山下史守朗の不祥事とは?小牧市長時代の問題・実績と現在の政治活動

山下史守朗

山下史守朗(やました・しずお)氏は、愛知県小牧市長を約15年間務めた後、2026年の衆議院議員選挙で初当選した自由民主党の政治家です。

長年の市政運営では子育て支援や公共施設整備などに取り組んできましたが、市長在任中には職員のパワハラ問題や公共事業の契約をめぐる問題も起きています。

この記事では、市長時代に何が起きたのかを公的資料に基づいて整理するとともに、選挙結果、経歴、実績、政策、家族、派閥、現在の活動まで紹介します。

山下史守朗氏の現在の立場
  • 所属政党:自由民主党
  • 議員:衆議院議員(1期目)
  • 選挙区:愛知県第16区
  • 初当選:2026年2月8日
  • 前職:愛知県小牧市長(4期)
  • 党役職:自由民主党国会対策委員

※2026年10月14日時点。国会・党役職は衆議院公表の2026年8月20日現在の情報を基に記載。

目次

山下史守朗の不祥事とは?小牧市長時代に起きた問題

山下氏の市長在任中には、職員のパワーハラスメント問題、業務委託契約の情報漏えい問題、新図書館計画をめぐる住民投票など、市政運営が問われる出来事がありました。

それぞれ問題の性質は異なります。特にパワハラや情報漏えいについては、山下氏本人が行為者と認定された事案ではなく、市長として組織の責任を問われた問題です。

2018年の市職員死亡とパワハラ問題

2018年7月、小牧市の情報システム課に勤務していた男性職員が自宅で亡くなりました。遺族から、直属の上司によるパワーハラスメントを原因とする自殺だったとの申し出があり、市は第三者委員会を設置しました。

2019年6月に公表された調査結果では、上司の日常的な言動や指導方法がパワーハラスメントに当たると判断されました。

第三者委員会は自殺の原因そのものを断定していません。ただし、上司によるパワハラで精神疾患を発症し、自殺につながった可能性が高いと指摘しています。

山下氏は2019年6月28日の臨時記者会見で、組織の最高責任者として謝罪しました。

「組織の最高責任者として、亡くなられたご本人、ご遺族の皆さま、関係の皆様に深くお詫びを申し上げます。」

出典:小牧市「臨時記者会見 市長挨拶」(2019年6月28日)

会見では、職員が相談しやすい組織風土づくりや再発防止に取り組む方針も説明しました。

第三者委員会の報告書は、小牧市公式サイトの報告書公開ページで閲覧できます。

2019年の「こども未来館」契約情報漏えい問題

もう一つ問題になったのが、小牧市が進めていた「こども未来館」などの整備に関する業務委託契約です。

複数の契約で、市の予定価格と事業者の見積金額が1万円単位まで一致したことから、契約に関する情報が事前に漏れていたのではないかという疑いが生じました。

第三者委員会は2019年5月、調査結果をまとめました。

第三者委員会の主な判断
  • 予定価格や設計金額そのものを漏らしたという狭い意味での情報漏えいは認定されなかった。
  • 一部の契約について、金額の推測に役立つ情報が提供されたという広い意味での情報漏えいが認定された。
  • 市は関係職員を処分し、契約事務の適正化に取り組む方針を示した。
  • 山下氏も、副市長らとともに組織のトップとして責任を示す考えを表明した。

報告書は、価格の完全一致が直ちに不正な事前伝達を意味するわけではないとしつつ、市の契約事務に問題があったことを指摘しています。

調査対象となったのは担当職員の情報提供です。山下氏自身が予定価格を漏えいしたという調査結果ではありません。

詳しい経緯は、小牧市「業務委託契約における情報漏えいの疑いに係る第三者委員会の報告書について」に掲載されています。

2015年の「TSUTAYA図書館」計画と住民投票

市政運営への批判が大きく表れた出来事として、2015年の新図書館建設計画も挙げられます。

小牧市は当時、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)などと連携し、小牧駅前に新図書館を整備する計画を進めていました。建設費は約42億円とされ、計画の進め方や費用、運営方法をめぐって議論が起きました。

