石川勝(いしかわ・まさる)氏は、参政党所属の衆議院議員です。長く大阪府吹田市を政治活動の基盤とし、吹田市議、市議会議長、地域政党「吹田党」代表などを経て、2026年の衆議院議員総選挙で国政へ進みました。
一方、「石川勝」という名前では大阪・関西万博のプロデューサーも知られていますが、万博の会場運営プロデューサーと参政党の石川勝議員は別人です。この記事では、経歴や学歴、選挙区、神谷宗幣氏との関係、政策と国会での活動まで整理します。
- 参政党の衆議院議員・当選1回
- 衆議院での選出区分は比例代表・近畿ブロック
- 政治活動の地盤は大阪7区の吹田市・摂津市
- 吹田市議を4期務め、第76代吹田市議会議長を経験
- 2026年10月時点で参政党衆議院国会対策副委員長
- 議院運営委員会、政治改革に関する特別委員会に所属
石川勝は参政党の衆議院議員|現在の役職・プロフィール
衆議院の公式プロフィールでは、石川勝氏は比例代表(近畿)選出・参政党、当選1回と記載されています。参政党では2026年2月から衆議院国会対策副委員長を務めています。
2026年10月5日時点の衆議院・議院運営委員会の委員名簿にも名前があり、政治改革に関する特別委員会にも所属しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 石川 勝 |
| 読み方 | いしかわ まさる |
| 生年月日 | 1968年8月3日 |
| 年齢 | 58歳(2026年10月時点) |
| 出身地 | 大阪府吹田市 |
| 所属政党 | 参政党 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 選出 | 比例代表・近畿ブロック |
| 地域での担当 | 大阪7区(吹田市・摂津市) |
| 当選回数 | 1回 |
| 党役職 | 参政党 衆議院国会対策副委員長 |
| 学歴 | 大阪府立北千里高校、神戸学院大学法学部卒業 |
| 前職・職歴 | 石川工務店、石川保険事務所、フォレストグループなど |
| 主な地方政治歴 | 吹田市議、第76代吹田市議会議長、初代吹田党代表 |
| 資格 | 2級建築士、宅地建物取引士 |
| 公式サイト | 石川勝オフィシャルウェブサイト |
| 公式X | @ishikawamasaru |
衆議院の公式プロフィールでは「比例代表(近畿)選出」となっています。本人側は引き続き吹田市・摂津市を大阪7区の活動地域としており、「大阪7区の衆議院議員」という表現と比例近畿選出という公的な区分を分けて見る必要があります。
万博プロデューサーの「石川勝」は別人|電通・大学などの混同を整理
石川勝氏について特に間違えやすいのが、2025年大阪・関西万博の会場運営プロデューサーと同姓同名である点です。
参政党の石川勝議員が、大阪・関西万博の会場運営プロデューサーを務めたわけではありません。
| 比較 | 政治家・石川勝 | 万博プロデューサー・石川勝 |
|---|---|---|
| 生年 | 1968年 | 1963年 |
| 出身 | 大阪府吹田市 | 北海道札幌市 |
| 主な肩書 | 参政党・衆議院議員 | プランナー、プロデューサー |
| 経歴の軸 | 建設・保険業、吹田市議 | イベント、博覧会、コミュニケーションデザイン |
| 所属・会社 | 参政党 | シンク・コミュニケーションズ代表取締役 |
大阪・関西万博公式サイトが紹介する会場運営プロデューサーの石川勝氏は、株式会社シンク・コミュニケーションズ代表取締役です。万博公式資料では1963年札幌市生まれで、2005年愛知万博にも携わった人物として紹介されています。
政治家の石川勝氏は1968年に吹田市で生まれ、神戸学院大学法学部を卒業しています。生年・出身地・学歴・職歴が異なる、完全な別人物です。
