岡本康宏(おかもと・やすひろ)氏は、2026年2月の衆議院議員総選挙で愛知5区から初当選した自由民主党の政治家です。
歯科医師として病院や大学で働き、厚生労働省の技官や富山県庁で医療行政にも携わってきました。父親も歯科医師で、かつて名古屋市会議長を務めています。
医療の専門家がなぜ国政に進んだのか。高校・大学から政治家になるまでの歩み、愛知5区での選挙、政策、家族や所属する政治グループまで、本人の発言や公式資料をもとに紹介します。
岡本康宏は自民党の衆議院議員|現在のプロフィール
岡本康宏氏は、医療現場と行政の両方を経験して国政に進んだ、歯科医師出身の衆議院議員です。
名古屋市中川区出身で、国会では厚生労働分野を中心に活動しています。2026年10月13日時点の基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 岡本康宏(岡本やすひろ) |
| 読み方 | おかもと やすひろ |
| 生年月日 | 1982年3月13日 |
| 年齢 | 44歳(2026年10月時点) |
| 出身地 | 愛知県名古屋市中川区 |
| 所属政党 | 自由民主党 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 選挙区 | 愛知県第5区 |
| 当選回数 | 1回 |
| 初当選 | 2026年2月 |
| 前職 | 歯科医師、厚生労働省技官など |
| 学位・資格 | 博士(医学)、歯科医師、感染制御医師(ICD) |
| 自民党役職 | 青年局次長、厚生関係団体委員会副委員長、国会対策委員会委員 |
| 公式サイト | 岡本やすひろ公式ホームページ |
| 公式X | @okayasu0313 |
立憲民主党の岡本康宏とは別人
岡本康宏という名前の政治家には、同姓同名の別人がいます。
名古屋市緑区選出の市会議員にも「岡本やすひろ(岡本康宏)」氏がおり、こちらは1976年生まれで、立憲民主党に所属しています。
| 比較項目 | 自民党の岡本康宏 | 立憲民主党の岡本康宏 |
|---|---|---|
| 生年 | 1982年 | 1976年 |
| 所属 | 自民党 | 立憲民主党 |
| 議員 | 衆議院議員 | 名古屋市会議員 |
| 選挙区 | 愛知5区 | 名古屋市緑区 |
| 主な前職 | 歯科医師・厚労省技官 | 国会議員秘書 |
今回紹介するのは、1982年生まれで愛知5区選出の自民党衆議院議員です。立憲民主党の市会議員とは経歴も所属政党も異なります。
岡本康宏の経歴・学歴|高校と大学、歯科医師としての前職
岡本氏の経歴は、歯科医療、大学での教育、国の医療行政、地方自治体での勤務という複数の分野にまたがります。
出身高校は愛知高校、大学は愛知学院大学歯学部
1982年3月13日、名古屋市中川区で生まれました。地元の露橋小学校、山王中学校を経て、愛知高等学校に進学しています。
2000年に高校を卒業し、愛知学院大学歯学部歯学科へ進学。2006年に卒業して歯科医師となりました。
大学卒業後は名古屋大学医学部附属病院で臨床研修を受け、2012年に名古屋大学大学院医学系研究科を修了。博士(医学)の学位を取得しています。
- 露橋小学校
- 山王中学校
- 愛知高等学校(2000年卒業)
- 愛知学院大学歯学部歯学科(2006年卒業)
- 名古屋大学大学院医学系研究科(2012年修了)
病院や大学で歯科口腔外科を専門に経験を積む
岡本氏の専門は、顎や口の病気、外傷などを扱う歯科口腔外科です。
名古屋大学医学部附属病院の歯科口腔外科、小牧市民病院などで診療に従事し、口腔がんの手術や入院患者の口腔管理も担当しました。
2019年には愛知学院大学歯学部顎口腔外科学講座の助教として教育・研究にも携わっています。
歯科医療の専門性だけでなく、感染症対策に関する資格である感染制御医師(ICD)も取得しました。
厚生労働省や富山県庁でも勤務
2019年に厚生労働省へ入り、保険局医療課医療指導監査室の特別医療指導監査官を務めました。
2020年には富山県庁の厚生部健康課主幹として勤務。医務、老人保健、厚生企画など、医療・保健行政の複数の業務に関わっています。
