須田英太郎(すだ・えいたろう)氏は、開成高校、東京大学、東京大学大学院を経て、まちづくり・モビリティ分野のスタートアップを共同創業し、2026年に衆議院議員となった政治家です。
学生時代には文化人類学を学び、ミャンマーでの現地調査や東京大学新聞の編集に携わりました。その後は小豆島で自動運転バスの実証事業などを手掛け、現在はチームみらい所属の国会議員として交通政策や国会DXなどに取り組んでいます。
「文化人類学で地域を見る→スタートアップで技術を実装する→国会で制度を動かす」という経歴が一本につながっている政治家です。特に自動運転や地域交通は、政治家になる以前から実務で関わってきた分野です。
| 名前 | 須田 英太郎(すだ えいたろう) |
|---|---|
| 生年月日 | 1990年10月27日 |
| 年齢 | 35歳(2026年9月17日時点) |
| 出身地 | 神奈川県横浜市 |
| 所属政党 | チームみらい |
| 議員 | 衆議院議員・1期 |
| 選挙区 | 比例東海ブロック |
| 現在の党役職 | 組織活動本部長(2026年9月17日時点) |
| 高校 | 開成高等学校 |
| 大学 | 東京大学教養学部 |
| 大学院 | 東京大学大学院総合文化研究科 |
| 前職・主な経歴 | scheme verge株式会社共同創業・CBDO、編集者 |
| 初当選 | 2026年2月・第51回衆議院議員総選挙 |
| 公式情報 | チームみらい公式プロフィール/衆議院議員情報 |
| 公式X | @Btaros |
衆議院の公式プロフィールでは、開成高校卒業、東京大学大学院総合文化研究科修了、scheme verge共同創業・CBDOなどの経歴が掲載されています。身長については、衆議院や党の公式プロフィールに公表値はありません。
須田英太郎の高校・学歴|開成高校から東京大学・大学院へ
須田氏の出身高校は、東京都荒川区にある開成高等学校です。これは衆議院の公式プロフィールにも明記されています。
開成の同窓会組織「開成会」は、須田氏を2009年卒と紹介しています。チームみらい党首の安野貴博氏も同じ2009年卒で、開成会は両氏を「開成の同期」としています。
開成中学校の出身でもあるという情報は複数のWeb記事にありますが、衆議院や党の公式プロフィールで確認できる学校名は「開成高等学校」までです。中学校名を公式情報以上に断定する必要はないでしょう。
「ザ・何も考えていない高校生でした。」
出典:UmeeT・須田英太郎インタビュー
本人が大学院生だった2016年のインタビューでは、高校時代をこのように振り返っています。現在の経歴だけを見ると一直線に進路を決めてきたようにも見えますが、大学進学後に進む分野を大きく変えています。
東京大学は文科一類から文化人類学へ
東京大学では文科一類に入学しました。当初は法学部への進学を考えていたものの、大学1年時に履修したゼミなどをきっかけに関心が変化し、教養学部で文化人類学を専攻しました。
本人は後年の自己紹介記事で、大学2年時に「進学予定だった法学部ではなく文化人類学を専攻した」と振り返っています。
大学1年の冬には、国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏が講師を務めるゼミに参加。ミャンマー班に入り、大学2年の夏に現地を訪れました。その後は休学して再びミャンマーへ渡り、民主化運動や強制立ち退きの現場、ロヒンギャ避難民キャンプなどを取材しています。
「見てしまったし、しかも自由に発言できる。なら発言しなきゃいけない。」
出典:UmeeT・須田英太郎インタビュー
東京大学大学院では科学技術と社会の関係を研究
大学卒業後は東京大学大学院総合文化研究科へ進学しました。党公式プロフィールによれば、大学院では科学技術の実用化を文化人類学の視点から研究しています。
人権や政治制度を見ていた学生時代から、次第に「技術が地域や人々の生活の中へ、どう入っていくのか」というテーマへ関心が広がっていきました。この研究領域は、後の自動運転やまちづくり事業へ直接つながっていきます。