2015年10月4日に行われた住民投票では、反対が賛成を7,371票上回る結果となりました。

投票内容結果
計画に賛成24,981票
計画に反対32,352票
投票率50.38%

反対多数を受けて計画は見直され、CCCなどとの当初の契約は解消されました。

この住民投票は、山下市政の大型公共事業に対し、市民が明確に異議を示した出来事です。経緯は国立国会図書館「カレントアウェアネス・ポータル」でも整理されています。

なお、現在の小牧市中央図書館は、当初のCCC連携計画とは異なる形で整備され、2021年に開館しています。「新図書館が建設された」ことと「2015年の計画がそのまま実施された」ことは同じではありません。

旧統一教会との関係はあったのか

旧統一教会との関係については、2022年の小牧市議会で、当時の山下市長と旧統一教会・関連団体との関わりを問う質問が取り上げられました。

ただし、議会で関係を質問されたこと自体は、献金や選挙支援などの関係があったことの証明にはなりません。本人と関連団体との具体的な関係について、裏付けが取れていない情報を事実として扱うことはできません。

質問内容は小牧市議会の2022年第3回定例会・一般質問資料に記載されています。

 

山下史守朗は現在何をしている?2026年衆院選で愛知16区から初当選

山下氏は2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙で、愛知16区から自由民主党公認候補として立候補し、初当選しました。

それまで約15年間務めていた小牧市長を、4期目の途中で辞職しての国政挑戦でした。

愛知16区の選挙結果と得票数

愛知16区では5人が立候補しました。開票結果は次のとおりです。

候補者・政党得票数
山下史守朗(自民党・当選)91,375票
福田徹(国民民主党・比例当選)60,084票
松田功(中道改革連合)43,393票
渡辺信江(参政党)17,419票
前田雄吉(減税日本・ゆうこく連合)10,984票

山下氏の得票率は約40.9%。選挙区全体の投票率は58.55%でした。福田氏は小選挙区では敗れたものの、比例代表で議席を獲得しています。

出典:犬山市選挙管理委員会「第51回衆議院議員総選挙の結果」

愛知16区はどこ?小牧市以外の地域も担当

愛知16区は尾張地方の広い地域にまたがり、次の市町が含まれます。

  • 小牧市
  • 犬山市
  • 江南市
  • 北名古屋市
  • 豊山町
  • 大口町
  • 扶桑町

山下氏にとって、小牧市以外の地域へ支持を広げることも選挙戦の課題でした。2026年の選挙では、選挙区内の移動を考慮し、扶桑町の国道41号沿いに選挙事務所を構えています。

なぜ小牧市長を辞めて国政に進んだのか

2026年1月、衆議院解散に伴って愛知16区の候補者選びが動く中、山下氏は自民党から出馬することを決めました。

1月26日に辞職願を提出した際、幹部職員に向けて次のように語っています。

「小牧市政がさらに前進してくれることを信じて、あとの人にバトンを引き継ぎたい」

出典:テレビ愛知「愛知・小牧市長が出馬に向け辞職願」(2026年1月26日)

辞職後の2026年2月22日には小牧市長選挙が行われ、天野正基氏が新市長に就任しました。山下氏は現在、市長として市政を直接運営する立場ではありません。

現在の小牧市長については、小牧市公式の市長プロフィールに掲載されています。

 

山下史守朗の経歴・学歴は?旭丘高校から立命館大学へ

山下氏は1975年7月6日、愛知県小牧市生まれです。2026年10月14日時点で51歳になります。

出身校は、小牧小学校、小牧中学校、愛知県立旭丘高等学校、立命館大学政策科学部です。

特に高校までの学歴は、小牧市の広報紙「広報こまき」2023年3月1日号に掲載されています。

時期主な経歴
1975年愛知県小牧市に生まれる
高校卒業まで小牧小学校・小牧中学校・旭丘高校で学ぶ
大学立命館大学政策科学部を卒業
政界入り前参議院議員・鈴木政二氏の秘書などを務める
2003年愛知県議会議員に初当選
2007年愛知県議会議員に再選
2011年小牧市長に初当選
2015年小牧市長に再選
2019年小牧市長に3選
2023年小牧市長に4選
2026年衆議院議員に初当選

