宇佐美登(うさみ・のぼる)氏は、1993年に26歳で衆議院議員へ初当選し、長い国政離脱や福島県いわき市での活動を経て、2026年の衆議院選挙で約20年ぶりに国政へ復帰した政治家です。
現在はチームみらい所属の衆議院議員で、比例東京ブロック選出の当選3回。東京26区を活動地域としながら、外務委員会ではAI・量子技術・サイバー安全保障など、理工系出身の経歴を生かしたテーマを取り上げています。衆議院の会派別議員一覧でも、チームみらい所属・比例東京・当選3回と掲載されています。
- 1967年2月16日生まれ
- 東京都大田区で育ち、早稲田大学理工学部を卒業
- 松下政経塾第10期生
- 1993年、26歳で衆議院議員に初当選
- 新党さきがけ、民主党、日本維新の会、希望の党などで政治活動を経験
- 東日本大震災後は福島県いわき市の復興支援に深く関与
- いわき市長選へ2013・2017・2021・2025年の4回立候補
- 2026年、チームみらいから衆院選に出馬し比例東京で当選
- 妻と4人の子どもがいる
宇佐美登の現在は?チームみらいで約20年ぶりに国政復帰
2026年9月現在、宇佐美登氏はチームみらい所属の現職衆議院議員です。
2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙では、チームみらい公認で東京26区(目黒区・大田区の一部)から立候補しました。東京都選挙管理委員会によると、小選挙区では34,706票を獲得。自民党の今岡植氏が92,329票で当選し、宇佐美氏は小選挙区では議席を得られませんでした。
しかし、比例東京ブロックとの重複立候補だったため比例代表で当選。2005年の衆院選落選以来、およそ20年ぶりとなる国政復帰を果たしました。選挙結果は東京都選挙管理委員会の2026年衆院選結果で確認できます。
| 現在の所属 | チームみらい |
|---|---|
| 議員 | 衆議院議員 |
| 選出 | 比例東京ブロック |
| 活動する小選挙区 | 東京26区(目黒区・大田区の一部) |
| 当選回数 | 3回 |
| 2026年東京26区得票 | 34,706票 |
当選直後、本人のXでは長期間の浪人生活に触れながら国政復帰を報告しました。
宇佐美登のプロフィール・年齢・学歴
| 名前 | 宇佐美 登 |
|---|---|
| 読み方 | うさみ のぼる |
| 生年月日 | 1967年2月16日 |
| 年齢 | 59歳(2026年9月現在) |
| 出身・生育地 | 東京都大田区 |
| 高校 | 早稲田大学高等学院 |
| 大学 | 早稲田大学理工学部 |
| 政治塾 | 松下政経塾 第10期 |
| 所属政党 | チームみらい |
| 妻 | あり |
| 子供 | 4人(1女3男) |
| 趣味など | バドミントン、ウォーキング、スポーツ観戦、けん玉など |
| 公式情報 | チームみらい公式プロフィール |
チームみらい公式プロフィールによると、宇佐美氏は福島県出身の父と長野県出身の母が営む町工場の三男として育ちました。石川台ひかり幼稚園、大田区立雪谷小学校・雪谷中学校、早稲田大学高等学院を経て早稲田大学理工学部へ進んでいます。
大学では医療工学を学び、卒業後は政治家や経営者などを育成する松下政経塾の第10期生となりました。松下政経塾のプロフィールでは、医療政策、規制緩和、情報公開、国際環境政策、核廃絶、子育てなどが活動テーマとして挙げられています。
宇佐美登の経歴|26歳の最年少当選から長い国政浪人へ
宇佐美氏の政治経歴は、当選と落選、東京と福島をまたぐ長いものです。
| 年 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1993年 | 新党さきがけから旧東京2区に立候補し、26歳で衆院初当選 |
| 1996年 | 衆院選・東京3区で落選 |
| 2000年 | 民主党から東京4区に出馬し落選 |
| 2003年 | 東京4区で立候補、比例東京で復活当選し2期目 |
| 2005年 | 東京4区で落選 |
| 2007年 | 大田区長選へ立候補、落選 |
| 2009年 | 衆院選東京4区へ無所属で立候補、落選 |
| 2012年 | 日本維新の会から福島5区へ立候補、落選 |
| 2013年 | いわき市長選へ初挑戦 |
| 2017年 | いわき市長選、希望の党の衆院比例東北ブロックに挑戦 |
| 2021年 | いわき市長選で28,258票、次点 |
