西田昌司氏は、京都府議を5期務めた後、2007年に参議院議員へ転じた自民党の政治家です。税理士としての経歴を持ち、国会では財政・税制を長く扱う一方、北陸新幹線の敦賀―新大阪間整備にも深く関わってきました。
2025年の参議院選挙で4選し、2026年現在も京都府選挙区選出の現職参議院議員です。近年は積極財政や消費税、国旗損壊罪をめぐる議論に加え、2025年の「ひめゆり」をめぐる発言や旧安倍派の政治資金問題でも注目されました。
- 自由民主党所属の参議院議員で、選挙区は京都府
- 2007年の初当選から参議院4期
- 2026年は参議院決算委員長を務める
- 政治家になる前は税理士で、京都府議を5期経験
- 財政拡大・消費税減税、国土強靱化などを主張
- 与党の北陸新幹線「敦賀・新大阪間」整備委員会で中心的な役割を担う
西田昌司のプロフィール|現在は参議院4期目
| 名前 | 西田 昌司 |
|---|---|
| 読み方 | にしだ しょうじ |
| 生年月日 | 1958年9月19日 |
| 年齢 | 68歳(2026年10月2日時点) |
| 出身地 | 京都市 |
| 所属政党 | 自由民主党 |
| 議員種別 | 参議院議員 |
| 選挙区 | 京都府選挙区 |
| 参議院当選回数 | 4回 |
| 現在の主な役職 | 参議院決算委員長、財政金融委員 |
| 参議院初当選 | 2007年 |
| 前職 | 税理士、京都府議会議員 |
| 学歴 | 京都市立塔南高校、滋賀大学経済学部 |
| 公式サイト | 参議院議員 西田昌司 公式サイト |
| 参議院公式情報 | 参議院・西田昌司議員プロフィール |
西田昌司は現在何をしている?引退せず決算委員長を務める
西田氏は2025年7月の参議院選挙で当選し、現在も国会議員を続けています。「引退した」という状態ではなく、参議院4期目の現職です。
参議院の公式プロフィールでは、2026年7月14日現在の役職として財政金融委員会委員、決算委員長が掲載されています。
所属は自由民主党で、参議院では「自由民主党・無所属の会」に所属しています。名前とともに「参政党」が取り上げられることもありますが、西田氏は参政党所属ではありません。
財政・税制を積極的に発信しているため「財務大臣」と結び付けられることもありますが、財務大臣でもありません。2026年9月17日に発足した第2次高市改造内閣では、片山さつき氏が財務大臣を務めています。
京都府選挙区の参議院議員4期目で、国会では決算委員長。党内では税制や財政政策、北陸新幹線をはじめとする政策分野で活動を続けています。
2026年9月には、議員定数削減をめぐり、地方の声が国政に届きにくくなることへの懸念を公式Xで発信しました。
西田昌司の若い頃と学歴|税理士から京都府議へ
西田氏は1958年、京都市南区に生まれました。九条塔南小学校、九条中学校を経て京都市立塔南高校へ進み、1977年に卒業。1981年3月に滋賀大学経済学部を卒業しています。
大学卒業後すぐ政治家になったわけではありません。同年9月から森金次郎税理士事務所に勤務し、1984年12月に税理士試験に合格。1987年には西田昌司税理士事務所を開設しました。
| 時期 | 若い頃の経歴 |
|---|---|
| 1958年 | 京都市南区に生まれる |
| 1977年 | 京都市立塔南高校卒業 |
| 1981年 | 滋賀大学経済学部卒業、税理士事務所勤務 |
| 1984年 | 税理士試験合格 |
| 1987年 | 西田昌司税理士事務所を開設 |
| 1990年 | 31歳で京都府議会議員に初当選 |
| 1990~2007年 | 京都府議を5期務める |
| 2007年 | 参議院京都府選挙区で初当選 |
父の西田吉宏氏も政治家で、京都府議を経て参議院議員を務めました。西田昌司氏自身が過去の機関紙で振り返ったところによると、父が政治家になる以前は養鶏場を営み、祖母や叔父・叔母を含む大家族で暮らしていた時期があったといいます。
「大家族の賑やかさ、楽しさのほうが印象に残っています。」
出典:西田昌司公式・機関紙showyou「父 西田吉宏を語る」
1990年に京都府議へ初当選してからは5期連続で議席を得て、2007年に国政へ転じました。本人公式プロフィールでは、府議5回の選挙についていずれも「トップ当選」と記載しています。
西田昌司の妻・息子・家族について分かっていること
西田氏の家族については、政治経歴ほど詳細な情報が公開されていません。特に妻の氏名、年齢、職業、顔写真などは、参議院や本人の現行公式プロフィールでは公表されていません。
- 父:西田吉宏氏。元京都府議・元参議院議員
- 母:本人の過去の機関紙では家族について言及があるが、政治活動上のプロフィールでは詳しく扱われていない
- 妻:氏名や職業などの詳細な公式公表は確認できない
- 息子:1997年発行の本人機関紙第10号を引用した複数資料に、当時「小学4年生と2年生の息子」への言及が残っている
息子については2人いるとする情報が広く掲載されていますが、その根拠になっているのは1997年当時の機関紙です。現在の氏名、勤務先、政治活動への関与などを裏付ける一次資料は見当たらず、ネット上の推測から現在の職業や経歴まで断定することはできません。