政治家になる前は参議院議員の秘書

大学卒業後は、参議院議員で元内閣官房副長官の鈴木政二氏の秘書を務めるなど、国政に関わる仕事を経験しました。

その後、地元の小牧市を選挙区として県議会議員選挙に挑戦。2003年に初当選しました。

県議として約8年間活動した後、市長へ転身しています。

2023年の市長選では3万3,903票を獲得

4選を果たした2023年2月5日の小牧市長選挙では、山下氏が33,903票を獲得し、前田雄吉氏の12,652票を上回りました。投票率は40.62%でした。

当選証書を受け取った後には、市役所の管理職員約100人に対して訓示しています。

「それぞれの仕事に誇りを持って、何が小牧のためになるかを念頭に判断してほしい」

出典:小牧市「広報こまき」2023年3月1日号

市長在任中には全国青年市長会副会長、愛知県市長会会長なども歴任しました。自治体の行政実務に加え、ほかの市長や地方自治体との連携を経験してきた経歴です。

山下史守朗が小牧市長時代にやったこと・主な実績

山下氏の市長時代の施策は、子育て、教育、高齢者の移動、医療、産業振興など多岐にわたります。

以下は、市長在任中に小牧市が進めた事業のうち、山下氏本人の公式サイトで主な実績として紹介されている施策です。

子育て・教育支援の拡充

山下市政では、家庭の経済状況による教育機会の差を小さくすることや、子育て世帯の負担軽減が進められました。

市長在任中に進めた子育て・教育施策
  • 高校生までの医療費助成:市独自の子育て世帯への経済支援を拡充。
  • 第3子以降の学校給食費無償化:多子世帯の教育費負担を軽減。
  • 無料学習塾「駒来塾」:経済的に困難を抱える家庭の子どもの学習を支援。
  • 大学進学助成金:進学に必要な経済的支援の仕組みを整備。
  • 学校施設の改善:小中学校へのエアコン整備やトイレ洋式化などを推進。

教育・子育て支援を施設整備だけでなく、医療費、給食費、学習環境など日常的な負担の軽減にも広げたことが、市長時代の施策の一つです。

巡回バス「こまくる」の路線拡充

高齢者の移動支援では、市内巡回バス「こまくる」の充実に取り組みました。

本人の実績紹介によると、巡回バスを従来の8コースから23コースへ拡充し、65歳以上の利用を無料にするなど、買い物や通院のための交通手段を整備しています。

新市民病院・こども未来館などの整備

医療面では、新しい小牧市民病院の整備を進めました。小牧市民病院の新病院は2019年に開院しています。

子育て支援の拠点としては、2021年に「こまきこども未来館」が開館しました。屋内で子どもが遊び、学び、交流できる施設です。

産業分野では「こまき新産業振興センター」の設置や企業の事業展開支援を進め、商業振興のためのプレミアム商品券事業にも取り組みました。

新型コロナ対策と財政運営

新型コロナウイルスの流行時には、生活物資の宅配支援やワクチン接種の受付方法の工夫など、市独自の対策を実施しました。

財政面では、本人の公式サイトで、市債残高を100億円以上削減したと紹介しています。こうした数字は、複数年度にわたる市の財政運営全体の結果として扱う必要があります。

2022年11月には、全国マニフェスト大賞の「首長の部」優秀賞を受賞しました。

山下史守朗の政策・公約は?安全保障と地方行政の経験が軸

2026年の衆院選では、小牧市で培った行政経験を国政に生かす姿勢を打ち出しました。

市長時代の実績が地方自治体の運営に関するものだったのに対し、衆院選では国家の安全保障や経済政策など、国政の課題についても訴えています。

防衛力強化と戦争を防ぐ抑止力

2026年1月27日の選挙戦初日、山下氏は安全保障政策について次のように述べました。

「戦争を起こさない抑止力を備えた防衛力」

出典:東海テレビNEWS「愛知16区・選挙戦の構図」(2026年1月27日)

山下氏は防衛力の強化を、将来の平和を維持するための抑止力として位置付けています。

自衛隊の能力整備や安全保障環境への対応を重視する自民党の政策方針に沿った主張です。

地方の課題を国の制度づくりに反映する姿勢

地方自治体の首長経験を持つ山下氏にとって、地方行政の現場で生じる課題を国の制度に反映させることは、政治活動の中心的なテーマの一つです。

医療・子育て・教育・高齢者支援などの分野では、国が定める制度や財源のあり方が市町村の政策に大きく影響します。

2026年の選挙に際しても、地方行政で培った経験や人脈を生かして仕事をしたいという考えを語っています。

経済・財政政策との関わり

経済政策では、自民党が2026年の衆院選で掲げた成長投資や経済安全保障などの政策方針が、山下氏の国政活動の基本的な背景にあります。

ただし、政党全体の公約と山下氏自身が個別に提案した制度は区別する必要があります。市長時代の地域振興施策と、国会議員として新たに成立させた法律も同じ実績ではありません。

