若林洋平(わかばやし・ようへい)氏は、静岡県御殿場市長から国政へ転じた自由民主党の参議院議員です。
地方行政と医療分野での経験を持ち、防衛政策や地域経済の活性化に取り組んできました。その一方、旧統一教会の関連団体との接点や外国人に関するSNS投稿が報じられ、政治姿勢をめぐる議論もあります。
この記事では、2026年10月11日時点の役職を起点に、経歴、実績、選挙、政策、評判、家族について、公式資料と本人の発言をもとに紹介します。
若林洋平は現在何をしている?所属政党と役職
2026年10月現在、若林洋平氏は自由民主党所属の現職参議院議員です。静岡県選挙区から選出され、党内では参議院副幹事長、国防部会長代理を務めています。
防衛大臣政務官は2026年9月に退任しており、現在の役職ではありません。
2026年10月7日時点の参議院公式プロフィールでは、農林水産委員会、予算委員会、消費者問題に関する特別委員会などへの所属が掲載されています。党役職については自由民主党の議員情報に記載されています。
防衛大臣政務官を退任したのはいつ?
若林氏は2025年10月22日に防衛大臣政務官へ就任し、2026年9月18日まで在任しました。これは防衛省が公表する在任期間です。
同年9月25日には本人の公式サイトで退任を報告し、防衛省・自衛隊の職員と仕事をした経験を次のように振り返りました。
「国防というこの上ない崇高な仕事を防衛省・自衛隊の皆様と遂行出来た事は私にとってかけがえの無い時間であり誇りです。」
出典:若林洋平公式サイト・2026年9月25日の退任報告
政務官としての活動では、自衛官の処遇改善や退職後の支援、家族支援、防衛政策の見直しなどに関わったと説明しています。これらは防衛省・政府全体で進める政策であり、本人が単独で制度を実現したという意味ではありません。
政務官就任前から、自衛隊の入隊式などにも足を運んでいました。2025年には自衛官候補生の入隊式に出席した際の思いを公式Xで発信しています。
若林洋平と旧統一教会の関係は?本人の説明を整理
若林洋平氏をめぐる評判や議論の中で、重要な論点の一つが世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体との接点です。
2022年9月、自民党が所属国会議員を対象に実施した調査で、若林氏にも関連団体との接点があったことが明らかになりました。
- 関連団体の会合で2回あいさつをした。
- 本人は、当時その団体が旧統一教会の関連団体だという認識はなかったと説明した。
- 接点が報じられた静岡県内の自民党議員らは、今後は関係を確認し、断つ方針を示した。
若林氏は、静岡放送(SBS)の取材に対して、関連団体であるとの認識について次のように答えています。
「ただ、関連ということになると、私自身は認識がなかった」
出典:SBS NEWS・2022年9月9日の本人取材
同じ取材では、関連団体だと認識できていなかった点を問われ、申し訳なかったという趣旨の説明もしています。
ここで判明しているのは、関連団体の会合であいさつしたという接点です。若林氏が教団の信者だったことや、現在も継続的な関係を持っていることを示すものではありません。
旧統一教会との関係については、当時の接点の公表内容と本人の説明を区別することが重要です。自民党の調査全体については自民党の調査結果も参照できます。
若林洋平の評判は?支持される点と批判された発言
若林氏への評価は、御殿場市長としての行政経験や防衛・地域政策を重視する見方と、政治家としての発言や旧統一教会関連団体との接点を問題視する見方に分かれます。
市長経験と地域に根差した政治活動への評価
市長を務めた経験から、地方自治体の財政、医療機関の運営、地域産業、災害対応など、現場で扱われる課題に詳しい点は若林氏の政治活動を知るうえで特徴的です。
静岡県内での選挙活動でも、東部だけでなく伊豆や西部地域へ足を運んでいます。2025年の参議院選挙では、県内の自民党候補の応援に参加した様子を本人のXで発信しました。
2024年の外国人に関するX投稿が議論に
2024年2月には、在日クルド人をめぐる動画を引用した若林氏のX投稿が報道されました。
投稿では、日本の文化やルールを理解しない外国人に対して帰国を求める趣旨の表現を使いました。日刊スポーツの報道によると、発言はSNS上で拡散していた動画への反応として行われたものです。