政治家・石川勝氏の本人公式プロフィールに記載された学歴は神戸学院大学法学部卒です。職歴には石川工務店、石川保険事務所、フォレストグループが掲載されており、電通勤務の記載はありません。
資格欄には2級建築士と宅地建物取引士が記載されています。少なくとも本人が公開しているプロフィールには、日本大学卒、電通勤務、行政書士という経歴・資格は掲載されていません。同姓同名の別人の情報と混同しないよう注意が必要です。
石川勝の経歴・学歴|建設・保険業から吹田市議、国政へ
石川勝氏は吹田市垂水町で生まれ、豊津第一小学校、豊津西中学校、北千里高校を経て、神戸学院大学法学部を卒業しました。大学時代には不動禅拳法に取り組み、本人プロフィールでは学生全日本大会で優勝したと紹介されています。
政治家になる前は株式会社石川工務店に入り、その後に石川保険事務所を設立。総合保険代理店のフォレストグループでは常務取締役を務めました。
| 年 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1968年 | 大阪府吹田市に生まれる |
| 大学卒業後 | 石川工務店、石川保険事務所、フォレストグループなどで勤務・経営 |
| 2000年 | 吹田青年会議所理事長 |
| 2004年 | 豊津第一小学校PTA会長 |
| 2007年 | 吹田市議会議員に初当選 |
| 2010年 | 龍馬プロジェクト全国会設立、幹事長に就任 |
| 2011年 | 吹田市長選挙に出馬、落選 |
| 2015年 | 吹田市議に2期目当選 |
| 2019年 | 吹田市議に3期目当選 |
| 2021年 | 第76代吹田市議会議長 |
| 2022年 | 龍馬プロジェクト全国会会長、地域政党「吹田党」代表 |
| 2023年 | 吹田党から市議選に出馬し4期目当選 |
| 2025年 | 参政党の大阪7区国政改革委員に就任 |
| 2026年 | 市議を辞職し衆院選へ。比例近畿で初当選 |
2007年に初めて市議へ当選した後、2011年には市議から市長へ転じる選択をしました。吹田市の公式選挙結果では、石川氏は「龍馬プロジェクト×吹田新選会」から出馬し、1万6524票で4候補中4位となっています。
市長選敗北後は再び市議選へ挑み、2015年、2019年、2023年と当選。2023年の吹田市議選では、石川氏が設立した地域政党「吹田党」から立候補し、3598票で当選しました。
本人の政治理念では、地域活動で培った考えを「すべての人が活躍する日本」という言葉で示しています。
「国民総活躍で日本を守り、世界に大調和を生む。」
出典:石川勝公式サイト「理念」
同ページでは「共生文明の創造」「高徳国家の建設」「公益経済の確立」を「国是三綱領」として掲げています。
神谷宗幣との関係|2007年の同期当選から龍馬プロジェクト、参政党へ
石川勝氏と参政党代表の神谷宗幣氏の関係は、参政党への参加以前から続いています。2人は2007年の吹田市議選で同時に初当選しました。
石川氏本人によれば、初当選後に2人で最初に作った会派が「吹田新誠会」でした。その後は全国の地方議員とのネットワーク形成を進め、2010年に龍馬プロジェクト全国会を設立。神谷氏が初代会長、石川氏は設立時に幹事長を務め、後に会長となりました。
- 2007年:吹田市議選でそろって初当選
- 市議会で会派を結成
- 全国の地方議員をつなぐ龍馬プロジェクトを設立
- 石川氏は2011年に吹田市長選へ挑戦
- 石川氏は後に龍馬プロジェクト全国会会長に就任
- 2025年:石川氏が参政党入りし、大阪7区から国政を目指す
2026年2月の選挙戦で、石川氏は神谷氏との約19年間を振り返り、長い政治活動を続けてきた姿勢を次の言葉で表しました。
「絶対に退かない」
出典:石川勝本人ブログ「神谷宗幣との歩み」
2025年11月、神谷氏から参政党の公認証を受け取った際には、2007年からの関係を振り返る投稿も行っています。