党の2026年衆院選公約は自由民主党「第51回衆議院議員総選挙」特設ページに掲載されています。

山下史守朗の派閥は麻生派?自民党内での立場

山下氏は、民間の自民党派閥別議員リストで麻生派の所属議員として掲載されています。

出典:選挙データサイト「自民党 党内派閥別 所属議員一覧」

自民党の公式議員プロフィールには派閥名の記載がないため、派閥別リストによる分類と、党が公式に発表している役職は分けて見る必要があります。

国会議員としての所属政党は自由民主党です。2026年の衆院選では、高市早苗首相の政策に沿った訴えを展開したとメ~テレが報じています。

選挙で高市政権の方針を訴えたことと、党内派閥として麻生派に分類されていることは、異なる政治上の情報です。

山下史守朗の父・妻・子供など家族について

父親は元県議の山下慶一郎

山下氏の父親は、小牧市議会議員と愛知県議会議員を務めた山下慶一郎氏と紹介されています。

出典:政治家情報サイト「先生の通信簿」山下史守朗プロフィール

山下氏自身も県議を経験しており、親子で愛知県の地方政治に関わってきた経歴があります。

妻や子供の情報は公表されている?

妻や子供については、衆議院や自民党の公式プロフィールで、氏名・年齢・人数などの詳細な家族情報は紹介されていません。

配偶者や子供について、裏付けのない名前や職業、人数を断定することはできません。

家族の詳しい私生活よりも、本人が公表している政治経歴や政策活動が主な公開情報となっています。

山下史守朗の事務所はどこ?公式サイトとSNS

山下氏の公式ウェブサイトは、「山下しずお」公式サイトです。

議員情報や公式SNSへの導線は、自由民主党の山下史守朗議員プロフィールにも掲載されています。

小牧市の事務所と2026年の選挙事務所

山下氏は小牧市を地盤として長く政治活動を続けてきましたが、2026年の衆院選では扶桑町に選挙事務所を設けていました。

これは選挙期間中の拠点として報道されたものです。選挙事務所の場所が、当選後も常設の議員事務所として使われているとは限りません。

訪問や問い合わせの際は、公式サイトなどで現行の事務所所在地、連絡先、受付方法を確かめてください。

公式Xアカウントはある?

自民党公式の議員紹介では、山下氏のSNSとしてFacebook、YouTube、Instagramへのリンクが案内されています。

一方、本人のものと確実に特定できる公式Xアカウントと個別投稿は確認できていないため、未確認のアカウントや投稿を本人の発信として掲載していません。

山下史守朗の人物像は?地元・小牧への思い

山下氏は政治活動だけでなく、地元の歴史や食文化についても発信しています。

2026年5月には、自民党の機関紙に掲載されたコラムで、小牧市発祥の名古屋コーチンを紹介しました。

地元の飲食店や料理について書く中で、食事と思い出の関係にも触れています。

「『味』は人生と共にあり、料理は思い出と深く結びついているものだ」

出典:自由民主党「思わず食べたい私の推しメシ」(2026年5月22日)

このコラムでは、名古屋コーチンの歴史に加え、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康にゆかりのある小牧市の地域文化も紹介しています。

衆議院議員となった現在も、山下氏の政治活動の基盤には小牧市を中心とする尾張地域があります。

山下史守朗の現在の国会活動と役職

衆議院が2026年8月20日現在の情報として掲載しているプロフィールでは、山下氏の国会・党内での活動として次の役職が記されています。

  • 衆議院文部科学委員会委員
  • 政治改革に関する特別委員会委員
  • 自由民主党国会対策委員

文部科学委員会は、教育や科学技術、文化などに関する政策を審議する委員会です。政治改革に関する特別委員会では、政治制度や政治資金などに関わる問題が扱われます。

市長として予算執行や行政運営を担っていた頃とは異なり、国会議員には法律・予算の審議や行政の監視という役割があります。

最新の所属や役職については、衆議院公式の議員情報で更新状況を確認できます。

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