また、自宅についても、政治事務所とは区別する必要があります。本人公式サイトで公開されているのは京都事務所と国会事務所であり、この記事では私生活上の住所は扱いません。
西田昌司の選挙区は京都|2025年参院選で4選
西田氏の国政選挙区は一貫して参議院京都府選挙区です。2007年に初当選し、2013年、2019年、2025年と4回続けて当選しています。
| 選挙 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|
| 2007年参院選 | 362,274票 | 当選・1期目 |
| 2013年参院選 | 390,577票 | 当選・2期目 |
| 2019年参院選 | 421,731票 | 当選・3期目 |
| 2025年参院選 | 190,104票 | 当選・4期目 |
2025年7月20日の参院選京都選挙区は定数2に対して9人が立候補しました。京都府選挙管理委員会の開票結果では、西田氏は190,104票を獲得。日本維新の会の新実彰平氏に次ぐ得票で議席を確保しました。
2019年の421,731票から得票数が大きく変化した選挙でもありましたが、結果として4期目の議席を得ています。
選挙終盤には、本人の公式Xでも支持を呼びかける投稿を行っていました。
西田昌司の政策|積極財政と消費税減税を強く打ち出す
西田氏が政治活動で繰り返し掲げている言葉が「経世済民」です。経済政策だけでなく、災害、国防、社会保障などを含め「国民を危機から守る」ことを政治の役割として位置付けています。
「経世済民こそ政治の使命」
出典:西田昌司公式サイト・政策
- 積極財政による経済成長
- 消費税の廃止・恒久的な減税
- 国土強靱化と北陸新幹線の整備
- 東京一極集中の是正
- 社会保障制度の維持・再設計
- 安全保障、防衛力、憲法をめぐる議論
財務省の財政再建路線を批判し、積極財政を主張
西田氏は長年、政府債務の削減やプライマリーバランス黒字化を優先する財政運営を批判してきました。政府支出によって需要と所得を増やし、経済成長を優先すべきだという立場です。
MMT(現代貨幣理論)についても早い時期から国会質問や動画で取り上げてきました。2019年には公式XでMMTを解説する動画を公開しています。
2026年に高市内閣が積極財政を掲げた後も、西田氏は長期金利や国債発行をめぐる議論について継続的に発信しています。
消費税は「減税反対」ではなく廃止・恒久減税を主張
西田氏については消費税減税への姿勢が話題になることがありますが、「消費税減税そのものに反対」という整理は現在の本人の主張とは一致しません。
2025年参院選の京都府選挙公報では「消費税廃止と戦略的法人税改革による令和型内需主導経済の実現」を掲げました。
2026年7月には、食料品だけを2年間限定で減税する案について、制度変更による現場の混乱を問題視しながら、本人は消費税の廃止または恒久減税を主張しています。
北陸新幹線で西田昌司が担ってきた役割
西田氏の政治活動を特徴付ける政策の一つが北陸新幹線の敦賀―新大阪間延伸です。与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの「北陸新幹線『敦賀・新大阪間』整備委員会」で委員長を務めています。
敦賀以西は2016年に「小浜・京都ルート」が採用され、その後、京都市内の具体的な駅位置・経路が長く議論されました。2026年には与党側が小浜・京都ルートの「桂川案」を採用。9月の国土交通大臣会見でも、桂川案を前提とした整備と地方負担への対応が論点になっています。
「日本の未来を左右する国家プロジェクトであると考えています。」
出典:西田昌司・機関紙showyou 第127号
- 敦賀から新大阪までをつなぐ具体的なルート
- 京都市内の駅位置・地下ルート
- 建設費と国・地方の負担
- 地下水や残土など工事に伴う影響
- 東海道新幹線の代替ルートとしての国土強靱化効果
西田氏は災害時に東海道新幹線が使えなくなるリスクを挙げ、日本海側の高速鉄道網を整備する必要性を主張しています。一方、京都側では建設費や地下水などへの懸念が示されており、国土交通省も地方負担への配慮を含めた財源確保を課題としています。
国旗損壊罪に西田昌司は反対?2026年の立場を整理
2026年には、自民党内で日本国旗を損壊する行為への罰則を設ける「国旗損壊罪」をめぐる議論が行われ、西田氏の姿勢も注目されました。
西田氏は国旗を尊重する考えそのものには賛成する一方、刑罰を新設するだけの「立法事実」があるのかという点に以前から疑問を示していました。
「国旗を大切にしようとする姿勢には大賛成だ。」
出典:西田昌司オフィシャルブログ「国旗損壊罪について」
2026年4月、自民党の制度検討PTは、国旗損壊を抑止する必要性や表現の自由との関係を整理しました。西田氏は罰則化に慎重な発言を続けましたが、5月の法案骨子の議論では骨子の一任了承には応じています。