石川氏は参政党に参加して初めて神谷氏と関わった政治家ではなく、吹田市議時代から長期間行動を共にしてきた人物です。
2026年衆院選で初当選|大阪7区では3位、比例近畿で復活当選
国政への転機となったのが、2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙です。石川氏は直前の1月26日に吹田市議を辞職。吹田市の発表では、辞職時の所属は「吹田党・参政党」とされています。
翌27日に公示された衆院選では、参政党公認で大阪7区(吹田市・摂津市)から立候補しました。
選挙戦初日には、本人のXで宮出ちさと参議院議員と出陣した様子を発信しています。
| 大阪7区候補 | 党派 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 奥下たけみつ | 日本維新の会 | 88,242票 | 当選 |
| とかしきなおみ | 自由民主党 | 78,582票 | 小選挙区落選 |
| 石川勝 | 参政党 | 30,439票 | 小選挙区落選 |
| かわそえたつま | 日本共産党 | 28,167票 | 落選 |
大阪7区では奥下たけみつ氏が当選し、石川氏は3万439票で3位でした。石川氏は大阪7区の小選挙区で当選したのではなく、重複立候補していた比例近畿ブロックで当選しています。
参政党が発表した選挙結果では、近畿ブロックで石川勝氏と谷浩一郎氏が当選。衆議院の公式プロフィールも現在の選出区分を「比例代表(近畿)」としています。
当選判明後には公式Xでも結果を報告しました。
選挙翌日の本人ブログでは、国政へ進むにあたって次の言葉を残しています。
「日本は、まだ間に合う。」
出典:石川勝本人ブログ「ご報告」
石川勝の政策・政治姿勢|何を掲げ、国会で何をしている?
石川氏の政治姿勢は、本人公式サイトで掲げる「すべての人が活躍する日本」に加え、2026年衆院選で重点テーマとして示した経済・財政、外国人政策、国会入り後に取り組んだ政治資金制度改革などから見ることができます。
- 経済・財政の仕組みの見直し
- 外国人の大量受け入れには反対しながら、共生社会を目指す立場
- 企業・団体献金の全面禁止
- 政治資金制度の透明化
- 皇室制度に関する国会審議
- 「共生文明」「公益経済」などを含む独自の政治理念
経済・財政|「集めて配る仕組みは限界」と主張
2026年衆院選の候補者アンケートでは、日本経済について「集めて配る仕組みは限界を迎えている」との問題意識を示しました。本人公式サイトでは「公益経済の確立」を政治理念の一つに置いています。
2026年9月には吹田市の南千里で、安藤裕参議院議員らと消費税をテーマにした街頭演説・タウンミーティングにも参加しました。国政に移った後も、経済政策を地元で説明する活動を続けています。
外国人政策|大量受け入れには反対、共生も掲げる
外国人政策については、2026年衆院選のアンケートで外国人の大量受け入れには反対すると回答しています。そのうえで、日本の文化や社会を維持しながら「世界中の国々との共生を目指す」という立場を示しました。
石川氏は1990年代から吹田市で外国人市民をめぐる課題に関わったと本人ブログで振り返っており、「受け入れ拡大」か「共生反対」かという単純な二択ではなく、日本社会の維持を前提に共生を考えるという主張をしています。
企業・団体献金禁止法案を共同提出|国会で提案理由を説明
国会入り後の具体的な活動として確認できるのが、政治資金改革です。2026年6月15日の衆議院・政治改革に関する特別委員会では、参政党とチームみらいが共同提出した「企業・団体献金禁止法案」について、石川氏が提出会派を代表して提案理由を説明しました。
翌16日の委員会では、参政党の立場を次のように明言しています。
「企業・団体献金については全面的に禁止すべきであります。」