| 2025年 | 4度目のいわき市長選で23,829票、2位 |
| 2026年 | チームみらいから衆院選へ出馬し比例東京で当選、3期目 |
1993年に26歳で初当選
最初の国政選挙は1993年の第40回衆院選です。当時の旧東京2区で新党さきがけから62,188票を獲得して当選しました。
26歳での当選は当時の最年少。若手政治家として国会へ入り、規制改革や環境問題などへ関わっていきます。
2003年に比例復活で2期目
選挙制度変更後は苦戦が続きましたが、2003年の衆院選では民主党から東京4区へ出馬。小選挙区では77,953票で自民党候補に敗れたものの、比例東京ブロックで復活当選しました。
2005年には再び落選。その後は長期間にわたり国政の議席から離れます。
宇佐美登が「やったこと」は?国会議員時代の実績
宇佐美氏の過去の国会活動で繰り返し挙げられているのが、規制緩和と医療・福祉分野です。
- 携帯電話をめぐる規制緩和
- 自動車の6か月点検制度の見直し
- 高速道路でのオートバイ二人乗り規制の見直し
- 障害者基本法改正の議員立法への関与
- 公共事業・特殊法人・情報公開をめぐる問題への取り組み
- フランスの核実験への抗議活動
松下政経塾の公式プロフィールでは、携帯電話の自由化、自動車の6か月点検廃止、高速道路でのバイク二人乗り自由化などを衆議院時代の実績として紹介しています。
また、衆議院内閣委員会の筆頭理事を務め、障害者基本法改正案の議員立法にも関与しました。「規制があるなら変える」という姿勢は、30年以上前の国会活動から現在まで続く宇佐美氏の政治テーマの一つです。
「法律は変えればいいし、国とのパイプは誰よりも強固」
出典:いわき民報・2025年いわき市長選候補者横顔
いわき市との関係は?市長選に4度挑戦
宇佐美氏は東京都大田区で育った政治家ですが、福島県いわき市との結び付きも非常に深くなっています。
父親がいわき市出身で、2011年の東日本大震災ではいわき市薄磯地区などにいた親族を多数亡くしました。震災を契機に復興支援へ本格的に関わり、その後はいわき市を政治活動の重要な拠点としました。
2026年4月の衆議院外務委員会でも、宇佐美氏自身が「3.11以降、10年あまり福島県のいわき市に住んで」いたと説明しています。
「3.11以降、10年あまり福島県のいわき市に住んでおりまして」
出典:チームみらい国会記録・衆議院外務委員会
2025年はいわき市長選に4度目の立候補
市長選への挑戦は2013年、2017年、2021年、2025年の4回です。
| 選挙 | 宇佐美氏の得票 |
|---|---|
| 2013年いわき市長選 | 31,402票 |
| 2017年いわき市長選 | 36,411票 |
| 2021年いわき市長選 | 28,258票 |
| 2025年いわき市長選 | 23,829票 |
直近の2025年9月7日の選挙では、現職の内田広之氏が65,407票、宇佐美氏が23,829票、清水敏男氏が16,960票でした。宇佐美氏は2位で、市長就任には届きませんでした。結果はいわき市選挙管理委員会の確定開票結果で公表されています。
2025年の市長選では、AIを利用した医療相談体制、民間施設の誘致などを提案。いわき民報は、医療工学の知識を生かして市内企業・医療機関・大学をつなぐ活動にも関わってきたと報じています。
なぜチームみらい?現在の政策はAI・外交・安全保障へ
2026年の宇佐美氏は、安野貴博氏が率いるチームみらいから国政へ戻りました。
チームみらい公式プロフィールでは、AIの急速な進化を社会を変える機会と捉え、100年先を見据えた政治・行政を目指す考えを示しています。
「雨が降ったら傘を差しだすような、優しく新しい社会を最新テクノロジーで作る」
出典:チームみらい・宇佐美登公式プロフィール
過去の規制改革経験と、チームみらいが掲げるテクノロジーによる行政改革には重なる部分があります。2026年の国会では、従来の医療・福祉だけでなく、AI、サイバー空間、量子技術、経済安全保障と外交へ活動領域を広げています。
「AI革命」を産業革命級の変化と位置付ける
2026年3月6日の衆議院外務委員会では、AIについて次のように発言しました。
「このAIというのは、実は産業革命以来の本当の大きな革命になると思っています」
出典:衆議院・第221回国会 外務委員会
外交分野でもAIを単なる産業政策としてではなく、偽情報対策、サイバー安全保障、外交人材のあり方まで含む問題として扱っています。