問題となった動画については、「日本人死ね」という発言があったとする主張に対し、日本クルド文化協会が実際の発言内容は異なると反論しました。動画の解釈には対立があり、その前提を確定した事実として扱うことはできません。
若林氏の投稿は次のものです。投稿内容には強い表現が含まれています。
外国人の法令順守や受け入れ制度に関する議論と、特定の民族・出身集団への差別につながる言葉の是非は、分けて検討される論点です。若林氏の発言についても、背景と表現の両面が議論されました。
若林洋平の経歴と学歴|大正製薬・病院勤務から政界へ
若林氏は茨城県水戸市の出身です。茨城県立緑岡高校を卒業後、埼玉大学理学部化学科へ進学しました。
学生時代は河川の汚染を研究していたと、本人の公式プロフィールで紹介されています。自然環境や水資源への関心は、現在掲げる政策にもつながっています。
| 時期 | 主な経歴 |
|---|---|
| 1990年3月 | 茨城県立緑岡高校を卒業 |
| 1997年3月 | 埼玉大学理学部化学科を卒業 |
| 1997年4月 | 大正製薬に入社し、医薬部に勤務 |
| 2001年以降 | 富士病院などで勤務。複数の医療機関で事務長を歴任 |
| 2006年 | 御殿場青年会議所で青年育成委員会委員長などを務める |
| 2009年2月 | 37歳で御殿場市長に初当選 |
| 2021年 | 御殿場市長を退任し、国政選挙へ挑戦 |
| 2022年7月 | 参議院静岡県選挙区で初当選 |
製薬会社では医薬品に関わる仕事を経験し、その後は静岡県東部の病院で事務長として医療機関の運営に携わりました。政治家になる前から、地域医療の現場や組織運営に関わっていた人物です。
2009年の御殿場市長選挙では現職候補を破って初当選。その後も市長選挙で当選を重ね、2021年まで約12年半にわたり市政を担いました。参議院の経歴欄では、市長選挙で4回当選したと記載されています。
国政へ進む際には、市町村の声を国へ届ける役割を強く意識していました。
「35市町の代弁者として必ずや皆様の想いをお届けします。」
出典:若林洋平公式プロフィール・本人メッセージ
御殿場市長時代に何をした?主な実績と取り組み
御殿場市長時代の仕事として、若林氏が特に打ち出しているのは企業誘致、観光振興、子育て支援です。
本人公式サイトの実績紹介には、次の数字が掲載されています。
| 分野 | 公表内容 |
|---|---|
| 企業誘致 | 4つの工業団地に関わり、32社を誘致 |
| 観光 | 宿泊者数が55万人から105万人へ増加 |
| 子育て | 10を超える子育て支援事業を実施 |
| 出生率 | 1.61から1.75へ上昇したと紹介 |
工業団地の整備や企業の進出は、地域の雇用機会と税収基盤に関わります。富士山周辺の観光拠点という立地を生かし、宿泊につながる観光振興にも取り組みました。
子育て分野では複数の支援事業を進めたとしています。上の数値は本人が実績として示しているもので、出生率や観光客数の変化には社会情勢など複数の要因も関わります。
新型コロナ対策では事業者への休業補償を実施
2020年の新型コロナウイルス感染拡大時には、飲食店などへの休業要請に伴う独自の支援策を実施しました。自民党の参議院選挙候補者紹介では、最大100万円の休業補償を行ったことを実績に挙げています。
感染拡大を抑えるための営業制限と、事業者の収入をどう支えるかという課題に、市として取り組んだ事例です。
若林洋平の選挙区と選挙結果|2021年落選から2022年当選へ
若林氏の選挙区は参議院静岡県選挙区です。2022年の参議院選挙で初当選しましたが、その前年にも参議院補欠選挙へ出馬しています。
2021年の参議院補欠選挙では落選
2021年10月24日の参議院静岡県選挙区補欠選挙では、自民党公認候補として立候補しました。
| 候補者 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|
| 山崎真之輔 | 650,789票 | 当選 |
| 若林洋平 | 602,780票 | 落選 |
| 鈴木千佳 | 116,554票 | 落選 |
山崎真之輔氏との差は48,009票でした。結果は自民党静岡県連が公表した選挙結果に記載されています。
2022年の通常選挙で初当選
翌2022年7月10日の通常選挙では、2議席を争う静岡県選挙区で622,141票を獲得し、得票数1位で当選しました。
| 候補者 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|
