阿部司(維新)の経歴・政策は?東京12区の選挙結果と比例復活、妻・子供も紹介

阿部司

阿部司(あべ・つかさ)氏は、日本維新の会に所属する衆議院議員です。東京12区を政治活動の拠点とし、民間のIT企業や政策シンクタンクでの経験を生かして、社会保障改革や行政改革、経済政策などに取り組んできました。

2026年2月の衆議院議員選挙では、小選挙区で議席を獲得できなかったものの、比例東京ブロックで当選し、衆議院議員3期目に入りました。

この記事では、阿部氏の選挙結果と現在の役職、学歴・前職、政策や国会での実績、妻・子供などの家族情報を、本人の発言や公的資料を交えて紹介します。

目次

阿部司はどんな政治家?プロフィールと現在の立場

阿部司氏は、民間企業でのビジネス経験と政策立案の実務経験を持つ、日本維新の会の国会議員です。国会での政策審議だけでなく、東京における党組織の運営にも携わっています。

名前阿部司
読み方あべ つかさ
生年月日1982年6月18日
年齢44歳(2026年10月9日時点)
出身地東京都大田区(埼玉県育ち)
所属政党日本維新の会
議員種別衆議院議員
活動する選挙区東京都第12区
現在の選出比例代表・東京ブロック
当選回数3回
初当選2021年
現在の主な党役職東京維新の会代表、日本維新の会国会対策副委員長
主な党役職歴日本維新の会総務会長、国会議員団政務調査会長代行など
前職日本ヒューレット・パッカード、青山社中
公式サイト阿部司公式サイト
公式X@abe2kasa

2026年9月の日本維新の会の役員人事では、阿部氏を国会対策副委員長に充てる方針が示され、その後、本人のXプロフィールにも同役職が掲載されています。日本維新の会による9月17日の記者会見記録にも人事の説明があります。

 

阿部司は東京12区で落選した?2026年衆院選は比例復活で当選

2026年2月8日に投開票された第51回衆議院議員総選挙で、阿部司氏は日本維新の会から東京12区に立候補しました。

小選挙区では33,100票で4位となりましたが、比例東京ブロックで当選しています。「東京12区で落選した」という説明だけでは、選挙後も衆議院議員を務めている状況が伝わりません。

2026年の東京12区選挙結果

候補者政党得票数
高木けい自由民主党78,774票
中原しょうた中道改革連合44,134票
阿部司日本維新の会33,100票
くすみ勇樹国民民主党30,913票
田原聖子日本共産党20,616票
黒石ゆうこ参政党17,320票
出典:東京都選挙管理委員会・2026年衆院選開票結果

小選挙区の議席は自民党の高木けい氏が獲得しました。阿部氏は維新の比例代表名簿に重複立候補しており、東京ブロックで維新が獲得した議席によって国会に戻りました。

本人は選挙後のXで、比例復活したことへの感謝とともに、選挙結果を厳しく受け止めていると発信しています。

2021年・2024年・2026年の当選歴

選挙東京12区での得票当選状況
2021年・第49回80,323票比例復活・初当選
2024年・第50回52,233票比例復活・2期目
2026年・第51回33,100票比例復活・3期目

阿部氏は、3回の衆院選ですべて小選挙区では当選に届かず、比例代表で議席を得ています。

2021年は公明党の岡本みつなり氏、2024年と2026年は自民党の高木けい氏が東京12区の小選挙区で当選しました。なお、2022年の区割り改定によって選挙区の範囲が変わっているため、3回の得票数は同一の区域で比較した数字ではありません。

各選挙の得票は、東京都選挙管理委員会の2021年、2024年、2026年の公式記録に基づきます。

東京12区は北区全域と板橋区の一部

現在の東京12区は、東京都北区の全域と板橋区北部の一部で構成されています。

東京12区の主な対象地域
  • 北区:全域(赤羽・王子・滝野川など)
  • 板橋区:高島平、蓮根、舟渡、新河岸、相生町、東坂下2丁目、坂下の対象区域など

板橋区については町丁目・番地単位で区分される場所があります。詳しい区域は本人公式サイトの選挙区案内に掲載されています。

 

阿部司の維新での役職は?総務会長・政調会長代行を歴任

阿部氏は国政選挙の候補者として活動するだけでなく、日本維新の会の組織運営や政策調整にも関わってきました。

時期主な役職・活動
2023年ごろ国会対策副委員長、党代表付などとして活動
2024年12月日本維新の会総務会長に就任
2025年8月国会議員団政務調査会長代行に就任
2026年9月新たな党人事で国会対策副委員長に

