 静岡県立掛川西高校、米オタバイン大学卒業、テルアビブ大学・ヘブライ大学大学院留学 |
| 家族 | 妻、一男二女 |
| 公式情報 | 本人公式サイト / 公式X / 参議院公式プロフィール |
榛葉賀津也の英語力は?米国5年とイスラエル留学の経歴
榛葉氏の英語力について、本人や参議院のプロフィールにTOEIC、TOEFL、英検などの点数は掲載されていません。そのため、「TOEIC○点」といった数値で英語力を断定することはできません。
一方、学歴を見ると、掛川西高校卒業後に渡米し、オハイオ州のオタバイン大学で政治学・国際問題を学んで卒業しています。本人は公式プロフィールで米国生活を「5年間」と振り返っています。
「英語がものになるまで日本人であることを隠そう」
出典:榛葉賀津也公式サイト・プロフィール
日本人同士で固まらないよう、あえて「国籍不明の謎の東洋人」として生活し、周囲が英語で話しかけざるを得ない環境を自分で作ったというエピソードです。資格の点数より、英語を使って大学教育を受け、生活した経験の長さが榛葉氏の英語力を示す材料といえます。
米国だけで海外経験は終わりません。参議院の公式プロフィールによると、大学在学中にイスラエルのテルアビブ大学へ1年間留学し、その後はエルサレム・ヘブライ大学大学院にも2年間留学しました。
イスラエルで、同世代の若者が兵役に就く社会や紛争と隣り合わせの生活に接した経験は、後の外交・安全保障を得意分野とする政治家としての原点にもなっています。
若い頃は野球部と生徒会|掛川西高校から直接アメリカへ
榛葉氏は静岡県菊川町、現在の菊川市で育ちました。本人の公式プロフィールでは、5歳から8年間、毎朝牛乳配達を続けたとしています。
中学では野球部の投手でしたが肩を痛め、掛川西高校ではマネージャーや三塁コーチとしてチームを支えました。高校時代には生徒会長を務め、制服自由化にも取り組んだと本人が振り返っています。
1986年に掛川西高校を卒業すると、日本の大学へは進まず渡米しました。本人公式サイトの「しんばヒストリー」には、高校時代、米国時代、イスラエル時代の若い頃の写真も掲載されています。
実家は菊川市|父は菊川町長・静岡県議を経験
本人によると、幼少期の家庭は父母、姉、兄、曾祖母、祖母、祖母の妹、本人という8人家族でした。両親はいずれも戦争遺児で、しつけには厳しい家庭だったといいます。
テレビ静岡・FNNの人物紹介では、父・榛葉達男氏は菊川町長や静岡県議会議員を務めた人物と紹介されています。榛葉氏自身も後に菊川町議となり、地元政治からキャリアを始めました。
なお、本人が現在暮らす場所についてこの記事では私生活上の詳細な住所までは扱いません。政治活動上の地元は一貫して静岡県で、国政選挙も静岡県選挙区から出馬しています。
病気の情報は?本人が公表しているのは幼少期の小児ぜんそく
病歴について本人が公式プロフィールで明記しているのは、「生まれながらの小児ぜんそく持ち」だったという幼少期の話です。母親が静岡市内の日赤病院へ通院に連れて行っていたと記しています。
これは幼少期について本人が公表したエピソードであり、現在治療中の病気を示す記述ではありません。 現在の健康状態について、本人の公式プロフィールから推測を加えるべき情報はありません。
榛葉賀津也の妻(奥さん)と家族|結婚して一男二女
榛葉氏は結婚しています。本人公式プロフィールに記載されている家族構成は、「妻、一男二女」です。
- 妻がいる
- 子供は息子1人、娘2人
- 本人公式プロフィールでは妻の氏名・職業は掲載していない
- 子供についても氏名や現在の職業など詳細な個人情報は公表していない
2024年11月の週刊文春の記事では、妻について榛葉氏より3歳年上と報じられています。一方、本人の現行プロフィールには妻の名前や仕事などは記載されていません。