起業家・編集者としての経歴|scheme vergeと小豆島の自動運転
須田氏は政治家になる前、編集とまちづくり・モビリティ事業の両方に携わっていました。
東京大学新聞オンラインの編集長を経験
大学院時代には東京大学新聞オンラインの編集長などを務め、現在の衆議院プロフィールでも「編集者」「公益財団法人東京大学新聞社理事」と紹介されています。
学生時代のミャンマー取材だけでなく、ロヒンギャ問題について土井香苗氏へインタビューした記事なども執筆しました。文章、取材、映像といった「伝える」仕事は、スタートアップへ進んだ後も続いています。
scheme vergeを共同創業
大学院在学中に、まちづくり・モビリティ分野のITスタートアップscheme verge株式会社を共同創業し、Chief Business Development Officer(CBDO)を務めました。
同社はMaaSやエリアマネジメントのデジタル化に取り組み、須田氏は瀬戸内、知多半島、伊勢など各地の地域プロジェクトに関わっています。
小豆島で自動運転バスを走らせた
須田氏の前職時代を代表するテーマが香川県小豆島での自動運転です。
scheme vergeはJTBなどと「20年先の小豆島をつくるプロジェクト」に参加し、2024年9月、土庄港とエンジェルロードを結ぶ区間でレベル2の自動運転バス走行実証を実施しました。
「小豆島での自動運転の展開を8年にわたって準備して参りました。」
出典:scheme verge・小豆島自動運転プロジェクト発表
同社の発表では、須田氏が約6年前に小豆島へ住み、内閣府の自動運転プロジェクト支援や公道実証に関わってきた経緯も説明されています。単に自動運転を政策として掲げるのではなく、政治家になる前から地域で実証事業を行っていた点は、須田氏の政策分野を理解するうえで重要です。
チームみらいでの経歴と現在|2026年に比例東海で初当選
須田氏は2025年、安野貴博氏らと新党「チームみらい」の立ち上げに参加し、選挙対策委員長を務めました。
2025年参院選は全国比例で落選
最初の国政選挙は2025年7月の第27回参議院議員通常選挙です。全国比例に立候補し、個人名票は5,127票。チームみらいは比例で1議席を獲得しましたが、党内では安野氏が当選し、須田氏は落選しました。
選挙後は国会議員ではない立場で党の国会対策を担当し、国会対策委員長として他党との調整などに携わりました。
2026年衆院選は比例東海で当選
2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙では、比例東海ブロックのチームみらい単独候補として立候補しました。
ここでいう「選挙区」は小選挙区ではありません。須田氏は愛知・岐阜・三重・静岡を対象とする比例東海ブロックから選出された議員です。
| 選挙 | 立候補 | 結果 |
|---|---|---|
| 2025年参院選 | 全国比例・チームみらい 個人名票5,127票 | 落選 |
| 2026年衆院選 | 比例東海・チームみらい 党得票478,316票、得票率6.85% | 初当選 |
2026年衆院選でチームみらいは全国比例で381万3,750票を得て11議席を獲得し、東海ブロックでは47万8,316票、得票率6.85%で1議席を獲得しました。東海でその議席を得たのが須田氏です。選挙結果はチームみらい公式の選挙結果でも公表されています。
当選後、本人は初登院の様子を公式Xへ投稿しています。
国対委員長から国対委員長代理、組織活動本部長へ
初当選後の2026年2月には国会対策委員長を務め、3月12日の党人事で峰島侑也氏が国対委員長となったのに伴い、須田氏は国会対策委員長代理へ移りました。
さらにチームみらいは2026年9月17日付で執行部・本部長人事を刷新しました。2026年9月17日現在、党公式プロフィールの現職表示は「組織活動本部長」へ更新されています。