総務会長時代は党運営や選挙・広報を担当

日本維新の会の総務会長は、党組織の運営や重要な意思決定に関わる役職です。阿部氏は2025年の参院選に向けても、幹部による戦略チームの一員として広報や組織面を担当しました。

日本維新の会が公表した2025年参議院選挙の総括では、選挙戦略の意思決定や広報体制の取り組みとともに、マニフェスト公表の遅れなどの課題も記されています。

自民党との連立後は政策調整に関与

2025年に日本維新の会が自民党との連立政権に加わると、阿部氏は政務調査会長代行として政策を進める立場にありました。

2026年2月の選挙戦では、与党に参加した維新の立場を次のように説明しています。

「自民党とは違う与党として、言うべきことを言い続ける。」

出典:阿部司本人の選挙活動ブログ(2026年2月7日)

2026年9月の役員改選後は、国会対策副委員長として党務を担当しています。政調会長代行は過去の役職であり、2026年10月時点の最新の役職と区別する必要があります。

地元の駅頭活動では、国会審議に向けた考えも発信しています。2026年9月には、臨時国会を控えた駒込駅での活動をXに投稿しました。

阿部司の経歴・学歴は?春日部高校から早稲田大学、民間企業へ

阿部司氏は東京都大田区で生まれ、埼玉県で育ちました。父親はハイヤー運転手、母親は化粧品店を営んでいたと、本人の公式プロフィールに記されています。

政治家の家系に生まれたわけではなく、大学卒業後は民間企業でキャリアを積んでいます。

高校は埼玉県立春日部高校、大学は早稲田大学

年経歴
1982年東京都大田区で誕生
2001年埼玉県立春日部高等学校を卒業
2008年早稲田大学商学部を卒業
2008年日本ヒューレット・パッカードに入社
2015年青山社中株式会社に入社
2020年日本維新の会の衆院東京12区支部長に就任

最終学歴は早稲田大学商学部卒業です。東京大学出身ではありません。

高校時代は剣道部の主将を務めました。2024年12月の国会質疑では、母校の春日部高校について、学校ごとの歴史や伝統に言及し、男女共学化を一律に進めることへの懸念を示しています。

出典:衆議院内閣委員会・2024年12月18日会議録

前職は日本HPと政策シンクタンク「青山社中」

最初の勤務先は、外資系IT企業の日本ヒューレット・パッカードでした。

その後に入社した青山社中では、政策コンサルティングや地方自治体の産業活性化支援、次世代リーダーを育成する教育事業に携わり、営業部長も務めています。

2026年6月に公開された青山社中の卒業生インタビューで、阿部氏は当時の仕事について次のように語りました。

「自由な発想で新しい仕事を作り出して仕上げる、とことんやり切る」

出典:青山社中・阿部司氏アルムナイインタビュー(2026年6月2日)

インタビューでは、政党・企業への政策立案支援や、地方自治体との仕事が、その後の政治活動につながった経緯も紹介されています。

政治家を目指したきっかけと維新への参加

政治の世界に入る以前には、日本維新の会で活動していた音喜多駿氏の選挙対策にも関わりました。

2020年には東京12区の支部長となり、地域での街頭活動や党組織づくりを始めています。政治家としての原点には、将来に希望を持てる社会をつくりたいという思いがあったと、本人の公式YouTube動画でも説明しています。

阿部司の政策・公約は?社会保険料引き下げと行政改革が柱

阿部氏が重視している政策の一つが、現役世代の社会保険料負担を軽くするための制度改革です。

主に取り組んでいる政策分野
  • 社会保障改革:医療費の適正化、社会保険料負担の軽減
  • 経済・財政改革:効果を重視した歳出見直し、現役世代の可処分所得の改善
  • 教育政策:学校給食費の無償化、学校と自治体の裁量の確保
  • 労働市場改革:AI時代に対応したリスキリングと労働移動の促進
  • 統治機構改革:地方分権、議員定数削減、副首都機能の整備
  • 外国人・決済政策:国内取引の適正な課税と決済の透明性の確保

社会保険料を下げるため、医療制度の見直しを主張

医療費の増加は、健康保険料を負担する現役世代の家計にも関わります。阿部氏は、医療の質を確保しながら支出の構造を見直す必要があると主張してきました。

その論点の一つが、処方薬と市販薬で成分や効能が似ているOTC類似薬の保険給付の見直しです。国民の負担軽減を目指す一方、継続的に医薬品を必要とする患者への影響や自己負担のあり方が議論になっています。

