池下卓(いけした・たく)氏は、大阪府高槻市を地盤とする日本維新の会の衆議院議員です。税理士として働いた後、大阪府議会議員を経て国政へ進み、2026年の衆議院選挙で3期目の当選を果たしました。
国会では難病患者の医療・就労支援、政治改革、共同親権をめぐる制度設計などに取り組んできました。
2025年には読売新聞が池下氏の公設秘書をめぐる捜査について報じ、その翌日に重大な誤報だったと認めて謝罪する出来事もありました。2023年に明らかになった公設秘書の兼職届出問題とは、区別して理解する必要があります。
この記事では、池下氏の政治活動、報道された問題の経緯、難病政策、経歴・学歴、選挙結果、家族について、公開資料や本人の発言をもとに紹介します。
池下卓は現在どんな政治家?プロフィールと役職
池下氏は、税務・財政の専門知識と大阪府議会での経験を持つ、日本維新の会の国会議員です。
2026年10月時点では衆議院議員を務め、予算委員会や災害対策特別委員会で理事を務めています。
| 名前 | 池下 卓(いけした たく) |
|---|---|
| 生年月日 | 1975年4月10日 |
| 年齢 | 51歳(2026年10月時点) |
| 出身地 | 大阪府高槻市 |
| 所属政党 | 日本維新の会 |
| 議員種別 | 衆議院議員 |
| 選挙区 | 大阪府第10区(高槻市・島本町) |
| 衆議院当選回数 | 3回 |
| 衆議院初当選 | 2021年 |
| 前職 | 税理士・大阪府議会議員 |
| 主な役職 | 衆議院予算委員会理事、災害対策特別委員会理事 |
| 学歴 | 大阪府立高槻北高校、龍谷大学、龍谷大学大学院 |
| 公式サイト | 池下卓公式サイト |
| 公式X | @iketaku_0410 |
| 公式Instagram | 池下卓公式Instagram |
所属会派と当選回数は衆議院の会派別議員一覧、委員会での役職は予算委員会名簿および災害対策特別委員会名簿に基づいています。
池下卓と読売新聞の誤報問題は何があった?
2025年8月27日、読売新聞は、池下氏の公設秘書が国から給与を不正受給した疑いがあり、東京地検特捜部が捜査していると朝刊1面で報じました。
しかし、その捜査対象は別の国会議員でした。読売新聞は池下氏と石井章参議院議員を取り違えていたことを認め、報道を訂正して謝罪しました。
- 2025年8月27日朝:読売新聞が池下氏の公設秘書給与に関する捜査を報道
- 同日:池下氏が事実無根と反論
- 同日午後:読売新聞側が池下氏の事務所を訪れ、直接謝罪
- 8月28日:読売新聞が朝刊1面に訂正とおわびを掲載
- 8月30日:誤報の検証記事を掲載し、関係者への処分を発表
池下卓本人は「事実無根」と反論
池下氏は8月27日、本人の政治活動ブログに抗議文を掲載。秘書の勤務実態が存在し、業務記録や作成書類などの証拠があると説明しました。
「しかしながら、これらは事実無根です。」
出典:池下卓本人ブログ「読売新聞(8月27日朝刊)の報道内容について抗議をします。」
同日の謝罪を受けた池下氏は、読売新聞の報道に遺憾の意を表明し、誠意ある対応がなければ法的措置も検討する考えを示しました。
なぜ石井章議員と取り違えたのか
読売新聞が8月30日に掲載した検証記事では、担当記者の思い込みに加え、取材の確認不足を社内のチェック体制が見逃したことが誤報につながったと説明されています。
読売新聞側が把握していた捜査情報の対象は、日本維新の会に所属していた石井章参議院議員でした。池下氏が捜査対象であることを裏付ける確認が不十分なまま、記事が掲載されていました。
読売新聞はその後、社会部長の更迭や担当者の出勤停止などの処分を発表しています。
詳しい経緯は共同通信の誤報検証記事およびテレビ朝日の訂正報道で紹介されています。
日本維新の会も同年12月、日本新聞協会に対して誤報の検証と第三者による検証体制の整備を求める要請を行いました。
池下卓の公設秘書問題とは?市議との兼職と二重取りの指摘