2021年には小牧市民病院の歯科口腔外科部長、厚生労働省東海北陸厚生局の保険指導医を歴任しました。
医療の現場と制度を運営する側の双方を経験したことについて、本人は公式サイトで次のように述べています。
「現場の声が十分に反映されていない制度に歯がゆさを感じてきました。」
出典:岡本やすひろ公式サイト・ごあいさつ
2024年に地元の岡本歯科医院副院長へ
2024年10月には、名古屋市中川区にある岡本歯科医院の副院長に就任しました。
この歯科医院は1981年に開業した地域の医療機関です。2024年7月には山王駅近くの新しい建物へ移転し、歯科用CTや滅菌設備を整え、バリアフリーにも対応しました。
岡本氏は、一般歯科や歯科口腔外科の診療に加え、病院・介護施設・患者の自宅を訪れる訪問歯科診療にも携わっています。
2024年のドクターズ・ファイルのインタビューでは、診療画像を患者と共有し、治療内容や将来のリスクを事前に説明する姿勢についても詳しく語りました。
岡本康宏はなぜ政治家に?2024年の出馬断念から2026年の初当選まで
政治への転身は2026年に突然決まったものではありません。
岡本氏は、自民党愛知県連の青年局組織委員長などを務め、党活動にも関わっていました。
2024年衆院選では立候補を取りやめた
2024年の第50回衆議院議員総選挙では、愛知5区からの出馬を目指していました。
しかし、自民党本部が当時の前職である神田憲次氏を公認したため、岡本氏は選挙直前に立候補を取りやめました。
この経緯は、2026年2月8日のメ~テレの衆院選報道でも紹介されています。
2026年の衆院選で愛知5区から初当選
2026年1月、自民党愛知県第5選挙区支部長に就任。同年2月8日に投開票された第51回衆議院議員総選挙では、自民党公認候補として出馬しました。
選挙には6人が立候補。岡本氏は、前職の西川厚志氏や無所属で立候補した神田憲次氏らと議席を争いました。
投票日:2026年2月8日
投票率:51.57%
小選挙区の当選者:岡本康宏(自由民主党)
| 候補者 | 所属政党 | 得票数 |
|---|---|---|
| 岡本康宏(当選) | 自民党 | 73,643票 |
| 西川厚志 | 中道改革連合 | 44,288票 |
| 田中克和 | 減税日本・ゆうこく連合 | 25,815票 |
| 渡辺藍理(比例当選) | 参政党 | 18,970票 |
| 江上博之 | 日本共産党 | 7,487票 |
| 神田憲次 | 無所属 | 6,487票 |
岡本氏の得票率は約41.7%。次点の西川氏に約2万9,000票の差をつけ、73,643票で初当選を果たしました。
西川氏は小選挙区で落選しましたが、参政党の渡辺藍理氏は比例代表で復活当選しています。
出典:愛知県選挙管理委員会・第51回衆議院議員総選挙の開票結果
岡本康宏が国会でやったことは?初当選後の活動実績
岡本氏は2026年2月18日、第221回特別国会に初登院しました。
本人の公式プロフィールでは、衆議院厚生労働委員会、消費者問題に関する特別委員会、政治改革に関する特別委員会への所属が紹介されています。
ここでは、国会会議録に残された具体的な質疑を紹介します。
2026年4月|医療人材不足と歯科健診の充実を質問
4月22日の衆議院厚生労働委員会では、健康保険法改正案の審議に参加しました。
岡本氏は、2040年に向けた医療需要の変化や歯科医療従事者の不足を取り上げ、歯科医師・歯科衛生士の確保、地域での歯科医療提供体制について質問しています。
「歯科医師及び歯科衛生士の人材確保が難しい歯科の現場の窮状もお伝えしておきたいと思います。」
出典:国会会議録・2026年4月22日厚生労働委員会
本人の公式Xにも、初めて法案質疑に臨んだことを報告する投稿があります。
2026年6月|医科・歯科・薬局の連携と医療DXを議論
6月19日の厚生労働委員会では、より専門的なテーマとして、医科歯科連携や薬剤情報の共有を取り上げました。
具体的には、骨粗しょう症治療薬などを使用する患者に生じることがある薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)への対応、複数の薬を服用する高齢患者の安全対策、電子処方箋の活用などです。