公的・本人発信から確実に言える範囲は「妻と一男二女がいる」というところまでです。家族が政治家本人ではないこともあり、ネット上の名前や職業に関する情報を根拠なく家族のプロフィールとして扱うのは避ける必要があります。
ヤギのケビンはどこにいる?なぜ飼い始めたのか
榛葉氏の政治以外の顔として知られているのが、ヤギの飼育です。ヤギは動物園などにいるのではなく、静岡県菊川市の自宅で飼育されています。
テレビ静岡・FNNの2024年の取材によると、きっかけは畑の草刈りでした。多忙で草刈りに手を焼いていたところ、知人から「ヤギが草を食べてくれる」と教えられ、飼い始めたといいます。
- 場所:静岡県菊川市の自宅
- 飼い始めた理由:畑の草を食べてもらうため
- 2024年時点:FNNは5頭を飼育していると報道
- 代表的なヤギ:ケビン、ビリーなど
2024年10月には、本人のXでもケビン、ビリー、チェリー、ロージー、ケイトというヤギたちを紹介しています。
当初は草刈りを楽にする目的だったものの、ヤギが草を食べ切ってしまい、今度は榛葉氏自身がヤギのために草を刈るようになったというオチもあります。
2025年参院選が終わった直後にも、ケビンやビリーと過ごす様子を本人が投稿しました。選挙期間中の政治的な発信とはかなり違う、日常の一面が見える投稿です。
榛葉賀津也は現在何党?国民民主党幹事長を続投
榛葉氏の現在の所属政党は国民民主党です。参議院では「国民民主党・新緑風会」の会派に所属しています。
2026年9月11日に国民民主党が新しい役員人事を承認し、榛葉氏は引き続き幹事長を務めることが正式に決まりました。 代表は玉木雄一郎氏です。
最新の役員体制は国民民主党「両院議員総会にて新役員人事を承認」で公表されています。
- 国民民主党 幹事長
- 参議院議員・静岡県選挙区
- 当選5回
- 外交防衛委員会委員
- 国家基本政策委員会委員
幹事長は、党の日常的な運営だけでなく、他党との政策協議、選挙対応、組織づくりなどを担う役職です。榛葉氏の場合、全国各地の県連大会や街頭演説にも頻繁に入り、玉木代表を支えながら党務の前面に立っています。
「何派なのか」という点では、自民党のような党内派閥に所属しているという意味での「○○派」ではありません。政党は国民民主党、参議院の所属会派は「国民民主党・新緑風会」と整理するのが現在の正式な所属です。
選挙区は静岡県|2025年参院選で75万2187票を獲得
榛葉氏の選挙区は参議院・静岡県選挙区です。2001年の初当選から選挙区を変えておらず、2025年の第27回参議院議員通常選挙で5回目の当選を果たしました。
2025年7月20日の静岡県選挙区は定数2に7人が立候補。榛葉氏は75万2187票、得票率43.6%で最多得票となりました。投票率は59.51%でした。
| 項目 | 2025年参院選・静岡県選挙区 |
|---|---|
| 投票日 | 2025年7月20日 |
| 定数 | 2 |
| 候補者数 | 7人 |
| 榛葉氏の得票 | 752,187票 |
| 得票率 | 43.6% |
| 結果 | 当選・5期目 |
開票そのものは静岡県選挙管理委員会の開票結果で公表されており、候補者別の得票は選挙ドットコムの静岡選挙区結果でも一覧できます。
選挙期間中には、自身の政策や考え方をまとめた政見放送について公式Xから案内していました。
投票後には、5期目の当選と「手取りを増やす」政策の実現へ向けた決意を投稿しています。
参議院の記録では、榛葉氏の当選年は2001年、2007年、2013年、2019年、2025年。5回すべて静岡県選挙区からの当選です。