人事切り替え当日のため、同じ公式プロフィール本文には旧肩書の「国会対策委員長代理」という記述も残っています。党は9月17日の党首会見で新体制を同日から始動すると発表しており、本記事では最新表示に合わせて組織活動本部長としています。
比例東海の議員として、東海地方でも継続して街頭活動や対話の場を設けています。2026年8月には名古屋駅での活動予定も公式Xで案内しました。
須田英太郎の政策・国会活動|自動運転、地域交通、AI・国会DX
須田氏が2026年衆院選で掲げた政策は、チームみらいの公約である未来への成長投資、生活負担の軽減、テクノロジーによる行政・政治改革が基本です。
| 分野 | 主な内容 |
|---|---|
| 成長投資 | AI、ロボット、自動運転などへの投資、子育て減税 |
| 生活支援 | 社会保険料の引き下げ、高額療養費制度の維持 |
| 行政改革 | プッシュ型給付、行政手続きのデジタル化 |
| 政治改革 | 政治資金の透明化、国会DX |
これらは須田氏個人だけの政策ではなく、2026年衆院選のチームみらい公約として掲げられたものです。その中で須田氏自身の経歴と最も強く重なるのが、自動運転と地域交通です。
「守るべきものを守り続けるために必要なのは、未来への投資です。」
出典:チームみらい・須田英太郎公式プロフィール
自動運転を「実証」で終わらせず社会実装へ
初当選後は衆議院国土交通委員会で活動しています。2026年3月10日の初質疑では、自動運転の社会実装や日本のモビリティ産業の競争力を取り上げました。
「自動運転によって誰もが自由に移動できる社会の実現を公約に掲げてまいりました。」
出典:衆議院・第221回国会 国土交通委員会会議録
この質疑では、小豆島などで自動運転バスに携わった経験を踏まえ、交通空白や運転手不足だけでなく、日本の自動運転産業そのものをどう育成するのかを政府へ質問しています。
国会外でも「実証実験を繰り返すだけで終わらせない」という問題意識から、自動運転の社会実装について発信しています。
地域交通のデータ活用も国会で扱う
自動運転だけでなく、地域交通政策ではデータ整備とデジタル化にも取り組んでいます。国土交通委員会では、地域交通に関するデータを政策判断へ使いやすくするための論点などを扱いました。
その後、政府方針に地域交通データ活用に関する記載が入ったことについても公式Xで報告しています。
国会DXとAI活用を超党派で進める
もう一つの柱が国会そのもののデジタル化です。
2026年7月には与野党7党で国会のデジタル改革に関する提言を取りまとめました。本人の説明では、PC・タブレットの本会議への持ち込み、育児・介護などを想定したリモート出席の検討、AIによる立法支援などが柱となっています。
須田氏は党職員時代からこの超党派調整に関わり、議員となった後も最終案の取りまとめを担当したと本人の活動報告で説明しています。
国会議員向けには、生成AIを使って必要なツールを作る「バイブコーディング」の勉強会も実施し、資料を一般公開しています。
須田英太郎の妻・結婚・子供|娘が2026年に誕生
須田氏は結婚しており、妻と娘がいます。家族について本人が公表している範囲は比較的はっきりしています。
妻との結婚について本人がnoteで公表
2022年2月、本人はnoteで「先日結婚式を挙げた」と公表しました。結婚という制度についての自身の考えや、妻との関係について長文で記しています。
「この複雑な感情をよく理解してくれる妻のことを尊敬している。」
出典:須田英太郎公式note「ただ二人の関係性を抱きしめ合えるなら」
本人の記事では、姓をじゃんけん30本勝負で決めて「妻の姓になった」こと、婚姻届を九州の離島で提出したこと、結婚式で夫妻がソウルダンスを踊ったことなども書かれています。
「本名は久野英太郎?」は2025年参院選の選管資料に根拠がある
須田氏の名前については、婚姻後の姓との関係で情報が分かりにくくなっています。
2025年参院選について札幌市選挙管理委員会が公表した資料には、「須田 えいたろう(久野 英太郎)」とあり、括弧内が戸籍名として掲載されています。本人が2022年に「妻の姓になった」と書いた内容とも整合します。