歯科診療所では電子化の費用負担や事務作業への対応が課題になるとして、診療情報を共有する仕組みの整備を求めました。
「歯科においても医療DXを推進するべきと考えます。」
出典:衆議院厚生労働委員会会議録・2026年6月19日
この委員会では政府側から、2026年度の診療報酬改定における歯科医療との連携促進策についても答弁がありました。
岡本氏の国会活動で具体的な記録が残っているのは、医療制度や歯科診療の現場に関わる質疑です。国会で問題提起したことと、制度の成立・実施が完了したことは別であり、今後の政府対応も関係します。
岡本康宏の政策・公約|医療、子育て、経済、政治改革
岡本氏は公式サイトで、政策を4つの柱に整理しています。
- 現役世代:社会保障・所得向上・医療制度
- 子育て・教育:少子化対策と教育機会の確保
- 地域経済:中小企業・スタートアップ・防災
- 政治刷新:政治資金の透明性と信頼回復
医療体制の維持と現役世代の所得向上
医療政策では、地域の医師不足や医療従事者の過重労働を是正し、必要な医療を安心して受けられる体制を目指しています。
社会保障については、年金や医療の制度を持続可能にすることを重視。物価上昇で生活費が増える中、賃上げと所得向上も掲げています。
本人のXでは、地域医療の充実に向けた現場との意見交換についても発信しています。
結婚・子育て支援と教育への投資
子育て政策では、出産や育児に伴う経済的・精神的な負担の軽減を目標としています。
2026年衆院選の政策アンケートでは、児童手当の拡充だけでなく、保育士の処遇改善による人材不足の解消を訴えました。
教育についても、小中学校の給食費無償化、高等教育の授業料負担軽減、給付型奨学金の拡充などに言及しています。
働きながら子育てできる社会を支えるため、多様な働き方の推進も政策の一つです。
名古屋・愛知の経済活性化と防災
地域経済の分野では、中小企業やスタートアップを支援し、名古屋・愛知の産業基盤を強化することを掲げています。
災害に備えた地域づくりや生活基盤の整備も重視しており、地元のインフラに関する課題を国政へ届ける活動を行っています。
2026年9月には、清須市の枇杷島橋と周辺地域の治水対策について、国土交通大臣による現地視察の様子を投稿しました。
政治資金の透明化と信頼回復
政治改革については、政治とカネの問題に向き合い、国民から信頼される政治を実現することを公約にしています。
「政治への信頼回復こそが私の使命です。」
出典:岡本やすひろ公式サイト・政策
本人のXには、保育、商工、通信などの関係団体から政策要望を聞いた活動も掲載されています。
政策の詳細は本人公式サイトの政策ページ、選挙時の具体的な回答は2026年衆院選・愛知5区候補者情報でも紹介されています。
岡本康宏の父親は岡本善博|元名古屋市会議長で歯科医師
岡本氏の父親は、歯科医師で元名古屋市議会議員の岡本善博(おかもと・よしひろ)氏です。
父親の善博氏は1948年生まれ。愛知学院大学歯学部を卒業し、名古屋大学医学部や中部労災病院で勤務した後、1981年に岡本歯科医院を開業しました。
1993年には名古屋市議会議員に初当選し、2006年5月から2007年4月まで第81代名古屋市会議長を務めています。
議長としての在任期間は名古屋市公式の歴代議長一覧にも掲載されています。
- 1948年:誕生
- 1973年:愛知学院大学歯学部卒業
- 1981年:岡本歯科医院開業
- 1993年:名古屋市会議員初当選
- 2006年:名古屋市会議長就任
- 2024年:旭日中綬章受章
参考:名古屋市歯科医師会・岡本善博氏の市会議長就任記事、岡本歯科医院・医師紹介
父の影響で歯科口腔外科の道へ
2024年のインタビューで岡本康宏氏は、歯科医師になった理由について父親の影響を認めています。
「父も口腔外科を専門としていますが、私も人の命に関わり、救うことができる分野に携わりたいと思いました。」
出典:ドクターズ・ファイル・岡本康宏氏インタビュー
父と息子は同じ歯科医療の分野を歩み、その後、それぞれ地方政治と国政に進む経歴を持つことになりました。
妻や子供など家族構成は?