榛葉賀津也の経歴|菊川町議から防衛副大臣・外務副大臣へ
榛葉氏は最初から国会議員だったわけではありません。海外から帰国した後、26歳だった1994年に菊川町議会議員へ初当選し、地方政治からスタートしました。
1998年には菊川町長選へ挑戦しましたが、新人4人による選挙で落選。そこから国政へ進路を変え、2001年の参院選で初当選しています。
| 時期 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1994年 | 菊川町議会議員に初当選 |
| 1998年 | 菊川町長選に出馬し落選 |
| 2001年 | 参議院議員に初当選 |
| 2009年 | 参議院外交防衛委員長、防衛副大臣 |
| 2010年 | 菅内閣でも防衛副大臣 |
| 2012年 | 第3次野田内閣で外務副大臣 |
| 2018年 | 旧国民民主党で参議院幹事長などを担当 |
| 2020年 | 現在の国民民主党結党に参加し、幹事長に就任 |
国政で特徴的なのは、外交・防衛を「主張する」だけでなく、防衛副大臣と外務副大臣の両方を経験していることです。参議院でも外交防衛委員長を務め、現在も外交防衛委員会に所属しています。
2020年の旧国民民主党分裂で玉木雄一郎氏と行動
政治キャリアの大きな転機となったのが2020年です。旧国民民主党の多くの議員が旧立憲民主党との合流新党へ向かうなか、榛葉氏は合流には加わらず、玉木雄一郎氏らと現在の国民民主党を立ち上げる道を選びました。
当時、本人は公式Xで「改革中道」を掲げてきた国民民主党の理念と政策を引き継ぐ側に残るという決断を説明しています。
2020年9月に現在の国民民主党が発足すると、榛葉氏は幹事長に就任しました。
政策と実績|「手取りを増やす」と外交・安全保障が柱
榛葉氏の政策を見ると、党の幹事長として発信する経済政策と、自身が長く携わってきた外交・安全保障政策の二つが大きな軸になっています。
- 減税などによる手取りの増加
- 社会保険料負担の軽減
- ガソリン代・エネルギー負担の軽減
- 教育、子育て、若者への支援
- 災害・外交・防衛を含む総合安全保障
- 政治資金を含む政治改革
「国のふところ」より「国民のふところ」
本人公式サイトでは、賃金が上がっても税金や社会保険料の負担で手取りが増えないことを問題として挙げています。
「政治の本当の役割は、『国のふところ』を豊かにすることではなく、『国民のふところ』を豊かにすることです。」
出典:榛葉賀津也公式サイト「理念と政策」
政策欄には消費税5%、所得税減税、社会保険料の負担軽減、年収の壁対策などが掲載されています。
政策は時期によって具体的な手段が変化します。2026年8月の宮崎市での演説では、食料品だけを対象にした消費税減税の開始時期や制度面に疑問を示し、住民税減税や給付なども含め、より早く家計へ還元する方法を主張しました。
「大事なのは『早く・簡単に・確実に』取りすぎた税金を皆さんの財布にお返しすること」
出典:国民民主党・2026年8月9日宮崎街頭演説
外交・防衛は留学経験から副大臣、現在の国会活動まで続く
外交・安全保障は、榛葉氏が国政入りする以前から関心を持ってきた分野です。イスラエルでの生活経験があり、国会入り後には外交防衛委員長、防衛副大臣、外務副大臣を歴任しました。
2026年も参議院外交防衛委員会に所属しており、本人公式サイトでは5月、6月の委員会質疑動画を公開しています。過去の肩書だけではなく、現在も外交・安全保障を担当する国会議員です。
ガソリン政策などでは幹事長として他党との協議に参加
ガソリン価格対策は、榛葉氏が長く党間協議へ関わってきたテーマの一つです。2022年には自民党、公明党、国民民主党の幹事長協議について、トリガー条項の凍結解除などを求めたことを本人が報告しました。