政治家として「戦争をなくす」を目標に掲げる
宇佐美氏には、若手議員時代にフランスの核実験へ抗議するため南太平洋のムルロア環礁へ向かい、フランス軍に一時拘束された経歴もあります。
2026年に外務委員会へ所属すると、中東情勢や和平調停を議題に取り上げました。
「地球上から戦争をなくすことを目標に活動を続けさせていただいております」
出典:チームみらい公式・2026年3月6日外務委員会質疑
量子コンピューターと安全保障も国会で質問
2026年7月15日の外務委員会では、日本とオーストラリアの量子技術協力、衛星量子暗号通信、AIと安全保障などを質問しました。
「ぜひ、この衛星QKDについて、オーストラリアの地上局を活用した日豪共同実証や地上局ネットワークの連携を検討してもらいたい」
出典:チームみらい国会記録・2026年7月15日外務委員会
理工学部で医療工学を学んだ経歴と、初当選時代から技術政策に関わってきた経験が、現在の国会質問にも表れています。
妻と子供は?家族は妻・4人の子ども
宇佐美氏には妻がおり、4人の子どもがいます。
「子供について公表されていない」という情報もありますが、現在の公式プロフィールでは家族構成が公表されています。
チームみらい公式プロフィールには「家族は妻と4人の子ども」とあり、松下政経塾プロフィールでは、より具体的に「一女三男の父」と紹介されています。
- 妻がいる
- 子どもは4人
- 内訳は1女3男
- チームみらい公式プロフィールではダックスフンドも家族として紹介
妻は恵理子さん
2026年衆院選中の公式Xでは、スタッフ投稿として妻の恵理子さんが登場しています。宇佐美氏の幼少期について妻に聞いた内容を紹介した投稿でした。
妻の職業や詳細な経歴などについては、公式プロフィールでは詳しく公表されていません。家族については本人側が公表している範囲までを見るのがよいでしょう。
「東京の政治家」「いわきの政治家」の両面を持つ
宇佐美氏の経歴が分かりにくく見える理由の一つが、東京都大田区と福島県いわき市という二つの地域で長く活動してきたことです。
生まれ育った地域は大田区で、初期の国政選挙も東京が中心でした。2011年の東日本大震災後はいわき市の復興支援に深く関わり、市長選へ4度立候補。2026年には再び東京へ国政の主な活動拠点を移し、東京26区で衆院選を戦いました。
2026年の選挙戦では、自由が丘、武蔵小山、御嶽山など東京26区周辺で街頭活動を行っています。
宇佐美登への評価・批判で語られてきたこと
宇佐美氏は、長い政治経歴の中で所属政党や選挙区を変え、東京といわき市の双方で選挙へ挑戦してきました。
その経歴から、2025年のいわき市長選では「渡り鳥」「選挙の時だけ」といった批判があることを、いわき民報が候補者横顔の記事で紹介しています。これは同紙が伝えた周囲の批判であり、宇佐美氏自身は「雑音はいっさい気にしない」と応じていました。
支持する側から挙げられる材料には、20代から国会で規制改革に関わった経験、医療工学の知識、長期間落選を重ねても政治活動を続けた経歴などがあります。
一方、選挙歴を見ると、1996年以降は落選も多く、いわき市長選では4回とも当選に至りませんでした。2026年の東京26区でも小選挙区では4位で、比例東京ブロックによる当選で国政へ復帰しています。
現在は外務委員会を中心に国会活動
2026年の第221回国会では、チームみらいから外務委員会を担当し、沖縄・北方問題や拉致問題に関係する委員会にも所属しました。
3月には21年ぶりとなる国会質疑に立ち、中東情勢、和平調停、サイバー攻撃、生成AIによる偽情報などを質問。その後もAI、経済安全保障、量子コンピューター、衛星通信といった先端技術を外交・安全保障政策へどう組み込むかを継続的に取り上げました。
- チームみらい所属の現職衆議院議員
- 2026年に約20年ぶりの国政復帰
- 東京26区を地盤に活動
- いわき市との関係も現在まで続いている
- 過去の規制改革に加え、現在はAI・量子・サイバー・外交を国会で扱う
- 「戦争をなくす」「優しい政治」を自身の政治目標として語っている
26歳で初当選した1993年から33年を経て、宇佐美氏は再び衆議院議員となりました。現在の国会活動は、かつての規制緩和中心の政治活動から、AI時代の外交・安全保障や行政のあり方へとテーマが広がっています。
最新の活動は、チームみらいの宇佐美登公式プロフィールや本人公式X、衆議院の委員会記録から追うことができます。