岡本康宏氏は、本人公式Xのプロフィールで「二児の父」と紹介しています。子供が2人いることは本人が公表している情報です。
一方、妻の名前や職業、子供の性別・年齢などについては、今回調査した本人公式プロフィールや主要な公開資料に詳細な記載は見当たりませんでした。
名古屋市緑区選出の同姓同名の岡本康宏市議が公表している家族情報とは区別する必要があります。
岡本康宏は何派?麻生派との関係と自民党内の役職
岡本氏の公式サイトでは、所属議員連盟・グループとして「志公会」が掲載されています。
志公会は、麻生太郎氏を中心とする自民党の派閥、いわゆる麻生派の名称です。
また、所属先の一覧には「国力研究会(JiB)」や「保守団結の会」も含まれています。
国力研究会は2026年に発足した、高市早苗首相を支える議員グループです。志公会との関係や国力研究会への参加はそれぞれ異なる政治的な枠組みであり、一つの派閥名だけですべての活動が決まるわけではありません。
公式サイトには、ほかにも次のような議員連盟への参加が掲載されています。
- 国民歯科問題議員連盟
- 歯科口腔医療研究会
- 大学病院を支援する議員連盟
- 花粉症対策議員連盟
- アジア・アジアパラ競技大会推進議員連盟
- リニア中央新幹線早期実現を目指す議員連盟
- 北朝鮮に拉致された日本人の救出を目指す議員連盟
医療分野以外では、地域インフラ、スポーツ大会、外交・安全保障に関係する議員連盟にも参加しています。
岡本康宏の人物像|ラグビー、マラソン、地元の好きな食べ物
高校・大学時代はラグビーに打ち込んだ
岡本氏は高校時代にラグビーを始め、大学でも歯学部のラグビー部に所属していました。
愛知学院大学へ進学する際には、本校のラグビー部から寮生活を含む本格的な競技継続を勧められたそうです。
しかし、歯学部での勉強との両立を考えて誘いを断り、進学後は歯学部のラグビー部で競技を続けました。
フルマラソンを完走し、トライアスロンにも挑戦
大学卒業後はマラソンに取り組み、ハーフマラソンからフルマラソンへと距離を伸ばしました。
フルマラソンを完走した後は、スイム・バイク・ランの3種目を行うトライアスロンにも挑戦。特に自転車競技を好み、長く続けていたとインタビューで語っています。
2026年の公式プロフィールには「国会ラグビークラブ」への参加も掲載されています。
好きな地元グルメは「あんかけスパゲティ」
2026年6月8日、自民党の機関紙「自由民主」のコラムで、地元・中川区にある「バンビーナスパゲティレストラン」を紹介しました。
おすすめは、名古屋名物のあんかけスパゲティ。太麺とこしょうの効いたソースが特徴で、岡本氏は仕事仲間と食事をしながら話す時間を楽しんでいるそうです。
「一度食べたら忘れられなくなる、私にとって特別な〝推しメシ〟です。」
出典:自由民主党・2026年6月8日「思わず食べたい私の推しメシ」
岡本康宏の現在の活動と愛知5区での取り組み
岡本氏は国会での活動に加え、地元の中村区、中川区、清須市で住民や関係団体との交流を続けています。
2026年9月には、国際スポーツ大会の運営に関する説明を受けた様子をXで報告しました。
地域行事では、露橋学区のスポーツ大会や中村区のいけばな展、清須市での意見交換会などに参加しています。
こうした週末の地域活動も、本人のXで紹介されています。
名古屋事務所と国会事務所の所在地
岡本氏の公式サイトでは、地域からの意見や要望を受け付ける窓口として、名古屋と東京の事務所を案内しています。
住所:〒454-0021
愛知県名古屋市中川区横堀町3-1-1
電話:052-364-5665
FAX:052-364-7856
住所:〒100-8981
東京都千代田区永田町2-2-1
衆議院第一議員会館1119号室
電話:03-3508-7256
FAX:03-3508-3526
事務所情報は変更される場合があるため、訪問や連絡の際は岡本やすひろ公式ホームページで最新の案内を確認してください。
本人の発信は、公式Xのほか、公式Instagramでも見ることができます。
2026年に初当選した岡本氏は、医療制度に関する国会質疑に加え、地元の治水対策や産業・地域活動にも取り組んでいます。国会で取り上げた医療人材不足や医療DXなどの課題については、今後の制度改正や予算措置でどのような進展があるかが、具体的な活動成果を判断する材料になります。