ただし、これは2025年参院選時点の戸籍名に関する資料です。現在、衆議院の議員氏名や党での活動名は「須田英太郎」で統一されています。2026年衆院選の党候補者ページには「本名須田英太郎」という記載もあり、公表資料間で表現が異なるため、現在の戸籍名まで推測して断定するのは避けます。
選管資料は札幌市「令和7年7月20日執行 参議院議員通常選挙」資料で確認できます。
2026年2月に娘が誕生
2026年2月4日には、娘が誕生したことを本人が公式Xで報告しました。衆院選の選挙期間中で、出産に立ち会った後、妻の入院中は状況を見ながら選挙活動へ戻るとしていました。
- 結婚しており妻がいる
- 2022年までに結婚式を挙げている
- 2026年2月に娘が誕生
- 妻の氏名や職業などは、本人の公式プロフィールでは公表されていない
土井香苗との関係は?「しばき隊」との直接関係を示す資料は見当たらない
須田氏とヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏との接点自体は、本人の学生時代のインタビューで確認できます。
2016年のUmeeTインタビューで須田氏は、東京大学1年の冬に土井氏が講師を務めるゼミに入ったと説明しています。そこでミャンマー班を選び、後の現地調査につながりました。2015年には東京大学新聞で、ロヒンギャ問題について土井氏へのインタビュー記事も執筆しています。
その経歴を起点に「しばき隊との関係」を取り上げる情報もありますが、少なくとも本記事で確認した本人発信、大学時代のインタビュー、衆議院・党の公開資料には、須田氏本人が「しばき隊」に所属した、または同団体の活動に参加したと示す記録はありません。
公開資料から事実として整理できるのは、「大学1年時に土井氏が講師のゼミを受講し、その後ミャンマー・ロヒンギャ問題を取材した」という関係までです。
安野貴博との関係と須田英太郎の人物像
安野貴博とは開成高校の同期
チームみらい党首の安野貴博氏とは、政治活動を始めてから知り合ったわけではありません。
開成会の2026年の案内では、須田氏を2009年卒としたうえで、安野氏と「開成の同期」と明記しています。
2025年に安野氏らとチームみらいを立ち上げると、須田氏は選挙対策、国会対策を担当。党首の安野氏が議員として前面に立つ一方、須田氏は党内外の調整を担う役割を多く経験してきました。
趣味は料理、旅行、バードウォッチング、ビーチラグビーなど
2026年衆院選時の党公式プロフィールでは、好きなこととして料理、旅行、漫画、小説、エッセイを書くこと、バードウォッチング、ビーチラグビー、飲み屋めぐりなどを挙げています。
本人のnoteにも、街歩きやアート、音楽、旅行、地域文化についての文章が多くあります。政治活動以前から「文化」「地域」「移動」というテーマを扱ってきたことは、現在の交通・まちづくり政策とも重なっています。
須田英太郎の事務所・議員会館と現在の活動
衆議院が2026年2月18日付で公表した議員会館配置図では、須田氏の議員事務室は衆議院第二議員会館709号室です。
個人の住所ではなく、国会議員としての連絡先を探している場合は、衆議院の議員会館配置図や党公式プロフィールを利用するのが確実です。
- 衆議院議員・比例東海・1期
- 所属政党はチームみらい
- 党公式プロフィールの最新役職は組織活動本部長
- 国会では自動運転、地域交通、国会DXなどに取り組んできた
- 東海地方を含む各地で党の地域活動にも参加
須田氏の経歴を追うと、学生時代の文化人類学、ミャンマーでの現地経験、編集者としての発信、地域スタートアップ、自動運転の実証、そして国会での交通政策まで、それぞれが独立した経歴ではなく連続しています。
現在は国会での政策活動に加え、党組織を担う立場へ役割が変わったばかりです。役職や委員会は今後も変更される可能性があるため、最新の肩書はチームみらい公式プロフィールと衆議院議員情報で確認できます。