2025年の誤報とは別に、池下氏をめぐっては2023年に公設秘書の兼職届出問題が報じられています。
池下氏が2021年の衆議院選挙で初当選した後、地元の高槻市議会議員だった男性2人を公設秘書として採用していたことが明らかになりました。
この2人は一定期間、市議会議員と国会議員の公設秘書を兼ねていましたが、法律で求められる兼職の届け出が行われていませんでした。
| 公設第1秘書 | 市議の任期が満了する2023年4月まで、約1年半兼職 |
|---|---|
| 公設第2秘書 | 別の秘書が決まるまで、約4か月兼職 |
| 問題となった点 | 兼職に必要な届け出が行われていなかったこと |
| 池下氏の説明 | 事務的なミスだったとして謝罪 |
公設秘書は国費で給与が支払われる職員であり、原則として他の職務との兼職が禁止されています。ただし、所定の届け出によって例外的に兼職が認められる仕組みがあります。
池下氏は届け出を行っていなかったことについて、次のように述べました。
「事務的ミスで申し訳ない」
出典:日テレNEWS・2023年9月の報道
報道では、市議会議員報酬と公設秘書給与の両方が支払われていた点も取り上げられました。
兼職の届出違反と、勤務実態のない秘書給与の不正受給は同じ問題ではありません。2023年に明らかになったのは兼職届出の不備であり、2025年に報じられた東京地検による池下氏側への捜査は誤報でした。
池下卓と難病の関係は?患者支援で取り組んできたこと
池下氏は衆議院の厚生労働委員会で、難病患者の医療費助成、新薬へのアクセス、就労支援、教育機会などについて繰り返し質問してきました。
ここでいう難病は政策上のテーマです。池下氏本人が特定の難病を患っているという意味ではありません。本人の病歴については、信頼できる公表資料に基づく病名を特定できていません。
新薬を使える医療環境について国会で質問
2022年3月4日の衆議院厚生労働委員会では、難病患者が入院中に高額な新薬を処方してもらえない可能性について、診療報酬制度との関係から政府に質問しました。
「難病のために入院されている患者さんの新薬、お薬へのアクセスについて伺いたいと思います。」
出典:第208回国会・衆議院厚生労働委員会会議録
問題となるのは、入院医療費を病名や治療内容に応じて包括的に計算するDPC制度です。高額な薬剤を使う場合、医療機関側の費用負担や算定方法が患者の治療選択に影響する可能性があります。
政府側は、一定の条件を満たす新薬について出来高算定を認める仕組みがあると説明し、医療機関への周知を進める考えを示しました。
難病患者の働く環境と学ぶ機会も取り上げた
同年11月16日の厚生労働委員会では、難病患者の生活の質を取り上げ、特に就労環境の整備について政府に対応を求めました。
「この就労環境、難病を抱える方々にとっては非常に深刻な問題を抱えております。」
出典:第210回国会・衆議院厚生労働委員会会議録
難病のある人は、体調の変動や通院、治療と仕事との両立など、一般的な雇用制度だけでは対応しきれない課題を抱えることがあります。
政府側は、難病患者の就労困難性や企業側の支援体制を調査し、必要な支援策を検討する方針を説明しました。
池下氏は、長期間の療養が必要な子どもに教育の機会を保障する問題についても質問しています。
- 高額な新薬へのアクセスと診療報酬の仕組み
- 難病患者の医療費助成制度
- 患者情報のデータベースと研究体制
- 病気と仕事を両立できる就労環境
- 長期療養中の子どもの教育機会
- 患者や家族の意見を政策へ反映する仕組み
これらは国会での質疑や政策提起として記録されている活動です。個々の制度がすべて池下氏の提案によって実現したという意味ではありません。
池下卓の経歴・学歴は?税理士から政治家になった理由
池下氏は1975年4月10日、大阪府高槻市に生まれました。地元で育ち、大学院修了後は税理士として働いた経験があります。
小学校・中学校・高校・大学