| 若林洋平(自民) | 622,141票 | 当選 |
| 平山佐知子(無所属) | 446,185票 | 当選 |
| 山崎真之輔(無所属) | 250,391票 | 落選 |
| 鈴木千佳(共産) | 137,835票 | 落選 |
前回敗れた山崎氏を上回り、国政への議席を獲得しました。詳しい結果は自民党静岡県連の2022年参議院選挙結果に掲載されています。
現在の参議院議員としての任期満了日は、2028年7月25日です。
2025年の参議院選挙では自身は改選対象ではありませんでしたが、静岡選挙区の牧野たかお候補らを応援する立場で活動しています。選挙開始時には、応援する候補者について公式Xで発信しました。
若林洋平の政策は?医療・防衛・地域経済・環境への考え方
若林氏の政策は、本人公式サイトで「命と暮らし」「活力ある地域経済」「豊かな自然環境」の3つを軸に整理されています。
- 医療・社会保障:医師の診療科偏在の是正、地域医療の維持、高齢者の雇用環境改善
- 安全保障・防災:防衛力の充実、自治体と連携した地震・津波・噴火・風水害への備え
- 地域経済:静岡県の港湾・道路・鉄道を連携させた物流拠点づくり、観光振興、AI・IoTの産業活用
- 農林水産業:食料自給率・自給力の向上、農業への参入や継続の支援
- 環境・国土保全:大井川や富士川の水環境保全、不法盛り土や環境破壊につながる開発への規制
地域医療と生活を支える政策
医療政策では、地方の病院が必要な診療機能を維持できるよう、医師の研修制度や診療科の偏りを見直すことを掲げています。
2025年の公式Xでは、診療報酬の改定や地域医療を守る政策について言及している候補者を応援しました。自身の経験に近い医療・経済政策を重視する姿勢が見られる投稿です。
自衛官の給与だけでなく勤務環境の改善も要求
防衛分野では、防衛装備や抑止力に加えて、現場で任務を遂行する自衛官の待遇を具体的に取り上げてきました。
2023年11月16日の参議院外交防衛委員会では、自衛官の給与だけでなく、被服、靴下、手袋などの支給品や勤務環境にも踏み込みました。
「隊員の処遇改善は是が非でも行ってもらいたい、行うべきだ」
出典:第212回国会・参議院外交防衛委員会会議録(2023年11月16日)
その後の国会審議では、自衛官が勤務に必要な品物を自己負担する問題や、退職後の生活の安定についても質問しています。実際の質疑は2024年3月22日の外交防衛委員会会議録などで読むことができます。
静岡の水資源と土地利用を守る政策
環境政策では、大井川の水資源の保全、富士川の水環境、山林や土地利用の問題を取り上げています。不法な盛り土や環境への影響が懸念される大規模太陽光発電について、法規制の強化を求める立場です。
また、港湾と交通網を生かした物流産業の育成や、富士山、伊豆半島、浜名湖などの観光資源を生かす構想も示しています。地域経済と自然環境を別々に扱うのではなく、静岡県の産業基盤として考えている政策です。
若林洋平と高市早苗の関係は?派閥と総裁選での動き
若林氏と高市早苗氏の政治的な関係は、2025年の自由民主党総裁選挙で若林氏が高市氏の推薦人を務めたことにはっきり表れています。
ただし、若林氏が過去の総裁選挙でも一貫して高市氏を支持していたわけではありません。
| 時期 | 若林氏の動き |
|---|---|
| 2022年以降 | 旧二階派(志帥会)に所属した経歴がある |
| 2024年総裁選 | 上川陽子氏の推薦人を務めた |
| 2025年総裁選 | 高市早苗氏の推薦人を務めた |
2024年と2025年の推薦人名簿は、それぞれ自民党の上川陽子氏候補者ページと高市早苗氏候補者ページに掲載されています。
2025年に高市早苗を支持した理由
2025年10月7日の静岡放送のインタビューで、若林氏は高市氏を支持した理由について、自民党の本来の政治姿勢を取り戻すことを重視したと語っています。
「基本は保守政党であると。」
出典:SBS NEWS・2025年10月7日の若林洋平氏インタビュー
同じインタビューでは、党から支持者が離れた理由を振り返り、政治的な保守性と政策のバランスに言及しました。高市氏への支持は、経済政策に加えて党の方向性を重視した判断だったといえます。
総裁選をめぐる党内の動きについても、本人は公式Xで意思を示してきました。2025年8月には総裁選の前倒しをめぐる議論に関する投稿を行っています。
若林洋平は現在も二階派なのか?