本人は2026年衆院選に向けても、医療費の増加と社会保険料負担についてXで政策を説明しました。

この改革は日本維新の会の重点政策でもあり、阿部氏個人の公約にとどまらず、党全体の政策協議の対象となっています。

学校給食の無償化と教育制度の改革

教育費の負担軽減も、阿部氏が国会で取り上げたテーマです。

2025年11月21日の衆議院文部科学委員会では、小学校給食費の無償化について、全国一律の仕組みによって自治体独自の施策が制限されないよう、制度設計に配慮を求めました。

「しっかり自治体の創意工夫を生かせる、実効性のある制度設計を目指してまいりたいと思います。」

出典:衆議院文部科学委員会・2025年11月21日会議録

同じ質疑では、早い段階で文系・理系の進路選択を迫られる高校教育の課題や、大学など高等教育機関の改革も取り上げています。

財政改革と科学技術への投資

阿部氏は、政府の経済財政運営について、個別の要望を積み重ねるだけでなく、成長戦略や制度改革を明確に示すべきだと主張しています。

2026年3月11日の予算委員会で、政府の「骨太の方針」の策定過程を取り上げ、次のように求めました。

「要望の羅列ではなくて、改革の意思を示す文書に是非ともしていただきたいと思います。」

出典:衆議院予算委員会・2026年3月11日会議録

科学技術分野では、研究開発への投資拡大や、研究者が研究に専念できる環境づくりを訴えています。2026年1月の選挙期間中にも、その考えを公式Xで発信しました。

阿部司は何をした?国会活動と具体的な実績

阿部氏の国会活動では、内閣委員会や予算委員会、経済産業委員会などで、政府への質問や議員立法に関する討論を行ってきました。

実際に成立した法律と、本人が政府に見直しを求めている政策を分けて紹介します。

2026年の副首都関連法成立で賛成討論

2026年7月15日、阿部氏は衆議院本会議で、副首都整備に関する法案について与党を代表して賛成討論を行いました。

この法案は、首都直下地震などに備える国家中枢機能のバックアップと、東京一極集中を緩和するための地域経済圏の形成を目指すものです。

「ただ祈るのではなく備える、間に合ううちに備える」

出典:衆議院本会議・2026年7月15日会議録

法案は同月24日に参議院でも可決され、7月31日に法律第78号として公布されました。阿部氏は法案提出の賛成者に名を連ね、本会議でその意義を説明しています。

出典:衆議院・副首都関連法案の審議経過情報

キャッシュレス決済の課税・資金管理を国会で質問

2026年3月11日の予算委員会では、中国系スマートフォン決済サービスを通じた国内取引について、税務当局による取引把握や資金の透明性を質問しました。

日本国内での取引であっても、決済の仕組みによって税務当局が資金の流れを把握しにくくなる可能性があるという問題提起です。国会で取り上げられたことと、個々の取引が脱税に該当することは別であり、具体的な取引実態の把握が課題となります。

当日の質疑について、本人も次のX投稿で報告しました。

7月15日の経済産業委員会では、決済代行業者が加盟店へ売上金を支払えなくなるリスクにも言及し、業者の財務健全性の確認や自主規制の拡充を求めています。

生成AIと著作権、クリエーター保護についての質疑

阿部氏は生成AIの普及に伴う、コンテンツ産業の将来も取り上げました。

2026年7月15日の経済産業委員会では、生成AIをめぐる知的財産制度について、著作権者の保護だけでなく、同人誌やファンアート、パロディーなどの二次創作文化にも目を向けるよう政府に求めています。

「これは著作権法の問題であると同時に産業政策の問題でもあると思います。」

出典:衆議院経済産業委員会・2026年7月15日会議録

同年6月3日の委員会では、AIによる雇用の代替を想定した職業訓練やリスキリング制度の再設計を議論しました。企業がAIを導入した際に職を失う人への支援や、別の職種への移動を促す制度について政府の見解を求めています。

出典:衆議院経済産業委員会・2026年6月3日会議録

国会議員の手当・経費見直しに関与

2022年には、国会議員に支給される旧文書通信交通滞在費について、月の途中の在職日数に応じた日割り支給へ変更する法改正が実現しました。

2023年には、国会会期中に委員長へ支払われていた日額6,000円の手当が廃止されています。いずれも日本維新の会が見直しを求めてきた国会制度改革の一つです。

阿部氏も初当選後、議員提出法案の検討や国会審議に携わったと公式サイトの活動記録で説明しています。これらの制度変更は、複数の議員や会派による国会審議を経て成立したものです。