西田氏は国旗を大切にすること自体には賛成しています。そのうえで、刑罰による規制より教育や社会的な慣習を重視しており、2026年5月には法案骨子を一任了承しながら「分断を作らない」ことや国旗を尊重する教育の必要性を主張しました。
2026年5月の党内議論については、本人公式ブログでも経緯を説明しています。
西田昌司の「ひめゆり発言」は何だったのか
2025年5月、西田氏が沖縄で行った講演で「ひめゆり」をめぐって述べた内容は、大きな論争になりました。
5月3日に那覇市で開かれた憲法シンポジウムで、西田氏は過去にひめゆりの塔周辺で見たと記憶していた説明について、米軍によって沖縄が解放されたという文脈になっていたとの認識を示し、「歴史の書き換え」などと発言しました。
これに対し、ひめゆり平和祈念資料館側は、西田氏が説明した趣旨の記述は過去にも現在にもなかったと説明しました。西田氏は5月7日の記者会見では発言を撤回しない意向を示しましたが、現地の事実関係を改めて調べた後、5月9日に対応を変えました。
「発言したところは訂正、削除したい」
出典:琉球新報・西田昌司氏記者会見
| 日付 | 主な動き |
|---|---|
| 2025年5月3日 | 那覇市のシンポジウムで、ひめゆりをめぐり「歴史の書き換え」などと発言 |
| 5月7日 | 記者会見で撤回しない考えを表明 |
| 5月9日 | ひめゆりの名称を出した発言について謝罪し、訂正・削除すると説明 |
| 5月16日 | 沖縄県議会が発言への抗議決議を可決 |
| 5月30日 | 月刊誌への寄稿で、削除した部分以外について自身の主張を改めて説明 |
5月9日の謝罪・訂正を「発言全体を全面撤回した」とするのは正確ではありません。西田氏は「ひめゆり」という名称を持ち出したことなどについて謝罪した一方、その後も自身の歴史認識に関する主張の一部を維持しました。
沖縄県議会は5月16日、抗議決議を可決し、西田氏に謝罪と撤回を要求しました。西田氏の説明と、資料館・沖縄県議会側の認識が一致しない点も含めて経緯を見る必要があります。
西田昌司の派閥は?旧安倍派と政治資金不記載問題
西田氏は自民党の清和政策研究会、いわゆる安倍派に所属していました。安倍派は政治資金パーティーをめぐる問題を受け、2024年に解散を決定しています。
そのため、現在の西田氏を単純に「安倍派所属」と表記すると、すでに解散した派閥を現存するもののように受け取られる可能性があります。現在は「旧安倍派に所属していた」とするのが実態に合います。
政治資金パーティー収入411万円の不記載
旧安倍派の政治資金パーティーをめぐっては、西田氏側が2018~2022年に派閥から受けた還流金計411万円について、政治資金収支報告書への不記載が問題となりました。
西田氏は収支報告書を訂正し、2024年3月14日には参議院政治倫理審査会に出席して弁明と質疑に応じました。参議院の審査記録にも出席が記録されています。
その後、第217回国会の参議院政治倫理審査会では、西田氏を含む29人について「政治的道義的に責任がある」と認める決定が行われました。
- 旧安倍派から西田氏側への還流額は2018~2022年で計411万円
- 政治資金収支報告書に不記載だった分について訂正
- 2024年3月、参議院政倫審に出席
- 旧安倍派自体は解散を決定
西田昌司と旧統一教会の関係は?本人の説明
旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係について、西田氏は2022年7月の「週刊西田」で自ら説明しています。
西田氏によると、父の西田吉宏氏が約50年前に京都府議選へ初出馬した際、旧統一教会と関係する政治団体「国際勝共連合」の関係者に選挙を手伝ってもらった記憶があるとしています。
「私自身に関しては、国際勝共連合や統一教会との接点は全くありません」
出典:週刊西田・2022年7月21日
ここは、父の過去の選挙と西田昌司氏本人の関係を分けて見る必要があります。父の選挙で国際勝共連合の支援があったという部分も、西田氏自身が語った内容であり、本人は自分自身については接点を否定しています。
西田昌司のブログ・YouTube・Xと事務所
西田氏は国会議員の中でも自前の動画やブログによる発信量が多く、国会質問だけでなく、時事問題への見解を頻繁に公開しています。
| 媒体 | 公式ページ |
|---|---|
| 公式サイト | 参議院議員 西田昌司 |
| オフィシャルブログ | 西田昌司オフィシャルブログ |
| YouTube | 西田昌司チャンネル |
| X | 西田昌司事務所 公式X |
| 週刊西田 | 動画週刊誌「週刊西田」 |
公式サイトでは2026年9月30日にも新しいビデオレターを掲載しており、財政、外交、国会制度、北陸新幹線など幅広いテーマについて現在も更新が続いています。
- 京都事務所:京都市南区烏丸十条上ル西側
- 国会事務所:東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館1110号室
所在地・連絡先の最新情報は本人公式サイトで確認できます。