| 小学校 | 高槻市立磐手小学校 |
|---|---|
| 中学校 | 高槻市立第八中学校 |
| 高校 | 大阪府立高槻北高等学校 |
| 大学 | 龍谷大学 |
| 大学院 | 龍谷大学大学院修了 |
本人プロフィールによると、小学校時代には児童会長、中学校時代には生徒会役員を経験。中学・高校時代には器械体操にも取り組んでいました。
これらの経歴は選挙ドットコムの本人プロフィールに掲載されています。
政治家になる前は税理士だった
池下氏は、政治家になる前に社会や経済の実態を知ろうと考え、税理士を志しました。
経理専門学校で簿記・税務の講師を務めた後、税理士法人で実務経験を積み、税理士資格を取得しました。
専門学校の講師時代には、人に説明する力を身に付けたと本人プロフィールで紹介されています。税理士としては企業や個人の税務に携わり、経営や税制の実務に接してきました。
2011年に大阪府議会議員へ初当選
2011年4月、大阪府議会議員選挙に出馬して初当選しました。2015年、2019年にも当選し、大阪府議会議員を3期、約11年間務めました。
維新が掲げる二重行政の解消や行政改革などに共感したことが、政治活動を始めた理由の一つです。
2020年12月には日本維新の会の衆議院大阪10区支部長となり、翌年の衆議院選挙へ進みました。
池下卓の選挙区は大阪10区!辻元清美との対決から3期当選まで
池下氏の選挙区は大阪府第10区(高槻市・島本町)です。
2021年の衆議院選挙では、立憲民主党の辻元清美氏や自民党の大隈和英氏と争い、小選挙区で初当選しました。
| 選挙 | 池下氏の得票数 | 結果 |
|---|---|---|
| 2021年衆院選 | 80,932票 | 初当選 |
| 2024年衆院選 | 79,621票 | 2期目当選 |
| 2026年衆院選 | 86,557票 | 3期目当選 |
出典:池下卓の選挙履歴
2021年の衆議院選挙で辻元清美を破る
2021年の大阪10区では、池下氏が80,932票を獲得して当選。辻元清美氏は66,943票、大隈和英氏は52,843票でした。
当時、辻元氏は大阪10区で長年活動してきた国会議員でした。池下氏はこの選挙で初めて国政へ進み、辻元氏は比例代表でも復活当選しませんでした。
2026年衆議院選挙の結果
2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙では、4人が大阪10区で争いました。
| 候補者 | 所属 | 得票数 |
|---|---|---|
| 池下卓 | 日本維新の会 | 86,557票 |
| 尾辻かな子 | 中道改革連合 | 50,324票 |
| かのう陽之助 | 自由民主党 | 38,442票 |
| 井上ともや | 参政党 | 16,751票 |
池下氏の得票率は45.1%。2位の尾辻氏に36,233票の差をつけました。投票率は62.06%でした。
池下卓の政策・公約と政治家としての実績
池下氏は税理士としての経験を背景に、減税、財政改革、政治資金制度の見直しなどを掲げています。国会では社会保障や家族法に関する議論にも関わってきました。
物価高対策・減税・社会保険料改革
2026年の衆議院選挙では、経済・財政政策として家計と事業者の負担軽減を掲げました。
具体的には減税と社会保険料改革によって手取りを増やすこと、成長分野への投資、歳出改革を通じた財政運営などです。
社会保険料の負担は、会社員や事業者の可処分所得に直接影響します。池下氏は、家計負担の軽減と経済成長を両立させる考えを候補者アンケートで示しました。
政治資金改革と企業・団体献金の見直し
政治改革では、企業・団体献金の廃止や政治資金の透明性向上を重視しています。
2026年の選挙では、政治改革の実務を担当してきた立場から、政治とカネの問題に決着をつける考えを示しました。
国会でも政治資金制度をめぐる法案審議に関わっており、2026年6月18日の政治改革に関する特別委員会会議録には、企業・団体献金などを扱う法案の審議が記録されています。