阿部司への評価・批判は?政策論争と東京維新の組織運営

阿部氏の評価を考えるうえでは、本人の国会での活動と、日本維新の会が掲げる政策、東京維新の会の組織運営を分けて見ることができます。

評価につながる活動と政策面の対立点

阿部氏が政治活動で重視しているのは、政府に制度改革を働きかけ、国会審議を通じて政策を進めることです。医療制度、教育、AI・デジタル政策など、国会で扱うテーマは複数の分野に及びます。

その一方で、OTC類似薬の保険給付見直しには、患者の自己負担増や必要な治療へのアクセスを懸念する意見があります。

副首都整備法案をめぐっても、阿部氏が危機管理や地方分権の意義を訴えたのに対し、野党側からは審議時間、整備費用、制度設計などへの批判が出ました。法案への賛否は、衆議院本会議の討論記録で比較できます。

東京維新の会所属議員による「国保逃れ」問題への対応

2026年1月、日本維新の会は、社会保険制度を悪用した、いわゆる「国保逃れ」に関係した元東京維新の会の地方議員1人について、除名処分を発表しました。

東京維新の会は1月16日、組織としての調査と処分の経緯を説明し、阿部氏が代表を務める地域組織として謝罪しました。

この処分は元所属地方議員に対するもので、阿部司氏本人が国保逃れを行ったという発表ではありません。

出典:東京維新の会「元所属議員1名の処分に関して」(2026年1月16日)

阿部司の妻・子供・家族は?3人の子供を育てる父親

阿部司氏は結婚しており、妻と3人の子供がいることを本人公式サイトで公表しています。

妻既婚。妻がいることを公表
子供3人
父親元ハイヤー運転手
母親化粧品店を経営

2026年2月2日の本人ブログでは、子供たちの年齢を当時4歳・2歳・0歳と紹介し、子育てにかかる費用や働く世代の負担について、家庭での経験も交えて語っています。

出典:阿部司本人ブログ「現役世代の暮らしを、制度から変える」(2026年2月2日)

妻の詳しいプロフィールや子供の氏名などは、今回参照した公式プロフィールでは公表されていません。家族のプライバシーに関わるため、未公表の個人情報は掲載していません。

剣道三段で、ラーメンやサウナが好き

スポーツでは剣道三段の腕前を持ち、極真空手や座禅も趣味として挙げています。

食べ歩きも好きで、家系ラーメンや抹茶スイーツを好むと紹介しています。そのほか、サウナ、寺社巡り、犬と仲良くなることも本人が挙げている好きなこと・特技です。

地域では祭りや町会活動などにも参加しており、2026年10月には北区の区民まつりの様子を本人のXで発信しました。

『食品の裏側』の安部司や『葬送のフリーレン』のアベツカサとは同じ人?

衆議院議員の阿部司氏と、食品添加物の専門家である安部司氏は別人です。

『食品の裏側』などの著書で知られるのは、1951年生まれの安部司(あべ・つかさ)氏です。苗字の漢字も異なり、食品業界での経験を持つ著述家として活動しています。

出典:新潮社・安部司氏の著者プロフィール

また、漫画『葬送のフリーレン』で作画を担当しているアベツカサ氏も、政治家の阿部司氏とは別の人物です。作品の公式情報では、原作を山田鐘人氏、作画をアベツカサ氏と表記しています。

出典:アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト

2026年10月現在の阿部司の活動と今後の国会課題

2026年10月5日に第222回臨時国会が召集されました。会期は12月12日までの予定で、食料品の消費税減税や衆議院議員定数の削減などが重要な審議課題となっています。

自民党と日本維新の会が連立を組む中で、議員定数削減は与野党の意見が対立するテーマです。与党側は制度改正の実現を目指していますが、野党からは比例代表の議席を削減する案などに反対が示されています。

阿部氏は東京維新の会代表として地域の活動も続けながら、国会対策副委員長として政党間の国会運営に関わる立場にあります。

2026年10月以降は、これまでに訴えてきた社会保障改革や歳出改革に加え、臨時国会で議論される減税・定数削減の制度設計と審議経過が、阿部氏の政治活動を追ううえで具体的なテーマとなります。

出典:衆議院インターネット審議中継・第222回国会、テレビ朝日・2026年10月5日の臨時国会報道

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