若林氏は、参議院議員に初当選した後、旧二階派に所属した政治家として報じられています。
2022年当時の派閥との関係については静岡県内の政治動向を扱った報道でも紹介されました。
もっとも、自民党の派閥は政治資金問題を受けて再編・解散が進みました。「旧二階派に所属していた」という過去の経歴と、現在の正式な派閥所属は別の情報です。現在の党内での立場は、公式に公表されている役職と実際の政治活動から見る必要があります。
若林洋平の妻・子供・家族について分かっていること
若林氏は結婚しており、妻と3人の子供がいることを自身の公式プロフィールで明らかにしています。
| 配偶者 | 妻がいる |
|---|---|
| 子供 | 3人 |
| 子供の内訳 | 長女・長男・次男 |
| 妻の名前・職業 | 公表資料で確かな情報を確認できない |
| 子供の氏名・学校 | 公表資料で確かな情報を確認できない |
家族構成については、本人公式プロフィールの2023年時点の記述が根拠です。そこでは、妻とともに子育てに取り組んでいることが紹介されています。
父親や母親、実家の詳しい職業・家系などについては、同姓の人物に関する情報と混同しないよう注意が必要です。病院勤務という経歴だけから、特定の医療機関の経営者を父親などと断定することはできません。
若い頃の人物像と趣味
本人の紹介によると、少年時代は野球に打ち込み、スポーツに親しんで育ちました。趣味には野球、釣り、ゴルフ、スポーツ観戦などが挙げられています。
出身は茨城県ですが、社会人になってから静岡県東部で働き、地域活動にも参加しました。御殿場青年会議所での活動を経て、市長選挙へ挑戦しています。
「ビール」「ロココ」の若林洋平は同姓同名の別人
若林洋平という名前には、ビールブランド「ROCOCO Tokyo WHITE」を手掛ける経営者もいます。
メゾン・ロココ株式会社の若林洋平氏と、参議院議員の若林洋平氏は別人です。
| 項目 | 参議院議員 | ロココの経営者 |
|---|---|---|
| 生年 | 1971年 | 1987年 |
| 出身 | 茨城県水戸市 | 東京都 |
| 主な経歴 | 埼玉大学、医療機関、市長、国会議員 | 米国留学、外資系消費財メーカー、ビール事業 |
| 主な活動 | 国政・地方行政 | ラグジュアリービールの開発・販売 |
ロココの経営者については、メゾン・ロココ株式会社の公式発表で生年や経歴が紹介されています。政治家の若林氏にビール会社の経営歴があるという情報ではありません。
若林洋平の事務所はどこ?公式サイトと連絡先
若林氏は静岡市内の事務所と、東京の参議院議員会館に連絡先を設けています。
| 静岡事務所 | 〒422-8065 静岡県静岡市駿河区宮本町1-9 TEL:054-272-1137 |
|---|---|
| 東京事務所 | 〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館715号室 TEL:03-6550-0715 |
問い合わせ方法や最新の連絡先は若林洋平公式サイトの事務所案内を参照してください。
2026年10月の活動|防衛政務官退任後も自衛隊・地域の課題に関与
防衛大臣政務官を退任した後も、若林氏は静岡県内の自衛隊関連行事に参加しています。
2026年10月5日の公式活動報告では、静岡県の自衛隊殉職隊員追悼式に出席し、111柱の御霊を追悼したことを伝えています。また、遺族や退職自衛官への支援を引き続き求めていく考えを示しました。
同日には、富士学校・富士駐屯地開設72周年の記念行事に出席したことも報告。安全保障について、自身の言葉で次のように表現しています。
「誰とも戦わない為に強くなるのが防衛省・自衛隊」
出典:若林洋平公式サイト・2026年10月5日の活動報告
参議院では、消費者問題に関する特別委員会の理事を含む複数の委員会に所属しています。今後の議会活動については、参議院が公開する委員会所属情報から更新状況をたどることができます。