共同親権の制度設計に関与
池下氏が国会議員として取り組んできたテーマの一つに、離婚後の共同親権があります。
本人は日本維新の会の法務部会長として、共同親権をめぐる党内の考え方の整理や制度案の取りまとめに携わったと説明しています。
2026年2月には、制度の施行後に起こり得る課題について本人ブログで発信しました。
「大切なのは、法律ができたその後に、子どもと親の人生で何が起きるかです。」
出典:池下卓本人ブログ・共同親権に関する発信(2026年2月3日)
ブログでは、親子交流の確保とともに、家庭内暴力から逃れて暮らす親子の安全にも言及しています。
共同親権の制度そのものは国会全体での法案審議を通じて成立したものです。池下氏が担ったのは、その過程における政党内の政策検討や制度設計への関与です。
2026年の地域医療・防災に関する活動
2026年8月6日、池下氏は三島救命救急センターの維持に関する要望について、自身の政治活動ブログで成果を報告しました。
三島地域の救急医療体制は、高槻市や周辺自治体の住民の生命に関わる課題です。国会活動と並行して、地元の医療機関や地域課題に関する要望活動を続けています。
池下卓の活動記録では、このほか予算委員会に関する報告や地域行事への参加も掲載されています。
池下卓の家族は?父親・祖父も政治家
池下氏の家族について公表されている情報で特徴的なのは、父親と祖父が高槻市議会議員を務めていたことです。
父親は池下節夫氏、祖父は池下佐一郎氏。本人のプロフィールによると、池下氏は祖父が市議会議員選挙に当選した1975年4月10日に生まれました。
小学生の頃から父親の政治活動を見て育ち、政治家を志すきっかけになったと説明しています。
世襲政治家という評価について本人が説明
父親と祖父が政治家だったことから、池下氏は世襲政治家と呼ばれることもあります。
ただ、本人は2024年10月のブログで、日本維新の会に自分の意思で応募し、政治活動を始めたと説明しました。
「しかし、私は自分の意志で維新の会に応募し、全く異なる道を選んだ。」
出典:池下卓本人ブログ「自分の道を切り拓くということ!」
本人によると、維新の会が掲げた大阪の二重行政解消や経済都市としての成長構想に共感したことが、政治参加の大きな理由でした。
妻・子供・兄弟について
妻や子供、兄弟姉妹に関する詳しい情報については、今回参照した公式プロフィールや信頼できる公開資料から、確実な人数や氏名を特定できませんでした。
家族の職業や生活状況などについても、本人が公表していない情報を推測して記載することは避けています。
池下卓の地元事務所と公式SNS
池下氏は高槻市を中心に国政報告や街頭活動を行っています。地元事務所については、大阪維新の会の公式プロフィールに所在地が掲載されています。
所在地:大阪府高槻市紺屋町3-1-219 グリーンプラザたかつき3号館2階
事務所の訪問や問い合わせについては、移転や受付時間の変更がある場合もあるため、公式サイトで最新の案内を確認してください。
本人の公式Xは@iketaku_0410です。国会での政策活動や地元の行事、駅前での国政報告などを発信しています。
選挙ドットコムでも、本人による政策記事や活動報告を継続して公開しています。
2026年現在の池下卓の国会活動
3期目に入った池下氏は、衆議院の委員会活動を通じて予算や災害対策などの審議に関わっています。
2026年9月17日時点の衆議院予算委員会名簿、同年10月6日時点の災害対策特別委員会名簿では、いずれも理事として名前が掲載されています。
予算委員会では国の財政運営や各省庁の政策、災害対策特別委員会では防災・被災地支援などが審議対象となります。
2026年9月には、ガソリン価格の高騰を抑えるための予備費使用に関する国政報告も行いました。地元高槻市・島本町での活動とともに、税・財政、社会保障、政治制度に関する政策活動を続けています。