出典:衆議院会議録・政治改革に関する特別委員会
法案では企業・団体による政治活動への寄附だけでなく、政治資金パーティー券購入の禁止も盛り込まれました。石川氏個人だけの政策ではなく、参政党とチームみらいによる共同提出法案であり、石川氏はその提案者として国会審議に参加しています。
皇室典範改正案でも参政党を代表して質疑
2026年7月10日には、皇室典範等の一部を改正する法律案を扱った衆議院議院運営委員会で、参政党を代表して質疑に立ちました。
前日の公式Xでは、皇室制度に関する法案審議へ臨むことを告知しています。
本人の活動報告では、企業・団体献金禁止法案に加え、SNSをめぐる選挙制度の論点や公聴会での質疑なども、初当選後の国会活動として挙げています。
地方議員と国会議員をつなぐ活動も
地方議員として約19年間活動してきた経験から、国会入り後も地方側との連携を続けています。2026年夏には、災害対応をめぐって参政党の地方議員から現地情報や要望を集める動きを公式Xで発信しました。
参政党では地方議員候補を増やす「PROJECT600」にも関わり、2026年7月には京都、大阪、和歌山などの候補者相談・説明企画で講師を務めています。
吹田市との関わり|市議4期・市議会議長から現在の地域活動まで
石川氏の政治活動は、国政へ移った現在も吹田市との結び付きが強いことが特徴です。
政治家になる以前から吹田青年会議所やPTAで地域活動を行い、市議時代には大学生とのビジネス交流、江坂での「エサコン」、チャリティーコンサート、フードロス対策事業などに関わったと本人公式プロフィールに記載されています。
- 吹田青年会議所理事長
- 豊津第一小学校PTA会長
- 地元大学生とのビジネス交流企画
- 江坂でのまちコン「エサコン」
- 吹田JAZZシリーズのチャリティー活動
- 吹田江坂ライオンズクラブ会長
- 地域政党「吹田党」を設立
2026年9月25日には、本人が吹田市有功者表彰を受けたと報告しました。投稿では青年会議所やPTAなどでの地域活動を自身の原点として振り返っています。
衆議院議員になった後も、吹田・摂津で地域行事や市政報告会、街頭活動に参加しています。2026年9月には摂津市内のイベントや吹田市議の市政報告会にも足を運びました。
石川勝の人物像|青年会議所・PTA活動が政治の原点
本人が政治を志した経緯をたどると、最初から政党政治を歩んできた人物ではありません。24歳から青年会議所活動に参加し、PTAなど地元での活動を重ね、37歳ごろに政治家になることを決意したと説明しています。
2007年の市議選では無所属で初当選。市長選での落選を挟みながら地方政治へ戻り、地域政党を立ち上げ、50代後半で初めて国会議員になりました。
趣味は公式プロフィールによるとゴルフ、釣り、車。小学校では演劇部、中学校ではバレーボール部、高校では書道、大学では不動禅拳法と、政治以外の経歴も幅広く記載されています。
市議初当選から国政初当選まで約19年という経歴で、吹田の地域活動と、神谷宗幣氏らと進めた全国的な地方議員ネットワークの双方を政治基盤としてきました。
2026年10月現在の石川勝|国会活動と大阪での活動を継続
2026年10月時点の石川氏は、参政党の衆議院国会対策副委員長として党の国会運営に関わりながら、議院運営委員会と政治改革に関する特別委員会で活動しています。
直近では、2026年10月2日に大阪で開催された台湾の「115年國慶酒會」へ参政党の同期衆議院議員らと出席したことを本人が報告しています。その直前の9月には長岡京市で国会活動について話し、参政党の地方議員候補募集にも携わっていました。
吹田市議から衆議院議員へ立場は変わりましたが、国会での政治資金改革などの活動と、吹田・摂津を中心とした地域活動を並行しているのが現在の石川勝氏の活動状況です。最新の発信は本人公式Xと公式サイトで確認できます。

