青柳仁士(あおやぎ・ひとし)氏は、国際協力機構(JICA)や国連開発計画(UNDP)で働いた後、政治の世界に進んだ日本維新の会の衆議院議員です。
海外の紛争地域で復興支援に携わった経歴を持ち、国会では外交・安全保障に加え、教育無償化や社会保障改革にも取り組んできました。
この記事では、出身高校・大学、政治家になるまでの経歴、妻や子供、選挙結果、維新での役職、実績、政策と評判を、本人の発言や公的資料を交えて紹介します。
青柳仁士は現在何をしている?所属政党とプロフィール
2026年10月現在、青柳仁士氏は日本維新の会に所属する衆議院議員です。大阪府第14区を地盤とし、2026年2月の衆院選で3回目の当選を果たしました。
職業人生の前半を国際協力に費やし、現在は国政の立場から制度改革を目指す政治家です。国際協力の現場経験と、維新の政策立案に携わってきた経験が、青柳氏を紹介するうえでの大きな特徴になっています。
| 名前 | 青柳仁士(あおやぎ ひとし) |
|---|---|
| 生年月日 | 1978年11月7日 |
| 年齢 | 47歳(2026年10月9日時点) |
| 出身地 | 東京都 |
| 出身高校 | 早稲田大学高等学院 |
| 最終学歴 | デューク大学公共政策大学院修了 |
| 所属政党 | 日本維新の会 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 選挙区 | 大阪府第14区 |
| 当選回数 | 3回 |
| 初当選 | 2021年10月 |
| 前職・主な職歴 | JICA職員、国連職員、コンサルタント、社会起業家 |
| 主な役職歴 | 日本維新の会政務調査会長、国際局長、維新政治塾長、衆議院外務委員会理事など |
| 家族 | 妻、子供3人 |
| 公式サイト | あおやぎ仁士公式サイト |
| 公式X | @aoyagi_h |
議員資格・選挙区・当選回数は、衆議院の公式議員プロフィールおよび2026年9月28日現在の会派別議員一覧に基づいています。
青柳氏は日本維新の会の政務調査会長を歴任していますが、2026年10月現在の政調会長ではありません。
2026年9月の党役員人事で政調会長に就任したのは梅村聡氏です。青柳氏については「元政調会長」とするのが現在の役職関係に沿った表記です。
出典:日本維新の会・役員一覧
青柳仁士の出身高校・大学は?学歴を紹介
青柳氏の出身高校は早稲田大学高等学院です。本人名義の公開LinkedInプロフィールには、1994年から1997年まで同校に在籍し、ハンドボール部で活動した経歴が記されています。
高校卒業後は早稲田大学政治経済学部経済学科へ進学。開発経済学を学び、2001年に卒業しました。
| 時期 | 学校・専攻 |
|---|---|
| 1994~1997年 | 早稲田大学高等学院 |
| 1997~2001年 | 早稲田大学政治経済学部経済学科 |
| 2006~2008年 | 米国デューク大学公共政策大学院・国際開発政策修士 |
社会人になってからアメリカに留学し、デューク大学の大学院で公共政策や国際開発を専門的に学びました。同時期にノースカロライナ大学の国際平和・紛争解決に関するコースも修了しています。
2015年にはハーバード大学のエマージング・リーダーズ・プログラムも修了しました。こちらはリーダー育成プログラムの修了歴であり、ハーバード大学の学位取得を意味するものではありません。
学歴の出典:青柳仁士氏の公開LinkedInプロフィール、本人公式サイトの経歴
青柳仁士は結婚している?妻・子供・家族について
青柳仁士氏は結婚しており、妻と3人の子供がいます。
本人の公式プロフィールには「家族は妻と3児」と明記されており、選挙ドットコムの本人プロフィールにも「3児の父」と記載されています。
- 妻:配偶者がいることを本人が公表
- 子供:3人
- 子供の性別・年齢:公式プロフィールでは明示されていない
- 妻の名前・職業:今回参照した公式プロフィールでは明示されていない
- 父親・母親:氏名や職業などの詳細は公式プロフィールに記載されていない