2026年の党演説では、ガソリン税の暫定税率廃止や「年収の壁」をめぐる制度変更を、党派を超えて進めた成果として挙げています。これらは国会や複数政党の協議を通じて実現した政策であり、榛葉氏個人の単独成果ではなく、幹事長として党間交渉に関与してきたことが具体的な役割です。
「娘からビンタ」「女性秘書問題」は週刊文春が報じた内容
榛葉氏については、2024年11月に週刊文春が「『女性秘書問題で娘からビンタ』国民民主党・榛葉賀津也幹事長“脛の傷”」というタイトルの記事を掲載しています。
このため「娘からビンタ」という言葉だけが独り歩きしやすくなっていますが、これは週刊文春による取材記事の見出しであり、公的機関による事実認定を示す表現ではありません。
- 2024年11月6日に週刊文春が榛葉氏を扱った記事を掲載した
- 記事タイトルで「女性秘書問題」「娘からビンタ」と表現された
- 榛葉氏本人の公式プロフィールに掲載されたエピソードではない
- 週刊誌報道と、公的に確定した事実は分けて扱う必要がある
元記事は週刊文春電子版で確認できます。公開範囲だけでは記事中の証言や当事者間のやり取りをすべて検証できないため、ネット上の要約をつなぎ合わせて「実際にこうだった」と断定するのは避けます。
人物像と評判|「趣味は玉木雄一郎」とプロレス好きの素顔
榛葉氏を政治家としてだけ見た場合、外交・防衛の実務経験を持つベテラン参院議員ですが、近年は幹事長会見やSNSを通じて人物そのものが知られる機会も増えました。
2024年末の日刊スポーツのインタビューでは、駅や街で声を掛けられる回数が「圧倒的に増えた」と本人が話しています。そのインタビューで改めて聞かれたのが、有名になった「趣味は玉木雄一郎」というフレーズでした。
「はい。趣味は玉木雄一郎です。」
出典:日刊スポーツ・榛葉賀津也氏インタビュー
これは単なる思いつきの言葉ではありません。インタビューの続編で榛葉氏は、田中角栄元首相を支えた二階堂進氏が語った「趣味は田中角栄」を意識したものだと明かしています。
榛葉氏が理想の政治家として挙げたのも二階堂氏です。アメリカ留学をしたことやプロレス界との関わりなど、若い頃から影響を受けていたと語っています。
プロレスは「好き」だけでなくコミッショナー
プロレスについては単なる観戦趣味にとどまりません。2026年時点の本人公式プロフィールには、「リアルジャパンプロレス コミッショナー」と掲載されています。
本人公式プロフィールに掲載されている日常的な趣味は大相撲観戦とラーメン店探訪です。政治家としての硬い経歴に対して、プロレス、相撲、ラーメンといった話題を隠さず発信するところも、会見やSNSで見える人物像の一部になっています。
身長は179cm?現在の公式プロフィールには記載なし
榛葉氏の身長については「179cm」とする二次情報が複数あります。ただし、2026年9月時点の参議院公式プロフィールと本人公式プロフィールには、身長・体重の記載がありません。
そのため、179cmという数字を現在の公式プロフィール値として断定するのではなく、現行の一次情報では非掲載として扱うのが安全です。
2026年も全国で会見・街頭活動を続ける
2026年に入っても、榛葉氏は幹事長定例会見に加え、奈良、島根、和歌山、宮崎など各地の党活動や街頭演説へ参加しています。地元・静岡の参議院議員であると同時に、全国組織を動かす国民民主党幹事長としての活動量が大きいのが現在の立場です。
2026年9月11日の新執行部発足後も幹事長を続投しており、参議院では外交防衛委員会と国家基本政策委員会に所属しています。政策や選挙だけでなく、党組織の拡大や他党との政策協議にも引き続き前面に立つ立場です。