妻や子供の詳細について、推測に基づく人物特定や職業の断定はできません。ただ、青柳氏本人はインタビューで、安定した国連職員の仕事を続けるか政治家になるか迷った際、家族の存在も考えていたと語っています。
家族のある生活を維持する選択肢がありながら、なぜ政治へ進んだのか。その理由は、海外での仕事と深く結びついています。
青柳仁士の経歴|JICA・国連職員から政治家になった理由
青柳氏の政治家になる前の職歴は、一般的な国内企業の勤務経験だけではありません。スーダン、アフガニスタン、ニューヨークなどで国際協力に携わった経歴があります。
JICAでアフリカの貧困削減やアフガニスタン復興に従事
2001年にJICAへ入構。予算業務を担当した後、アフリカの貧困削減やアジアの経済成長に関わる仕事に携わりました。
2008年にはアフガニスタンへ赴任し、首都カブールを拠点に、行政制度や都市・インフラ開発などの復興支援を担当しました。当時のJICA理事長だった緒方貞子氏の活動にも接しています。
国連開発計画でスーダン・ニューヨーク・日本を経験
国連開発計画(UNDP)では、2007年にスーダンで平和構築や復興支援に従事。2010年にはニューヨークのUNDP本部で政策顧問を務め、日本政府と国連との協議や調整に関わりました。
2016年にはUNDP駐日代表事務所で広報などを担当し、日本国内の企業、行政、教育機関にSDGsを広める活動にも参加しています。
国連から政治へ転じたきっかけ
紛争地で援助の限界に直面した経験は、青柳氏の進路を変えました。
2024年のインタビューでは、政治家を志した理由について次のように語っています。
「本当に救うべき人を救うためにはルールを作る側に立って」
出典:政治ドットコム・青柳仁士氏インタビュー(2024年3月18日)
2012年には、ニューヨークから大阪に足を運び、橋下徹氏が代表を務めていた大阪維新の会の「維新政治塾」に一期生として参加しました。
政治に挑戦する間には、PwCで日本企業の海外展開を支援する仕事を経験。さらに2019年には一般社団法人SDGsアントレプレナーズを設立し、代表理事として社会課題の解決に取り組みました。
本人の公式サイトには、仕事を通じて抱いた問題意識について、次の言葉が残されています。
「根本的な仕組みを変えるには、政治を変えるしかない」
出典:あおやぎ仁士公式サイト・経歴
青柳仁士の選挙区は大阪14区|過去の選挙結果と当選回数
現在の選挙区は大阪府第14区。八尾市、柏原市、羽曳野市、藤井寺市の4市を中心とする選挙区です。
青柳氏は2021年の衆院選で初当選し、その後の2024年、2026年の選挙でも議席を維持しました。
| 投票日 | 本人得票数 | 結果 |
|---|---|---|
| 2021年10月31日 | 126,307票 | 初当選 |
| 2024年10月27日 | 95,362票 | 2期目当選 |
| 2026年2月8日 | 121,049票 | 3期目当選 |
出典:大阪府選挙管理委員会・2021年選挙資料、第51回衆院選大阪14区の選挙結果・前回比較
2021年は長尾敬氏に勝利して初当選
2021年の選挙では、当時の自民党現職だった長尾敬氏と争い、青柳氏が約5万6千票差で勝利しました。
この選挙で大阪14区へ転じた背景には、松井一郎氏からの出馬の呼びかけがありました。青柳氏は旧松井事務所を拠点に、地域の企業や住民と意見交換を重ねています。
2026年衆院選では得票率57.8%
直近の2026年衆院選では、自民党の尾立源幸氏、日本共産党の内藤耕一氏と争いました。
- 青柳仁士(維新):121,049票・57.8%
- 尾立源幸(自民):58,573票・28.0%
- 内藤耕一(共産):29,935票・14.3%
青柳氏は大阪14区で3回続けて小選挙区当選しています。
選挙期間中の2026年1月30日には、有権者からの質問を募集し、YouTubeライブで答える企画をXでも案内しました。
なお、2021年の初当選以前にも、2012年、2014年、2017年の衆院選に挑戦しましたが、この3回はいずれも落選しています。政治活動を始めてすぐに国会議員になったわけではありません。
日本維新の会での役職と実績|政調会長時代に何をした?
青柳氏は党の政策部門で要職を務め、国会での質問だけでなく、政党間の政策協議にも関わってきました。
政調会長として教育無償化・社会保障改革の協議に参加
2024年から2025年にかけて、日本維新の会は教育無償化と社会保険料負担の軽減を重点課題に掲げ、自民党・公明党との協議を進めました。青柳氏は維新側の政策責任者として交渉に携わった人物です。
2025年2月26日の衆議院予算委員会では、三党合意に至るまでの経過を自ら説明しました。
「正式なものと個別の協議等を含めまして全部で二十四回」
出典:衆議院予算委員会会議録・2025年2月26日
協議では高校授業料の支援拡充、小学校給食の無償化、医療保険制度の改革などが議題となり、三党間で合意文書が交わされました。
青柳氏が担ったのは、党としての政策方針を交渉に持ち込み、合意形成を進める役割です。合意後の制度設計や予算措置は、政府・国会・関係政党による手続きを通じて進められています。
2025年12月には、小学校給食の無償化をめぐる予算上の扱いについて、当時の交渉当事者としてXでも説明しています。
国際局長・維新政治塾長なども経験
日本維新の会では、国際局長や維新政治塾長も歴任しました。外交分野の専門性を生かした党内活動に加え、政治を志す人材の育成にも関わっています。
国際議会交流では、列国議会同盟(IPU)の国連に関する委員会で理事を務めた経歴もあります。
国会での政治改革・外交審議
国会では予算委員会や外務委員会などで活動し、2026年6月18日の政治改革に関する特別委員会では、企業・団体献金や政治資金パーティーの規制をめぐる法案審議に参加しました。
同日のX投稿では、企業・団体献金の規制・廃止について、他党の提案にも言及しています。
外交分野の具体的な質疑では、開発援助を経済安全保障や国益と結び付けて検討するよう政府に求めており、次の政策分野にもつながっています。
青柳仁士の政策・公約|経済、社会保障、副首都、外交
2026年衆院選で青柳氏が示した政策の中心は、手取りが増える経済、持続可能な社会保障、政治改革、外交・安全保障、副首都構想です。
本人が選挙時に公表した考え方は、2026年衆院選の重点政策アンケートにも掲載されています。
| 経済 | 規制改革、成長力強化、税と社会保険料の負担軽減 |
|---|---|
| 社会保障 | 医療・年金制度の持続可能性と現役世代の負担抑制 |
| 教育 | 教育費の家計負担軽減、教育機会の確保 |
| 地方改革 | 副首都構想、地方分権、統治機構改革 |
| 外交 | 抑止力強化、国際協力、経済安全保障 |
| 政治改革 | 政治資金の透明化、行政・財政の効率化 |
社会保険料の負担軽減と医療制度改革
青柳氏は、医療費の増加が現役世代の社会保険料負担につながっていると考え、医療保険の給付範囲や制度運営の見直しを主張してきました。
維新が掲げてきた社会保障改革には、市販薬と似た成分・用途を持つ「OTC類似薬」の保険給付をどう扱うかという議論も含まれます。
青柳氏も2025年7月、OTC類似薬に関する負担の在り方についてXで意見を発信しました。
この分野には、保険料を抑えたいという要請と、慢性疾患を抱える人などの医療アクセスを維持する必要性の両方があります。どの薬を対象にするか、例外をどう設けるかによって家計への影響も変わります。
副首都構想と地方分権
地方改革では、東京への機能集中を改め、災害時の代替機能や地域の経済成長を支える副首都構想を重視しています。
大阪を中心とした政策として知られていますが、青柳氏は、一定の条件の下で複数の自治体が副首都を目指せる制度の考え方も示しています。
2026年8月には、各地の自治体が副首都への申請を検討しているという報道に関連して、本人がXで発信しました。
副首都の制度化には、候補地域の選定基準、行政機能の分散に必要な財源、災害対応との関係など、具体的な制度設計の論点があります。
外交・安全保障とODAの戦略的活用
青柳氏は、政府開発援助(ODA)を単なる海外支援としてだけでなく、日本の外交や安全保障を支える政策手段として扱うべきだと主張しています。
2026年5月22日の衆議院外務委員会では、防衛費、ODA、政府安全保障能力強化支援(OSA)、海上保安、経済安全保障への投資を横断的に考える必要性を訴えました。
「ODAを外交、経済、安全保障を横断する戦略的な政策手段としてより明確に位置づけていくことが重要」
出典:衆議院外務委員会会議録・2026年5月22日
この質疑に対し、政府側もODAとOSAを活用した安全保障・経済安全保障上の課題への対応を重視する考えを答弁しました。
イスラエルやイランなど中東情勢への発言
2026年3月6日の衆議院外務委員会では、中東情勢の緊迫化に伴う日本の外交対応や、ホルムズ海峡を通るエネルギー輸送への影響などが議論されました。
青柳氏は、イスラエルやアメリカを含む関係国に対して日本がどう働きかけるかという問題を取り上げ、紛争の責任を単純に一国へ帰することにも慎重な立場を示しました。
「この責任をイランだけに押しつけていくようなことも、私はあってはならない」
出典:衆議院外務委員会会議録・2026年3月6日
中東への関与については、特定の国との関係だけではなく、地域の安定、日本人の安全確保、原油輸入への影響という複数の観点から発言しています。
青柳仁士の評判・評価は?支持される点と批判された発言
青柳氏については、国際協力の実務経験や政策交渉に携わった経歴が評価の対象になる一方、改革の進め方やSNSでの発言が議論になることもあります。
国連経験を生かした政策論議への評価
国際援助、開発政策、外交実務を経験していることは、青柳氏の専門性として挙げられます。予算委員会や外務委員会で具体的な制度・予算の仕組みに踏み込む発言が見られるのも、その経歴と関係しています。
社会起業家として活動していた時期には、SDGsを企業の事業活動と結び付けて実践する方法を紹介していました。著書に『小さな会社のSDGs実践の教科書』があります。
2024年には石丸伸二氏をめぐる発言が話題に
2024年7月の東京都知事選後には、石丸伸二氏をめぐるメディアや世論の反応に対して、青柳氏がXで意見を表明しました。
青柳氏は、石丸氏への批判のされ方について、既存の価値観を問い直す人物への反発という見方を示しています。
「旧態依然の感覚の政治家やメディアは怖くて仕方がないんだろうな」
出典:J-CASTニュース・2024年7月10日
この発言には、メディアの切り取りや批判の公平性を問題視する立場が見られました。記事では、青柳氏とX利用者とのやり取りも報じられています。
社会保障改革と行政改革には異なる意見もある
社会保障制度については、保険料の負担軽減を求める考え方がある一方、給付の対象を狭めれば患者の自己負担が増えるという懸念もあります。
行政改革についても、無駄な支出の削減を支持する立場と、必要な公共サービスまで縮小しないかを重視する立場があります。
青柳氏の評価を考える際には、発言の印象に加え、提案した制度がどのように具体化され、負担とサービスにどんな変化が生じたかが重要な材料になります。
人物像や趣味は?ハンドボール、SDGs、地域活動
政治家としての活動以外では、ハンドボールや格闘技観戦、世界遺産巡りを趣味として公表しています。
高校時代に所属していたハンドボール部の経験に加え、米国留学中には留学生チームを結成し、サッカーリーグで主将を務めたことも公式経歴に記されています。
SDGsについて、青柳氏は単なる環境活動ではなく、経済や企業活動、社会制度を含めて変えていくための枠組みと考えています。本人公式サイトに掲載された対談では、政治の役割について次のように述べています。
「今、一番足りないのが、政治リーダーシップです。」
出典:あおやぎ仁士公式サイト・SDGsに関する対談
大阪14区では、地域の祭りや自治会行事、消防団の集まり、住民・企業との意見交換などに参加しています。2026年4月には後援会の総会・懇親会を開催したことも公式サイトで報告しています。
青柳仁士の事務所はどこ?公式SNSと最近の活動
青柳氏の事務所は大阪府八尾市と東京都千代田区にあります。問い合わせ先として公開されている情報は以下のとおりです。
| 大阪事務所 | 〒581-0081 大阪府八尾市南本町4-6-37 |
|---|---|
| 大阪電話 | 072-992-2459 |
| 東京事務所 | 〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館723号室 |
| 東京電話 | 03-3508-7609 |
所在地と連絡先の出典:青柳仁士公式サイト
最新の活動は、公式サイトのほか、本人公式X(@aoyagi_h)でも発信しています。
2026年には政府支出の効率化にも言及
2026年7月には、補助金、基金、租税特別措置などの見直しをテーマとする「日本版DOGE」と呼ばれる政府効率化の取り組みについて、テレビ番組への出演とともにXで発信しました。
政府支出の点検では、個別の事業や税制優遇の必要性を検証し、削減可能な財源を見つけることが課題になります。青柳氏は、この分野でも国民から寄せられる具体的な削減案を取り上げながら、改革を進める考えを示しています。
2026年10月時点の活動を見ると、大阪14区での地域活動、国会での外交・政治改革の議論、行政効率化や副首都制度をめぐる政策発信が継続しています。

